Twitter企画
公式問題集 IELTS 17 (Academic) のタスクを言い換えてみよう
この記事は、Twitter上で2022年11月に実施した『パラフレーズ・チャレンジ』の様子をまとめたものです。
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パラフレーズの方法は以下の3つです。
過去のツイートでも同じことを何度か投稿していますが、基本的にこの3つの考え方をうまく組みわせることで何通りにも言い換えることができます。 英語初級者の方は「単語を言い換える」ことを中心に、中級者の方は「主語を変える」ことにも挑戦してみてください。 主語が変わると動詞も変わるのである程度の文法力と語彙力が必要になります。 上級者は一度をイメージ化してから、それを自分の言葉で改めてアウトプットしてみましょう。
ライティングサミットで実施しているパラフレーズ練習の様子。
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) November 20, 2022
❶ 単語レベルでの言い替え
❷ 構文レベルでの言い換え
❸ 同じイメージを別の英語で再現
パラフレーズを素早くできること、言い替えパターンをたくさん持っていることは、40分という制限時間内にエッセイを書く上で非常に有利ですね! pic.twitter.com/M26Ki4uFDz
パラフレーズ:3つの方法
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) August 21, 2022
❶ 単語の言い換え
❷ ストラクチャーの変更
(能動態⇄受動態など)
❸ 一旦イメージ化して新たにアウトプット
❶→❸ に行くほど自然な言い換えが可能になるが、必要となる語彙や文法のスキルも必要。
02
#言い替え練習 にどうぞ😌
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) November 21, 2022
言い換えのポイントは、
・単語レベルでの言い替え
・構文レベルでの言い換え
・同じイメージを別の英語で再現
です。❸が最も難しいですがこれができると言い換えがとても楽になります。後ほどサンプルを投稿しますので良かったら一緒に挑戦してみてくださいね。 pic.twitter.com/w4DClproT4
エッセイでは「people(人びと)」をよく使いますので、言い換えを覚えておくと便利です。 よく使う表現としてはこの例文で使われている「one」です。「one」は、「(一般的に)人は、〜」のような場合に使えます。
「take risks(リスクを取る)」という部分を「challenge oneself(自分自身に挑戦する)」と言い換えています。 やや冗長かもしれませんが「without being afraid of failure(失敗を恐れることなく)」というように付け足されています。
「take risks(リスクを取る)」という部分を、今度は「have the counrage to ...(〜する勇気を持つ)」と言い換えています。 イメージ化してからアウトプットする方法に慣れてくるとこのような表現もでてくるようになりますので練習していきましょう。
さきほどの「challenge oneself(自分自身に挑戦する)」と並んでよく使われる表現ですが、「 step out of one's comfort zone(快適ゾーンから踏み出す)」という表現もよく使われますので合わせて覚えておきましょう。
Some children spend hours every day on their smartphones.
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) November 22, 2022
今日はこれを言い換えてみます。皆さんも是非リプ欄にて言い換えに挑戦してみてください😉
僕の言い換え例は夜に投稿します。
では、今日も良い一日を!
「何時間も」という表現は「for hours」だけで表すことができます。
少し珍しい表現として、「devote 時間 to ...(〜に時間を捧げる)」という表現を覚えてみましょう。この場合の「to」は前置詞ですので名詞が続きます。
「be exposed to ...(〜にさらされる)」という表現はぜひ覚えておきたいですね。暴露されているものがスマートフォンのようなものであっても使うことができます。
上級者の表現としては「be glued to ...(〜に釘付けである)」というものがあります。「glue」は「糊(のり)」ですので、まさにスマートフォンに糊付けされてしまっているイメージですね。
「obsess」という単語も原文のニュアンスを伝えるのにふさわしい動詞です。この言い換え例では「obsess」を自動詞として使っています。自動詞の場合は「over」や「about」などの前置詞を伴って「〜を気にかける」という意味になります。
ハイレベルな表現としては「be enthralled by ...(〜に魅了される)」を覚えてみましょう。前置詞は「by」の他に「with」も使えます。
「心を奪われる」というもう少しかんたんな表現として「occupy(占領する)」という動詞があります。この文では「have one's minds occupied with ...(〜に心を奪われる)」と言い換えています。
今日の #言い換え練習 です。
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) November 22, 2022
Professionals such as doctors and engineers should be required to work in the country where they did their training.
是非リプ欄にて言い換えに挑戦してみてください😉
僕の言い替え例は夜に投稿します。
「mandatory(義務の)」の使い方に注目してみましょう。「should be made mandatory(義務にするべき)」のように使われています。 「関係副詞」は「前置詞+関係代名詞」(『英語ライティングの鬼100則』214ページ参照)でしたね。「where」を「in which」に言い換えている部分にも注目してみましょう。
禁止・許可を議論することの多いIELTSのライティングでは、「should be allowed to ...(〜することを許可されるべき)」という表現もとても良く使う表現ですのでぜひ使い慣れておきましょう。
「any」は単数にも複数にもなりますが、「in any other country」のように単数で表現すると、「いかなる、どの他の国においても」というように一つ一つの国にフォーカスを当てて表現することができます。
「同じ」は英語では「same」ですが、同じものは限定されるという考え方から「the same」のように定冠詞を伴うことがほとんどです。
Nowadays, a growing number of people with health problems are trying alternative medicines and treatments instead of visiting their usual doctor.
— ひびき|IELTS 講師|英語ライティングの鬼100則著者 (@PlusOnePoint) November 23, 2022
IELTS 17から最終回。今日はこれを言い換えてみよう。いやぁ、これはなかなか手ごわい...。僕の言い換え例は夜にまた。では今日も良い一日を!
「increasingly」は日本語の「ますます」に相当する表現です。現在進行形とともに用いることで、「〜する人が増えてきている」という意味を表すことができます。 「病院を受診する」は「see a doctor」ですね。
「〜するようになる」は日本語から英語にしにくい表現の一つです(『英語ライティングの鬼100則』354ページ参照)。上級者の方は「turn to alternative medicines and treatments(代替医療を受けるようになってきている)」と表現されていることにも注目してみましょう。
「seek」は基本的には他動詞です。辞書には自動詞の用法も載っていますが、誤りと考えるネイティブスピーカーもいます。 「seek for advice」ではなく「seek advice(アドバイスを求める)」のように他動詞で使うほうが一般的です。
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いかがでしたでしょうか。次回の記事では、IELTS 16のタスクを言い換えを紹介します。「こんな言い換えはできますか?」「ここはなぜこう言い換えているのですか?」といった疑問は、毎週木曜日の夜に開催されている『IELTS CAFE』(参加無料)にてぜひお尋ねくださいね。
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