IELTSの採点結果に不服がある場合は[再採点(リマーク)]を申請することができます。

多少費用はかかるものの再採点(リマーク)でスコアが上がった場合には全額返金されますので、試験の結果があまり芳しくなかった、またもう少しで自分の目標スコアに届くところだったという方は、再採点(リマーク)を申請してみましょう。

  • 再採点(リマーク)でスコアが最も上がりやすい科目はスピーキング
  • 6.0未満のスコアは再採点(リマーク)でスコアが特に上がりやすい
  • 再採点(リマーク)でスコアが下がることはない

今回の記事では、IELTSのスコアの再採点制度に関して詳しく説明します。

リマークは誰がするの?

再採点(リマーク)とは、IELTSの試験結果に不服がある場合にもう一度採点をし直してもらうことができる制度です。正式には、[Enquiry on Results (EOR)]と呼ばれています。

申請自体は試験を受けた会場に提出をすることが多いですが、実際には本部で別の上級試験官が採点をします。上級試験官は、オリジナルの試験結果を知らずにバイアスのない状態で独立して採点を行います。

試験官も人間

何度も試験を受けている方は経験があるかと思いますが IELTS の試験結果は毎回同じではありません。せっかくスピーキングで7.0が取れたのに、次の試験では6.0に下がってしまっていた。。このようなことを、経験したことがあるのではないでしょうか。

試験の結果がぶれるのは、もちろんその時のパフォーマンスにもよりますが、IELTS試験官の受ける印象によって大きく左右されるからです。別の試験官が見れば、試験結果に0.5くらいの差があってもおかしくはないということです。

もちろん IELTSの試験官は厳しい訓練を受けており、2年に1回程度はその能力を確認するためトレーニングを受けています。しかしそれでもやはり人間が採点をしているので多少の誤差は生じてきます。この誤差を修正するために、再採点の制度が設けられているわけですね。

リマークにかかる申請費用

リマークを申請するためには費用が必要です。リマークにかかる費用は国や主催者によって異なります。

国(主催者) 費用 参考URL
日本(英検) 9,000円 参考URL
日本(JSAF) JPY ¥10,800 参考URL
オーストラリア(IDP) AUD $176 参考URL(1)
参考URL(2)
カナダ(IDP) CAD $176 参考URL(1)
イギリス(British Council) EUR €120 参考URL

(2019年5月27日現在)

スコアが上がった場合と上がらなかった場合

リマークの申請費用は、スコアが上がった場合には全て返金されます。

一方で、スコアが変わらなかった場合には返金はされません。

  • リマークでスコアが下がることはありません(後述)。

再採点申請にかかる期間

再採点にかかる期間は、申請から数週間です。

国によって異なりますが、[概ね4〜6週間]程度となります。

再採点申請はいつまでにする必要があるの?

再採点の申請期限は、[受験日から6週間以内]としているところが多いようですが、例えば英検主催のIELTSでは受験日から39日以内に申請する必要があります。このように、主催者や試験会場により申請の期限が異なりますので上記のリンクを参考にしてください。

また、試験の結果を受け取った日ではなく、試験を受けた日から起算しますので注意してください。

結果を郵送する場合には、到着日で判定されますのでリマークを申請する方は早めに申請をするようにしましょう。

再採点の申請期限を1日でも過ぎた場合は、リマークの申請は受理されません。

  • リマークは受験日から6週間以内にする必要あり。
  • 英検主催のIELTSでは受験日から39日以内に申請をする必要あり。
  • 郵送で申請をする場合は到着日で判断される。

再採点申請に必要なもの

リマークの申請に必要なものは以下の2点です。

  • 申請フォーム(Enquiry on Results Application Form)
  • 試験結果(Test Report Form)

試験結果はオリジナル(原本)を送る必要があります。提出後は最大6週間結果が帰ってきませんので、大学などに提出する人は事前に提出先に原本を見せておくなど、相談をしましょう。

スコアが上がりやすい科目

IELTSの再採点でスコアが上がることを最も期待できるのはスピーキングとライティングです。

採点に試験官の主観的な要素が入ってくるからです。特にスピーキングは試験官によるスコアの幅が大きいため、再採点申請によって1.0〜1.5上がることも稀ではありません。ライティングも、スピーキングほどではないものの、再採点によって0.5〜1.0あがることがあります。

特に、留学先への願書の提出など、IELTSの結果を出さなければならない期限が迫っている方は、追加で1回分の採点が返ってくると思えば申請してみる価値は大いにあるでしょう。

スコアが上がる可能性はどのくらい?

もともとのスコアによる部分が大きいところです。これまでの印象としては、6.0以下のスコアは上がる可能性が比較的高いのに対して、7.0前後のスコアは上がる可能性が相対的に低くなります。特に7.0以上のスコアでリマークをして上がったケースはほとんど見たことがありません。

これは、試験官がこのスコアレンジ(6.5〜7.0)の回答をたくさん見ているために、あまり大きな採点ミスをする可能性がないためと思われます。

一方、6.0以下のようなスコアは印象がスコアに大きく影響をしている可能性がありそうです。後述のように1.5〜2.0アップしたケースもありました。

リスニング・リーディングのスコアは上がる可能性は低い

一方、リスニング、リーディングははっきりとした回答があるため、問題に不備がない限りはスコアは上がりません。

問題に不備がある場合とは、極端なところでは、回答が間違っている、回答の選択肢が間違っているなど、テスト問題そのものに作成側のミスがある時です。厳重なチェックをされて作成されている問題ですので、このようなことはほとんどないと言っていいでしょう。

再採点でスコアが下がることはない

「再採点を申請して結果のスコアが下がってしまったら、と考えると、もったいなくて申請できません。。」

というような質問をよく受講生からいただききますが、試験の結果が下がることは(ほぼ)ありませんので、ご安心ください。

公式サイトには、どこにも「再採点によってスコアが下がることはない」とは明記されていません。そのため、ひょっとしたらリマークでスコアが下がるのではないか、と不安になってしまいますよね。

そこで、IELTSを運営する複数の会社に問い合わせをしてみました!

その中からBritish Councilによる回答を共有したいと思います。

Dear Hibiki,

Thank you for your enquiry.

If you undertake an Enquiry on Results, your mark will either increase or remain the same. For further assistance, you will need to contact your test centre who will be able to help you.

I hope this information is helpful.

Kind regards

つまり、「再採点を申請した場合あなたの試験結果は上がるか、そのまま変わらないかのどちらかです。」ということですね。

実際に、私を含めて私の周りの多くの方がこれまで何度も再採点を申請しましたが、スコアが下がったということは一度も聞いたことがありませんので、リマークでスコアが下がる確率は極めて0%に近いと思っていいかと思います。

IELTS再採点でスコアが上がった例

最後に、これまでリマークでスコアが上がった例をご紹介しておきます。

ライティング

ライティングでは、スコアが上がらずに返ってくることも多いですが、上がる場合は、+0.5変わりるケースがほとんどです。まれに1.0上がる方もいらっしゃいます。

最近驚いたのは、スコア1.5変わったというケースです。オリジナルのライティングスコアが5.5だったテスト再採点してもらったところ、なんと!7.0になって返ってきたそうです。。

スピーキング

スピーキングは、ライティングよりももっとスコアが上がる可能性が高いです。おそらくライティングに比べて、スピーキングの方が、それぞれの試験官が感じる印象や、習慣などによってスコアが変わりやすいのでしょう。大きく変わった方はやはり1.5上がった方がいらっしゃいました。そうでなくても、受講生の方から頻繁に再採点によりスコアが上がったという話を聞きますので、スピーキングの採点結果はより上がりやすいと言えるでしょう。

リスニング・リーディング

私の知る限りではありませんが、一応リマークの申請自体はできることになっています。

まとめ

IELTSの再採点(リマーク)についてまとめました。

やはり可能性として、スコアが上れば目標スコアに届くなら、再採点を申請した方が良さそうですね!

  • ライティングとスピーキングは再採点(リマーク)でスコアが上がる可能性あり
  • 再採点(リマーク)の期限は受験日から6週間(英検は例外)
  • 再採点(リマーク)でスコアが下がることはない

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