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受講生

IELTSのリスニングはイギリス英語だから聞き取りにくい。その上、イギリス英語以外のアクセントも出てくる・・・。

今回の記事では、このような悩みを解決します。

この記事を読むと、リスニングで多くの受講生が聞き逃すアクセントを理解するとともに、さまざまな国のアクセントに慣れておくための勉強法を知ることができます。

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Hibiki

IELTSのリスニングには、さまざまな国のスピーカーが登場します。なるべくいろいろなアクセントに慣れておきましょう。

全般的なスピーキング対策については、以下の記事を是非ご参照ください。
【2019年後期】科目別に見るIELTS対策のすべて

この記事を書いている筆者は、IELTS講師歴6年。日本では医師(麻酔科医)として活動。過去5回のIELTS試験でいずれも全科目7.0以上を達成しています。科目別最高スコアは、リスニング8.5、リーディング9.0、ライティング8.0、スピーキング8.0(Overall 8.5を保有)。

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IELTSのリスニングはイギリス英語のアクセントが基本

先日、Twitterで以下のようなアンケートを実施したところ、advertisementという単語の発音について人によって馴染みのある発音のイメージが違うことが分かりました。

IELTSは、もともとイギリス系(Commonwealth)の国を中心に実施されていた英語能力試験ですので、やはりイギリス英語が基本になります。

日本の学校で英語を勉強した方の多くは、アメリカ英語に慣れているかと思いますので、イギリス英語との違いに最初は戸惑うかもしれません。イギリス英語に慣れていない方は、まずはイギリス英語に慣れましょう。

イギリス英語とは?

アメリカ英語とイギリス英語の違いがあまり分からないという方は、映画『ハリー・ポッター』などの英語を聞いてみるといいでしょう。

最初のうちは、何を話しているかとても聞き取りにくいはずです。しっかり聞き取れるという方は、既にイギリス英語に慣れていると言えます。

イギリス英語の主な特徴

イギリス英語の主な特徴は5つです(他にもありますが・・・)。

アメリカ英語とイギリス英語の違いを以下の表にまとめてみました。

特徴アメリカ英語イギリス英語
語尾のRer(舌を巻く)発音しないdancer
Tの発音R(またはD)に近い音Tの音water
Oの発音アに近い音オに近い音hot
A(æ)の発音アとエの中間音アに近い音castle
U[ʌ]の発音アに近い音ウまたはオに近い音bus/young

語尾のR

アメリカ英語では、語尾のR(-er/-ir/-orなど)は舌を巻いて発音をします。これはアメリカ英語の特徴の一つです。一方、イギリス英語では、語尾のRは発音をしません

例えば、dancerは、「ダンサ↓」のように語尾は弱々しく発音をします。

日本語に近いと言えば近いので、慣れればむしろイギリス英語の方が聞き取りやすくなる人も多いです。余談になりますが、スピーキングの場合もイギリス英語で話す方が日本人にとっては合っていると考える人もいます。

Tの発音

アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いの一つがTの発音です。アメリカ英語では、Tの音がR(またはD)に近い音として発音されることがありますが、イギリス英語ではTをそのまま発音します

代表的な単語として、waterがよく取り上げられますが、アメリカ英語では「ウォーラー」のように聞こえます(カタカナなので、ちょっと極端に書いていますが・・・)。一方、イギリス英語では「ウォータ↓」のようにTの音がはっきり聞こえます。

こちらも日本語に近い音ですので、慣れればやはりイギリス英語の方が聞き取りやすいかとと思います。

Oの発音

hotのようなOの発音も、アメリカ英語では[hɑt](ハットに近い)と発音されることが多いですが、イギリス英語では、[hɔt](ホットに近い)とオに近い音で発音されます。

こちらも日本語に近い音ですね。次あたりから、ややこしくなってきます。

A[æ]の発音

アとエの中間音と言われる[æ]の発音はアメリカ英語の特徴です。イギリス英語では[æ]の発音はほとんど使いません

リスニングでよく出題される問題として、castleという単語があります。皆さんが想像する音は「キャッスル」に近い音ではないでしょうか?しかし、リスニングは基本的にはイギリス英語ですので、「キャッスル」ではなく「カースル」に近い音で聞こえます。

ちなみに、このcastleという単語、リスニングでは頻出単語です。スペリングも難しいですし、イギリス英語に慣れているかの判断には最もいい単語なのでしょうね。

同様に、以下の単語はアメリカ英語とはかなり違って聞こえますので、イギリス英語の発音を確認しておいてください。

  • castle(カースル)
  • cast(カースト)
  • broadcast(ブロードカースト)
  • can’t(カーント)

U[ʌ]の発音

最後に、口をあまり大きく開けないアの音[ʌ]の違いを見てみましょう。アメリカ英語ではアに近い音として発音されることが多いですが、イギリス英語では、ウに近い音またはオに近い音で発音されることがあります(スピーカーによります)。

例えば、busという単語は、アメリカ英語ではバスに近い音になりますね。しかしイギリス英語(それもかなり強いイギリス英語)の場合には、ブスに近い音になります。

また、youngのような単語も、アメリカ英語ではヤングに近い音になりますが、イギリス英語が強いスピーカーの場合には、ヨングに近い音になります。

同じ単語で複数のアクセントを持つIELTSリスニング頻出単語

castle

同じ単語であっても違うアクセントで発音される単語がいくつかあります。特にアメリカ英語で慣れていると聞き取りにくい単語をまとめました。必ずしも、発音1がアメリカ英語のアクセント、発音2がイギリス英語のアクセントというわけでもなく、同じイギリス英語を話す人でも違うアクセントをする人たちもいます

単語発音1発音2
castlekǽs(ə)l(キャッスル)kɑ́ːs(ə)l(カースル)
datadéɪtə(データ)dɑ́ːtə(ダータ)
scheduleskédʒuːl(スケジュール)ʃédjuːl(シェジュール)
yearsjɪərz(イヤーズ)jəːz(ヤーズ)
routeruːt(ルート)raʊt(ラウト)
advertisementæ̀dvərtáɪzmənt(アドバタイズメント)ədvə́ːtɪsmənt(アドバーティスメント)
oftenɔ́ːf(ə)n(オーフン)ɔ́ft(ə)n(オフトゥン)
resourceríːsɔːrs(リーソース)rɪzɔ́ːs(リゾース)
garageɡǽrɑːʒ(ラージ)ɡərɑ́ːʒ(ガラージ)
antibioticsæ̀ntibaɪɑ́(ː)tɪks(アンティバイオティックス)æ̀ntaɪbaɪɑ́(ː)tɪks(アンタイバイオティックス)

IELTSのリスニングで出題されるイギリス英語以外のアクセント

リスニング試験ではイギリス英語が中心に出題されますが、その他にもオーストラリア英語やニュージーランド英語も出題されます。また、アメリカ英語やカナダ英語も出てきますし、さらにはノンネイティブ・スピーカーを想定したインド英語や日本英語なども出てきます。(例:Cambridge IELTS 9 Test 1 Section 3など)

Cambridge公式過去問を通して、さまざまなスピーカーの英語に慣れておきましょう。

IELTSリスニングのために様々なアクセントに慣れておく方法

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リスニングでさまざまなアクセントに対応するための方法は、前述のCambridge公式過去問を使った練習を含めて以下のような方法があります。

  • Cambridge公式過去問のスクリプトを見ながら音と単語を一致させる
  • イギリス英語が使われている動画を利用する
  • イギリス英語を話す外国人と親しくなる

Cambridge公式過去問のスクリプトを見ながら音と単語を一致させる

Cambridge公式過去問のスクリプトを見ながら、聞こえてくる単語の音とスペリングを一致させましょう。「あ、この単語はこんな音に聞こえるんだ」と思うことが重要です。

例えば、genreという単語は日本語でいうと「ジャンル」という意味ですが、英語では「ジョンラ」と聞こえるはずです。このように、音と単語(またはスペリング)を一致させる作業を普段から行っていると、アクセントへの苦手意識は徐々になくなっていきます。

イギリス英語が使われている動画を利用する

Cambridge公式過去問のスクリプト以外にも、イギリス英語が使われている動画を利用する方法もあります。

私がよくおすすめをするのは、イギリスの動物学者・植物学者であるSir David Attenboroughのドキュメンタリー動画です。

一部、YouTubeなどでもご覧いただけるかと思いますが、NetFlixに加入されている方であれば検索をすると動画が出てきます。そこで字幕を付けた状態で聞いてみると大変勉強になります。

Sir David Attenboroughの英語は、BBCのアナウンサーということもあり非常に分かりやすく、かつ使われる単語はリスニング(特にSection 4)やリーディングで出題される単語が多いので、一石二鳥になります。

イギリス英語を話す外国人と親しくなる

イギリス英語を話す外国人が周りにいれば、なるべく話す(もしくは聞く)練習をするといいでしょう。英会話レッスンをされている方は、意識的にイギリス英語を話す講師と話すとイギリスのアクセントに慣れてきます。

IELTSのリスニングにおけるさまざまなアクセントのまとめ

リスニングにおいて注意しておきたいさまざまなアクセントの違いについてまとめました。

  • まずはイギリス英語にしっかり慣れておく
  • 同じ単語でも違う発音方法があるものについては要注意
  • スクリプトを使って音と単語を一致させる練習を取り入れる

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