いま大学や企業が最も注目するIELTSとは?

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IELTSは今や世界140カ国以上でほぼ毎週実施され、10,000以上の組織(大学・大学院などの教育機関、企業、政府など)によって認められている英語の試験です。この記事では、IELTSが他の英語の試験とどのように違うのか、なぜいま多くの大学や企業がIELTSを採用するのかを解説いたします。

IELTS(アイエルツ)とは?

IELTS(International English Language Testing System)は、大学留学、大学院留学、海外での就職、海外移住、永住権申請などの目的で用いられる英語の試験の一つです。2016年のIELTS受験者数(世界合計)は約300万人に達し、TOEFLやPTEなどの他のどの英語の試験よりも多い受験者数を誇ります。

アイエルツは、主に、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの教育機関に進学する際に必要とされていましたが、最近ではアメリカでもIELTSを受け入れる機関が増えてきています。また日本においても、大学入試の英語試験の代わりにIELTSを採用するところも増えてきています。

IELTS には、 アカデミック・モジュール(通称アカデミック)とジェネラル・トレーニング(通称ジェネラル)の2種類があります。アカデミックは主に大学や大学院への進学目的に利用され、 ジェネラルはビザ申請や永住権申請の目的で利用されることが多いです。

大学や企業がIELTSを注目する理由

IELTS の試験は、TOEICなどの試験とは異なり、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4教科全ての試験が行われます。 ライティングやスピーキングでは他のどの英語の試験よりも実用的な英語の能力を試されます。

IELTSで高いスコアを保有していることは英語を使いこなせる能力が高いことを意味します。TOEICで900点を保有していても実際に英語が使えなければ意味がありませんよね。大学や企業はこの点に注目をし、英語能力の基準としてIELTSを採用しているのです。

IELTSの試験と採点方法

リスニング

IELTSのリスニングの試験は40問で構成されています(試験時間は約30分)。試験では音声(CD)が一度だけ流されます。問題を事前に読んだり、メモを取ったりすることが可能です。リスニングのスコアは40問中何問正解できたかによって決定されます。

リスニングの試験は4つのセクションで構成され、 主に海外での日常会話や大学での講義などを想定した問題が出題されます。 回答は記号で答えるものもありますが、スペリングを書かせる問題も多数ありますのでスペリングを正しくかけることが重要です。

リーディング

IELTSのリーディングの問題は40問で構成されています(試験時間は60分)。 リーディングのスコアは40問中何問正解できたかによって決定されます。

リーディング(アカデミック)

IELTSのリーディング(アカデミック)の試験は3つのセクションで構成され、それぞれ800〜900語の長文問題が3問出題されます。教育雑誌や書籍などから引用されるケースが多く、専門的な知識がなくても理解できるように工夫されています。

リーディング(ジェネラル)

IELTSのリーディング(ジェネラル)の試験も3つのセクションで構成されていますが、セクション1とセクション2はそれぞれさらに2つに分かれています。セクション1とセクション2では400〜500語の短い読み物が2つずつ(合計4つ)出題されます。セクション3は、アカデミックと同様の800〜900語の長文問題が出題されます。

ライティング

IELTSのライティングの問題は2問(タスク1、タスク2)出題されます(試験時間は60分)。ライティングの採点は、バンド・ディスクリプターと呼ばれる採点基準に照らし合わせて試験官が行います。

ライティング(アカデミック)

1問目(タスク1)は、与えられたデータをレポートにする問題です。 グラフや図・表・地図などをもとに150語以上のレポートを作成します。 2問目(タスク2)は、与えられた問題に対してエッセイを作成します。タスク2の方が点数配分が大きいため、タスク1よりも時間をかけることが推奨されています。

ライティング(ジェネラル)

1問目(タスク1)は、与えられた問題について手紙を作成する問題です。 指定された情報を含めて150語以上の手紙を作成します。 2問目(タスク2)は、アカデミックと同様に与えられた問題に対してエッセイを作成します。タスク2の方が点数配分が大きいため、タスク1よりも時間をかけることが推奨されています。

スピーキング

IELTSのスピーキングの試験は、試験官との1対1の対面で行われ、3つのセクションで構成されています(試験時間は約15分)。 スピーキングの採点は、バンド・ディスクリプターと呼ばれる採点基準に照らし合わせてインタビューを行う試験官が行います。

Part 1では、自分の身の回りのこと(学業・仕事・趣味など)について英語で話すことを求められます。Part 2では、 課題(テーマ)が与えられ、その課題について1〜2分間英語で話すことが求められます。Part 3では、Part 2のテーマに基づいて試験官とよりジェネラルディスカッションを行います。

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IELTSのスコアと目安

目指す大学や移住する国によって必要とするスコアは大きく異なりますが、概ね以下のスコアが必要となるケースが多いようです。

  • 7.0〜7.5:MBA留学、医療系資格
  • 6.5:大学院進学
  • 6.0:海外就職・ビジネスビザ(オーストラリアなど)
  • 5.5:TAFE(オーストラリアの専門学校)
  • 5.0〜5.5:日本の大学進学
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IELTSの試験結果の有効期間

IELTSの試験結果は、成績証明書(Test Report Form)として登録した住所に送付されます。試験結果は通常2年間有効ですが、ビザ申請や永住権申請の場合は3年間有効となる場合もあります。

まとめ

IELTSとは?

  • IELTSは世界で最も受験されている英語試験
  • IELTSは英語を使いこなせる能力を反映
  • IELTSは4教科すべての対策が必要
  • 投稿者: Hibiki先生

    PlusOnePoint代表。大阪大学医学部卒業。日本では医師(麻酔科医)として活躍。2012年よりオーストラリア在住。IELTS 最高スコア8.5 (科目別最高スコア:リスニング8.5、リーディング9.0、ライティング8.0、スピーキング8.0)を保有。 2014年以降、5回連続で全科目7.0以上を達成。得意科目はライティング。