IELTSのスピーキング試験って、とっても緊張しますよね。いつも緊張してしまって上手く話せないという方、でもご安心ください。IELTSのスピーキング対策は、この「話せない」理由をしっかり理解し、それに対するちゃんとした対策をしていくことが重要で、そうすれば誰でも話せるようになります。

IELTSのスピーキングで「話せない」理由は大きく分けて4つです。

  • 何を話したらいいのかわからない(アイデアが思いつかない)
  • そもそも人の前で話すことが苦手である
  • 英語に対するコンプレックスがある
  • 英語を発するための筋肉が鍛えられていない

このどれか一つでも当てはまると思った方は、是非、最後までお付き合いください。

この記事を書いている筆者は、IELTS講師歴10年。2006年にNAATI 通訳・翻訳の資格取得し、医療通訳など第一線で活躍。科目別最高スコアは、リスニング9.0、リーディング8.5、ライティング7.5、スピーキング8.0(Overall 8.0を保有)。

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話せない理由1:何を話したらいいのかわからない

PlusOnePointのスピーキング対策講座を受講されている方から、

  • 何を話したらいいのかわからない
  • アイデアが思いつかない

というお悩みを聞きます。

IELTS の質問トピックについて、試験中に、その場で考えて話をすることは大変難しいことです。相当話好きの方でも、試験という緊張した状況ではうまく話せなくなりますので、シャイな日本人ならなおさらです。

ただ、これは「英語が話せない」というよりも「すぐに考えられない」ことに原因がありそうです。実際、あまり考えたことのないトピック(話題)については、仮に日本語であっても何を話したらいいのかわからないと感じるはずです。それを、さらに英語で話すわけですから話せなくて当然なのです。

「何を話したらいいのかわからない」を克服するためのスピーキング対策

では、スピーキングで「何を話したらいいのかわからない」「アイデアが思いつかない」という状態を克服するためにはどのような対策をしていけばいいのかというと、「出題されやすいトピックにフォーカスをして考える練習」をしておくことが重要になってきます。

頻出トピックについて、

  • どんなことが話せるか
  • どんな表現で伝えたらいいのか
  • どんな単語が必要なのか

を、イメージトレーニングや書き出し練習によって準備をしておきましょう。そうすることで、試験で「考えたことがなかった質問」をなくしていくことができます。言いたいことや英語表現が自分ではなかなか作れない、あっているかどうかわからない、という方は自分でスクリプトを作成して対策講座などで講師に見てもらうのがいいですね。

アイデア不足については、ライティング・タスク2にも共通する部分がありますので、スピーキングと合わせて、普段からアイデアを整理しておくことが効果的な対策となります。

幸い、IELTSのスピーキングでは、パート1やパート2ではそこまで込み入ったアイデアは求められません。パート2では、

  • 人物
  • 場所
  • もの
  • 過去の出来事や経験
  • 現在の習慣
  • 未来の計画

に関して、よく質問されますので、それぞれについて話せるネタを用意しておきましょう。これらを繰り返し練習することで本番で焦ることがなくなりますし、また応用の効くストーリーや人物の説明を準備しておくことで色々なトピックで使えるようになります。

パート3では、より踏み込んだ議論になり、ここでアイデアが出ずに困る人もいるかと思います。前述の通り、ライティング・タスク2でのテーマと重複する部分も多いですので、IELTSで問われるテーマについてはアイデアをしっかり普段から考えて整理をしておくことが重要な対策となります。

話せない理由2:そもそも人の前で話すことが苦手である

日本人はそもそも人の前で話すことが苦手な人が多いですね。文化の違いという部分が大きいですが、幼少期から人の前で話すという習慣があまりないため、人の目を見て話すということに抵抗を感じている人も多いようです。

「人の前で話す緊張」を克服するためのスピーキング対策

スピーキングで緊張を和らげるための対策については、以下の記事でも紹介をしておりますので是非ご参照ください。

話せない理由3:英語に対するコンプレックスがある

英語に対するコンプレックス(劣等感)が強いことも、IELTSのスピーキングで「話せない」と感じる理由の一つです。日本の(少なくともこれまでの)教育では、常に正解・不正解がある「暗記」を中心とした教育がされてきましたので、「正解」以外は間違いだと思って尻込みしてしまうのも無理はありません。

しかし、ネイティブではない限り、正しい英語を話すことは不可能です。それぞれのレベルに応じて、自信を持って話せるかどうかがスコアに大きく影響してきます。実際、スピーキングの採点基準では、

  • 7(流暢さ):speaks at length without noticeable effort or loss of coherence
    (明らかな努力なしに一貫性を失うことなく長い文章を話すことができる)
  • 6(流暢さ):is willing to speak at length, though may lose coherence at times due to occasional repetition, self-correction or hesitation
    (長く話すことに意欲を感じるが、繰り返し・言い直し・口ごもりによりしばしば一貫性を失いがち)

のように、その人がどのくらい英語に対して自信を持って話せているか、が評価の対象になっていますので、英語に対するコンプレックスを感じている方は、それについても対策が必要になります。

「英語に対するコンプレックス」を克服するためのスピーキング対策

何年、何十年にも渡ってできてしまったコンプレックスを取り去ることは容易ではありません。しかし、コンプレックスの原因を考えるだけでもIELTSのスピーキングでは十分な対策になります。

そもそも、そのコンプレックスはどこから来ているかをよく見つめ直してみましょう。おそらくは、

  • 過去に失敗をした
  • 恥ずかしい思いをした
  • 誰かに間違いを指摘された
  • ネイティブに理解してもらえなかった

の4つのどれかではないでしょうか?

確かに、これらの経験はどれも(その当時は)つらいものだったはずですし、もう二度とそのような経験をしたくない、との思いからコンプレックスになっていたものと思います。

しかし、このブログを読んでくださっている方は、そのつらい思いをさせた「英語」を使って自分の将来の道を切り開こうとしているのです!そう、本当は「英語」を使いたいはずなのです。なので、一度や二度の失敗や恥ずかしい思いなどあまり気にせず(実際、数年も海外に住むとほとんど気にならなくなりますが)、明るい未来に向かって前向きな気持ちで取り組んでください。

話せない理由4:英語を発するための筋肉が鍛えられていない

IELTSのスピーキングで話せない理由の最後は、英語を発するための筋肉が鍛えられていないということです。

いくらインプットしても、アウトプットの練習なしにはスラスラと流暢に喋ることができません。リーディングはできるけどスピーキングは苦手、という人は、実際に声に出して練習をどのくらいしているかを考えてみましょう。

「英語を発するための筋肉」を鍛えるためのスピーキング対策

英語の発音に必要な筋肉を鍛えることが対策となります。例えば、使いたい語彙や表現を使って自分なりの回答例を用意し、実際に声に出して練習をしましょう。スラスラと言えるようになるまで、なんども練習します。これは、歌の練習やエクササイズと同じで、頭で理解しているだけではできるようにならないからです。

また、英語を発音するときには、口の開け方、舌の位置、音の強さなどが日本語とは違いますので、しっかりコントロールできるように毎日エクササイズしましょう。アウトプット練習はできれば相手がいた方がいいでしょう。可能であれば IELTSを知っている先生に問題を出してもらうと効果的です。独学の場合は、録音するなどして、後で自分で自分へのダメ出しをしてあげると効果的な対策となります。

今の自分はどのレベル?スピーキングの採点方法

独学では、スピーキング(およびライティング)のスコア判定を自分で行うことはほぼ不可能です。自分ではよくできた!と思っても試験の結果が悪かったり、逆にあまりうまくできなかったときに予想以上にスコアが良かったりすることがあります。自分の手応えと、聞き手がどう受け取るかはまた別のものです。

ただ、ざっくりとした目安で以下のように説明することはできます。

  • YES、NO以外の説明ができる。よく知っているトピックならなんとか長めに話せるようになってきた → 5.0以上
  • 会話が楽しく続けられ、自分以外の物事の説明も長くできるようになってきた → 6.0以上
  • ストレスなく様々なトピックで話ができ、ボキャブラリーと文法のミスがほとんどない → 7.0以上

もちろん実際にはより詳しい採点がされています。IELTSではBand Descriptorsという採点基準表が公開されていて、スピーキングでは、「流暢さ」「ボキャブラリー」「文法」「発音」の4つの項目についてそれぞれ0から9までのスコアで採点されます。

スピーキングの練習に慣れてきたら、次は、自分は何が足りなくて目標スコアに届いていないのか、この採点基準に基づいてIELTSの先生にアドバイスをもらいましょう。そうすることで効率的に目標スコアを取ることができるでしょう。

IELTSのスピーキング対策のまとめ

IELTSのスピーキング対策についてまとめました。

  • 出題されやすいトピックにフォーカスをして考える練習をしておくこと
  • 人の前で話す緊張を克服するための練習をしておく
  • 英語を勉強している目的を考えてコンプレックスを克服する
  • 英語を発するための筋肉を鍛える

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