これまで何度もIELTSを受けてきたけれど、ライティングだけがいつもスコアが届かないという方。あるいはこれからIELTS対策を始めるけど、ライティングやスピーキングってどうやって対策をしていけばいいのか分からないという方。

IELTS対策の中で最も重要になる科目の一つがライティングです。その理由は大きく2つあります。

  • ライティングには正解がない
  • ライティングは他の科目よりも平均点が低い

この記事を書いている筆者は、IELTS講師歴10年。2006年にNAATI 通訳・翻訳の資格取得し、医療通訳など第一線で活躍。科目別最高スコアは、リスニング9.0、リーディング8.5、ライティング7.5、スピーキング8.0(Overall 8.0を保有)。

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理由1:ライティングには正解がない

IELTSのライティングには正解がありません。このことは、対策をしていく上でいいことでもあり悪いことでもあります。

PlusOnePointのIELTS対策講座を受講されて間もない方からよくいただく相談は、「ライティングをどうやって書いたらいいかわからない」というお悩みです。確かに、Cambridge IELTS公式過去問には最後に模範解答が掲載されています。ただし、独学でライティング対策を進めていると、同じように書いているのに目標のスコアになかなか届かない、という現象に出くわします。

これは、見かけ上は同じように書いているつもりでも、実際には回答になっていなかったり、論点がずれていたりするため、実際に試験を受けてみると思ったスコアにならないということなのです。

理由2:ライティングは他の科目よりも平均点が低い

IELTS対策の中でライティングが最も重要であるもう一つの理由は、ライティングがそもそも他の科目よりも平均点が低いことです。

以下の表は2017年のアカデミックの世界平均です。ライティングを除く他の3科目については概ね6.0以上であるのに対して、ライティングだけ5.55〜5.66と0.5も低くなっていることが分かります。

Gender Listening Reading Writing Speaking
Female 6.26 6.18 5.66 6.08
Male 6.17 6.02 5.55 5.88

引用元: Test taker performance 2017

このことからも、ライティングはIELTS対策の中で最も重要な科目の一つであることがお分かりいただけるかと思います。特に、全ての科目でのスコアが必要な方(全科目7.0以上など)は、ライティング対策をなるべく早期に始めることが重要です。

スコアが伸びない理由とレベル別ライティング対策

IELTS対策の中でライティング対策が重要であることが分かったところで、それではライティングでスコアがなかなか伸びない理由は何なのか、また現在のレベル別にどのようなライティング対策をしていけばいいのかをご紹介します。

IELTS対策を始めて間もない方

  • イントロダクション(イントロ)、ボディ、コンクルージョン
  • ブレインストーミング(ブレスト)、プランニング
  • トピックセンテンス
  • サポートセンテンス

これらの言葉を知らない方は、IELTSのエッセイ・ライティングの書き方の知識がまだ乏しい方かもしれません。あるいは、IELTSライティング・タスク2で出題される問題タイプをすべて答えられない方はIELTS対策を始めて間もない方でしょう。

ライティングの書き方を知らずして、目標スコアを取得することはほぼ不可能です。まずは基本的な書き方を学び、その上でそれぞれの問題タイプについて気をつけておくべきことや答え方を確認しましょう。

また、英語の表現(単語・文法)の引き出しが少ない方も同様です。自分の言いたいことを英語にするスキルを学びましょう。学び方としては、専門のIELTS対策講座を受講するのがもっとも近道ですが、IELTS対策の参考書を頼りに独学で進めていくこともできます。

IELTS対策をすでに始めている方

IELTS対策をすでに始めて1〜2ヶ月たっている方は、「ライティングの書き方は知っているが、難しいタスクで書けなくなってしまう」という方が多いかと思います。このタイプの方は、ライティングの問題(タスク)のテーマや質問に合わせて、必要な語彙やアイデアが足りてない可能性があります。

IELTSのライティング・タスク2(エッセイ)で出題されるテーマは多岐にわたり、質問の種類も大きく分けて7種類ほどあります。当然ですが、テーマによって内容や必要となるアイデア、単語も異なりますので、可能な限りテーマや問題の種類を網羅するように練習していなければ、試験では常に初めて見るタスクに挑戦することになっていまいますので、可能な限り多くの問題に触れて練習をしておく必要があります。

練習の方法については、やはり専門のIELTS対策講座で学ぶか、IELTS対策の参考書を使った独学となります。どちらを選ぶにしても、テーマ・質問形式や頻出問題について体系的に学ぶことが大切です。

IELTS対策をかなりしてきた方

IELTS対策をすでに始めて数ヶ月たっている方は、「ライティングをたくさん練習しているのに、なかなかスコアが伸びない」という方でしょう。このタイプの方は、IELTSライティングで求められる「論理性」「首尾一貫性」を意識した対策ができていない可能性が高いでしょう。そして、結論から言えば、早めにIELTS対策の専門家に相談するのがベストです。

IELTSライティングの採点基準はとても独特で、英語能力が高ければハイスコアが取れるわけではありません。簡単に説明すると、

という、内容面が評価の対象になっているのです。そしてこの部分が、ライティングのスコアが伸びない最大の原因です。

以下の表は、公式サイトに掲載されている第1言語別の平均スコアです。英語が母国語の人(いわゆる英語がネイティブの人)のライティングの平均スコアは、驚くことに6.35です。英語(単語・文法)にはほぼ間違いがないにも関わらず、満点(9.0)には遠く、前述の世界平均のやや上くらいに位置しています。いかに「内容」の評価がスコアに響いているのかがお分かりいただけるかと思います。参考までに第1言語が日本語の人と比較して掲載しています。

第1言語 Listening Reading Writing Speaking
English 7.21 6.71 6.35 7.14
Japanese 5.90 6.09 5.41 5.59

引用元: Test taker performance 2017

練習を続けてもなかなかスコアが伸びないという方は、IELTSのエキスパートに相談するのがベストです。なぜなら、ライティングの採点基準に合わせて、自分のライティングを評価できないからです。かなりの英語上級者でも難しいですし、ネイティブの英語教師でもIELTS知識がなければできません。効率を考えると、早めに専門家のフィードバックを受けるのが唯一で最短の方法です。

常に採点基準に照らし合わせた対策が重要

IELTSのライティング対策は、常に採点基準(Band Descriptors)に照らし合わせた対策が重要です。ライティングの採点基準には、前述の

のほかに、

の合計4項目があり、それぞれ0から9までのスコアで採点されます。採点方法の詳しい解説については、以下の記事で紹介しています。よろしければ参考にしてください。

IELTSライティングでは必ずタスク1よりタスク2を優先する

ご存知の通り、IELTSのライティングでは、タスク1とタスク2の2つのタスクに取り組まなければなりませんが、必ずタスク2を優先して書くようにしましょう。ワード数の違いによる時間配分的な理由もありますが、これはライティングの採点をする際、タスク2のスコアの方がタスク1のスコアよりも重要視されているからです。

実際にタスク1がどれだけ上手く書けていても、タスク2が自分の目標スコアに届いていなければ、トータルで目標スコアを取ることはほとんど不可能です。タスク1とタスク2の点数配分の記事でも紹介していますが、時間配分的にも、クオリティ的にも、タスク2を優先させないと目標スコアが取りにくい、というのは本当です。

タスク1に30分かけてしまってタスク2の時間が足りなかった。。。なんて事のないように気をつけましょう。どうしてもタスク1に時間がかかって時間配分が難しいという方はタスク2から開始すると良いでしょう。

タスク1タスク2の点数配分(比重)については、こちらの記事で詳しく書いています。よろしければ参考にしてください。

IELTSのライティング対策のまとめ

IELTSのライティング対策についてまとめました。

  • ライティングは4科目の中で最も平均点が低い科目
  • 早めに専門家のフィードバックを受けるのが最短の方法
  • 常に採点基準に照らし合わせた対策が重要
  • 常にタスク2を優先するべし

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