IELTS 最新の傾向と対策(2018年最新版)
IELTSの最新の出題傾向とハイスコア達成のための対策をまとめました

IELTSの4科目(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)について、最新の出題傾向とハイスコア達成のための対策をまとめました。
難易度の変化
IELTSリスニング | 難しい傾向にあります。 |
---|---|
IELTSリーディング(アカデミック) | やや易しい傾向にあります。 |
IELTSリーディング(ジェネラル) | 難しい傾向にあります。 |
IELTSライティング(アカデミック・タスク1) | 難易度の大きな変化は見られません。 |
IELTSライティング(ジェネラル・タスク1) | 難易度の大きな変化は見られません。 |
IELTSライティング(アカデミック・タスク2) | 難易度の大きな変化は見られません。 |
IELTSスピーキング | 難易度の大きな変化は見られません。 |
IELTSリスニングの傾向と対策
近年のIELTSリスニングの問題は、難しい傾向にあります。
公式過去問(Cambridge IELTSシリーズ)では、IELTS 10以降で近年の傾向が見られます。
IELTSリスニング Section 1
公式過去問(Cambridge IELTSシリーズ)のIELTS 9まではSection 1は比較的容易な問題で構成されていましたが、IELTS 10以降ではSection 1にも難しい問題が含まれるようになりました。Section 1だからと油断をしていると足元をすくわれるので気をつけましょう。仮に、Section 1で1-2問落としてしまったとしてもあまり気落ちせず次の問題にフォーカスをしましょう。
IELTSリスニング Section 2/3
特に近年難しくなったと思われるのがSection 2とSection 3です。
- 分類問題
- マッチング(状況判断)
- 地図
の3種類の問題が出題される割合が非常に高くなりました。
問題が難しく感じる理由は、進行が非常に速いことです。
スクリプトを見ていただいてもお分かりいただけるかと思いますが、Section 1やSection 4に比べてかなり速いペースで回答のヒントとなる部分が出てくることがわかります。このスピードに慣れていないと、どんどん置いていかれてしまい、ごっそり問題を落としてしまうことになります。
IELTSリスニング Section 4
一方でSection 4は以前に比べると比較的やさしくなりました。IELTS 9までは、やや重箱の隅をつつくようなマイナーな単語(incinerationなど)を書かせることもありましたが、IELTS 10以降ではスペリングを要求される単語は標準的な単語ばかりになりました。
初級〜中級の方も、Section 4はきっと難しいだろうと諦めずに、Section 2/3が難しくなった分、Section 4で取れる問題をしっかり取りたいところです。
IELTSリスニングの対策
目標スコアに合わせて、以下の正答数を目指して練習をしましょう。
Section 1 | Section 2-3 | Section 4 | |
---|---|---|---|
目標スコア5.0 | 7-8問/10問 | 7-8問/20問 | 3-4問/10問 |
目標スコア6.0 | 8-9問/10問 | 9-10問/20問 | 5-6問/10問 |
目標スコア7.0 | 9-10問/10問 | 15-16問/20問 | 7-8問/10問 |
IELTSリーディング(アカデミック)の傾向と対策
近年のIELTSリーディング(アカデミック)の問題は、やや易しい傾向にあります。
IELTSリーディング(アカデミック)Passage 1
公式過去問(Cambridge IELTSシリーズ)のIELTS 10以降ではPassage 1に比較的易しい問題が含まれるようになりました(必ずしも全ての問題でPassage 1が簡単になったわけではありません)。
特に、
- 箇条書きの穴埋め
- 図表の穴埋め
がSection 1で出題されている場合は、是非正答数を稼ぎたいですね。
IELTSリーディングはタイムマネジメント(それぞれの問題に20分以上確保すること)が重要ですので、Passage 1が簡単な場合は1-2分でも短縮できるとそのあとの問題に余裕が出てきます。
IELTSリーディング(アカデミック)Passage 2/3
Passage 2、Passage 3は難易度の大きな変化は見られません。過去問を使って、各自が必要とする正答数+1-2問が取れるように練習をしておきましょう。
IELTSリーディング(アカデミック)の対策
目標スコアに合わせて、以下の正答数を目指して練習をしましょう。
Passage 1 | Passage 2-3 | |
---|---|---|
目標スコア5.0 | 6-7問/13問 | 10-11問/27問 |
目標スコア6.0 | 9問/13問 | 15-16問/27問 |
目標スコア7.0 | 11問/13問 | 20問/27問 |
IELTSリーディング(ジェネラル)の傾向と対策
近年のIELTSリーディング(ジェネラル)の問題は、難しい傾向にあります。
IELTSリーディング(ジェネラル)Section 1
ずっと以前に出題されていた「広告の穴埋め」のような問題は出題されないようになりました。近年のジェネラル・リーディングのSection 1では、「True/False/Not Given」や「インフォメーション・マッチング」などが多く出題されています。
IELTSリーディング(ジェネラル)Section 2
近年のIELTSリーディング(ジェネラル)の問題が難しくなっている原因は、Section 2です。
Section 2は、非常に難しい傾向にあります。
特に、目標スコアが6.0あたりまでの方にとってはSection 2でどれだけ失点を防ぐかで合否が分かれます。
正解のおおよその場所がわかっても、文法をある程度しっかり理解できていないと正解にたどり着けないようになっています。正解にたどり着けなかった場合は、本文と問題文の文法・ストラクチャーをしっかり理解し、同様の問題が出た時に対応ができるように練習をしておきましょう。
IELTSリーディング(ジェネラル)Section 3
Section 2が難しくなった分、Section 3の問題はやや易しい傾向にあります。Section 1、2で時間を使いすぎて、Section 3を解く時間がなくなってしまうことのないよう、しっかり時間配分をしましょう。
IELTSリーディング(ジェネラル)の対策
目標スコアに合わせて、以下の正答数を目指して練習をしましょう。
Section 1 | Section 2 | Section 3 | |
---|---|---|---|
目標スコア5.0 | 6-7問/13問 | 7-8問/13-14問 | 3-4問/13-14問 |
目標スコア6.0 | 10問/13問 | 10-11問/13-14問 | 10問/13-14問 |
目標スコア7.0 | 12問/13問 | 12問/13-14問 | 11-12問/13-14問 |
IELTSライティングの傾向と対策
近年のIELTSライティングの問題は、難易度の大きな変化は見られません。
IELTSライティング・タスク1(アカデミック)
- 線グラフ
- 棒グラフ
- 円グラフ
- 表(テーブル)
- 地図(変化)
- プロセス
どのタイプの問題が出ても確実に20分で150語以上かけるように、過去問を使って練習をしておきましょう。
IELTSライティング・タスク1(ジェネラル)
- フォーマル・レター
- インフォーマル・レター
どちらのタイプの問題が出ても確実に20分で150語以上かけるように、過去問を使って練習をしておきましょう。
IELTSライティング・タスク2
問題タイプ | 質問形式 | 出題頻度 | 難易度 |
---|---|---|---|
問題タイプ#1 | To what extent do you agree or disagree? | 約20% | ★★☆ |
問題タイプ#2 | Discuss both views and give your own opinion. | 約20% | ★★★ |
問題タイプ#3 | What is your opinion? | 約5% | ★☆☆ |
問題タイプ#4 | What are the advantages and disadvantages of this? | 約5% | ★☆☆ |
問題タイプ#5 | Do the advantages outweigh the disadvantages? | 約15% | ★★★ |
問題タイプ#6 | Cause/Effect/Problem/Solution | 約20% | ★☆☆ |
問題タイプ#7 | Is this a positive or negative development? | 約10% | ★★☆ |
問題タイプ#8 | その他 | 約5% | ー |
問題タイプ別に、あるいは頻出テーマを中心に、様々なタスクに触れておきましょう。
IELTSスピーキングの傾向と対策
近年のスピーキングの問題は、難易度の大きな変化は見られません。
IELTSのスピーキングでは、何よりも「流暢さ・自然さ」が評価されます。
堅苦しい書き言葉のような話し方ではなく、「英語慣れ」しているかどうかに重きを置いて採点されます。
スコアが伸び悩んでいるという方は、ぎこちない話し方になっていないか、文章の途中で何度も止まってしまっていないか、何度も言い直しをしていないか、などを見直してみましょう。