自由時間って何?
ライティングサミット第123週(2024年10月21日〜2024年10月27日)の課題タスクは、自由時間に関するものでした。
It is sometimes said that modern technology brings people more free time. However, some people say that instead technology is making people even busier. Discuss both views and give your opinion.
(現代のテクノロジーが人々により多くの自由時間をもたらしていると言われることがあります。しかし、一部の人々は、むしろテクノロジーによって人々がさらに忙しくなっていると主張しています。両方の意見について論じ、自分の意見を述べなさい。)
「現代のテクノロジーが自由時間を増やすか、それとも人々をさらに忙しくさせているのか?」というテーマです。
受講生の多くが「自由時間とは何か?」という解釈に苦戦した様子が見られたため、講師陣も改めて「自由時間」とは何かについて深掘りしました。
仕事が効率化されたら自由時間は増える?
受講生の中には、テクノロジーの進化により仕事の効率が上がり、結果として自由時間が増えたと考える人もいました。例えば、機械化やAIの導入によって、これまで人間が行っていたタスクを機械やコンピュータに任せられるわけですから、確かにその分の時間を自由に使えるようになるかもしれませんね。
しかし、果たしてそれは「自由時間が増えた」と言えるのでしょうか?
自営業者の場合、勤務時間を自分で管理できるため、テクノロジーによって自由時間が増えると言えるかもしれません。しかし、多くの人は勤務時間が決まっています。勤務時間が変わらない限り、業務が効率化したとしても、その分、別の仕事が発生するだけで、本当の意味での自由時間は増加しないということになります。
そもそも自由時間とは?
そもそも自由時間とは、どのような時間でしょうか?
あえて「時間」を分類して考えてみると、「労働時間(work time)」と「プライベートな時間(private time)」に分けることができます。この「プライベートな時間」の中にはさらに、睡眠、食事、家事、育児といった必須の活動が含まれ、これらを除いた残りの時間が「自由時間」として解釈されるのが一般的でしょう。
このように考えると、仕事の効率化によって「労働時間」が短縮されたとしても、それが「自由時間」の増加につながるかどうかは疑問ですね。
テクノロジーによって自由時間が増えたと言うためには?
では、テクノロジーによって自由時間が増えたというのはどのような状況が考えられるのでしょうか?
上の時間の分類をもとに考えると、プライベートな時間の中でテクノロジーがもたらす恩恵を考えると良さそうですね。
例えば、家事や通勤時間の削減などが挙げられます。これらを議論の中心にすることによって、自由時間が増えたという説明がしやすくなりそうです。
たとえば、ロボット掃除機や食器洗い機などの家事支援ツールが普及したことで、家事にかかる時間が減少し、その分が自由時間に割り当てられるようになったというのはとてもわかりやすい議論ですね。
もちろん、リモートワークの普及により通勤時間が削減され、自由時間の増加につながるという議論も成り立ちます。
まとめ
ライティングサミット第123週の課題から、「自由時間」とは何かという問題を改めて考えてみました。