こんにちは^^
プラスワンポイントのルイです!日本では、秋も深まってきたはずなのになぜか夏日のような日が突然やってきたりしているようですが、みなさん元気にIELTS学習頑張っていますか?
「リーディング、単語力がなくて読めません><」
はい、今日は究極のリーディング学習方法の続き、
単語強化についてのお話
です。
英単語、語彙強化、英語学習をしていれば誰しも絶対必要だ、と感じるものですね。IELTSでも、リーディングに限らず4技能全てにおいて多くの方の悩みの種となっています。
もちろん、語彙はあったほうがいいです。IELTSでも自分のわかる語彙が多ければ多いほど有利です。
そんなことは重々承知だけれども、多くの方が悩んでいて、みんながみんな語彙が足りない!と嘆いている、この語彙力問題。
いったいどうしたらうまくいくのでしょうか?
まずは、少し落ち着いて、意識を変えましょう。語彙強化、単語暗記という学習の性質上、僕らを嘆かせる要素が多いわけですが、それはある意味自然のことです。
まず、
語彙学習はエンドレスです。
上級者だって、何十年も英語圏で暮らしていたって、英語のネイティブだって、知らない単語があります。日本語ネイティブだからといって、全ての日本語を知っているわけではないですよね?だからどこまでいっても終わりはありません。
しかも、
悲しいことにせっかく覚えたと思っても、忘れてしまうことがある。
それも時々起こるというものではなく、結構片っ端から忘れていく^^; 頑張ってまた覚えて、また忘れてを繰り返してようやくいつでも理解できる語彙になる。安心したのも束の間、今度は大事な時にド忘れして出てこない、なんてこともありますね。。
でも、これはなにも、あなただけに起こっていることではないのです。程度の差こそあれ、誰しもみんな思っている。
ということは、学習の過程で起こるごく自然なことであり、この時期を経て、先輩学習者、英語上級者のような語彙力強者に到達するのです(その先には、英語上級者なりの語彙力問題が待っていますが)。
つまり、通るべくして通っているだけの経過地点と考えたら、
嘆くだけ損、時間の無駄です。
その分たくさん覚えて、たくさん忘れて、また覚えたら良いのです。
そうは言っても時間が。。。いったいいつまでこれは続くのか。。。とりあえず上級者レベルにはできるだけ早く辿り着きたい。。。そうですよね!
たしかに!そうはいってもこれだけみんなが大変と思っているのですから、効率的(無駄になりにくい)学習方法は先人たちが開発してくれています。その中から、自分の状況や目標、性格に合った方法を継続していくだけです!
今回は前回の続きで、リーディングのための語彙強化方法その1をお伝えしていきます!
- 学習方法は、学習者の状況により最適解が異なる(前回)
- 単語力がなくて読めません!その1(本日のトピック)
- 読むのが遅くて困ってます><
- 日本語の参考書 vs Cambridge公式問題集
- 2周目以降を解く意味とは?
語彙強化方法その1〜単語暗記学習〜
IELTSのために単語帳学習(暗記学習)は必要なのか議論
単語帳学習、単語の暗記学習は、現在は、日本では一般的にたいへん広く普及していますね。中学・高校くらいの学校教育でもたくさん行いますので馴染みのある学習方法でしょう。今は「IELTS必須単語」だったり「IELTSのためのボキャブラリー」だったり、とくにIELTSで必須となる単語を集めてくれている単語学習本なんかも出版されていて、かなり効率よく勉強できそうに思います。
ただし、それでも悩みとして浮上するのが、単語をやっているけどIELTSの問題が解けない、という経験と、そのためにこの方法は果たして役立っているのか不安になってしまったりすることろです。
結論から言えば、
語彙はあった方がいい、
ただし
語彙学習方法は単語暗記学習だけではない、
ということになるでしょう!
英語の学習方法はたくさんあります。みなさんもご存知の通りですね。単語暗記はその中の一つですが、日本でこれほど普及しているのは、一つに、それが学校での試験のメジャーな方法になっているからでしょう。英語力をテストする方法もいろいろありますが。単語テストをその一つとして採用していることが多いということです。そしてそれはある程度範囲が決まっているので(特に訳語を問われる場合)暗記という方法で点数があげやすいんですね。だから単語テストのためには、単語暗記学習がベストです。
しかしIELTSは、単語のテストではありません。明確な必要単語範囲もありません。この意味で、
IELTSのために単語暗記学習がベストとは限らない
ため、うまくいっていないなら他の方法を検討する意味はあると言えるのです。
そこでまずは、単語暗記学習とはどんなものなのか?今回は見ていくことにしましょう^^
単語暗記学習方法、ご利用は計画的に!
Mika先生曰く、「意外と適当にやっちゃてる人、多いかんじですね〜。とりあえず単語を買って、時間のある時に適当に続きから眺めて解くみたいな」
そ、それじゃダメなんですか?
「なにもしないよりはずっといいですが、場合によっては効率が悪く、時間がもったいないかもしれないですねぇ〜。でも基礎が必要な人とかは、”ちゃんと”やったらいいブーストになりますよね〜」
どうやら単語帳学習にも効率の良い悪いがあるようなので、詳しく聞いてみました。
1. 覚えるべき単語を選抜する
書店で買えるIELTS用の単語帳では、すでに選抜された単語が集まっているわけですが、その中でも自分がすでに知っている単語もあるわけですので、まずは、それを抜いて、不安な単語、知らない単語だけに絞りましょう。
覚えなくてはならない単語にはキリがありません。
無駄に学習の数を増やす必要はないですからね。
2. 単語数、暗記期間、テスト日(2回以上)を決める
ここでは、一般的に取り入れられているメソッドをモデルに、具体的な方法や注意点を紹介しますが、真剣に取り組むとかなり効率が上がるので、もし試したことがなければ、(向き不向きを確かめる点でも)試す価値があるとおもいます!
まず、1回のターンで覚える単語の範囲(数)を決めましょう。ある程度誰でも継続しやすいところで
20〜30単語くらいを目安にするとよいかと思います。
次に、集中的に暗記する期間を決めます。実際に単語を眺めたり書き取りしたりして覚える期間ですね。途中でサボる余裕がないくらいの期間がよいです。1週間は長すぎるので、3〜4日間くらいがよいと思います。暗記期間の翌日をテスト日とし、テスト日には毎回過去2回分の範囲をテストし、範囲をずらしながら進めていきます。1範囲のテストを必ず2回リピートするということです。これが高校などの授業とは異なるところですが、非常に重要な点です。
記憶は、経験を繰り返すことによって強化されていくからです。
2回では覚えられるか不安な人は3、4回など増やしてもよいでしょう。
例えば、毎回30単語を範囲とし、3日間の暗記期間、翌日をテスト日とすると、3000単語終えるのに400日、つまり1年と1ヶ月と10日くらいですね。のんびり感じますか?でもその分継続は無理なくできそうですね。
スピード重視で、結果からの逆算で計画する人もいますね。つまり単語帳一冊(3000くらい?)を、3ヶ月で覚えるためには、という考え方ですね。とすると1回のターンで、133語強暗記していくことになります。なかなかきつそうではありますが、これも一理ある考え方です。
なぜなら、
暗記学習だけでは、忘却からは逃れられないからです。
真の長期記憶にするために
テストを2回以上リピートするのは記憶を定着させるために必須のことですが、これだけでは、実は本当の長期記憶には十分ではありません。ご存知の通り、
使わなければ記憶は廃れていきます。
かといって、一生テストをし続けるわけにはいきませんよね?だいたい単語のテストのために単語の暗記をやっているわけではありません。より幅広い内容の文章を読めるようになるためです。
結局、その後の出会いの頻度を上げるしかない
のです。ただ、一度覚えた経験があれば、初めて出会う単語は少なくなります。この意味で、短期大量の暗記は初見の問題の読みにくさを軽減してくれることは間違いありませんから、いったんある程度中期的な記憶を作り、問題を読みやすくした上で、問題を解くことを続け、実際のコンテクストの中で使われている単語に何度も遭遇して真の長期記憶となるようにしていくという計画なのです。
IELTSには単語のテストはありませんし、単語だけ覚えればスコアが上がるわけではないので
あまりここだけに時間が割かれるような計画は僕はおすすめしません
が、しっかり「覚える」計画を実践すれば、語彙は確実に強化できそうです!
上で紹介した方法だと、ゆっくりやれば着実ですが、すぐにその単語が実践で役立つとも限らないので実感が感じにくく、一気に短期間でやれば効率は良さそうですが、相当なコミットメントが必要であり、可能な分量は能力にやや左右されることなりそうですね。
1回の範囲を工夫することで、自分に合ったペースを作ること、またIELTS学習の中でどのくらいの割合を割くのが自分の学習に最も寄与してくれるのかを考えて計画的に行った方が良さそうです!
別の意味を知らない問題
さて、この単語学習の罠、と言いますか、留意すべきなのが
「一つの訳語で覚えてしまう」
という点です。単語帳では一つの単語を覚えるために一つの例文、シチュエーションが提示されることが多いと思います。それでこの単語はこの意味だ、と対応する訳語を覚えていくわけですね。しかし、辞書を引いてみればわかる通り、単語には意味が複数あるものもたくさんあります。1対1ではないわけですね。だから別の意味で登場した時にうまく意味が取れないということが起こります。例えばdevelopment という単語には様々な意味があります、代表的なものでも「開発」と「発展」ではかなり意味が違いますね。中級以上ではもう迷うことはないかもしれませんが、IELTSではお馴染みのright「権利」「右」「正しい」や、「銀行」ではない方のbankの意味「河岸、土手」のように全く異なる意味を持つ単語もありますよね。
このように、単語暗記も万能ではありません「おや、おかしいな、なんだか意味が変だな」と思ったらいつでも辞書を引く癖をつけておくといいですね。
日本の受験や、単語だけのテストであれば単語のみの暗記でも問題ないかもしれません。しかし、それは
実践的な意味理解を重視するIELTSでは弊害になってしまうこともある
のです。単語は実践で使うために覚えるので、訳語だけではなく例文を使って覚えるようにするとよいでしょう。最近では単語帳にもいい例文を掲載してくれていますよね。
報酬系を刺激しよう!
学習効率は、報酬系(喜び、快感、幸福感と関係する脳の神経系)と強く関係します。
報酬系が刺激される(得られる喜びが大きい)ほど記憶効率が良い
という話です。先ほど記憶定着のために複数回テストをするべきという話をしましたが、これは、嬉しさや喜び、または悔しさという感情と結びついて、更なる効果が生まれるということです。小中学生の方が、大人よりも暗記が得意なように思えるのは、彼らの脳がスポンジ状態で容量(余白?)が大きいというのもあるかもしれませんが、単純な成功体験に喜びを得やすいということが関係していると考えられます。暗記のテストで正解するのは、算数の難題を解くことに比べたら単純ではありますが、それでも一つの成功で、その喜びをもう一度得ようとする脳の働きが、暗記学習の助けになっているということです。大人になった我々は様々な体験をしてきているおかげで、なかなか暗記テストの1問の正解を大きな喜びとは捉えてくれないと言えるかもしれません。
さてここで、単語暗記学習がキライな人、いますよね?どうしてもこの作業が嫌でできないという人です(実はプラスワンポイントでリーディングといえば、のMika先生がこのタイプで、単語暗記学習は一切しなかったし、今もしていないと言っていました)。ちゃんとした単語学習法をやっってみた上で、もし自分が、このタイプだと感じたら、、、そうです。報酬系を刺激できていない=効率が良くないのです。みんななんとなく知っている、イヤイヤ学習していると身につかないという話ですね。
だからこそ、自分がどんなことに喜びを感じるのか、知ってください。
どんな学習方法が自分の脳の報酬系を刺激してくれるのか。そうすることでまた一つ自分に最適な学習方法の確立に近づいていきます。
次回は、単語暗記学習が向いてない!という人はではどんな語彙強化学習ができるのか?また別の方法を見ていきましょう^^
今回もここまで読んでくださりありがとうございました!
みなさんのIELTSへの挑戦を応援しています!