IELTS学習のコツ 続★実践ベースで単語を覚える!〜実践編〜

IELTSリーディングで有効な、実践ベースの語彙力強化法をレベル別に解説。効率的な復習手法、覚えるべき語彙の選び方、自作単語帳活用法、再確認の実践練習まで、学習を加速させる具体的なポイントを紹介します!

配信日:2024年11月21日

こんにちは^^

プラスワンポイントのルイです!

ゴールドコーストでは連日猛暑で28度〜30度を超えることもあった気温が、一昨日から雨のおかげでずいぶん下がり過ごしやすくなりました^^

オーストラリアでは雨はとても重要です。

特にこれから厳しい夏が来ると、乾燥した内陸部ではブッシュファイア(山火事)が起こります。コアラなど野生動物の生息する貴重な森が奪われますし、毎年、被害のある地域では住民の家屋も大きな被害を被ることがあるのです。干ばつになれば農作物も大打撃ですし、やはり適度に雨は降って欲しいものです。

逆に大雨がひどすぎて洪水となることもよくあるのですが。。。

オーストラリアは地震はほとんどありませんが、地域によりブッシュファイアや洪水が起きやすいところもありますね。

さて、今日はIELTSリーディング、実践ベースの語彙学習方法の続きです!


★ 学習方法は、学習者の状況により最適解が異なる
★ 単語力がなくて読めません!その1
★ 単語力がなくて読めません!その2〜実践による語彙力強化編〜(前回からの続き)
★ 読むのが遅くて困ってます><
★ 日本語の参考書 vs Cambridge公式問題集
★ 2周目以降を解く意味とは?

自分のレベルに合わせて、パッセージと範囲を選ぶ!


実践ベースの語彙学習とはいっても、テストひとつ分を一気に行う必要はありません。自分の可能な範囲を考えて調整してください。基本的には1回解いたことがあるパッセージを使って、(できるだけ間を置かずに)その後の復習を行う中で必須と思われる単語をピックアップしていきます。

しかし、初級レベルの方の場合は、確認する語彙の範囲がやや広すぎて、永遠に終わらない、しかも調べたそばから忘れていく単語チェック地獄に陥ってしまうこともあるので、取り組むパッセージと1回の範囲を絞るのがおすすめです(もちろん中級レベルでも自分がやりやすい分量で行ってOKです)。

例えば、初級レベルの方は、自分ができるだけ簡単だなと思ったパッセージを選んでください。公式問題集ではパッセージ1が読みやすいことが多いので、とりあえずパッセージ1を選ぶようにしてもいいでしょう。

難易度の高いパッセージについては、後回しにしてもOKです。まずは簡単なパッセージでやり方に慣れ、慣れてきたら徐々に難しいパッセージも取り入れながら行うようにしましょう。難しすぎて嫌にならないように、負荷を大きくしすぎないことが重要です。

範囲は、可能であれば1回で1パッセージ分が理想ですが、時間が長くなりすぎないように、自分ができる範囲を見極めましょう。 だいたい1回の復習は1時間くらいが理想です。また、調べる単語の数も多くて20単語くらいを目安にしましょう。時間も単語の数もそれ以上長くなると覚えられる範囲を超え効率が悪くなりやすいためです。時間、単語数がリーチしたら、1パッセージ終わっていなくても、今回はここまでにする、と区切ってもいいでしょう。1回目で、全ての復習、全ての単語チェックを行わなくてもよいということです。

中級レベルの方は、1パッセージの中で覚えるべき単語数が15〜20単語以内に収まっていると理想的です。ここで 覚えるべき単語とは、自分が必要な正答数を得るために、知らなければ解くことができなかった、理解が曖昧だったために解答に自信がなかった、単語表現のことです。

場合によっては10個くらいしか調べなくて良いこともあるでしょう。その場合は、いったん区切って終わりにしても良いですし、余裕があればより多くの正答数を得るために必要な単語まで範囲を広げていきましょう。

上級者の方(常に30問以上が取れるレベルとしましょう)は、失点の原因は語彙ではないことが多いので、この語彙強化方法を丁寧に実践するメリットが大きいのは、中級レベルくらいまでかと思います。

実際、上級者の方は1パッセージの中で覚えるべき単語数が5単語程度になっているはずです。より語彙を追求したい場合には、パッセージの中を隅々までチェックして語彙をピックアップしてもよいかと思いますが、後述する単語帳を作るところまでは、IELTSのためには必要ありません。それよりもどんどん別の問題を解き、読み、聞き、出会ったらその都度調べることを繰り返すだけでも十分に単語力はつきますし、実感としての満足感も得られているはずです。この先の語彙学習はIELTSだけのためではなく、より広い範囲に手を広げた方が明らかに利益が大きいですし、「語彙学習」を続けるかどうかも、学習方法の好みの問題でしょう。

まずは設問を理解する!


復習、語彙のピックアップでまず行いたいのは、設問で意味の理解できないものがないようにしておくことです。知らない語彙や勘違いしている語彙がないように、曖昧なものは調べておくようにしましょう。

設問の理解が曖昧だと、100%の精度で解答を探すことができません。もちろん100%の精度でなくても「なんとなく」見つけて「なんとなく」正解になることもあるのがIELTSのいいところでもありますが、実践ベースの語彙学習は「復習」の一環で行うことになりますので、理解できなかったところを理解できるようにするという意識を持って取り組みます。

設問で登場するキーワード(名詞)だけでなく、キーワードに直接関わる「動詞」、紹介のされ方(文構造)にも注目しておくと、言い換えや構文をパターンとして認識できるようになってきますよ^^

本文の「あやしい箇所」を精読する


IELTSでは、問題を解く時には、キーワードをヒントに、本文の「このあたり」に解答がありそう、と場所を特定していきます。復習ではより精度を上げ、解答の根拠が書かれている場所を、今度は「単語や文法を調べながら、より正確に読む」ようにしてください。これにより、解答根拠を理解しながら、必要な、覚えるべき語彙をピックアップしていきます。

前の項でも触れましたが、ここで、覚えるべき語彙とは、解答根拠を理解するために必要だったかどうかで判断しましょう。

「この単語は知っておくべきだった、もっと正確に理解しておくべきだった」
「この単語、この単語の使われ方を知らなかったから、理解できなかったんだ」


このように感じる単語です。場合によっては広範囲にわたって(1パラグラフ全体など)理解が必要になる設問のありますので、解答根拠がわからなかったら、その箇所(設問)は飛ばしてOKです。あくまで、理解したことを語彙学習に結びつけた方が効率が良いからです。また前項でも書いたとおり、長々と復習の時間を取ることはおすすめではないからでもあります。

自分の単語帳、単語ノートを作る


覚えるべきと判断した単語は、自分の単語帳に記録していきましょう。この単語帳、IELTSリーディングのために以下のように作ってください。

・1回分で1ページ(量が多い人は見開きで2ページ)を使う
・公式問題集のテスト番号を書いておく

 (例:17-4-1, Bats to the rescue)
・「単語」「和訳」「例文」の3カラムで記録する

例文については、必須ではありません。使い方が複雑であったり、あった方がわかりやすいと思う場合はぜひ書いておきましょう。例文は自分で考えるのではなく、パッセージ本文、もしくは辞書の例文でOKです。例文を書いておくと、見返すだけの復習をするときに記憶のトリガーになりますので便利です。

まとめるツールは、一般的には手書きした方が単語は覚えやすいので、物理的なノートをおすすめしますが、タブレットの電子的なノートでも、PCでエクセルやスプレッドシートにまとめてもOKです。ただし、すぐに取り出して、参照できるように使いやすい場所に置いて(保存して)おいてください。

再度問題を解いて、覚えた知識を確認する


ここからが、実践ベースのテストタイム(確認)です^^ 記憶を定着させるために、もう一度、あらためて問題を解きましょう。復習では設問のポイントごとに語彙を調べましたが、もういちど、復習にて新しく得た知識を総動員して問題を解いてみます。解答も知っているし、語彙も調べたので、時間的には初見のトライよりもかなり余裕があります。

ただし、解答根拠の場所を知っているからといって、読み飛ばさないように注意しましょう。もちろん正確な解答を探すことがメインの作業ですが、試験本番では飛ばしていいところは分かりません。初回のトライではキーワードを探すしか余裕がなかったところなど、今度は余裕がある分、話の流れを追うように、より丁寧に解いてみてください。

- 初回のトライの時よりも広範囲を理解できた
- 解答根拠がわかる
- 調べた単語の箇所はちゃんと意味がわかった


これを確認しながら解くイメージです。時間は早く終わってもよいですが、本番と同じように1パッセージ20分の目安で行うとよいでしょう。解き終わったらまたあらためて復習をし、その際に自分の単語帳を活用します。ピックアップして調べた単語が、読んだ時に理解できたのか確認しましょう。

1回目で、全ての復習、全ての単語チェックを行わなくてもよいのは、このように、2回目以降の実践練習を行う前提だからです。2回目以降、追加で調べるべき単語に気がついたら、自分の単語帳にどんどん追加していきましょう!

また、別のパッセージの単語ノートを作る時に、以前もどこかで調べて、どこかのページに書いた単語もあるかもしれません。意味を忘れてしまっている場合です。それはそれでOKですのでそのままそのページに書き込みましょう。「どこかで調べた」という記憶だけでも蘇ることは、記憶定着の過程です!

重要なのは、何度も出会うこと、そのための機会を作ること!


リーディングの実践練習や復習、単語チェックを反復して何度も行っていると、当然ながら同じ単語に何度も出会います。一度調べた単語には、高い確率で別のパッセージで再会するからです。実践ベースならではの抜き打ちテストのような感じですね^^ 

再会した時に、自然と意味が取れたら語彙の習得を実感して喜びましょう!

何度か調べているのに、また忘れている!なんていうことも、もちろんありますが大丈夫です!5回、10回と出会っていれば、記憶として定着していきます^^

ただし、次に出会うのが遅ければ遅いほど、忘れてしまう可能性も高くなります!継続して、どんどん実践練習を重ねること、その度に単語を調べることが、シンプルですが本当に重要なのです。いずれにせよ、正答数が安心圏内になるまでは練習は続けるのですから、間を開けない(サボらない)ようにだけ注意して、ある程度ルーティーン化したメニューをこなしていけばよいということですね!

今回もここまで読んでくださりありがとうございました!
みなさんのIELTSへの挑戦を応援しています!
Rui

この記事を書いた人

Rui Atsue

プラスワンポイントの創業メンバーであるMika先生とともに、日々IELTS対策記事や動画の制作に力を入れています。最新のトレンドや効果的な学習法を読者にわかりやすく伝えることを心掛け、学生や社会人問わず、多くの受験者に貢献してきました。現在は、ニュースレターの編集をメインに担当し、読者が常に新鮮な情報を得られるよう努めています。受験者一人ひとりの目標に寄り添い、実現に向けてサポートしています。

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