IELTS対策専門学校 プラスワンポイント
代表Hibikiの本音トーク

#5 「語数を稼ぐ」から「語数を削る」へ

IELTSのライティングを始めた頃は、どうやったら250語も書けるのかと途方に暮れていたかもしれません。しかし、ある程度のレベルに到達すると、今度は語数が多くなりすぎて困る人もいるでしょう。実際、プラスワンポイントの添削サービス「IELTS MyEssay」の利用者からは、語数をどのように減らせばいいかという相談が多く寄せられます。

語数が多くなってしまう主な理由の一つは、「語数を稼ぐ書き方」になっていることです。語数が足りなくて困った時期が長かった人ほど、同じ内容をどう語数を稼ぎながら書くかに慣れてしまい、その癖が今になっても抜けないのです。

次に多い理由は、不必要なアイデアが入り込んでいることです。これは少しハイレベルな話ですが、論理的な議論展開をする上で必要な情報と必ずしも必要ではない情報、あるいはむしろない方がいい情報があります。これらをしっかり見極めて、必要ではない情報を勇気を持って削除することが大切です。

語数を多く書くことによるペナルティはありませんが、限られた時間で書くエッセイですので、語数が長くなると単純にそれだけ時間がかかります。また、文字数が増えると、語彙や文法のミスの可能性も高まります。余計なことを書いている可能性もあるため、語数が多いことによるメリットは少ないのです。

語数を短くできれば、余った時間で見直しをすることができます。また、最初にアイデアを考える時間を増やすこともできます。スコアを優先するのであれば、無駄な語数を削り、内容を簡潔にすることが重要です。語数を抑えて書くことで表現も洗練され、読み手に理解しやすいエッセイになることも期待できます。

この記事を書いたIELTS講師

Hibiki TAKAHASHI

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は2,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住10年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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