IELTS対策専門学校 プラスワンポイント
代表Hibikiの本音トーク

#9 最後に何か質問はありますか?

英語の講座に限らず、レッスンを受けていたら、授業の最後に「何か質問はありますか?」というような質問をされることがあると思います。私自身もプライベートレッスンやライティングサミットなどにおいて、最後にこのように確認をすることが多いですが、多くの生徒さんが「いや、大丈夫です」「今のところOKです」「特にないです」と答えられます。これは非常にもったいないように感じます。もちろん、質問がないということは、疑問点が全て解決されたことを意味し、授業内容がわかりやすかったと講師側はポジティブに捉えることもできます。しかし、この時間は、実は講師との距離を縮め、より深い理解や関係を築くための絶好のチャンスなのです。

少し状況は異なりますが、ジョブインタビューで「最後に何か聞きたいことはありますか?」と尋ねられた時に「いえ、特にありません」と答えるのがベストな回答ではないことは、インタビューを受けたことがある方であれば皆さんが知っていることでしょう。もちろん、英語の授業はジョブインタビューとは異なりますが、この時間を交流の機会として大切にすることで、講師との距離を縮め、より充実した学習体験を得ることができます。

講師も人間です。多くの講師が複数の生徒さんを教えています。建前上は全員に公平に教えるべきですが、意欲を感じられる積極的な生徒さんには特別な注意を払わざるを得ないのも事実です。

では、本当に質問がない場合はどのようにすればいいのでしょうか?その時は「質問」ではなく「確認」をしてみましょう。自分は今回の講義を通してこのように理解をしたのですが、あっていますか?あるいは、もう少し踏み込んで自分なりの例を出しつつ、正しく理解ができているかどうかを講師と確認をするというのでもいいでしょう。講師が授業の最後に「何か質問はありますか?」というときは、授業を早く終わらせたいと思っているわけではなく、一つ一つの授業でしっかり理解を深めていただけているかどうかを確認したいのです。ですので「確認」も重要なプロセスなのです。

次回のレッスンから、授業の最後に「何か質問はありますか?」というような質問をされたら、「特にないです」と答えるのではなく、講師とのコミュニケーションの機会と考え、少しでも疑問に思ったことを聞いてみたり、授業で学んだことを再確認してみてください。それが自分自身の理解を深めるだけでなく、他の参加者がいれば彼らの利益にもあり、さらに講師とのより良い関係を築く第一歩になります。

この記事を書いたIELTS講師

Hibiki TAKAHASHI

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は2,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住10年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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