IELTS対策専門学校 プラスワンポイント
代表Hibikiの本音トーク

#11 情報はその根拠があってこそ意味がある

レッスンの中で生徒さんからいただく質問には、「〇〇したら良いって聞いたんですが本当ですか?」「〇〇するとスコアが下がると書いてあったのですが...」というようなものがたくさんあります。インターネット上に出回るたくさんの情報の中にはとても役立つものもあれば、誤解を招くものも少なくありません。実はこの話はいろいろなところで何度もしていますが、初めての方もおられると思いますので、改めてこのコーナーでまとめてみたいと思います。

以下はあくまで僕のルールですが、まずは一次情報以外は基本的に信用しないのが原則です。一次情報とは、その情報の出所や元となるデータ、事実そのものを指します。IELTSで言えば、採点基準に書かれている、(できれば複数の)試験官が証言しているような情報です。ただし、二次情報を一切信用しないわけではありません。二次情報であっても比較的信頼できるようなソースであれば、それを参考にすることは悪いことではありません。ただし、ネット上には記事をコピーしただけのものもありますし、誰かから教わった内容をそのまま別の人に教えている人もいます。重要なのは、その情報が「信頼できるソース」からのものであるかどうか、そして信頼に足る裏付けや根拠があるかどうかです。

そのため、生徒さんには、どのような根拠でそのようなアドバイスがされたのかを確かめることをお勧めしています。例えば、「〇〇したら良い」というアドバイスがあった場合、それが具体的に採点基準のどの部分に影響を与える可能性があるのか、またはそのアドバイスが自分のレベルや状況にも関係がありそうかどうかを考えていただきます。時には、誰かがたまたまうまくいった一個人の経験を、あたかも一般的なコツのように誤って伝えられていることもあります。

情報は無限にありますが、誤った情報、あるいは自分には不必要・不適切な情報に惑わされることなく、自分自身で情報の妥当性を判断する力を養うことが重要です。情報の海を泳ぐ際には、常に批判的な思考を持ち、信頼できるソースを求め、自分の頭で考えることが大切ですね。

この記事を書いたIELTS講師

Hibiki TAKAHASHI

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は2,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住10年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

Copyright(c)
2013-2023 Plus One Point PTY LTD. All Rights Reserved.