サンプルアンサー【音声】付き

IELTS高得点保有者が教える
スピーキング対策

IELTS PREPARATION FOR SPEAKING

IELTSのスピーキングはひとりで練習することが難しく、またスコアの採点基準について日本語での正確な情報が少ないことから、対策が難しいと感じている方も多いようで、IELTS対策を専門とする当校(PlusOnePoint)でも日々多くの方からご相談をいただきます。確かにIELTSスピーキングには正解や模範解答がなく上達が実感しにくいところもあります。ただ、私自身スピーキング8.0を取得し、IELTS講師として10年以上たくさんの生徒様を指導してきましたが、この経験から言えるのは、「正しい知識で効率よく対策をすれば、実力以上のスコアを取得することもできる」ということです。

この記事では、目標スコアを達成するための具体的な対策やコツをご紹介したいと思います。スコアを伸ばすために必ず知っておきたい採点基準から、基本的な練習方法はもちろん、5.0から8.0まで目標スコア別にサンプルアンサー(音声)もご用意しました。IELTSのスピーキング対策にぜひご活用ください。

徹底解説!
IELTSのスピーキング試験

スピーキング試験全体の流れ

スピーキング試験は、筆記試験と同じ日に行われる場合(1 day)と、別の日に行われる場合(2 days)があります。同じ日に行われる場合にも、筆記試験に続いて午後から行われる場合もあれば、特にコンピュータ方式のIELTSなどでは、午前中にスピーキング試験を実施してから午後に筆記試験を行う場合もあります。試験の時間は受験案内とともに、前もって受験者一人一人に伝えられます。主催者によっては自分で希望の時刻を選ぶことも可能です。
試験会場では本人確認の書類としてパスポートの提出が求められますので、パスポートを忘れずに持参しましょう。
受付が終了すると、受験者は待合室にて案内を待ちます。試験会場の配置にもよりますが、基本的にはスピーキング試験を実施する部屋の前の椅子で待つか、待合室で他の受験者数名とともに待つことになります。
自分の試験の順番になると担当の試験官から名前が呼ばれますので、部屋に入ります。簡単な挨拶をした後、試験官が試験開始をアナウンスするとともに録音を開始します。これは不正防止やリマーク(再採点)のためのものです。スピーキングの試験時間はおおよそ12〜14分間です。

IELTSのスピーキング試験は3つのパートに分かれています。
  • パート1:身の回りの簡単な話題
  • パート2:与えられたトピックについて1〜2分間のスピーチ
  • パート3:より一般的なディスカッション

パート1の特徴

パート1では、自分のことや自分の身の回りのことについて聞かれます。
パート1の最初の数問は毎回決まっており、下記のいずれかの内容が出題されます。

  • 職業:Do you work or are you a student?
  • 居住地:Where do you live at the moment?
  • 住居:Do you live in a house or in an apartment?

このようにパート1の最初の数問は質問が決まっているので、しっかり準備をして臨むことができます。新しい学校や職場で英語で自己紹介をする予定があったときに、事前に準備しておく感覚で練習をしておきましょう。自己紹介のパートが終わると、自分の生活について、1〜2つの追加のテーマの質問があります。質問の内容は比較的簡単で、日常の英会話能力を測ることが目的とされています。

例えば、Mathematics(数学)がテーマであれば、以下のような質問をされます。
  • ・Do you like mathematics?
  • ・Do you think maths is important?

パート1は、とても軽い話題ですので、試験本番ではウォームアップ感覚で気軽に喋れることが理想です。

パート2の特徴

パート2では、与えられた課題に対して1〜2分間のスピーチが求められます。1人で話し続ける能力が試されます。

  • Describe a person you know who helps others in their spare time
回答すべき事項
  • ・who this person is …
  • ・how you know this person …
  • ・what this person do to help others …
    and explain how you feel about this person.

スピーチの前に、準備時間の1分間が与えられ、話したい内容をメモすることが可能です。メモ用紙と鉛筆はその場で支給されます。
試験管は以下のように説明してくれます。

Now I’m going to give you a topic and I’d like you to talk about this topic for one to two minutes. Before you speak, you’ll have one minute to think about what you’re going to say and you can make some notes if you wish. Do you understand?
Here is your topic.

— 1 minute —

All right? Remember you have one to two minutes for this, so don’t worry if I stop you. I’ll tell you when the time is up. Can you start speaking now, please?
日本語訳
それでは、これから(パート2の)トピックをお渡しします。このトピックについて1分間から2分間話をしてください。スピーチの前に1分間、何を話すか考える時間があります。また、メモを取ることもできます(ペンと紙をわたしてくれます)。わかりましたか? こちらがトピックです。

— 1分間時間を測ってくれます —

では、スピーチの時間は1分間から2分間です。ですのでわたしが途中で遮っても心配しないでください。終了したらお知らせします。それではスピーチをはじめてください。
求められるスピーチの長さは1〜2分ですので、最低でも1分以上話すようにしましょう。スピーチは2分で終了する必要はありません。2分経過した時点で試験官がスピーチを止めますが、話が終わっていなくてもペナルティーはありませんので、なるべく長く話しを続けて英語力のアピールしましょう。
出題されるトピックは多岐にわたりますが、すべて自分の経験に関わることついて聞かれています。出題トピックによって、応用できる話題を準備しておき、柔軟に組み合わせて話ができるように準備します。
パート2での出題トピックについては、「IELTSのスピーキングのトピックを知ろう」にて詳しく説明しています。

パート3の特徴

パート3では、より一般的な質問が出されます。自分の話ではなく、世の中の一般的な事柄について、自分の知識や考えを聞かれるのが特徴です。ここでは、特定の話題について議論をする能力を測ることが目的とされています。
課題の内容は、パート2で出題されたトピックに沿って出題されます。例えば、パート2で「あなたを助けてくれた人」について話をした場合、以下のような質問をされます。

例題:パート2で助けてくれた人の話をした場合
  • ・Do you think people in the past helped others more than people today?
  • ・What are some examples of professionals in which people give help to others?

IELTSスピーキングでは、「Yes」や「No」だけの回答、「〜です」というような一言だけの回答はさけ、説明を付け足すことが大切です。回答があまりにも少ないと、試験官は採点する事ができず、「しゃべることができない」としか判断できません。「なぜそう思うのか?」「例えばどういうことなのか?」など、自分の考えをしっかりと説明するようにしましょう。目安として、以下のような構成で自分の意見を伝えられるといいでしょう。

回答すべき事項
  • ・回答(Yes、Noなど、自分はどう考えるかを回答)
  • ・回答の理由や具体例、詳しい説明
  • ・まとめ(だから、わたしはそう思います)

最初と最後で意見を述べて、理由など詳細の説明を真ん中に挟む「サンドイッチ」式の回答がおすすめです。もちろん必ずこのようにしなければならないことはありませんが、短い回答になりすぎないように話を広げてみましょう。目安としては、1つの質問に対して2〜4センテンスほどの回答ができるといいでしょう。

IELTSスピーキングの採点基準
(Band Descriptors)

採点基準表の項目

IELTSのスピーキング試験は、Band Descriptors(バンドディスクリプター)と呼ばれる採点基準を元に、試験を実施する試験官がその場で採点します。採点基準表には以下の4つの項目についてレベル分けがされており、試験全体を通してのパフォーマンスが各項目ごとに評価されます。
採点基準
  • Fluency and Coherence (FC):流暢さと首尾一貫性
  • Lexical Resources (LR):語彙
  • Grammatical Range and Accuracy (GR):文法の正確性と柔軟性
  • Pronunciation (PR):発音
参照:SPEAKING: Band Descriptors (public version)

スコアの計算方法

スピーキングのバンドスコアはバンドディスクリプターに示されている4項目のスコアの平均値を元に計算されます。
スピーキングのバンドスコアは、0.5刻みの値となるよう、4項目の平均値から端数を切り捨てて算出されます。これはOverallのバンドスコア(4技能平均)を計算する方法とは異なるので注意しましょう。

スピーキングスコアの計算例

バンド
ディスクリプター
AさんBさんCさんDさん
FC6.06.07.07.0
LR6.07.07.07.0
GR7.07.07.07.0
PR7.07.07.08.0
合計26272829
平均6.56.757.07.25
スピーキング
スコア
6.56.57.07.0

試験官は、それぞれのパートで採点しますので、パート2が終了するまでに受験者のおおよそのスコアを予想しています。パート3では、受験者のレベルによって質問の難易度を選び、パフォーマンスを見ながら徐々に難しい質問をして「どのくらい対応できるか?」判断していきます。「あまり知らないトピック(unfamiliar topics)」についても「十分な語彙・表現が使えているか?」「フルーエンシーは持続するか?」など、様々な問題を出題することで評価を決めているのです。
パート3でのパフォーマンスは試験官に強い印象を与えるため、全体的なスコアに大きく影響しがちです。最後まで気を抜かずに頑張りましょう。

IELTSスピーキングの難易度

TOEFLや英検との違い

英語の能力試験には、IELTSの他にもTOEFLや英検など多くの試験があります。
IELTS・TOEFL・英検の3つのスピーキング試験の特徴を比較すると次のような違いがあります。

  • ・試験の実施形態
  • ・語彙の範囲

TOEFLのスピーキング試験はパソコンのマイクに向かってスピーチを行う形式が採用されていますが、IELTSのスピーキング試験は、英検と同様に試験官と対面形式で行わます。英検では複数の試験官が評価をしますが、IELTSでは原則的には1名の試験官がその場で採点をします。コンピュータの画面に向かって話すことが苦手な人は、試験官の表情を見ながら話ができることなどから、対面形式でのスピーキング試験の利点を享受できるでしょう。
TOEFL・英検などの試験と同様に、IELTSでも語彙は重要です。また、語彙の豊富さだけではなく正確性も問われます。ただし、不慣れな難易度の高い語彙をたくさん使おうとすると不自然なスピーチになってしまいます。どちらかと言うと、自分が使いこなせていない語彙をたくさん使うよりも、自分がしっかり使いこなせるレベルの語彙を正しく使えることの方が重要です。

「何を答えたらいいのかわからない」という難しさ

IELTSのスピーキングの試験では、あまりにも単純なことや、逆にものすごく抽象的なことを質問されることがあります。
このような時に「何を話して良いのか分からない」と悩んでしまう方もおられますが、IELTSのスピーキング試験では「受験生が答えた内容」を直接評価しているのではなく、「回答を通してどのような英語力を示すことができたか」を評価してますので、極端に言えば「何を話しても構わない」のです。
しかし、中には「何を話してもいい」という点を難しく感じる方もいるでしょう。

使いやすい表現を覚える

そのように感じる方は、基本的な話題の広げ方として「5W1H(what、who、when、where、why、how)」を順番に説明してみましょう。特にパート2で使える考え方です。

  • What? 何をしたのか?
  • Who? 誰が?誰と?したのか?
  • When? いつ
  • Where? どこで
  • Why? なぜ
  • How? どんなふうに?どんな事があったのか?

また、自分の感想や感情も含めながら話せるといいですね。

感情を表す表現はとても便利ですので使えるように練習しておきたいところです。
感情表現の単語は、形を変えると物事や状況を形容するときにも使えますので一緒に覚えましょう。IELTSでは過去のエピソードを話すことが多いので、ここでは過去形にしています。

自分の感情を表す
I was so excited (about~)
I was very surprised (to see~)
I was so disappointed
I was disgusted
I was scared
I was intimidated
I was pleased (to -)
I was bored
物事を形容する
It was so exciting!
It was very surprising!
It was very disappointing!
It was disgusting
It was scary
It was intimidating
It was pleasing (to -)
It was boring

IELTSのスピーキングのトピックを知ろう

IELTSのスピーキング試験では、受験者が「よく知っているトピック(familiar topics)」と「あまり知らないトピック(unfamiliar topics)」が出題されます。パート1〜2では「よく知っているトピック(familiar topics)」が、パート3では「あまり知らないトピック(unfamiliar topics)」が出題されます。
スピーキングをこれから勉強する方は、まずは「よく知っているトピック(familiar topics)」から練習してみましょう。

よく知っているトピック
(familiar topics)

パート2に出題される「よく知っているトピック(familiar topics)」としては、人物・場所・もの・出来事(過去のエピソード)・将来の計画などが出題されます。

人物

人物でよく出題されるものとしては、以下のものがあります。

  • ・家族や友人、年配の人
  • ・尊敬する人、
  • ・有名な人、歴史上の人物

見ていただくと分かるとおり、同じ人物でも良いトピックがたくさんあります。例えば、「自分のおじいさん」について話を準備しておくと、「家族の一員」「尊敬する人」「年配の人」のテーマで同じ話をすることができます。
スピーキング対策として、登場人物をある程度固定し使いまわせるような話を準備しておくことが有効な対策です。

場所

場所でよく出題される内容には以下のものがあります。

  • ・過去に訪れた場所
  • ・今後訪れたい場所
  • ・歴史的な場所、有名な場所
  • ・お気に入りの場所
  • ・自分の街(住んでいる街、生まれた街)

ここでは、外国と国内、都会または田舎、それぞれの説明を準備しておくとかなり応用できますね。

もの

ものについては、自分の持ち物について聞かれることがよくあります。最近購入したもの、お気に入りのもの、誰かにいただいたもの、大切にしているものなど、自分の身近なものについての話を考えておきましょう。

出来事・イベント

イベントについての話は、自分のメジャーな経験の中から、時系列的に数種類考えておくことと便利です。

  • ・子供の頃の思い出
  • ・重要な出来事
  • ・フェスティバル、セレモニー
  • ・文化的な慣習

「子供の頃行った夏祭り」「はじめて海外に行った経験」「結婚式」「誕生日」「お正月」など、よくあるイベントでもかなり共通して使える話題ですね。
文化トピックは、日本のことを説明するため難しいですが、練習しておくとかなり広範囲のテーマに応用できます。

あまり知らないトピック
(unfamiliar topics)

一方、スピーキングの試験では、受験者があまり知らないであろうトピックも出題されます。出題の目的は、受験者が知っているトピックとあまり知らないトピックを話す時で、どのような英語力の差があるのかを測ることです。
質問の中には、これまで考えたこともなかったようなものが出されることもあります。その際には、黙ったままであることが、最もよくない反応です。また、「I don’t know (分かりません)」と、答えを終わらせてしまうのも、得点には繋がりにくくなってしまいます。

質問の内容がわかりにくい時は質問ができます

内容を確認するために質問をすることは、IELTSのスピーキングでは「会話力・対応力」を見せることができるのでとても良いことです。

質問の仕方 例
  • Can you please explain —— a little bit more?
  • What do you mean by —,
  • Sorry I couldn’t get it.
  • Can I clarify the meaning of —?
  • Do you mean —— ?
  • Are you saying(asking) that——?

わからないことはわからないと言っていい

あまり知らないトピックに当たったときは、前置きとして、“I am not sure about the topic but / I have never thought about it but” などと伝えてから、考えられる範囲での自分の考えを述べましょう。

作り話でもいい

IELTSでは、話の内容は採点対象ではありませんので、思いついたアイディアが非現実的でも全く構いません。大切なことは、分からない質問についても英語で話すことができる能力があるということを示すことです。

特定の回答がなくても大丈夫

繰り返しになりますが、IELTSのスピーキングテストで試験官が評価しているのはあくまで「英語力」であり「回答の内容」は採点の対象ではありません。もちろん、質問に対して全く関係のない話をしたり、文法が適切でも意味の成り立たないセンテンスでは問題です。しかし、質問を理解していることが試験官に伝わり、それに関連した話ができていれば、必ずしも質問に対する特定の回答でなくとも問題はありません。具体的な例を見てみましょう。

具体例
  • Describe an environmental law in your country.

これはパート2のトピックですが、珍しいトピックでなかなか答えにくそうです。アイデアが出てこない場合は、そのアイデアを考えつつ、その思考をそのまま話してしまうこともできます。

回答例
それについては考えたことがないのですぐにはよくわかりません… ただ、たしかにその話は最近よく話題に登りますね。そういえば最近、会社の同僚と話をしていたときにそのようなトピックになったことがあります。正直、自分には少し難しく、残念ながらあまり会話には参加していませんでしたが… 友人たちは確か、それぞれ自分の国の状況などを紹介してくれていたのだと思います。そう、その時会話していた友人はバックグラウンドが様々で、1人はアイルランド人、1人は中国人、もうひとりはカナダ人でした。はい、インターナショナルな職場なんです※。そういえば、シンガポールではゴミのポイ捨てには罰金が課せられるそうですね。これも環境の法律の1つですかね。日本では、そうですね、何かあったかな?そういえば、特定の場所で路上喫煙が禁止されました!煙草の吸殻も深刻な環境汚染の1つですから、厳しいルールができてよかったと思っています。。
※仕事とは関係なくランゲージエクスチェンジの仲間とかでもOKです。

回答例の内容はご覧いただいてわかるように、半分以上はトピックのへの回答ではありません。しかし、それを思い出そうとする過程や、それにまつわるエピソードを話しているのがわかります。これですでに1分〜2分の内容になるでしょう。
IELTSスピーキングでは「喋らないこと」が何よりも問題です。採点できるパフォーマンスを見せていないからですね。「はっきりと回答しなくてもいい」と考えると少し楽に喋れるようになるかと思います。

スピーキングの基本の練習方法

準備と実践の両方が大切

IELTSのスピーキングの試験では準備が非常に大切になってきます。
スピーキングの頻出トピックについて、次の3つの事柄を普段の学習でイメージするなどして、しっかりと準備をしておきましょう。

普段の学習でイメージすべき3つのポイント
  • ・トピックについてどのようなことが話せるのか
  • ・どのような表現で伝えたらいいのか
  • ・どのような単語が必要なのか

このような準備を整えることで、試験中に「考えたことがなかった質問」と遭遇する確率を減らすことができます。
また、言いたいことや英語表現を自分ではなかなか作れないという方は、スクリプトを作成して対策講座などを受講し、講師に見てもらうことをおすすめします。
アイディア不足で悩んでいる方もおられますが、この点はライティングのタスク2にも共通する部分があるので、スピーキングの対策と合わせて、普段からアイディアを整理しておくことが効果的な対策となります。

どうやったら上達を実感できるのか?

IELTSのスピーキング試験では色々な分野の質問が出されます。しかし、これらの質問を手当たり次第に取り組む練習をするだけでは点数の向上に繋がるとは言えません。
スピーキングの練習で最も大切なことは、一度考えた答えを何度も繰り返し練習することです。
例えば、スピーキングのレッスンなどを受講している場合は、レッスンで実践した課題を自宅での復習として、何度も取り組んでみることをおすすめします。このような練習に取り組むことで、英語を滑らかに表現することができるようになるだけでなく、新しく知った表現を効果的に習得することができます。
このように、日々の練習を通して、自分自身のスピーキング力がしっかりと上達していることを体感できるような練習に取り組むことを心がけていきましょう。

スピーキングはスポーツと同じです。

話すネタがあるだけでは、どんな単語やセンテンスを使えばいいのかわかりません。単語やセンテンスがわかっていても、すぐに口をついて出てこないかもしれません。口から出てくるところまでできても、最後までなめらかに、英語のイントネーションで話せるとは限りません。練習で一度できたからといって、本番で同じようにできるとは限りません。知っていることを、自然に言えるようになるまで何度も練習してみてください。英語を話すときには、日本語を話すときとは異なる筋肉の使い方をします。

それこそエクササイズです。

スポーツと同じように、何度も練習して口の筋肉がその言葉運びに慣れるようにしましょう。「自分の英語がぎこちないなぁ」と感じている方は、このエクササイズが足りないだけです。1つのセンテンスでも、毎日20回ずつ、一週間練習を続けたら、きっとかなりネイティブに近い話し方ができるようになるはずです。もちろん、定期的に先生や練習相手にチェックしてもらい、「変わったね!」「上達しましたね!」といってもらいましょう。

スピーキングにはインプットもとても重要です

スピーキングはアウトプットの能力ですが、スピーキングの能力を高めるためには、正しいインプットも大切です。
インプットとは、見たり、聞いたりするような学習のことです。
ネット環境が整っていれば、PodcastやYoutubeなどを使って、英語の配信を聞くことも十分なインプットと言えるでしょう。また、外国人の先生や友人と話す機会があれば、彼らの英語を耳にすることも適切なインプットであると言えます。
このようにインプットの機会を増やすことで、英語らしい表現を学ぶことができたり、状況に応じた英語の表現を知ることができたりします。インプットがなければ、新しい英語表現を正しく使うことはできませんので、スピーキングの能力を高めるためには日常生活の中で、英語を耳にする回数を増やしてみましょう。

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IELTSスピーキングの目標スコア別対策(サンプルアンサー付)

スピーキングでバンドスコア5.0を達成するには?

IELTSスピーキングのバンドスコア5.0を達成するためには、とにかく勢いが必要です。
採点基準であるBand Descriptors(バンドディスクリプター)から一部を抜粋すると以下のようなことが示されています。
採点基準バンドディスクリプターからの一部抜粋
FC大部分で話の流れは維持できるが、言い直しや繰り返しが多くスロースピーチが見られる
LRトピックに関わらず使える語彙力が少ない
GR複雑な文章になると間違いが多くなり聞き手の理解を妨げることがある
PR英語の発音の特徴を再現できている部分もあるが、発音の間違いにより聞き手が理解できない部分も多く見られる

以上の採点基準から、バンドスコア5.0の特徴としては、大まかな内容が相手に伝わることは重要ですが、理解できない英語も混ざっていることになります。このことから、繰り返しになっても、とりあえず分量がたくさん喋れるようにしておきたいですね。そうすることによって相手に意味が伝わる可能性が高まるからです。
バンドスコア5.0の取得のために、最も避けたいことは黙り込むことです。長時間の沈黙(ポーズ)がしばしば見られる場合は、バンドスコア4.0のカテゴリーに分類されてしまいます。また、自信がなくて声が小さくなってしまうのも、相手が理解できない大きな原因です。
5.0-5.5を目標としている方は、文法や語彙の間違いを気にせず、なるべく大きな声で、快活に、たくさんの分量を話し続けるようにしましょう。

スピーキングでバンドスコア6.0を達成するには?

IELTSスピーキングのバンドスコア6.0で要求される基準の中には、「長く話したい意欲が見られるかどうか(willing to speak at length)」という項目が含まれています。
「話したい意欲」とは、曖昧ですが、基本的には、「聞いてもらいたいことがたくさんある」という態度です。
語彙や文法の間違いがあっても、伝えようとする意欲があれば、楽しそうに会話を続けることができます。しかし、伝えようという意欲があまりなければ、楽しそうに会話は続けられないでしょう。その点を試験官は採点しているのです。
つまり、バンドスコア6.0とは、語彙や文法の間違いはあっても、意欲的に自分の考えを述べ、英語の文章として体裁が整っており、相手が特に苦労することなく話についていけるレベルであると考えていいでしょう。

スピーキングでバンドスコア7.0を達成するには?

IELTSスピーキングのバンドスコア7.0で求められているレベルは「自然な英語」です。
「自然な英語」とは、英語に慣れているかどうかという視点であるとも言えます。自然な英語を話すためには、英語で考え、英語で答える能力が求められます。そのため、頭の中で母国語(日本語)から英語に翻訳しながら話をしている状況では、自然な英語は話せるとは言えません。
バンドスコア7.0のレベルであれば、あまり知らないテーマが出題されても、自分の考えを述べることが可能なレベルです。そのため、バンドスコア7.0を取得するレベルの方は、英語での日常生活には何も問題ないレベルであると想定されます。

スピーキングでバンドスコア8.0を達成するには?

IELTSスピーキングのバンドスコア8.0で求められているレベルは「英語の正確性」です。
「英語の正確性」とは、ほぼネイティブに近いレベルで英語を話せるかどうかという視点です。ネイティブに近いレベルとは、英語の発音、文法、文章の構成が、ネイティブと大きく変わらないほどの高いレベルと有しているということを示し、文章全体にミスが非常に少ない状態です。そのため、英語が第二言語である人がバンドスコア8.0を目指すためには、相当な時間と努力が必要になってくるでしょう。
また、バンドスコア8.0の質問内容は、バンドスコア7.0のレベル以上に難しいものが出題されます。バンドスコア8.0を取得するためには、難易度の高い質問事項に対して、試験中に話のアイディアを考えることはあっても、文法や文章の構成を考えるような素振りを見せないことが必要となってきます。

バンドスコア7.5-8.0想定サンプルアンサー

Task: Describe an important plant in your country (such as a vegetable, fruit or flower).
You should say:
what plant it is
what it looks like
where it grows
and explain why it is important.
パート2スクリプト

Okay, so let me describe an important plant in my country and I would say definitely, the cherry… bro… cherry blossom is the most important plant in my country. As you may know, it looks well it has a little tiny flowers on the branches and the colour of the cherry blossom is slight yellow, ah, slight pink. And it basically grows all over the country in Japan and but basically but basically, when you go to warm places, you can find a lot more cherry blossom trees than other parts of the country. And the reason why it is so important is that, …excuse me… is that it is definitely the symbol of beginning in my country cherry blossom it means that something great will happen in the future. So many people love to talk about a cher.. cherry blossom and… tried to make a song about cherry blossom. And by doing so, They can show they can show their future will be very bright. So in Japan that you can find a lot of songs and lyrics related to cherry blossom and also as I said earlier, it is it symbolises the beginning of a bright future because umm… normally in Japan every school starts from April and that is the month when cherry blossoms are in its… great umm… condition so Ah.. and you can you can even find one on the bill or other coins and you can find cherry blossom all around the…Ah..

評価コメント

全体的に大変流暢で途切れることなく話すことができています。時々言いよどみがあり言葉を探している箇所も見受けられます。少し詳しく説明使用している箇所、例えば、桜は「始まりの象徴」を説明をするところで少し苦労していますね。それでも流暢さをほとんど落とさずに話し続けています。
始まりの象徴」の説明は難しいため、無理に詳しいところまで話そうとせず、bloom / be loved / well-loved など「桜」や「花」を説明する一般的な表現を用いて、柔軟な表現が自然に出てくるようになると更に上のスコアが目指せるでしょう。「満開」を表現するのに”in its great condition”とされていますが、”in full bloom”という表現も使えます。
日本語では桜としか表現しないため難しいところですが、個々の花を意味する表現”(a) cherry blossom(s)”、桜の木を意味する表現”cherry blossoms trees”など区別できるといいですね。また”the(these) flower(s)” と言い換えたりすると何度も”cherry blossoms”を何度も言う必要がなくなります。
細かな文法ミスはありますが、言い直し程度のものがほとんどで、大変良いコントロールができています。
LyricsのLとRなど、若干曖昧になる音はあるものの、英語の発音を大変良く捉えており、なめらかで聞き取りやすいイントネーションです。

IELTS試験を受ける前に是非知っておきたい3つのこと

試験官は受験生の味方

IELTSの試験官は試験官としての訓練を受けており、通常は英語の教師でもあります。このため、ほとんどの試験官は英語が第1言語ではない受験生の喋り方に慣れており、はっきりときれいな英語で質問してくれます。また、受験生の英語学習を応援する職業ですので、「できるだけいい点をつけてあげたい」と思っています。
「厳しそうな試験官で緊張してしまった。。」という方もいるかもしれません。しかし、試験官の厳しい顔は、それだけ真剣に受験生のスピーチを聞いてくれているからです。日本人は人が話をしているときに笑顔でいる(愛想笑いをする)人も多いですが、英語圏では真剣なときには人はあまり笑いません。また、受験生のスピーチの邪魔にならないよう、できるだけ感情を顔に出さないようにしています。(たまにとてもフレンドリーな試験官もいますが、こちらが例外です)
ですので、受験生のみなさんは試験官の顔色をうかがう必要はまったくありません!
試験官なんだから、この人は自分の英語をちゃんと受け止めてくれる。この人は味方なんだ。と思って、安心してパフォーマンスを見せてきてください。

質問を勘違いしてしまった。。どうすれば??

スピーキングの試験では1つのミスは全く問題にはなりません。その理由は、IELTSスピーキングの採点が減点法ではないためです。受験者のバンドスコアはスピーキング試験全体を通して、バンドディスクリプターと照らし合わせながら採点項目ごとに1〜9までのバンドスコアのカテゴリーに分類されます。そのため、1つミスをしたからといって、目標スコアには届かないかもしれないと落ち込むことはありません。何度でも挽回のチャンスはあるんだと思いながら、全ての質問に丁寧に答えていきましょう。
「今の質問、あんまり意味がわからず、メチャクチャな回答をしてしまったかもしれない。。。」そう思うこともあるかもしれません。ただ、そこで心配のあまり急にパフォーマンスが落ちたら元も子もありません。ネイティブだっていい間違えたりします。みなさんだって「日本語なら完璧に話せる!」と自信を持って言える人は少ないでしょう。
もう1度いいますが、1つの間違いが大きくスコアに影響することはありませんので、全体のパフォーマンスを上げるべく、時間いっぱい自分の力を出し切りましょう。また、試験の後半部分の方が試験官の印象に残りやすい傾向にあります。スピーキングの試験は、最後まで諦めず頑張りましょう。

スピーキングの録音は、あとで別の試験官が採点するから?

スポーキングの試験では、すべての音声が録音されます。
これが気になってなかなか集中できない、という方もいるかも知れません。しかし、この録音はこの試験の採点のためのものではないのです。もうひとりの試験官が後で聞いて、総合的な評価をすると思っている方もいますが、スピーキングの採点は基本的にその場て担当している試験官が1人で行います。
では、何のために録音しているのか?主に以下の3つの役割があります。

録音の理由
  • ・不正の防止
  • ・試験官の採点技術のチェック
  • ・再採点のための記録

1つは、不正の防止です。試験は基本的に個室で試験官と受験生が1対1で行うため、不正が行われる可能性も否定はできません。そのような不正を防止するためにも、録音が行われています。
また、試験官の採点技術は定期的にチェックされます。このために記録として残されます。
もう1つは、再採点の申請があった場合に別の試験官が採点するためです。IELTSでは受験者の権利として、再採点(リマーク)の申請をすることができます。その際には、別の試験官が採点するため、録音で記録を残しています。

知っているだけでIELTSスピーキングのスコアが上がる3つのこと

緊張しすぎないための対策

IELTSのスピーキング試験は対面形式なので、自然な会話を楽しめる高得点につながりやすい方がいる一方、緊張して英語が話せなくなってしまう方も少なくはありません。その緊張を和らげるためにも、試験中はポジティブなイメージを持ってもらうことを常に心がけましょう。とくに、笑顔は重要です。試験官から名前を呼ばれた瞬間から、笑顔で挨拶をしてみましょう。試験中も笑顔をたやさず、相手の目を見るように心がけることも大切です。しかし、目を見て話すことで緊張が増してしまう人は、試験官の首元を見るのもいい方法です。また、話をするときは、相手に伝わるこように抑揚や話のスピードを調整すると、相手が聞き取りやすくなります。
スピーキング試験の基本は、内容以上に試験官と良い関係を築き、会話を楽しむことであると考えておくと、少し緊張がほぐれるはずです。

トピックに左右されないための対策

スピーキングで「何を話したらいいのか分からない」「話せるか話せないかはトピックに左右されてしまう」という状況を克服するためには、スピーキング試験で出題されやすいトピックのうち、まずは「よく知っているトピック」の対策をしっかりと行い、この部分では確実に点数を取りましょう。あまり知らないトピックについては、アイディア集めが肝心です。
先に述べたように、スピーキングで出題されるテーマは、ライティングで出題される内容と類似する点が多いため、日頃から幅広くアイディアを収集するように心がけましょう。

パート2でネタ切れにならないための対策

パート2ではそれほど深いアイディアは求められていません。
出題されるトピックもある程度固定されており、一般的には受験者が「よく知っているトピック」から出題されます。そのため、スピーキングの試験対策として、「よく知っているトピック」の内容を確認し、話せるネタを用意しておきましょう。
また、これらのトピックについて日々繰り返し練習することで、本番で焦ることがなくなりますし、複数のトピックで使い回しのできるストーリーや人物の説明を準備しておくことで、色々なトピックに対応することができるようになります。

日本人英語を卒業してネイティブのように喋りたい!

ロールモデルを真似する

英語の習得には真似することが効果的です。自己流に英語を話しても、日本人のフラットなイントネーションはなかなか取れません。
ネイティブのようなイントネーションやアクセントで話したいと思うのであれば、自分のお気に入りのネイティブスピーカーのロールモデルを探してみましょう。ロールモデルとは、有名人でも構いませんし、身近な外国人の先生や友人でもいいでしょう。
ロールモデルの話し方を真似しながら、自分の英語の発音として取り入れていきましょう。

正しい発音を知ろう!なかなかとれない日本語の母音

日本語の特徴として、全ての音に母音の‘a,e,i,o,u’の音がつきます。しかし、英単語は子音の音で終わるものが多く、英語らしい発音をするためには、日本語の母音をつける癖を直す必要があります。とくに、日本人が苦労する発音は、‘t’と‘d’の音です。それぞれの子音に、母音の‘o’の音がついてしまい、「と」や「ど」に似た発音に聞こえてしまう場合があります。
英語らしい子音の発音を極めるためには、ネイティブの発音を聞いたあとに、自分で真似したものを録音し、自分の発音を実際に聞いてみるトレーニングをしながら、発音矯正をしていくことをおすすめします。

口を大きく動かし、息を大きく使う

英語は日本語を話す時と異なった口の開け方、そして表情筋の使い方をします。
スピーキングの練習をするときは、自分の使いたい語彙や表現を含んだスピーキングの回答例を準備し、実際に声に出して話してみましょう。この練習をスラスラと言えるまで、何度も繰り返します。その際に、口の開け方、舌の位置、音の強さなどをしっかりとコントロールしながら、発音してみましょう。息遣いも重要です。息を大きく吸って、練習しましょう。そうすることで、流暢な英語を話せるようになってきます。
アウトプット練習には、できれば聞いてくれる相手がいた方がより効果的です。可能であれば、IELTSを知っている先生に問題を出題してもらい、自分の発音を聞いてもらうことがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

IELTSでの目標スコア取得のために必要なことは、正しい現状認識と目標を見据えた具体的な対策です。とはいえ、IELTSに関しては日本語での正確な情報が少なく、特にスピーキング対策には苦戦している方も多くいらっしゃいます。私たちプラスワンポイント(PlusOnePoint)は、日本人が苦戦するIELTSのスコアアップを独自のカリキュラムで実現するIELTS対策専門のオンラインスクールです。累計2,000名以上もの生徒様と真剣に向き合い、IELTS学習を通して、留学や進学、就職、海外移住など、さまざまな夢や目標達成のお手伝いをさせていただきました。
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WRITER
PROFILE

Mika MARUYAMA

PlusOnePoint 創業から一貫して携わり、現在は同社副代表を務めるベテラン講師です。講師歴はなんと10年以上。お問い合わせ後の無料学習相談を対応することも多く、今まで多くのIELTS学習に関する悩みを生徒様とともに解決に導いてきました。IELTS過去最高スコア オーバーオールは8.0、科目別最高スコアはL 9.0 R 8.5 W 7.5 S 8.0とそれぞれ高得点をマークしています。

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