この記事を書いた人
Rui Atsue
プラスワンポイントの創業メンバーであるMika先生とともに、日々IELTS対策記事や動画の制作に力を入れています。最新のトレンドや効果的な学習法を読者にわかりやすく伝えることを心掛け、学生や社会人問わず、多くの受験者に貢献してきました。現在は、ニュースレターの編集をメインに担当し、読者が常に新鮮な情報を得られるよう努めています。受験者一人ひとりの目標に寄り添い、実現に向けてサポートしています。
ニュースレター過去配信記事
リーディング、2回目以降を解く意味とは?
2025-01-13
こんにちは!
プラスワンポイントのルイです^^
みなさんは、リーディング、リスニングの学習でCambridge公式問題集を活用していますか?
このメルマガでも何度も登場しています、IELTS学習のためには必須の問題集ですね。
IELTS〇〇、のように出版順に数字がはいっているだけのタイトルの、何ともシンプルな問題集で、ナンバーズとも呼ばれています。現時点でIELTS19まで出版されていますね。1冊に4回分の試験問題がはいっており、リスニングのスクリプトやライティングのサンプルアンサーなども収録されています。
プラスワンポイントでは、リスニング、リーディングの対策、練習のためにこの問題を何度も繰り返し解くことをお勧めしているのですが、練習方法で迷われる方もいらっしゃいます。特に、
「やっぱり何度も解いた方がいいのでしょうか?」
「答えを覚えてしまっているので、何回も解くことに意味があるのか。。。」
このような質問をいただくことが多いですね。
もちろん意味はあります!
ただし、効果や意味を感じられないなら、取り組み方にまだ不安があるということかと思います。というわけで今回は、反復練習のコツとその必要性についてお話ししたいと思います。
★ 学習方法は、学習者の状況により最適解が異なる
★ 単語力がなくて読めません!その1
★ 単語力がなくて読めません!その2〜実践による語彙力強化編〜(前・後)
★ 読むのが遅くて困ってます><
★ 日本語の参考書 vs Cambridge公式問題集
★ 2周目以降を解く意味とは?(本日のトピック)
問題集の使い方はさまざまです。なので、人によってはまだ通して解くことが難しく、参考書のように、細かく区切って、予習や分析をしながらじっくり解いている方もいるかもしれません。
しかし、このCambridge公式問題集を使うなら、ゆくゆくは本番のパフォーマンスを意識して解くことが最も有効になります。難易度や問題形式が本番と変わらないので、本番のパフォーマンスを上げるための練習として最適なのですね。
ですのでここでは、すでに時間を測って本番どおりに解く練習を始めていることを想定してお話しします。その時に、2回目以降の反復練習はどのようにすれば効果が高まるのかに焦点を当てていきたいと思います。
まず、初回(初見のアテンプト)では、何を意識して解いていますでしょうか?これが、2回目、3回目の練習で重要なポイントになります。
時間を測って本番通りの練習をする時に最も重要なのは、時間配分の練習です。
IELTSリーディングで60分の制限時間がありますので、ほとんどの人にとって時間の使い方は大きな課題となっています(時間は問題ないけれど必要なスコアが取れないという方は、解き方や英語理解力が必要です)。最も効率よくたくさんの正答数を得るためには、「時間をかけるべき問題」「時間をかけずに解くべき問題」を見極めることが必須だからです。
時間がかかる問題というのは、難易度の高い問題です。苦労して時間をかけて解いても、不正解をなってしまう可能性も高い。そこで時間をかけすぎて最後の方の問題がほとんど見ることができずに終わってしまったら?そしてその中に、数十秒あれば正解できた比較的簡単な問題があったら?
大変悔しいですよね?これが時間配分の考え方です。今の自分にとってどのように時間を使うのが最も多くの正答数につながるのか?これが本番で、初見のアテンプトで最も意識するべき点です。
実際、正当を得るために必要なほかの要素は、英語の理解やアプローチ方法の知識だったりするので、その時に(本番、初見で)どうにかしようと思ってもどうにもなりません。
それは復習や日々の学習で身につけていく要素だからです。
時間をかけてはいけない問題、それは、解いてみて、時間がかかりすぎる問題のことです。
原因はさまざまです。場所が見つからない、見つけ方がわからない。場所はわかるが解答が見つけられない、見つけ方がわからない。場所はピンポイントで見つけているが、英語が十分に判断できない。問題の種類や解き方を知らず判断ができない。
全体で40問の設問を解かなくてはならないので、単純計算で1問につき1分半しか使えません。もちろん中には30秒あれば判断できる問題もありますし、別の問題と読むべき箇所が同じで、時間を短縮できる問題もあるでしょう。ただ、1問に3分以上使う場合には、時間を使うべきかどうか判断しなければ、後で時間がなくなる可能性が高くなります。その意味で、どのような問題でも、5分使う事はできないと考えた方が良いでしょう。
この問題は、時間をかけて解く価値がある問題なのか?つまり、もう少し時間を使えば、正答できる可能性があるのか?ここで見極めることになります。
自分の実感・直感で構いません。これは難しい、時間をかけすぎている、と感じたら「暫定の解答を入れて次に進む」ようにしましょう。何も判断できない場合は空欄にしても良いですが、少しでもできればその時点での可能性が高そうな解答を絞り込めているなら、埋めておいた方が良いでしょう。
ただし、暫定の解答は、あとで修正が可能と考えます。なぜなら、その後でその解答がより相応しい設問があるかもしれないからですね。読み進むにつれてわかってくる範囲が多くなりますので、後で判断できる可能性もあるのです。
さて、初見のアテンプト練習(スコアを知るための模試扱いとすると良いです)が終わったら、ここからが学習の時間です。
みなさんは復習では何をしていますか?
解答と解答根拠の確認はもちろんですが、復習の際にぜひ意識したいポイントは、失点の原因です。
何がまずかったのか?逆に何ができていれば正答数が増えたのか?
これを意識しながら復習を行なってみてください。ここで得られる情報が、これからのパフォーマンスの改善につながるヒントになるはずなのです。
● 解答の場所がうまく探せているか
● 問題タイプごとの対策を持っているか
● 無駄な時間を使っていないか
など!
● 設問が理解できているか
● 本文が理解できたか
● 問題を解くために必須の語彙・表現を知っていたか
このような点を意識して復習をすることで、何をするべきなのかが見えてくるわけですね!
逆に、ピンク太字初回のアテンプトでのスコアを必要以上に意識するのはNGです。
そのスコアはそのときのパフォーマンスを確認するためだけのものであり、そこから自分のすべきことを見出すことの方が重要だからです。
スコアに関しては、この日々の練習の先にある、来たるべき時を待つだけです^^
初回は試験本番そのもののパフォーマンスが示されますが、2回目以降は、知識を身につけた上での再挑戦です。回答の確認も復習もしていますので、正答数は得られて当たり前。ですので、ピンク太字2回目以降の挑戦では、正答数ではなく、パフォーマンスを確認します。
必要知識を身につけた上で、このテスト問題を解いた場合のパフォーマンスということです。
手際よく、テストスキルを使い問題を解くことができているか?試験問題を解く上で工夫できるポイントを最大限に活用できているかということですね、具体的には、以下のような点を確認します。
● 問題を解く順番を効率よく工夫している
● 時間配分がコントロールできている
● 問題ごと、解法のプロセスを理解して追うことができている
また、ピンク太字英語を理解して読めていることも確認しましょう。
読まなくてもいい箇所がわかっているからと言って、適当に読み飛ばすのではなく、2回目こそ、しっかり読んで「理解しながら」「解答を探すことができている」ことを確認しましょう。
さらに、ピンク太字新たに理解できる範囲を増やすことも今後のパフォーマンスにつながります。初回は理解できなかった部分も、2回目では時間的余裕があるので、注意を払うことができるでしょう。その上で改めて、ここは読まなくてもよいと判断できるようになる、さらに上級者はそこに書かれていたことが、文章全体でどのような機能していたのか意識できるようになるでしょう。
ただ単に初回と同じことをするだけでは、確かに意味がありません。知っている解答(正答)を見つけて書き写すだけなら、意味はありません。2回目を意味のある学習にするのは、意識の持ちようです。何を学習しているのかしっかり意識することが大切なのです。
さて、今回はCambridge公式問題集の反復練習をする上で、2回目以降を解く意味にについて、さらに実践する際に意識する点について書いてみました。
これで、究極のIELTSリーディング対策シリーズはいったん終わりとしますが、対策関連のメソッドは今後ともご紹介していきますね。みなさんのIELTS学習にお役立ていただけましたら大変嬉しいです!
今回もここまで読んでくださりありがとうございました!
みなさんのIELTSへの挑戦を応援しています!