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trickle-down effect|IELTS表現・イディオム解説

trickle-down effect

「trickle-down effect」は、上位層や中心部での変化や利益が徐々に下位層や周辺部に波及していく現象を表現する重要な経済・社会概念です。IELTSのライティングやスピーキングで、経済政策、格差問題、技術普及、社会変化などのトピックについて議論する際に非常に有用な表現です。

YouTubeショート動画にて、IELTSに役立つ表現やイディオムを発信していますので、合わせてぜひご覧ください。

意味と語源

  • 表現:trickle-down effect
  • 意味:上位層での変化や利益が段階的に下位層に波及していく現象

この表現は「滴り落ちる(trickle down)」という動詞から来ており、水が上から下へ少しずつ滴り落ちる様子を比喩的に表現しています。1980年代の「trickle-down economics(トリクルダウン経済学)」として特に有名になりましたが、経済分野に限らず、技術革新、社会変化、文化的影響など、様々な分野で上位から下位への段階的な波及効果を説明する際に広く使用されています。

使用例

  • The trickle-down effect of technological innovations means that cutting-edge developments eventually become affordable consumer products accessible to the general public.
  • 技術革新のトリクルダウン効果により、最先端の開発が最終的に一般大衆がアクセス可能な手頃な消費者製品になることを意味します。
  • Critics argue that the trickle-down effect of tax cuts for wealthy individuals has failed to significantly improve wages and living standards for middle and lower-income families.
  • 批評家たちは、富裕層への減税のトリクルダウン効果が、中・低所得家庭の賃金と生活水準を大幅に改善することに失敗したと主張しています。
  • When businesses prosper, the theory suggests they will invest more and create jobs through the trickle-down effect, though this requires strong policies to ensure benefits reach all levels of society.
  • 企業が繁栄すると、理論ではトリクルダウン効果により投資が増加し雇用が創出されますが、これには利益が社会のすべてのレベルに到達することを保証する強力な政策が必要です。

「trickle-down effect」は、上位層から下位層への段階的な波及を議論する際に効果的な表現です。経済政策、技術革新の普及、社会変化など幅広い文脈で使用でき、その効果の有効性について賛否両論を展開することができます。

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Mika

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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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