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cancel culture|IELTS表現・イディオム解説

cancel culture

「cancel culture」は、個人や組織が不適切とされる発言や行動により、社会的制裁や排除を受ける現代的な文化現象を表現する重要な概念です。IELTSのライティングやスピーキングで、ソーシャルメディア、言論の自由、社会正義、現代社会の価値観などのトピックについて議論する際に非常に有用な表現です。

YouTubeショート動画にて、IELTSに役立つ表現やイディオムを発信していますので、合わせてぜひご覧ください。

意味と語源

  • 表現:cancel culture
  • 意味:不適切とされる発言や行動を理由に、個人や組織を社会的に排除・制裁する文化現象

この表現は「キャンセル(cancel)」と「文化(culture)」を組み合わせた比較的新しい概念で、2010年代後半から広く使用されるようになりました。元々は番組や契約の「取り消し」を意味していた「cancel」が、ソーシャルメディア時代に人物や組織の社会的地位を「無効化」する意味で使われるようになりました。支持者は説明責任の文化として評価し、批判者は行き過ぎた検閲や集団リンチとして問題視する、議論の分かれる現象です。

使用例

  • Cancel culture has become a controversial phenomenon in modern society, where social media users can mobilize quickly to boycott individuals or organizations deemed to have acted inappropriately.
  • キャンセルカルチャーは現代社会で論争的な現象となっており、ソーシャルメディアユーザーが不適切な行動をしたと見なされる個人や組織をボイコットするために迅速に動員されることがあります。
  • While supporters argue that cancel culture promotes accountability, critics contend that it can stifle free speech and lead to disproportionate punishments for minor offenses.
  • 支持者はキャンセルカルチャーが説明責任を促進すると主張する一方で、批判者は言論の自由を抑制し、軽微な違反に対して不釣り合いな処罰につながる可能性があると反論しています。
  • Social media has made people more aware of how their words might affect others, but the speed and scale of cancel culture can sometimes lead to misunderstandings being blown out of proportion.
  • ソーシャルメディアは人々の発言が他者に与える影響についての意識を高めましたが、キャンセルカルチャーのスピードと規模により、誤解が過度に拡大されることがあります。

「cancel culture」は、現代のソーシャルメディア時代における社会的制裁の新しい形態を表現する際に効果的です。賛否両論のある現象であることを認識し、バランスの取れた議論を展開することが重要です。

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Mika

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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,000名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住13年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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