IELTSライティング・タスク2 対策記事 上級者でも間違えやすい動詞

更新日:2025年1月22日

この記事はライティングサミット受講生のロードマップ記事です。

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目次

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「let」と「allow」は上級者でも間違えやすい動詞です。どちらも「許可する」という意味を持ちますが、使い分けに注意が必要です。

  • let: (したいように)させる
  • allow: 許可する

「let」は「(したいように)させる、止めはしない」というのが本来の意味です。例えば、以下のように使われます。

  • The mentor let the interns experiment with different approaches to solve the problem independently.
  • 指導者はインターンが問題を解決するために様々なアプローチを試すことを許可しました。
  • The teacher let the students explore the topic without imposing restrictions.
  • 先生は生徒たちに制限を加えずにトピックを探求させました。

一方、「allow」は「許可する」という意味が含まれます。例えば、以下のように使われます。

  • The university allows students to access online resources even after graduation.
  • 大学は卒業後も学生がオンラインリソースにアクセスできるようにしています。
  • The policy allows researchers to collaborate across disciplines.
  • その政策は研究者が学際的に協力することを許可しています。

このように、「let」は「(したいように)させる」という意味が強く、時には「できればしてほしくないが・・・」という含みを持つこともあります。一方、「allow」は許可のニュアンスが強くなります。このようなニュアンスの違いから、エッセイでは主に「allow」のほうを使うことが多い印象です。

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「rise」と「raise」もよく混同される動詞です。

  • rise: <<自動詞>> 上
  • raise: <<他動詞>> (何かを)上げ

「rise」は自動詞で、何かが(自らの力で)上がることを意味します。自動詞なので目的語を取ることができません。例えば、以下のように使われます。

  • The global temperature continues to rise due to the accumulation of greenhouse gases.
  • 温室効果ガスの蓄積により、地球全体の気温が上昇し続けています。
  • As inflation rises, the purchasing power of the average citizen decreases.
  • インフレが上昇すると、一般市民の購買力が低下します。

一方、「raise」は他動詞で、何か上げることを意味します。他動詞なので必ず目的語が必要です。例えば、以下のように使われます。

  • The government raised the minimum wage to address income inequality.
  • 政府は最低賃金を引き上げ、所得格差に対処しました。
  • Researchers raised concerns about the long-term effects of the new technology.
  • 研究者たちは新技術の長期的影響について懸念を表明しました。

このように、「rise」は自らの力で上がることを意味し、「raise」は何かを上げることを意味します。エッセイやスピーチでは、文脈に応じて適切な動詞を選ぶことが重要です。

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「admit」と「recognise」もよく混同される動詞です。特に受動態でよく間違いを見受けます。

  • admit: (特に不快な事実や過ちを)しぶしぶ認める
  • recognise: (特に公式に)認識する、認める

「admit」は、特に不快な事実や過ちをしぶしぶ認めるというニュアンス意味です。例えば、以下のように使われます。

  • The scientist admitted that the initial hypothesis was flawed.
  • その科学者は、最初の仮説に欠陥があることを認めました。
  • The politician admitted to the shortcomings of the policy during the debate.
  • その政治家は討論中に政策の欠点を認めました。

一方、「recognise」は、特に公式に認識することや認めることを意味します。例えば、以下のように使われます。

  • The academic community recognised the researcher’s groundbreaking contributions to quantum physics.
  • 学術界は、その研究者の量子物理学への画期的な貢献を認めました。
  • It is widely recognised that critical thinking skills are essential for academic success.
  • 批判的思考力が学業の成功に不可欠であることは広く認識されています。

このように、「admit」は不快な事実や過ちを認めることを意味し、「recognise」は公式に認識する(acknowledge)ことを意味します。「She was admitted for her achievements.」のようには表現しませんので注意しましょう。

Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,000名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住13年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。