マイエッセイ
フィードバック例(1)

IELTSライティング添削「マイエッセイ」の実際のフィードバック例を紹介。TR/CC/LR/GRの詳細スコアリングから講師の解説コメントまで。改善ポイントと書き方のコツが分かります(受講生の方に掲載の許可をいただいております)。

詳細スコアリング

5.5

総合スコア

Task
Response
(TR)
5
Coherence
& Cohesion
(CC)
6
Lexical
Resource
(LR)
6
Grammatical
Range/Accuracy
(GR)
6
Task Response(TR)
基本的には、タスクに回答するための大変よいアイデアを使うことができています。ただし、ボディ1でトピックセンテンスが不十分であることで、メインのトピックが曖昧になっている箇所が評価に大きく影響しています。また、説明部分もTR6のためにはまだ表面的であるため、もう少し詳しく展開する必要がありそうです。たとえば、長時間のデスクワーク、残業、休日の使い方など、「どのように運動不足になっているのか」具体的に発展させるアイデアを使うことができます。そのために肥満になるなどの影響まで言及することもできます。解決策の教育のアイデアも、「どのように」行うのかまで展開できるとさらにTR6の特徴を示すことができるでしょう。
Coherence & Cohesion(CC)
段落分けが明確で、大変よいエッセイの構成を作ることができています(導入→原因→解決策→結論の流れ)。接続詞も "In addition", "Moreover", "In order to solve this issue", "In conclusion" などを適切に使っており、基本的なアイデアのつなぎ方も理解できています。このようにしっかりとした基本理解があると安定したCC6の評価となるでしょう。さらに上を目指す場合は、ボディ内のアイデアの構成や深まりを意識してみましょう。
Lexical Resource(LR)
タスクの回答に必要な幅広い語彙を使うことができています(adopted unhealthy lifestyles / make ends meet / inflation / campaign / access toなど)。また、誤用はまだ多くありますが、読み手に誤解させたり意味が不明瞭になることはないため安定してLR6の評価が得られるでしょう。ライティングで6.5を目指す場合は、語彙の用法、精度をさらにブラッシュアップしてLR7 にすることが近道となります。
Grammatical Range/Accuracy(GR)
エラーやミステイクは頻出しているものの、意味を伝える上では問題なくさまざまな文法を使うことができています。複文や関係代名詞を使おうとする試みもあり(which makes them lead...など)、豊富な文法知識を見せることもできています。GR6の評価では問題ありませんが、ライティングでさらに上を目指すためには、文法の精度のブラッシュアップが必須になりますので、意識的に確認しておくとよいでしょう。

実際のフィードバック

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この記事を書いた人

Hibiki
Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,000名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住13年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

Mika
Mika Maruyama

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』共同創設者・副代表。15年以上にわたりIELTSを研究し続けている「日本語で学ぶIELTS対策」の第一人者。NAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)通訳・翻訳の元資格保有者で、医療現場での通訳も務める。指導の一方で、受講生の悩みを親身になって考えてくれる「カウンセラー」としても受講生からの信頼は厚く、壁に当たった時や結果が出ない時などモチベーションが下がりそうになった時にカウンセリングを依頼する受講生も多い。柔らかい話し方の中にもしっかりとやるべきことを伝え、方向性を見出してくれる。