ニュースレター過去配信 IELTSをこれから始めるなら〇か月

前回のニュースレターで「何ヶ月で目標スコアを達成できるか」という質問への回答をしていただきましたが、今回はその続きです。IELTSの無料IELTS学習相談を担当しているMika先生に、IELTSをこれから始める方に向けて、最初にとりあえず設定する挑戦期間についてお話ししていただきました!

配信日:2024年6月29日

こんにちは^^

プラスワンポイントのルイです。いかがお過ごしでしょうか?

前回は、IELTSの対策期間について、「〇か月で+1.0」とか、「バンドスコア7.0のためには〇か月必要」とかの一般的な目安は、

ほとんど意味がない、

というお話をしました。

みんなそれぞれのIELTSへの挑戦があるからですね^^

そうはいっても、なにも道標がないまま始めるのは無謀(不安)すぎる。。。ということで、今回は、これからIELTSを始める方に向けて、最初に(とりあえず)設定する挑戦期間について、お話ししようと思います。

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まず大前提として、いつ終わるかわからない学習を始めるのは、大変難しいことです。何をどのくらいやったらいいのかもわからないし、何より終わりが見えない活動にはモチベーションを維持するのが困難です。これが生きがい的活動なら話は別ですが、試験対策であれば尚更でしょう。

ほとんどのIELTS学習者は、目標が「スコアを取得すること」

ですが、そのスコアを達成するための時間的目安は想定できません(前回お話ししたとおり、できても不確実)。

ですので、より具体的で、自分でもわかる目標を設定し、それをなすための期間を1つの挑戦期間とすることがおすすめです。

最初の挑戦は3か月がおすすめ!

最初の挑戦は、できれば3か月

を想定しましょう。なぜならまずやるべきことは以下の2つだからです。

① IELTSの全体像を把握すること

② 自分に何ができるのか知ること

この2つのために、かかる時間がおよそ3か月なのです。もちろん、ある程度の学習時間(週15-20時間程度)がIELTSのために確保できる必要はありますし、個人差もありますが、僕の経験では、IELTSの全体像を把握し(慣れ)、自分のレベルを知るためには、みなさん最低でも3か月くらいは必要になります。

IELTSの課題は、

実際かなりの広範囲にわたります。

ライティングだけでもタスク1が6種類、タスク2の質問タイプが6種類、スピーキングは3パート、リスニング・リーディングの問題タイプは8-9種類。そしてご存じのとおり、各科目で(特にライティングとスピーキング)テーマは無限です。それぞれのタスクで何をするのかを知り、基本の解き方を調べたり(レッスンで学んだり)、実際に解いて手応えを感じていきましょう。

これを行うことで、もうひとつ重要なのは、

「自分に何ができるのか知ること」

です。人によって、「リーディングは簡単だな」とか「リスニングは意外と正答数が低くなるな」とか「ライティングの書き方を全く知らなくて手の打ちようがない」とか「時間内に書くくらいならできる」とか「スピーキングは相手がいないと無理かも」とか、さまざまな感想を抱くでしょう。

これで、自分に必要なこと(何をやるべきか)が見えてくるので、独学でできそうなら独学で、

必要そうであれば先生のサポートを受けながら、

3か月、学習をこなしていきましょう。

そして3か月経ったころ、受験する準備がどのくらいできているのか振り返ってみます。

「3か月前と比べて、自分には何ができるようになった?」

「リスニング、リーディングで、目標スコア(正答数)が取れてる?」

「リーディング、ライティングは時間内に終えることができている?」

「スピーキングの練習方法はわかってきた?」

「ライティングタスクの質問タイプは全種類カバーできた?」

先生のサポートがある人は、ライティングとスピーキングも、もちろんスコアの目安を聞きながら取り組んでいると思いますので、その地点でのパフォーマンスもわかりますね。

3か月の学習を経て、

受験の準備ができている!

ある程度勝負はできそう!

とりあえずこの地点で受験してみたい!

そう感じたら、受験してみると良いと思います^^

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そこから、もし必要だと判断したら、次の目標設定と、学習方法の見直していきます。

3か月前とは必要な学習内容は異なっているでしょう。自分が得意なタスク、不得意なタスクもあるかもしれませんね。好き嫌いもはっきりしてくると思います。

じゃあ次の○か月は、何をするのか?より具体的に目標を立てましょう。

ここで重要なのは、

目標をスコアだけで考えないこと

です。具体的なタスクとして「〇〇ができるようになること」、または「1週間にこの分量の練習をこなすこと」など、わかりやすい目標を設定することです。

次の挑戦期間は3か月である必要はありません。自分の目標を継続してこなせる期間を設定し、クリアできたら次の目標、できなかったら期間延長のように考えてみてください。最初の挑戦期間を経て、どのくらいの時間で何ができるのか?もう自分にできることが把握できていますので、それに合わせて決めていきます。

またこの地点で一度、独学で進めていた方で、ライティングとスピーキングに関して学習方法に不安がある方は、スクールを利用するかどうかの検討をおすすめします。この2つの科目はどうしても自分ではパフォーマンスのレベルを判断できないからです。IELTS専門の講師のフィードバックを得ることにより、自分の課題や克服のための練習方法がより明確になります。もちろん独学でも自信のある方はそのまま自分の学習を続けていただいても大丈夫です。

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僕はみなさんの学習を見てきた経験上、最初の挑戦期間は3か月をおすすめしていますが、実はこれもひとつの目安でしかありません。

自分についてよく知っている方は、

自分で決めたら良い、というのが本当です^^

ただこれから始める方は、わからないことだらけですので、とりあえず、最初のステップとして、3か月を用意してあげると始めやすいのではないでしょうか?

自分を試す期間としての挑戦期間ですので、3か月と決めていても、途中で目標の2つ(①IELTS全体像の把握、②自分に何ができるか知ること)が「わかった」ら、次にやるべきことに移行してよいのです。例えば、極端な例で言えば、ひととおり解いてみて「あ、このくらいの試験なら目標スコア大丈夫そうだ」と感じる方もいるわけです。そんな方はもうすぐにでも受験しない選択肢はないですね。また、どうしてもIELTSの優先度を上げられず、「時間がそもそも取れない」ことがわかる方もいますね。では使える時間の中でできることは何なのか?また新たな設定をすることになります(3か月でリスニング、リーディングだけでも進める、など)。

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まずは3か月の挑戦期間の設定がおすすめ^^

この期間に、必要な学習を知り、取り組む!

自分に何ができるのか確認する!

学習内容を調整し、新たな目標と期間を設定する!

そして、目標をスコアだけで考えない!

いつも読んでくださってありがとうございます!みなさんのIELTSへの挑戦を応援しています!

Rui

この記事を書いた人

Rui Atsue

プラスワンポイントの創業メンバーであるMika先生とともに、日々IELTS対策記事や動画の制作に力を入れています。最新のトレンドや効果的な学習法を読者にわかりやすく伝えることを心掛け、学生や社会人問わず、多くの受験者に貢献してきました。現在は、ニュースレターの編集をメインに担当し、読者が常に新鮮な情報を得られるよう努めています。受験者一人ひとりの目標に寄り添い、実現に向けてサポートしています。