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問題タイプ別 回答の注意点

IELTSのライティングは4科目のなかで最も平均点が低く、多くの受験者を悩ませています。特にライティング・タスク2はライティング・タスク1に比べて配点が大きく、ライティング全体のスコアを決定する上で非常に重要です。ライティングのスコアを向上させるには、ライティング・タスク2を攻略することが鍵になります。その第一歩として、出題される問題タイプ別の回答の方法や注意点について知っておきましょう。

ライティング・タスク2の問題はインストラクション(タスクで求められている質問の種類)に応じて、いくつかの問題タイプに分けることができます。さまざまな分類方法がありますが、ここでは以下の6つのタイプに分類することにします。

  • 問題タイプ1: To what extent do you agree or disagree?
  • 問題タイプ2: Discuss both views and give your own opinion.
  • 問題タイプ3: 利点(Advantage)・欠点(Disadvantage)
  • 問題タイプ4: 原因(Cause)・問題点(Problem)・影響(Effect)・解決策(Solution)
  • 問題タイプ5: Is this a positive or negative development?
  • 問題タイプ6: 上記の組み合わせ、イレギュラー問題

1. To what extent do you agree or disagree? の答え方

与えられた意見(opinion)や記述(statement)に対して「どの程度、賛成または反対であるか」を答える問題です。最もよく出題される問題タイプの1つです。「to what extent」は「どの程度」という意味です。答え方として、「100%賛成」あるいは「100%反対」ような回答以外にも、例えば「この部分には賛成だがこの部分には反対である」あるいは「このような場合には賛成だがこのような場合には反対である」のような答え方も考えられます。「to what extent」の部分がなく、単に「Do you agree or disagree?」と聞かれる場合もあります。

例えば、以下のような問題が出題されます。

  • Many people believe that countries should produce food for the whole population and import as little food as possible. To what extent do you agree or disagree?
  • 多くの人々は、国々は全人口の食料を生産し、できるだけ少ない食料を輸入すべきだと考えています。あなたはどの程度賛成または反対ですか?

構成パターン(テンプレート)

「To what extent do you agree or disagree?」の問題に対する答え方をみてみましょう。まず、「賛成(または反対)」のどちらかのポジションだけを論じるワンサイドの議論にするか、「賛成」と「反対」の両方のポジションを論じる両サイドの議論にするかに分けられます。

両サイドを議論する方法は、さらに「他人の意見として紹介する方法」と「譲歩をする方法」に分けられます。また、やや上級者向けですが、場合分けをして議論をする方法などもあります。また、これに加えて「客観的に2つの意見を比較する方法」もあります。以下では、それぞれの構成パターンについて解説します。

Agree/Disagreeの構成パターン
  1. ワンサイドで議論する方法
  2. 両サイドを議論する方法(1) - 他者の意見
  3. 両サイドを議論する方法(2) - 譲歩
  4. 両サイドを議論する方法(3) - 例外・場合分け
  5. 両サイドを議論する方法(4) - 客観的比較

構成パターン1: ワンサイドで議論する方法

「To what extent do you agree or disagree?」の問題に対して、「賛成(または反対)」のどちらかのポジションだけを論じる方法です。この方法は、1つのポジションに集中して議論を展開するため、首尾一貫性を保ちやすいのが特徴です。この方法では、対立意見(自分のポジションとは反対側の意見)については論じません。

トピックセンテンスの作り方

ワンサイドで議論する場合のトピックセンテンスについて確認しましょう。ボディ1もボディ2も自分のポジションに沿って書くことになります。トピックセンテンスの詳細については『6.0以上では必須知識!トピックセンテンスはなぜ重要なのか?』もぜひご参照ください。

ワンサイドで議論する場合のトピックセンテンス
構成例1
  • ボディ1:
  • トピック because メインアイデア1
  • ボディ2:
  • In addition, メインアイデア2

構成例2
  • ボディ1:
  • Firstly, The main reason why トピック is that メインアイデア1
  • ボディ2:
  • Another reason is that メインアイデア2

このように、ワンサイドで議論する場合には、ボディ1とボディ2で同じトピックについて議論をすることになります。そのため、ボディ2ではしばしばトピックが省略されることがあります。

では、先ほどのタスクの例を使ってトピックセンテンスを確認してみましょう。

  • Many people believe that countries should produce food for the whole population and import as little food as possible. To what extent do you agree or disagree?
  • 多くの人々は、国々は全人口の食料を生産し、できるだけ少ない食料を輸入すべきだと考えています。あなたはどの程度賛成または反対ですか?

賛成の立場で議論をする場合、トピック(議論の方向性)は、「countries should produce food for the whole population and import as little food as possible(国々は全人口の食料を生産し、できるだけ少ない食料を輸入すべきである)」となります。このトピックに対して、例えばボディ1で「it is important for food security(食料安全保障に重要である)」という理由を、ボディ2で「it is environmentally friendly(環境にやさしい)」という理由を挙げることにしましょう。

トピックセンテンスは以下のようになります。

  • ボディ1:
  • トピックCountries should produce food for the whole population and import as little food as possible because メインアイデアit is important for food security.
  • ボディ2: Another reason is that メインアイデアit is environmentally friendly.

このように、賛成の立場をとる場合には「トピック=タスク」の関係が成り立つことになります。ただし、このままではタスクとまったく同じ表現を使っていることになりますので、実際の回答ではある程度の言い換えをする必要があります。

  • ボディ1:
  • トピックNations should produce enough food to feed their populations while limiting imports because メインアイデアit is crucial for food security.
  • 国々は自国民を養うために十分な食料を生産すべきであり、輸入を制限するべきです。なぜなら、それは食料安全保障にとって極めて重要だからです。
  • ボディ2:
  • Another reason is that メインアイデアenhancing food self-sufficiency contributes to environmental protection.
  • もう1つの理由は、食料自給率を高めることが環境保護に貢献するということです。

構成パターン2: 両サイドを議論する方法(1) - 他者の意見

ボディ1に対立意見(自分のポジションとは反対側の意見)を「他人の意見」として紹介しつつ、ボディ2で自分のポジションを展開する方法です。「賛成」と「反対」の両方の立場についてアイデアを考えるので、比較的アイデアを出しやすいのが特徴です。

この方法では、ボディ1で「このような意見の人がいるかもしれない」と推測しながら、自分のポジションとは反対側の意見を考察します。ボディ2では、ボディ1の議論を踏まえて、「しかし、自分はこのように考えます」と、自分の主張の根拠を添えて議論を展開します。

トピックセンテンスの作り方

両サイドを議論する方法(他者の意見)の場合のトピックセンテンスについて確認しましょう。ボディ1では、対立意見(自分のポジションとは反対側の意見)を紹介します。ボディ2では、ボディ1の議論を踏まえて自分のポジションを展開します。

他者の意見を示して両サイドを議論する場合のトピックセンテンス
  • ボディ1:
  • Some people may argue that トピック1 because メインアイデア1.
  • ボディ2:
  • However, I believe that トピック2 because メインアイデア2.

先ほどのワンサイドの議論とは異なり、ボディ1とボディ2で異なるトピックについて議論をすることになります。したがって、ボディ2でトピックを省略することはできません。

  • ボディ1:
  • Some people may argue that トピック1countries need not produce food for the whole population and import it if necessary because メインアイデア1this strategy is more efficient.
  • 一部の人々は、国々は全人口の食料を生産する必要はなく、必要なものは輸入すればよいと主張するかもしれません。なぜなら、この戦略の方が効率的だからです。
  • ボディ2:
  • However, I believe that トピック2nations should focus on self-sufficiency in food production and reduce reliance on imports because メインアイデア2this is essential for food security.
  • しかし、私は、国々は食料生産の自給率に焦点を当て、輸入に依存を減らすべきだと考えます。なぜなら、これが食料安全保障にとって不可欠だからです。
ワンポイントコラム:両サイドの議論をしたほうがスコアに有利か?

「両サイドの議論をしたほうが高いスコアを狙いやすい」「ワンサイドの議論でも十分」など、いろいろな情報が出回っていますので、受験生は混乱してしまうかもしれません。結論から言うと、一概にどちらか一方が有利とは言えない、ということになります。

というのも、ワンサイドの議論をする方法と両サイドの議論をする方法にはそれぞれ長所と短所があり、「有利な方法」はその人の目指すスコアや現在のスキルによって変わってくるからです。

ワンサイドの議論
メリット デメリット
  • ・対立意見を出さないので議論の矛盾などが生じにくい(首尾一貫性を保ちやすい)
  • ・賛成または反対のどちらか一つの立場について複数のアイデアが必要
  • ・対立意見については考察をしないので議論の隙が生じる可能性がある
  • ・賛成または反対のどちらか一つの立場について複数のアイデアが必要
両サイドの議論
メリット デメリット
  • ・対立意見についても考察をするので議論の隙が生じにくい
  • ・賛成および反対の立場について最低1つずつアイデアがあればエッセイを書ける
  • ・対立意見については考察をしないので議論の隙が生じる可能性がある
  • ・賛成および反対の立場について最低1つずつアイデアが必要
目標スコア6.0以下

この辺りのスコアを目指す方は、アイデアを考えることに苦戦をすることが多いです。そのため、両サイドの議論をする方法をベースに戦略を練るといいでしょう。なぜなら、両サイドの議論を考える方がアイデアを出しやすい傾向にあるからです。

目標スコア6.5以上

一方で、6.5以上のスコアを目指す方は、より戦略的に構成を考える必要があります。このレベルでは、首尾一貫性についてもしっかりと考える必要があります。まず、そもそもワンサイドの議論ができそうか(タスクによってはワンサイドの議論が難しい場合もあります)、ワンサイドで議論するのに十分なアイデア出しができているか、それぞれのアイデアについて段落を構成するだけのサポートアイデアが整理できているか、などを確認してみましょう。

2. Discuss both views and give your own opinion. の答え方

与えられた2つの意見(opinion)または記述(statement)に対して「それぞれの意見の対する考察をした上で、自分の立場を示す」ことが求められている問題です。「To what extent do you agree or disagree?」と並んで最もよく出題される問題タイプの1つです。

「To what extent do you agree or disagree?」とは異なり、与えられた2つの意見についてそれぞれ考察をした上で、最終的な自分の意見を述べることが求められています。ワンサイドの議論はできません。回答が不十分だとスコア(Task Response)に影響します。

例えば、以下のような問題が出題されます。

  • Some people prefer to watch movies at the cinema, while others like watching movies at home as home theatres become more popular. Discuss both views and give your own opinion.
  • 一部の人々は映画館で映画を観ることを好みますが、他の人々はホームシアターの普及に伴い、家で映画を観ることを好みます。両方の意見について議論し、あなたの意見を述べてください。

構成パターン(テンプレート)

「Discuss both views and give your own opinion.」の問題に対する答え方をみてみましょう。前述の通り、与えられている2つの意見について両サイドの議論にする必要があります。両サイドを議論する方法は、「1. To what extent do you agree or disagree? の答え方」で解説したように、「他人の意見として紹介する方法」、「譲歩をする方法」、「例外や場合分けを示す方法」が考えられます。

Discuss both views ...の構成パターン
  • 両サイドを議論する方法(1) - 他者の意見
  • 両サイドを議論する方法(2) - 譲歩
  • 両サイドを議論する方法(3) - 例外・場合分け
  • 両サイドを議論する方法(4) - 客観的比較
  • ボディ1:
  • Some people argue that トピックmovies at home is preferable to going to the theater because メインアイデアit is more comfortable and convenient.
  • 一部の人々は、映画館に行くよりも自宅で映画を観ることが好ましいと主張します。なぜなら、それがより快適で便利だからです。
  • ボディ2:
  • Others contend that トピックthe cinema provides a superior movie-watching experience because メインアイデアit allows for a more engaging and immersive experience.
  • 他の人々は、映画館が優れた映画鑑賞体験を提供していると主張します。なぜなら、それはより魅力的で没入感があるからです。

3. 利点(Advantage)・欠点(Disadvantage)の答え方

与えられた事実に対して、その利点と欠点を議論するタイプの問題です。「利点と欠点を紹介するだけの問題」と「利点と欠点を比較してどちらが上回るかを答える問題」があります。

「利点と欠点を紹介するだけの問題」では、利点と欠点の比較は必ずしも必要なく、単純に考えうる利点と欠点を紹介することが求められています。一方、「利点と欠点を比較してどちらが上回るかを答える問題」では、利点と欠点の比較が必須で、単純に考えうる利点と欠点を紹介するだけでは不十分な回答となります。

  • 問題タイプ3A: What are the advantages and disadvantages of this?
  • 問題タイプ3B: Do the advantages of this outweigh the disadvantages?

3A. What are the advantages and disadvantages of this?

利点と欠点を紹介することだけを求められている問題です。例えば、以下のような問題が出題されます。

  • The worldwide population of children aged 15 and younger is rising. What are the current and future advantages and disadvantages for countries with this kind of growth?
  • 世界中で15歳以下の子どもの人口が増加しています。このような人口増加がもたらす、各国にとっての現在および将来的な利点と欠点は何でしょうか?
Advantage/Disadvantage(比較なし)のトピックセンテンス
  • ボディ1:
  • The main advantage of トピック is メインアイデア.
  • ボディ2:
  • On the other hand, there are also disadvantages to トピック. A major disadvantage is メインアイデア.

3B. Do the advantages of this outweigh the disadvantages?

利点と欠点を比較してどちらが上回るかを答える問題です。例えば、以下のような問題が出題されます。

  • In many countries, it is easy to apply and to get a credit card. However, credit card debt causes many problems and is hard to pay back. Do you think the advantages of credit cards outweigh the disadvantages?
  • 多くの国では、クレジットカードの申し込みや取得が簡単です。しかし、クレジットカードの借金は多くの問題を引き起こし、返済が難しい場合があります。クレジットカードの利点は欠点を上回ると思いますか?
複数のアイデアを紹介しないといけない?

厳密には利点と欠点それぞれについて複数のアイデアを展開するのが理想的です。一方で、提示するメインアイデアをしっかりサポートすることも大切です。バランスを考えるとそれぞれ2つずつ、多くても3つのアイデアを示すことができれば十分です。もちろん、1つのアイデアをしっかり掘り下げることができていれば、仮に1つしかアイデアを示せていなかったとしても大きなマイナス要素にはなりません

4. 原因(Cause)・問題点(Problem)・影響(Effect)・解決策(Solution)の答え方

与えられた事実に対して、原因(cause)、問題(problem)、影響(effect)、解決策(solution)を答える問題です。通常は、これらの4つの要素から2つを選んで出題されます。

  • 原因と解決策(cause & solution)
  • 原因と影響(cause & effect)
  • 影響と解決策(effect & solution)
  • 問題点と解決策(problem & solution)

問題に記載されている質問の数を把握し、回答に漏れがないように注意が必要です。例えば、以下のような問題が出題されます。

  • Today, an increasing number of people are overweight all over the world. Why is it happening? What are the main effects of this?
  • 今日、世界中で過体重の人が増加しています。これはなぜ起こっているのでしょうか?その主な影響は何でしょうか?

構成パターン(テンプレート)

構成パターン1:質問ごとにボディをまとめる方法

問題で問われている要素について、それぞれのボディで回答をする方法です。先ほどのタスクの例であれば、ボディ1で「過体重の人が増加している原因」、ボディ2で「過体重の人が増加している影響」について述べます。

質問ごとにボディをまとめる場合のトピックセンテンス
構成例
  • ボディ1:
  • The main cause of トピック is メインアイデア
  • ボディ2:
  • In order to solve this, メインアイデア
解決策を考える際に気をつけるべきこと

解決策を答える場合には、提示する解決策が本当に解決策になっているのかを考えてみましょう。

  • 誰が具体的に何をするのか?(具体性)
  • 実際にそれができそうか?(実現可能性)

解決策を考える際には、これらの両方が満たされていることを確かめてみましょう。

5. Is this a positive or negative development? の答え方

与えられた事実に対して、それがポジティブな発展なのか、ネガティブな発展なのかを答える問題です。例えば、以下のような問題が出題されます。

  • Weddings are more expensive in many countries nowadays when compared to the past. What is the reason behind this? Is this a positive or negative development?
  • 最近、多くの国で結婚式は過去と比べてより高価になっています。これにはどのような理由があるのでしょうか?これはポジティブな発展でしょうか、それともネガティブな発展でしょうか?

構成パターン(テンプレート)

構成パターン1:ワンサイドで議論する方法

すべてのボディを通して自分のポジションを展開する方法です。例えば、「ポジティブな傾向である」というポジションであれば、「ネガティブな傾向である」と考える人の意見については論じません。

ワンサイドで議論する場合のトピックセンテンス
構成例
  • ボディ1: トピック is a positive development because メインアイデア
  • ボディ2: In addition, メインアイデア
developmentとは?

このタイプの問題では、まずdevelopmentという単語の意味でつまずくことがあります。

developmentは「発展」という意味ですが、「ポジティブな発展」「ネガティブな発展」と訳したところでピンときませんよね。そこで少し言葉を補ってあげる必要があります。

「社会として」「国として」というような表現を補ってみると、「発展」の意味が見えてきます。多くの場合、この質問の前提にある「背景」には何らかの最近の傾向が示されています。つまり、このdevelopmentは「(社会としての)傾向」と捉えることができます。

6. 上記の組み合わせ、イレギュラー問題の答え方

問題タイプ1〜5を組み合わせた問題、もしくはいずれのタイプにも当てはまらない問題です。例えば、以下のような問題が出題されます。

  • Nowadays, many people choose to be self-employed, rather than to work for a company or organisation. Why might this be the case? What could be the disadvantages of being self-employed?
  • 今日、多くの人々が企業や組織で働くのではなく、自営業を選ぶようになっています。これはなぜでしょうか?自営業にはどのような欠点があるでしょうか?

上記の問題は複数の問題タイプを組み合わせたタスクの例です。「原因」と「欠点」が組み合わせられています。また、以下のような問題も出題されます。

  • Economic progress is often used to measure a country's success. However, some people believe that other factors are more important. What other factors should also be considered when measuring a country's success? Do you think one factor is more important than others?
  • 経済的進展はしばしば国の成功を測る指標として使われますが、他の要素の方が重要だと考える人もいます。国の成功を測る際には、他にどのような要素も考慮すべきでしょうか?あなたは、ある一つの要素が他の要素よりも重要だと思いますか?

構成パターン(テンプレート)

構成パターン:ボディ1で1つ目の質問に、ボディ2で2つ目の質問に答える

質問が複数(通常2つ)ある場合には、「問題タイプ4:Cause / Problem / Effect / Solution」の「構成パターン1」に準じて答えるといいでしょう。すなわち、ボディ1で1つ目の質問に対して答え、ボディ2で2つ目の質問に対して答えます。

質問ごとにボディをまとめる場合のトピックセンテンス
構成例
  • ボディ1: The main cause of トピック is メインアイデア
  • ボディ2: A possible disadvantage of トピック is メインアイデア

7. まとめ

IELTSのライティング・タスク2の問題には、さまざまなタイプがあります。この記事ではそれらを大きく6つに分けて、それぞれの問題タイプ別に基本的な構成パターンをご紹介しました。問題タイプごとにどのような構成で回答するのかを把握しておくことは、テスト本番でスムーズに回答を展開するために非常に重要です。

もちろん、エッセイの書き方は自由です。上記の構成パターンはあくまで一例であり、他にも様々な書き方が考えられます。上級者の方は、これらの基本の構成を理解した上で、自分なりの構成を考えてみるのもいいでしょう。

重要なポイントのまとめ
  • 問題タイプを正確に見極めることが重要
  • 各問題タイプに適した構成パターンを選択する
  • 目標スコアに応じて戦略を変える
  • 首尾一貫性を保つことを意識する
  • 実際の問題で練習を重ねる
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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,000名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住13年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。