misinformationとdisinformationは、どちらも「誤った情報」を意味しますが、その意図に大きな違いがあります。この記事では、両者の使い分けを具体例とともに詳しく解説します。IELTSライティングで正確な語彙を使用するために、この違いをしっかり理解しましょう。
基本的な意味の違い
misinformationとdisinformationは、どちらも「誤った情報」という意味を持ちますが、最も重要な違いは意図の有無です。
- 基本的な意味
- misinformation: 誤った情報(意図せずに広まる)
- disinformation: 虚偽情報(意図的に広められる)
misinformationは、誤解や勘違い、知識不足などによって意図せずに広まる誤った情報を指します。情報を広める人は、その情報が正しいと信じている場合が多いです。
一方、disinformationは、他者を欺く目的で意図的に作成され、広められる虚偽情報を指します。情報を広める人は、その情報が誤りであることを知っていながら、何らかの目的(政治的利益、経済的利益、混乱を引き起こすことなど)のために広めているのです。
使い分けのポイント
両者を使い分ける際の最も重要なポイントは、情報を広める人の意図です。
- 使い分けの判断基準
- misinformationを使う場合:情報を広める人が誤りに気づいていない、善意で情報を共有している
- disinformationを使う場合:情報を広める人が意図的に嘘をついている、他者を欺こうとしている
記憶のヒント
dis-という接頭辞は、「否定」や「逆」を意味する以外に、「悪い」「不正な」というニュアンスを持つことがあります(例:dishonest = 不誠実な、disgrace = 恥辱)。このことから、disinformationは悪意を持って広められる情報だと覚えることができます。
具体例で理解する
- misinformationの使用例
- The article spread misinformation because the writer misunderstood the facts.
- その記事は誤った情報を広めました。なぜなら、書き手が事実を誤解していたからです。
この文では「writer misunderstood the facts(書き手が事実を誤解していた)」とあります。つまり、書き手は意図的に嘘をついたのではなく、誤解していたのです。この場合、misinformationを使います。
- disinformationの使用例
- The article spread disinformation because the writer deliberately distorted the facts.
- その記事は虚偽情報を広めました。なぜなら、書き手が意図的に事実を歪曲したからです。
こちらは「deliberately distorted the facts(意図的に事実を歪曲した)」とあります。書き手が意図的に嘘をついているため、disinformationを使います。
その他の使用例
- misinformationの使用例
- Social media platforms struggle to combat the rapid spread of misinformation about health issues.
- ソーシャルメディアプラットフォームは、健康問題に関する誤情報の急速な拡散に対処するのに苦労しています。
- During the pandemic, misinformation about treatments spread quickly as people shared unverified information in good faith.
- パンデミック中、人々が善意で未確認の情報を共有したため、治療法に関する誤情報が急速に広まりました。
- disinformationの使用例
- Foreign actors deliberately spread disinformation to influence election outcomes.
- 外国の工作員は選挙結果に影響を与えるために意図的に虚偽情報を広めました。
- The company was accused of spreading disinformation to discredit its competitors.
- その会社は競合他社の信用を失墜させるために虚偽情報を広めたとして非難されました。
理解度チェッククイズ
以下の文で、misinformationとdisinformationのどちらが適切か選んでください。
- 問題1
- The government was criticized for deliberately spreading _____ about the economic situation to gain public support.
- 政府は国民の支持を得るために経済状況について意図的に___を広めたとして批判されました。
- 問題2
- Many people unintentionally share _____ on social media without verifying the facts first.
- 多くの人々が事実を確認せずに、意図せずにソーシャルメディアで___を共有します。
- 問題3
- The journalist was fired for knowingly publishing _____ to damage the politician's reputation.
- そのジャーナリストは、政治家の評判を傷つけるために意図的に___を公表したとして解雇されました。
- 問題4
- Due to a translation error, the news agency accidentally spread _____ about the international agreement.
- 翻訳ミスのため、その通信社は国際協定について誤って___を広めました。
- 問題5
- Campaigns to combat _____ must focus on educating the public about how to verify information sources.
- ___と戦うキャンペーンは、情報源を検証する方法について国民を教育することに焦点を当てる必要があります。
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この記事を書いた人
Hibiki Takahashi
日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。
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