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ライティング・タスク2

that節を取らない動詞

that節を取らない動詞
「I consider that the government should invest more in education.」「I discussed that this issue is serious.」このような文は、学習者の回答でよく見かけますが、いずれも不自然であるか、文法的に誤りとされています。

「think that ...」「believe that ...」のように that節を自然に取る動詞がある一方で、that節を取ることができない動詞、または取ることができるとされているものの実際はほとんど使われない動詞が存在します。

この記事では、よく誤用される動詞に絞って、正しい使い方を解説します。

that節を取ることができる動詞

まず、that節を問題なく取れる動詞を確認しておきましょう。

that節を自然に取れる動詞

I think that education is important.
I believe that technology can solve this problem.
I argue that the government should act.
Studies show that exercise improves mental health.
これらの動詞(think, believe, argue, show など)はthat節を自然に取ることができます。

that節を取ることができない動詞

一方、以下で紹介する動詞は that節が使えない動詞です。

discuss(議論する)

discuss は「〜について議論する」という他動詞で、目的語には名詞(句)をとりますが、that節は取れません。

誤った使い方

I discussed that this issue is serious.
They discussed that the policy needs to change.

正しい使い方

I discussed this issue.
They discussed the need for policy change.
I discussed how the policy could be improved.
「discuss that ...」としたくなる場合は、discuss の目的語を名詞化するか、「discuss + 疑問詞節(how / whether / why ...)」に言い換えましょう。

describe(説明する・描写する)

describe も名詞(句)を目的語に取ります。that節を直接目的語に取れません。

誤った使い方

She described that the situation was serious.
The report described that crime rates had risen.

正しい使い方

She described the serious situation.
She described how serious the situation was.
The report described a rise in crime rates.
that節で言いたいことを名詞句に圧縮するか、「describe + how / what / where ...」という間接疑問文を使いましょう。

address(取り組む・対処する)

「問題に取り組む」という意味の address も、名詞目的語を取ります。

誤った使い方

Governments must address that inequality is growing.
We need to address that the system is flawed.

正しい使い方

Governments must address growing inequality.
We need to address the flaws in the system.
We need to address the issue of...

regard / view(〜と見なす)

regard と view は「〜を〜とみなす」という意味で使う場合、必ず as を伴います。that節にはなりません。

誤った使い方

I regard that education is a basic right.
Many people view that technology is harmful.

正しい使い方

I regard education as a basic right.
Many people view technology as harmful.
This is widely regarded as a turning point in history.

regard / view の構文

regard / view + O + as + 補語(名詞・形容詞)
→ I regard this as a serious problem.
→ We view the policy as a step in the right direction.

tell(〜に伝える)

tell は「〜に〜を伝える」という動詞で、that節の前に必ず間接目的語(人)が必要です。間接目的語なしに that節を直接続けることはできません。

誤った使い方

I want to tell that technology is important.
I will tell that this policy needs to change.

正しい使い方

I want to say that technology is important.
I told my readers that this policy needs to change.
The data tells us that action is required.
「tell that ...」と書きたい場合は、say that に言い換えるか、tell のあとに間接目的語(us / readers / the audience など)を補いましょう。

that節は「一応使えるが」不自然な動詞

consider(〜と考える)

consider は IELTS 答案で非常によく使われる動詞ですが、「I consider that ...」という形は文法的に誤りではないものの、現代英語では不自然・古風な響きになります。

やや不自然な使い方

I consider that the government should invest more in education.
I consider that this policy is effective.

より自然な使い方

I consider this policy (to be) effective.
I consider education to be a fundamental right.
I consider it important that governments invest more.
I consider investing in education to be essential.

consider の主な構文

① consider + O + 補語(形容詞・名詞)
 → I consider education essential.
 → I consider him a genius.

② consider + O + to be + 補語
 → I consider this approach to be the most effective.

③ consider it + 補語 + that節 / to不定詞(形式目的語構文)
 → I consider it important that we act immediately.
 → I consider it necessary to reform the system.

④ consider + -ing(「〜することを検討する」)
 → I am considering applying for a scholarship.

express(表明する・表現する)

express は本来名詞(句)を目的語に取る動詞ですが、「express that ...」という形は近年のくだけた英語では見られるようになっており、文法的に完全な誤りとは言い切れません。ただし、IELTSのようなフォーマルな文脈では避けるのが無難です。

フォーマルな文脈では避けた方が無難

I want to express that diversity is important.
She expressed that she was concerned about the issue.

より自然な使い方

I want to express the view that diversity is important.
She expressed her concern about the issue.
I want to express my opinion that more action is needed.
「express that ...」と書きたい場合は、express の目的語に the view / the opinion / the belief などの名詞を置き、その後に that節を続けましょう。

raise(提起する)

raise は「raise the point / argument / issue that ...」という形で that節を続けるのが標準的な使い方です。近年、この名詞句(the point など)が省略された形として「raise that ...」が使われ始めており、完全な誤りとは言い切れません。ただし省略による拡張であるため、IELTSのようなフォーマルな文脈では名詞句を明示した形を使うのが無難です。

フォーマルな文脈では避けた方が無難

I will raise that inequality is a serious issue.
The author raises that the system is flawed.

より自然な使い方

I will raise the issue of inequality.
The author raises the argument that the system is flawed.
I want to raise the point that more investment is needed.
「raise that ...」と書きたい場合は、raise the point / argument / issue that のように名詞句を補った形にしましょう。

まとめ

IELTSライティングでよく見られる誤用をまとめると:

重要ポイントのまとめ

discuss は that節NG → discuss + 名詞 / discuss + how[whether/why]節
describe は that節NG → describe + 名詞 / describe + how節
address は that節NG → address + 名詞
regard / view は that節NG → regard[view] + O + as + 補語
tell は間接目的語が必要 → say that / tell + 人 + that
consider that は文法的には可だが不自然 → consider + O + to be / consider it + adj. + that
express that はフォーマルでは避ける → express + 名詞 / express the view[opinion] that
raise that はフォーマルでは避ける → raise + 名詞 / raise the point[argument] that
動詞のあとに「that節」を続けたくなったとき、一度立ち止まって「この動詞は that節を取れるか?」と確認する習慣をつけましょう。
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Mika

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Hibiki

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール 『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象に IELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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