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IELTS総合対策

meritは動詞でも使える?動詞でも使われる意外な英単語30選

water は「水」、house は「家」、merit は「利点」。名詞として覚えたこれらの単語が、実は動詞としても使われることをご存じでしょうか。名詞だと思い込んでいる単語が動詞として登場すると、リーディングやリスニングで意味を取り違える原因になります。

逆に、この用法を使いこなせれば、ライティングやスピーキングの表現がぐっと自然で簡潔になります。この記事では、意外と知られていない英単語の動詞用法を、テーマ別に30語、例文とともに紹介します。

01名詞がそのまま動詞になる「品詞転換」

英語には、名詞が形を変えずにそのまま動詞として使われる「品詞転換(conversion)」という現象があります。日本語では「水」を動詞にするには「水をやる」と言葉を足す必要がありますが、英語では water一語で「水をやる」という動詞になってしまいます。

この用法を知っておくことは、IELTSにおいて次のような意味を持ちます。

  • リーディングやリスニングで、知っているはずの単語の意味を取り違えなくなる
  • ライティングやスピーキングで、少ない語数で簡潔に表現できるようになる
  • 採点基準(Band Descriptors)の語彙力(Lexical Resource)の観点で、語の柔軟な運用力を示せる

特にリーディングでは、「名詞のはずの単語が文の動詞の位置にある」ことに気づけないと、文構造の解釈そのものを誤ってしまいます。まずは「あの単語が動詞に?」という驚きとともに、代表的な30語を見ていきましょう。

02身の回りのもの編

まずは、家や生活に関わる身近な名詞から始めます。日常的な単語ほど、動詞用法を見落としがちです。

water水をやる

Please water the plants twice a week while we are away.留守の間、週に2回植物に水をやってください。

house収容する、保管する

The new shelter can house up to 200 people during emergencies.新しい避難所は緊急時に最大200人を収容できます。

名詞の house は /haʊs/ ですが、動詞では語尾が濁って /haʊz/ と発音されます。リスニングでの聞き分けにも注意したい単語です。

book予約する

I booked a table for four at the Italian restaurant.イタリアンレストランに4人分の席を予約しました。

比較的よく知られた用法ですが、fully booked(予約でいっぱい)などの表現もあわせて覚えておくと便利です。

table棚上げする(米)、議題に上げる(英)

The committee tabled the proposal until the next meeting.委員会はその提案を次回の会議まで棚上げしました。

アメリカ英語では「棚上げする」、イギリス英語では「議題に上げる」と、正反対の意味になる珍しい単語です。

chair議長を務める

Professor Smith chaired the international conference last year.スミス教授は昨年、国際会議の議長を務めました。

floor絶句させる、面食らわせる

The unexpected question completely floored me.予想外の質問に完全に面食らってしまいました。

03体の部位編

体の部位を表す名詞は、動詞に転換されるものが特に多いグループです。ここではIELTSでも役立つ6語を取り上げます。

head向かう、率いる

After the lecture, we headed straight to the library.講義のあと、まっすぐ図書館へ向かいました。

She heads the research team.(彼女は研究チームを率いています)のように「率いる」の意味でも使われます。

face直面する

Many small businesses face serious financial difficulties.多くの中小企業が深刻な財政難に直面しています。

ライティングタスク2の頻出動詞です。face a problem、face a challenge の形で幅広いトピックに使えます。

shoulder(責任・負担を)担う

Parents often shoulder the full cost of their children's education.親が子どもの教育費を全額負担することも少なくありません。

shoulder the responsibility、shoulder the burden などのコロケーションで、ライティングタスク2と相性の良い動詞です。

hand手渡す

Please hand in your essays by Friday.金曜日までにエッセイを提出してください。

hand in(提出する)、hand out(配布する)など、句動詞としての使用が特に多い単語です。

foot(費用を)支払う

The company footed the bill for the entire training programme.会社が研修プログラムの費用を全額負担しました。

foot the bill(勘定を持つ)という決まった形で使われます。

eyeじっと見る

The children eyed the cake hungrily.子どもたちはケーキを物欲しそうに見つめました。

04自然・天気編

自然現象を表す名詞の動詞用法は、比喩的な意味を持つものが多く、使えると表現に深みが出ます。

weather(困難を)乗り切る

The airline weathered the economic crisis better than its competitors.その航空会社は競合他社よりもうまく経済危機を乗り切りました。

weather the storm(嵐を乗り切る、難局をしのぐ)という比喩表現もよく使われます。

storm押し入る、怒って飛び出す

He stormed out of the meeting without a word.彼は一言も発せず、怒って会議室を出て行きました。

shower(称賛などを)浴びせる

The audience showered the young pianist with praise.聴衆は若いピアニストに称賛を浴びせました。

mushroom急増する

Language learning apps have mushroomed over the past decade.この10年で語学学習アプリが急増しました。

キノコが一晩で生えるイメージから来た動詞です。ライティングタスク1の推移描写でも使える表現です。

05人・職業編

職業や役割を表す名詞も、動詞として使われると意外な意味になります。リーディングで出会うと戸惑いやすいグループです。

doctor改ざんする

The report suggested that the figures had been doctored.報告書は、数値が改ざんされていた可能性を示唆しました。

「医者が手を加える」イメージから転じて、「不正に手を加える」という否定的な意味で使われます。

nurse看病する

She nursed her father back to health after the operation.手術のあと、彼女は父親を看病して回復させました。

police取り締まる、監視する

Online content is notoriously difficult to police.オンラインコンテンツの取り締まりが難しいことはよく知られています。

テクノロジーや犯罪に関するライティングタスク2のトピックで活躍する動詞です。

pilot試験的に実施する

The government piloted the new curriculum in fifty schools.政府は新しいカリキュラムを50校で試験的に導入しました。

a pilot programme(試験的プログラム)のように形容詞的にも使われます。

champion擁護する、推進する

The organisation has championed equal access to education for decades.その団体は数十年にわたり、教育への平等なアクセスを推進してきました。

support のワンランク上の表現として、ライティングタスク2で語彙力を示せる動詞です。

06動物編

動物の名前が動詞になると、その動物の行動や性質を反映した意味になります。イメージと結びつけると覚えやすいグループです。

dog付きまとう、悩ませる

The project was dogged by delays and budget problems.そのプロジェクトは遅延と予算の問題に悩まされ続けました。

be dogged by(~に付きまとわれる)と受け身で使われることが多い動詞です。

wolfがつがつ食べる

He wolfed down his lunch and rushed back to work.彼は昼食をかき込んで仕事に戻りました。

duck(質問などを)かわす、身をかがめる

The politician ducked the question about tax increases.その政治家は増税に関する質問をかわしました。

parrotオウム返しに繰り返す

Simply parroting model answers will not impress the examiner.模範解答をただオウム返しするだけでは、試験官に良い印象を与えられません。

fish探りを入れる

He kept fishing for compliments about his presentation.彼はプレゼンについて褒め言葉を引き出そうと探りを入れ続けました。

fish for information(情報を探る)、fish for compliments(褒め言葉を求める)の形でよく使われます。

07抽象語編

最後は、IELTSのライティングで特に価値の高い抽象語です。この4語を使いこなせると、エッセイの表現力が一段上がります。

merit値する

This proposal merits serious consideration.この提案は真剣に検討する価値があります。

日本語の「メリット」のイメージとは異なり、動詞では deserve に近い意味になります。

Writing Task 2 利点は「merit」じゃないの?
voice(意見・懸念を)表明する

Residents voiced their concerns about the construction plan.住民たちは建設計画への懸念を表明しました。

voice concerns、voice opinions の形で、ライティングタスク2の定番コロケーションです。

fuelあおる、助長する

Sensational headlines can fuel public anxiety.扇情的な見出しは人々の不安をあおりかねません。

燃料をくべて火を大きくするイメージです。fuel speculation(憶測をあおる)、fuel growth(成長を後押しする)などの形で使われます。

witness(時代・場所が変化を)目の当たりにする

The past decade has witnessed remarkable advances in artificial intelligence.この10年間で人工知能は目覚ましい進歩を遂げました。

時代や場所を主語にできる便利な動詞で、ライティングタスク1の推移描写やタスク2の導入文と相性が抜群です。

08動詞用法をスコアにつなげる学習法

30語を「読んで面白かった」で終わらせず、スコアにつなげるためのポイントを3つ紹介します。

  • リーディングやリスニングで「名詞のはずの単語」が動詞の位置にあったら、動詞用法を疑うクセをつける
  • 単語単体ではなく、shoulder the burden、voice concerns のようにコロケーションごと覚える
  • 覚えた動詞を、ライティングやスピーキングの練習で意識的に1つは使ってみる

特に3つ目が重要です。「知っている語彙」と「使える語彙」の間には大きな差があり、採点基準の語彙力(Lexical Resource)で評価されるのは後者です。アウトプットの練習を通じて、運用できる語彙に変えていきましょう。

IELTS学習アプリ ActiveVocab(運用語彙強化) 知っているだけの語彙を、実際に使える運用語彙に変えるトレーニングツールです。

09まとめ

今回は、名詞だと思い込みがちな英単語30語の動詞用法を紹介しました。最後にこの記事のポイントを確認しましょう。

  • 英語では名詞が形を変えずに動詞として使われる「品詞転換」が頻繁に起こる
  • 動詞用法を知らないと、リーディングやリスニングで文構造を誤解する原因になる
  • face、shoulder、voice、fuel、witness などはライティングタスク2でそのまま活躍する
  • 単語単体ではなくコロケーションごと覚えると、自然な形で運用できる
  • アウトプットで実際に使うことで、「知っている語彙」を「使える語彙」に変えられる

次にリーディングで「あれ、この名詞が動詞の位置にある」と気づいたら、それは語彙力が伸びているサインです。今日紹介した30語のうち、まずは気に入った5語をライティングやスピーキングで使ってみてください。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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