紛らわしいのは、It is significant that ... という形なら文法的に成立する点です。ただし意味は「〜という事実には意味がある、示唆的だ」となり、「大切だ」とはまったく別の内容になります。
△ 自然だが意味が変わる
It is significant that sales fell immediately after the advertising campaign ended.広告キャンペーン終了の直後に売上が落ちたという事実は、示唆的です。
「売上が落ちることが大切だ」ではなく、「その事実が何かを物語っている」という意味になります。
エッセイの結論などで「教育に投資することが重要だ」と書きたいときに It is significant to invest in education. としてしまうと、採点基準(Band Descriptors)の語彙力(Lexical Resource)の観点で、語の選択の不正確さとして評価に影響します。この構文ではimportant(またはessential、vital、crucial)を使うのが安全です。
04言い換えられない場合②:必要・大切・地位を表すimportant
It is important to do の構文以外にも、importantをsignificantに置き換えられない文脈が3つあります。
健康や成功のために「必要だ」という文脈
○ 自然
Regular exercise is important for your health.定期的な運動は健康のために大切です。
✕ 不自然
Regular exercise is significant for your health.
「〜のために必要だ、欠かせない」という意味はsignificantにはありません。
人にとって「大切だ」という文脈
○ 自然
My friends are very important to me.友人は私にとってとても大切な存在です。
✕ 不自然
My friends are very significant to me.
significant to me は「私にとって特別な意味を持つ」という分析的な響きになり、愛情や親しみを述べる文脈では不自然です。
「地位が高い、有力な」という意味のimportant
○ 自然
The guests included several important officials.招待客には数名の政府要人が含まれていました。
✕ 不自然
The guests included several significant officials.
使える場面は限られます。物事が及ぼす影響、役割、貢献を述べる文脈では、played a significant role のようにどちらも自然です。ただし significant のコアは「重要だ」という価値判断ではなく「何かを意味している、示している」なので、置き換えると不自然になる場面も少なくありません。
It is significant to do という形は使えますか。
この構文では使えません。significant は行動の必要性や推奨を表せないためです。「〜することが大切だ」と書きたいときは important、essential、vital、crucial を使います。It is significant that ... という形は成立しますが、意味は「その事実には意味がある、示唆的だ」に変わります。
Regular exercise is significant for good health. と書けますか。
この文脈では不自然です。「〜のために必要だ、欠かせない」という意味は significant にはないためです。Regular exercise is important for good health. と書きます。
人について significant を使えますか。
地位が高い、有力なという意味では使えません。その意味は important が持っています。My friends are significant to me. も、私にとって特別な意味を持つという分析的な響きになり、愛情や親しみを述べる文脈では不自然です。例外的に定着しているのが significant other(パートナー、大切な人)という決まり文句です。