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Writing Task 2

人を ones で受けてもいい?younger ones の印象と counterparts を使った言い換え

同じ名詞の繰り返しを避ける substitution(代用)のテクニックとして、one / ones はとても便利な単語です。Expensive restaurants are not always better than cheaper ones. のようにモノを受ける使い方は、エッセイでもまったく問題ありません。では、人はどうでしょうか。Companies should employ elderly people rather than younger ones. という文は、自然に聞こえるのでしょうか。

この記事では、人を ones で受けたときにどのような印象になるのか、そして代わりに使える counterparts をはじめとする言い換えの選択肢を解説します。

01one / ones による substitution の基本

one / ones は、すでに登場した可算名詞の繰り返しを避けるための代用語です。単数なら one、複数なら ones を使います。同じ単語を何度も繰り返さずに文をつなげられるため、採点基準の Coherence and Cohesion(一貫性とつながり)で評価される substitution の代表的な手段です。

モノを受ける自然な例

My laptop is five years old, so I am planning to buy a new one.

私のノートパソコンは5年使っているので、新しいものを買う予定です。

Expensive restaurants are not always better than cheaper ones.

高級レストランが、より安いレストランより常に優れているとは限りません。

このように、laptop や restaurants といったモノを受ける限り、one / ones はフォーマルなエッセイでも安心して使える表現です。substitution の全体像については、こちらの記事で詳しく解説しています。

Writing Task 2 Referencing と Substitution とは?

02人を ones で受けるとどう聞こえるか

それでは、本題の文を見てみましょう。

この文は自然でしょうか?

Companies should employ elderly people rather than younger ones.

結論から言うと、この文は文法的には誤りではありません。ネイティブスピーカーも会話の中ではこうした言い方をします。しかし、フォーマルなエッセイという文脈では、次のような理由から印象が下がる可能性があります。

  • ones はどちらかというと話し言葉寄りの代用語で、アカデミックな文体では口語的でカジュアルな響きになる
  • モノを受けるのと同じ代用語で人を受けることで、比較対象の人々をやや軽く扱っているような印象を与えることがある
  • young ones や little ones が「小さな子どもたち」を指す口語表現として定着しているため、younger ones は文脈によっては子どもを連想させる

IELTSのライティングは一文ごとの減点で採点されるわけではないため、この表現だけでスコアが大きく変わるとは考えにくいものの、フォーマルで引き締まった文体を目指すのであれば、人を受ける ones は避けたほうが無難と言えるでしょう。

定着した固定表現は例外

loved ones(大切な家族や親しい人々)は、people spend less time with their loved ones のような形でフォーマルな文章でも広く使われる固定表現です。このように表現として完全に定着しているものは、人を指していても問題なく使えます。あくまで、younger ones のようにその場で作った代用としての ones が口語的に響く、という話です。

03counterparts を使った言い換え

人を受ける場面で ones の代わりに使える代表的な単語が counterparts です。counterpart は「対応する立場にある人・もの」という意味で、複数形の counterparts を所有格とあわせて使うと、「比較対象にあたる人々」をフォーマルに表現できます。

形は「所有格 + 形容詞 + counterparts」が基本です。先ほどの文は次のように書き換えられます。

counterparts を使った書き換え

Companies should employ elderly people rather than their younger counterparts.

counterparts は、性別、地域、年代など、グループ同士を対比する文と特に相性がよく、IELTSでも頻出の型です。

counterparts の使用例

Female employees often earn less than their male counterparts.

女性従業員は、男性従業員よりも収入が少ないことがよくあります。

Students in rural areas tend to have fewer opportunities than their urban counterparts.

地方の学生は、都市部の学生よりも機会が限られている傾向があります。

また、counterparts は人だけでなく組織やモノにも使えるため、ライティングタスク1で年度間や国同士のデータを比較するときにも役立ちます。

使いすぎに注意

counterparts は「比較の軸以外は同じ立場にある」という対応関係がはっきりしている文でこそ生きる単語です。比較の構図が明確でない文で無理に使うと、大げさで不自然な印象になります。1つのエッセイで使うのは1、2回にとどめておくとよいでしょう。

04counterparts 以外の選択肢

counterparts だけが正解ではありません。文脈に応じて、次のような選択肢も使い分けられると表現の幅が広がります。

①名詞を素直に置き直す

younger people のように名詞を繰り返しても、それだけで評価が下がるわけではありません。people が2回登場することを恐れて無理な代用をするより、素直に書くほうがずっと安全です。さらに、雇用の文脈であれば younger workers、younger employees、younger applicants のように、より具体的な名詞に言い換えると、繰り返しを避けながら語彙の幅も示せます。

具体的な名詞への言い換え

Companies should employ elderly people rather than younger workers.

②those を使う

those は人を受ける代用語としてフォーマルな文章で広く使われます。those who are younger、those in younger age groups のように、関係詞や前置詞句とあわせて使うのが基本の形です。

those を使った例

Older employees are sometimes more reliable than those who joined the company recently.

③the + 形容詞でグループとして受ける

the young(若者)のように、社会的グループとして定着した形容詞であれば、the + 形容詞の形で受けることもできます。ただし、この形が使える形容詞は限られているため、使い方の条件はこちらの記事で確認しておくとよいでしょう。

Writing Task 2 the + 形容詞はいつでも使える?the rich・the young が自然な場合と不自然な場合

ここまでの選択肢を、印象と使いどころで整理しておきます。

表現 印象・使いどころ
younger ones elderly people rather than younger ones 口語的。会話では自然だが、エッセイでは避けたい
their younger counterparts elderly people rather than their younger counterparts フォーマル。比較の構図が明確な文で最適
younger people / younger workers elderly people rather than younger workers 常に安全。具体的な名詞なら語彙の幅も示せる
those who ... those who joined the company recently フォーマル。条件や説明を加えて受けたいときに便利
the young the young 定着した形容詞のみ。グループ全体への一般論で使う

自分のエッセイの中で ones や counterparts の使い方が自然かどうか不安なときは、AI添削で文単位のフィードバックを受けてみるのも一つの方法です。

IELTS学習アプリ ライティングAI添削(SentenceRefiner) 自分の英文を入力すると、より自然な表現へのリファインを提案してくれるAI添削ツール

05まとめ

ones は substitution の便利な道具ですが、「モノには自然、人には口語的」という感覚を持っておくと、エッセイの文体が安定します。この記事のポイントを整理します。

  • one / ones は可算名詞の繰り返しを避ける substitution の基本で、モノを受ける使い方はエッセイでも自然
  • 人を ones で受けるのは文法的な誤りではないが、フォーマルなエッセイでは口語的な印象になる
  • loved ones のように定着した固定表現は例外として問題なく使える
  • 比較の構図が明確な文では「所有格 + 形容詞 + counterparts」が最もフォーマルで便利
  • 迷ったら younger people、younger workers のように名詞を素直に置き直すのが常に安全

次にエッセイで人同士を比較する文を書くとき、ones と書きたくなったら一度立ち止まって、counterparts や具体的な名詞への言い換えを試してみてください。小さな選択の積み重ねが、エッセイ全体のフォーマルさを支えてくれます。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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