IELTSライティングを学ぶ方から、こうした質問がよく寄せられます。採点基準(Band Descriptors)の Coherence and Cohesion(以降 "CC" と呼ぶ)のバンドスコア5〜6 にも明記されているように、この2つは採点に影響を及ぼす重要な部分です。
CC の Band 5 には "may be repetitive because of lack of referencing and substitution" という記述があります。Band 6 には "may not always use referencing clearly or appropriately" とあります。つまり、Band 6から7あたりのレベルを目指すには、この2つを適切に使えるかどうかが問われているのです。
The government introduced a new education policy. It was criticised by many teachers.
ここで It は a new education policy を指しています。意味を置き換えているのではなく、「同じ対象を参照している」だけです。
次に指示語を使った例も見てみましょう。
Many students struggle with time management. This is one of the most common challenges in higher education.
ここでは This が前の文全体の内容(時間管理に苦労しているという状況)を指しています。名詞一語だけでなく、文全体の内容を指示語でまとめることもできます。
注意が必要なのは、referencing を使う際には「何を指しているか」が明確でなければならない点です。先行詞が曖昧だと、読み手に伝わりにくくなります。Band 6の記述「may not always use referencing clearly or appropriately」は、まさにこの点を指しています。
まず、書き終えたエッセイを見返すときに「同じ語が連続していないか」を確認することが出発点です。例えば、あるパラグラフで technology という語が3回以上続けて登場していたら、代名詞 it や指示語 this に置き換えられる箇所がないか確認してみましょう。
次に、指示語を使う際は「何を指しているのか」が読み手に明確かどうかをチェックします。This や It の先行詞が曖昧だと、採点者に伝わりにくい文章になります。「この This は何を指しているか」を声に出して確認する習慣をつけると、CC のスコアが安定してきます。
Substitution については、日本語にはない発想なので最初はなじみにくく感じるかもしれません。まずは one / ones の使い方から意識してみることをおすすめします。「こういう〇〇が必要だ。あなたはそういうのを知っていますか?」という流れで one を使えるかどうか、書いたエッセイで確認してみてください。