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スピーキング

I recommend my friends to visit ... はなぜ不自然?スピーキングで使うrecommendの正しい形

執筆:高橋 響 公開日:

おすすめの場所や本について話すとき、recommend は真っ先に出てくる動詞です。ところが日本語の「友達にこの場所を勧める」をそのまま英語にすると、I recommend my friends to visit this place. のような形になりがちで、これは英語としては使われない並びです。recommend は後ろに置ける形が決まっていて、そこさえ押さえれば言いたいことは短く正確に伝わります。この記事では、recommend が取る形を整理し、スピーキングでそのまま使える言い方までまとめます。

01recommendが取る3つの形

recommend の使い方は、大きく3つに整理できます。この3つ以外の形はほとんど出番がないので、まずここを固めておくと迷いが減ります。

使う場面
recommend + 物・場所I recommend this place to my friends.モノや場所そのものを勧める
recommend + 動名詞I recommend visiting this place in summer.行動を勧める
recommend + that節I recommend that my friends visit this place.誰かにこうしてほしいと言う

ポイントは、recommend の直後に来られるのが「勧める対象(物・場所)」か「動名詞」か「that節」だけだということです。「勧める相手(人)」を recommend の直後に置く形は、この3つのどれにも当てはまりません。

to不定詞は直後に置けない

I recommend to visit this place in summer.recommend の直後に to不定詞は置けない

I recommend visiting this place in summer.動作を勧めるときは動名詞

suggest と同じ扱いだと考えると覚えやすくなります。suggest to do も使えず、suggest doing / suggest that ... になるという点で、2つの動詞はふるまいがそろっています。

02「recommend + 人 + to do」は避ける

日本人学習者が最も作りやすいのが、次のような形です。

I recommend my friends to visit this place.recommend + 人 + to do の並び

I recommend this place to my friends.場所を勧める、相手は to で示す

I recommend that my friends visit this place.相手にしてほしい行動を that節で示す

want / ask / tell などは「動詞 + 人 + to do」を取れるので、その感覚で recommend も同じように使ってしまうのが原因です。I want my friends to visit this place. は自然ですが、want をそのまま recommend に置き換えることはできません。

この形について、辞書の扱いには少し幅があります。Oxfordの学習者用辞典には recommend somebody to do something というパターンの記載があり、Passengers are recommended to arrive at the airport early. のような受動態の例が挙げられています。一方でLongmanは、I recommend her to speak to a lawyer. のような言い方はしないと明記しています。書き言葉のかたい文脈で受動態として見かけることはあっても、話し言葉でこの形を選ぶ理由はないということです。スピーキングでは使わない、と決めておくのが安全です。

03相手を入れたいときはtoを使う

「誰に」を言いたいときは、recommend の直後ではなく後ろに to を添えます。give や show のように「動詞 + 人 + 物」の並びにはできません。

I recommended her a book.人と物を続けて並べる形

I recommended a book to her.物が先、相手は to で

会話では Can you recommend me a good restaurant? のような言い方を耳にすることもありますが、辞書が標準として示しているのは recommend + 物(+ to + 人)の形です。試験では Can you recommend a good restaurant? のように相手を省くか、to を使って言うほうが安全でしょう。

なお、勧める相手が文脈から明らかなときは、無理に to my friends まで言う必要はありません。it を使って短く言うほうが自然に流れることもあります。

I really recommend it to my friends because they can see beautiful old temples there in autumn.

I would really recommend it to my friends if they want to see traditional Japanese gardens.

04that節の動詞は原形にする

recommend that ... の形を使うときは、that節の中の動詞の形に注意が必要です。主語が三人称単数でも、動詞は原形のままにするのがフォーマルな英語の標準です。

I recommend that my friend visit this place in summer.visits ではなく原形の visit

I recommended that they should get travel insurance.should を入れる形も使われる

日常的な話し言葉では I recommend that she speaks to a lawyer. のように三単現の s をつける言い方も使われます。つまり原形でも三単現でも通じますが、原形にしておけばフォーマルな場面でも問題にならないため、原形で覚えておくとよいでしょう。

この形はスピーキングのパート3のように、一般論や提言を述べる場面と相性がよい形です。I would recommend that schools spend more time on practical skills. のように、主語を人以外にしても使えます。

05場所を勧めるときの自然な言い方

パート2の「印象に残っている場所」やパート1の「地元の好きな場所」では、最後にひと言おすすめを添えると答えがきれいにまとまります。実際に使いやすいのは次のような形です。

I highly recommend visiting this place in autumn to see the beautiful old temples.

I would definitely recommend this place to my friends because the temples are particularly beautiful in autumn.

I would really recommend it if you want to see a quiet side of the city.

観光地を紹介する流れなら、1つ目の recommend + 動名詞の形が一番自然に収まります。「行くこと」そのものを勧めているからです。人に向けて勧めていることをはっきりさせたいなら、2つ目の recommend + 場所 + to + 人 の形にします。

名詞の形にも注意する

ここでもう一つ、見落としやすい点があります。temple のような数えられる名詞は、単数のまま裸で置くことはできません。

You can see beautiful temple there in autumn.単数形のままで冠詞もない

You can see beautiful temples there in autumn.複数形にする

You can see the beautiful temples there in autumn.その場所の特定の建物を指すなら the

文の骨格である動詞の形が正しくても、名詞の単複や冠詞が崩れていると、採点基準(Band Descriptors)のGrammatical Range and Accuracyの観点では評価が伸びにくくなります。おすすめの表現を練習するときは、動詞と名詞の両方をセットで確認しておくとよいでしょう。

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06パート別に使えるrecommendの言い回し

recommend は3つのパートすべてで出番がありますが、使い方の重心は少しずつ違います。

パート1:短く言い切る

パート1は答えが短くてよいので、recommend を長く飾る必要はありません。理由をひと言添えて終える形が使いやすいです。

Would you recommend your hometown to visitors?

Yes, definitely. I would recommend it to anyone who likes quiet places.

パート2:締めのひと言に使う

2分間の説明の最後に置くと、話をまとめる合図になります。I would definitely recommend ... で始めれば、聞き手にも終わりが伝わります。

So that is the place I would definitely recommend to my friends, especially in summer.

パート3:提言として使う

パート3では、個人の好みではなく社会に対する提案として使う場面が出てきます。ここで that節の形が効いてきます。

I would recommend that local governments invest more in public transport.

I would recommend introducing this kind of programme in schools.

同じ言い方を繰り返さない

おすすめを何度も述べる展開になったときは、recommend だけで押し通さず言い換えを混ぜると、Lexical Resourceの観点でも見え方が変わります。

  • It is well worth visiting, especially in summer.
  • If you ever go there, you should definitely visit the old temple on the hill.
  • It is the kind of place I always tell my friends about.
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07よくある質問

I recommend to visit this place. はなぜ使えないのですか。

recommend は直後に to不定詞を取らない動詞だからです。行動を勧めるときは I recommend visiting this place. のように動名詞を使います。suggest も同じで、suggest to visit とは言わず suggest visiting になります。

辞書に recommend somebody to do something が載っていますが、使ってもよいのでしょうか。

Oxfordの学習者用辞典にはこのパターンの記載があり、Passengers are recommended to arrive at the airport early. のような受動態の例が示されています。ただしLongmanは I recommend her to speak to a lawyer. のような言い方をしないよう明記しており、扱いが分かれています。スピーキングでは、recommend + 物 + to + 人 か recommend that ... を使えば言いたいことは表せるので、この形は避けておくとよいでしょう。

that節の動詞は原形と三単現のどちらが正しいですか。

どちらも使われますが、フォーマルな英語の標準は原形です。I recommend that she speak to a lawyer. のように原形にしておけば、話し言葉でも書き言葉でも問題になりません。イギリス英語では I recommended that they should get travel insurance. のように should を入れる形もよく使われます。

Can you recommend me a good restaurant? は間違いですか。

会話では実際に使われますが、辞書が標準として示すのは recommend + 物(+ to + 人)の形で、I recommended her a book. のような並びは避けるよう記載されています。試験では Can you recommend a good restaurant? のように相手を省くか、to を使う形にしておくと安全です。

recommend と suggest はどう使い分ければよいですか。

後ろに置ける形はほぼ同じですが、recommend は「よいものとして人に勧める」、suggest は「案として出す」という気持ちの違いがあります。おすすめの場所や本の話では recommend、話し合いの場で案を出す場面では suggest が使いやすくなります。どちらも「人 + to do」の形は取りません。

recommend を強めたいときはどう言えばよいですか。

highly recommend、strongly recommend、definitely recommend がよく使われます。would と組み合わせて I would definitely recommend ... とすると、押しつけがましさが和らぎ、スピーキングでは使いやすい形になります。

08まとめ

recommend は使用頻度が高いぶん、形を一度整理しておくと安定して使えます。押さえるのは次の点です。

  • recommend の直後に置けるのは、物・場所か動名詞か that節の3つ
  • recommend + 人 + to do は避ける。相手は to で示すか that節にする
  • recommend + 人 + 物の並びも使わない。I recommended a book to her. の語順にする
  • that節の動詞は原形にしておけば、フォーマルな場面でも安全
  • 動詞の形だけでなく、temples のような名詞の単複と冠詞もセットで確認する

おすすめを述べる場面は、パート1でもパート2でも出てきます。I would definitely recommend it to my friends because ... という形をひとつ口に馴染ませておくと、理由まで一息で言い切れるようになります。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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