夏休み☆WS強化キャンペーン ライティング/スピーキングサミット 授業料20% OFF
8月19日(水)23:59まで
--
:
--時間
:
--
:
--
クーポンコード WS20
料金・プラン 講師 合格者の声 無料IELTS学習相談 お問い合わせ ログイン
ライティング・タスク2

議論のフォーカスとは?サポートがぼやける原因とプランニングでの防ぎ方

執筆:高橋 響 公開日:

採点基準(Band Descriptors)のTask Responseには、バンド7の説明として there may be a lack of focus and precision in supporting ideas/material、バンド5の説明として there may be irrelevant detail という記述があります。どちらも「書いた量が足りない」という指摘ではなく、書けてはいるけれど議論の焦点が一点に定まっていない状態を指しています。

タスクにすべて答える。アイデアを展開する。ここまでできていても、フォーカスが甘いままだと評価は伸びきりません。この記事では、フォーカスとは何を指すのか、なぜ甘くなるのか、どんな回答になりやすいのか、プランニングでどう防ぐのかを順に見ていきます。

01議論のフォーカスとは何か

議論のフォーカスとは、ひとつの段落に書いたすべての文が、同じ一点を支えている状態を指します。段落にはメインアイデア(その段落で主張したいこと)があり、それを支えるサポートセンテンスが続きます。フォーカスが合っているというのは、サポートのどれを取っても「この文はメインアイデアのどこを補強しているか」がすぐ言える状態のことです。

逆に、フォーカスが甘い段落では、一文ごとに読めば意味は通るのに、段落全体で何を言いたかったのかが残りません。読み手は最後まで読んで、主張がどこにあったのかを探し直すことになります。

採点基準(Band Descriptors)のTask Responseは、この状態をバンドごとに違う言葉で書き分けています。2023年5月に改訂されたIELTS公式のWriting Task 2 Band Descriptorsによると、メインアイデアとサポートに触れている記述はバンドごとに次のようになっています。

バンドTask Response の記述(該当箇所の抜粋)指している状態
7 Main ideas are extended and supported but there may be a tendency to over-generalise or there may be a lack of focus and precision in supporting ideas/material. メインアイデアの展開と裏づけはできている。ただし一般論に流れたり、サポートの焦点と精度が足りなかったりすることがある
6 Main ideas are relevant, but some may be insufficiently developed or may lack clarity, while some supporting arguments and evidence may be less relevant or inadequate. メインアイデアはタスクに関係しているが、展開不足や不明瞭なものが混じる。サポートの側にも、関連の薄いものや不十分なものが出る
5 Some main ideas are put forward, but they are limited and are not sufficiently developed and/or there may be irrelevant detail. メインアイデアが限られ、展開も不十分。議論に関係しない細部が混じることがある
4 Main ideas are difficult to identify and such ideas that are identifiable may lack relevance, clarity and/or support. メインアイデアが見つけにくく、見つかったものも関連・明瞭さ・裏づけのどれかを欠く

ここで注目したいのは、フォーカスの話がバンド7の記述に出てくることです。バンド7は、メインアイデアを展開し裏づけるところまではできているものの、そのサポートに焦点と精度の不足が残る場合がある、という形で書かれています。

ただし、これを「バンド7なら焦点が甘くてもいい」と読むと、向きを取り違えます。公式の表には A script must fully fit the positive features of the descriptor at a particular level. Bolded text indicates negative features that will limit a rating. という注記があり、but 以降に書かれた特徴は、評価を押し上げない側のものとして扱われます。ひとつ上のバンド8のTask Responseを見ると、Ideas are relevant, well extended and supported. とだけあって、焦点の甘さに触れた but の一文がありません。

つまり、サポートの焦点と精度の不足は、バンド7で認められている性質というより、バンド7の記述における上限側の弱点として示されているものです。but 以降に書かれた特徴は、より上の評価を妨げる可能性のある要素として扱われます。7.0を目標にしている人にとっても事情は同じで、ここを詰めるほど7.0は安定します。バンド7の水準そのものが、positive features を満たしたうえで成り立つものだからです。

バンド5の irrelevant detail は「関係のない話が混ざる」という比較的わかりやすい形ですが、バンド7の lack of focus and precision はもっと見えにくく、書いてあることはすべてトピックに関係しているのに、段落としては一点に集まっていない状態を指します。

そのため、フォーカスは「タスクに答えたかどうか」とは別の層にある問題です。タスクにはきちんと答え、立場も一貫していて、それでもサポートの焦点が定まらない。この状態が、6.5から7.0へ上がりきらない場面でしばしば見られます。

Note

「フォーカスが甘い」と「Coherence and Cohesion が弱い」は同じ意味ではありません。フォーカスは、そのサポートがメインアイデアをどれだけ支えているかという Task Response 側の問題です。一方 Coherence and Cohesion は、情報とアイデアがどう整理され、どう論理的に進んでいくかを見る基準で、公式の記述もバンド7で Information and ideas are logically organised, and there is a clear progression throughout the response としています。話があちこちへ飛ぶという同じ見え方をしていても、どちらの基準に触れているかは分けて考えたほうが、直し方も決めやすくなります。

採点基準(Band Descriptors)の全バンド・全項目については、こちらの記事で現行版と旧版を日本語訳つきで比較しています。

ライティング・タスク2 採点基準表(Band Descriptors):2023年5月改訂で何が変わったのか

メインアイデアを段落の先頭で言い切るトピックセンテンスについては、こちらの記事で詳しく扱っています。

ライティング・タスク2 【6.0以上では必須】トピックセンテンスはなぜ重要なのか?

02「風が吹けば桶屋が儲かる」型の展開がフォーカスを失わせる

フォーカスが失われるもっとも典型的な形は、一文ずつは前の文とつながっているのに、段落の最初と最後が別の話になっている展開です。この形を説明するのに便利なのが、日本に古くからある「風が吹けば桶屋が儲かる」という言い回しです。

起点大風が吹いて砂ぼこりが立つ
砂で目を悪くする人が増える
当時の職のひとつだった三味線弾きが増える
三味線の材料に使う猫の皮の需要が増え、猫が減る
猫が減ってネズミが増える
ネズミが桶をかじって壊す
終点桶の需要が増えて桶屋が儲かる

この連鎖は、隣り合う2つを取り出すかぎり、どこもおかしくありません。それでも起点と終点を並べると、風と桶屋にはほとんど関係がないように見えます。一段ごとのつながりは保たれているのに、全体としては別の話になっている。これがフォーカスを失った状態です。

エッセイでも同じことが起きます。次のタスクで考えてみます。

Some people think that governments should make public transport free of charge for all passengers. To what extent do you agree or disagree?

ボディ1のトピックセンテンスを、Making public transport free would substantially reduce traffic congestion in large cities.(公共交通機関を無料にすれば、大都市の渋滞は大きく減る)と置いたとします。この段落が支えるべき一点は「渋滞が減る」であって、それ以外ではありません。

フォーカスが流れていくサポート

If fares were removed, more commuters would leave their cars at home. With fewer cars on the road, delivery vehicles would reach shops more quickly. Faster deliveries would cut distribution costs for companies, and these savings would be passed on to shoppers. As a result, households would spend less on everyday goods.一文ずつはつながっているが、段落は「渋滞」で始まり「家計の支出」で終わっている

フォーカスが保たれたサポート

If fares were removed, many commuters who currently drive would switch to buses and trains, particularly at peak times when driving is slowest. Because a single bus carries the passengers of dozens of private cars, even a modest shift would free up a noticeable amount of road space. The effect would be greatest on routes that are already close to capacity, where removing a small number of vehicles improves the flow of the entire road.3文とも「渋滞がどう減るのか」だけを支えている

2つの違いは英語の質ではありません。文法も語彙も、前者が劣っているわけではないのです。違うのは、どこへ向かって書いているかという一点だけです。前者を読み終えた採点者の手元に残るのは、渋滞についての説得ではなく、話題が移り変わったという印象になります。

誤解しないでおきたいのは、因果の連鎖そのものが避けるべき展開ではないということです。理由を一段、二段とたどって示すのは、サポートの基本的な形です。上の○の例も、運賃をなくす、運転していた人が公共交通へ移る、道路の空きが増える、と二段たどっています。

判断の基準になるのは段数そのものではなく、たどった先がまだ元の主張を支えているかどうかです。渋滞の話にとどまっているうちは何段続いても構いませんが、物流コストや家計の支出へ移った時点で、その段落の主張とは別の利益についての話に変わっています。

03なぜフォーカスが甘くなるのか

フォーカスが甘くなる原因の多くは、英語力ではなくプランニングの段階にあります。書いている最中に焦点がずれるのではなく、書き始める前に焦点が決まっていないために、書きながらずれていくという順序です。よくある原因を4つに分けて見ていきます。

原因1:書きながら次の文を決めている

プランニングが浅いまま書き始めると、次に何を書くかを直前の文から探すことになります。直前の文だけを見て次を作ると、そこから自然に伸びる方向へ話が進みます。これがまさに「風が吹けば」の連鎖です。文と文のつながりは保てても、文と主張のつながりは保てません。段落全体の設計図がないと、この形はほぼ避けられなくなります。

原因2:語数への不安から足し算で伸ばしている

ライティング・タスク2には250語以上という基準があります。この数字が頭にあると、書いている途中で「あと2文足りない」という状態が生まれます。そのとき最も出しやすいのが、直前の文の続きです。材料を新しく探すより、いま書いた文から一段伸ばすほうが速いためです。語数を埋めるために足した文が、そのままフォーカスを外していきます。

原因3:知っていることを全部入れたくなる

トピックに詳しいときほど起きやすい形です。知識そのものはトピックに関係しているので、書いている本人には無関係な情報に見えません。しかし、その段落の主張を支えていなければ、採点上は関係のない細部として扱われます。バンド5の記述にある irrelevant detail が生まれる経路のひとつが、これです。知っているかどうかではなく、その主張を支えるかどうかが基準になります。

原因4:メインアイデアが抽象的すぎる

「教育は重要だ」「技術は社会を変える」といったレベルの主張は、ほとんど何とでもつながってしまいます。何でも支えられる主張は、裏を返せば、何によっても具体的には支えられない主張です。抽象度が高いままサポートに入ると、書ける材料が多すぎて焦点が拡散します。バンド7の記述は over-generalise と a lack of focus and precision in supporting ideas/material を or でつなぎ、メインアイデアの展開・サポートに関する弱点として並べて示しています。

逆に言えば、メインアイデアを具体的に絞るだけで、サポートの選択肢は自然に狭まります。「公共交通機関を無料にすべきだ」ではなく「無料化はピーク時の渋滞を減らす」まで絞れば、書ける材料はほぼ渋滞に関するものだけになります。

04フォーカスが甘い回答に出る4つのサイン

フォーカスが甘い回答には、読み返したときに見つけやすいサインがあります。自分の答案でどれが出ているかがわかると、直す方向も決まります。

サイン1:段落の最初と最後が別の話になっている

もっともわかりやすいサインです。トピックセンテンスと段落の最終文だけを並べて読み、話題が変わっていれば、途中で連鎖が起きています。02で見た渋滞の例が、この形にあたります。

サイン2:具体例のほうが主張より長い

例を出したあと、その例の説明が細かくなり、主張に戻ってこないまま段落が終わる形です。例は主張を支えるために置くものなので、例の描写が主役になると支えとして働きません。

長く書くこと自体が問題なのではありません。バンド7以上の答案でも、例をかなり詳しく展開することはあります。見るべきなのは分量ではなく役割で、そのスペースが主張を支えるために使われているのか、例そのものの描写に使われているのかで判断します。長さは、役割がずれていることに気づくための手がかりだと考えておくとよさそうです。

In my hometown, the bus company built a new terminal three years ago. The waiting room is spacious and there is a coffee shop inside, so passengers can rest comfortably before their journey.交通の話ではあるが、渋滞が減るという主張は少しも支えていない

サイン3:一般論に逃げている

誰も否定しない内容を書いて、議論を一歩も進めない形です。文として間違ってはいないので自分では気づきにくく、見直しでも素通りしやすくなります。バンド7の記述にある over-generalise が想定しているのが、この形です。

Transport is very important in modern society, and without it people would not be able to live comfortably.文としては成立するが、主張を支える働きをしていない

サイン4:同じことを言い換えているだけ

これは他の3つとは性質が違うサインです。焦点はきちんと合っているのに、議論が前へ進んでいません。バンド6の insufficiently developed や、バンド4の Large parts of the response may be repetitive に近い形で、フォーカスの問題ではなく展開の問題です。

Free public transport would reduce congestion. If people did not have to pay, the roads would become less crowded. This would mean less traffic in the city.3文とも同じ内容で、焦点は合っているが議論が進んでいない

サイン1から3への対処は「削る・戻す」ですが、サイン4への対処は「掘り下げる」で、方向が逆になります。この2つを取り違えると、フォーカスを直すつもりで議論を薄くしてしまいます。自分の答案を読み返すときは、話が散っているのか、それとも同じ場所で足踏みしているのかを先に見分けておきたいところです。

05プランニングでフォーカスを固定する

フォーカスは書きながら整えるものではなく、書き始める前に決めておくものです。本文を書いている最中の頭は、英語を組み立てることでほぼ埋まっているので、そこで焦点の管理まで担うのは難しくなります。プランニングの段階でできる手順を4つ挙げます。

手順1:段落の着地点を先に決める

トピックセンテンスだけをメモして書き始める人は多いのですが、その段落の最終文で何を言うかも一緒に決めておくと、フォーカスは大きく安定します。出発点と着地点の2点が決まっていれば、途中の文がその線から外れたときに自分で気づけます。着地点は英語で書く必要はなく、日本語で「ピーク時の道路が空く」とメモしておけば十分です。

手順2:因果の連鎖が主張から離れていないか確かめる

因果をたどる展開は、一段か二段をひとつの目安にします。ただし、大事なのは段数そのものではありません。三段以上続いても、それぞれの文が元のメインアイデアを直接支えているなら、フォーカスが失われるわけではないのです。問題になるのは、因果をたどるうちに、元の主張とは別の利益や別の問題へ話が移ってしまうことです。

目安を超えて三段目に手が伸びそうになったら、いま書こうとしている内容がまだ同じ主張を支えているかを一度確かめます。支えていないなら、その材料は次の段落の主張になるか、今回は使わない材料かのどちらかです。「風が吹けば桶屋が儲かる」を思い出すのは、この確認をする場面です。

手順3:材料ごとに「主張のどこを支えるか」を1行で書く

プランニングのメモに理由や例を並べたら、それぞれの横に、その材料が主張のどの部分を支えるのかを1行だけ書き足します。この1行が書けない材料は、本文でも支えとして働きません。落とす判断をプランニングの段階で済ませておけば、書いている途中で迷わずに進めます。

手順4:書き終えたら各段落の最初と最後だけを読む

見直しの時間が3分しか残っていなくても、これはできます。ボディ1のトピックセンテンスとその段落の最終文を続けて読み、ボディ2も同じように読みます。最初と最後が同じ話に戻っていれば、少なくとも大きな脱線がないことを短時間で確認できます。話題が移っていれば、間のどこかに連鎖が入っています。

ただし、この確認で拾えるのは大きなずれだけです。最初と最後が揃っていても、途中の2文か3文だけが脱線していることはあります。時間に余裕があるときは、間の文が一つずつ主張を支えているかまで見ておくと、より確実になります。

  • 出発点:その段落で主張したい一点。具体的に絞るほどサポートが決まりやすい
  • 着地点:段落の最終文で言うこと。日本語のメモで構わない
  • 連鎖の判断:段数ではなく、たどった先がまだ同じ主張を支えているかで決める
  • 材料の可否:「主張のどこを支えるか」を1行で書けるかで判断する

この4つはいずれも、書く前と書いた後の作業です。プランニングの手順そのものをもう少し体系的に確認したい場合は、こちらの記事が対応しています。

ライティング・タスク2 プランニングの実践:メインアイデアとサポート【中級】

着地点を先に決める練習は、実際のタスクで何本も繰り返すほど身につきます。手持ちのタスクが尽きたときは、次のツールでトピックを探せます。

IELTS学習アプリ タスク検索 ライティング・タスク2のタスクをキーワードで検索できます。プランニングだけを繰り返す練習の材料集めに使えます。

06よくある質問

議論のフォーカスとは具体的に何を指しますか?

ひとつの段落に書いたすべての文が、同じ一点を支えている状態を指します。サポートセンテンスのどれを取っても、その文がメインアイデアのどこを補強しているかをすぐ言えるなら、フォーカスは合っています。逆に、一文ごとには意味が通るのに段落全体で何を言いたかったのかが残らない場合、フォーカスが甘くなっています。

フォーカスが甘いのと、アイデアが足りないのは同じ問題ですか?

別の問題です。a lack of focus and precision in supporting ideas/material はバンド7の記述に出てくるもので、メインアイデアを展開し裏づけるところまではできているが、そのサポートに焦点と精度の不足が残る場合がある、という形で書かれています。メインアイデアが限られていて展開も不十分な状態は、バンド5以下の記述にあたります。

バンド7でもフォーカスの甘さは許容されるということですか?

許容されているというより、Band 7の記述における上限側の弱点として示されています。公式の表には Bolded text indicates negative features that will limit a rating. という注記があり、but 以降に示された特徴は、より上の評価を妨げる可能性のある要素として扱われます。ひとつ上のバンド8のTask Responseは Ideas are relevant, well extended and supported. とだけあり、焦点の甘さに触れた一文がありません。7.0を目標にする場合も、ここを詰めるほどスコアは安定します。

there may be irrelevant detail はどのバンドの記述ですか?

Task Responseのバンド5の記述に含まれています。Updated May 2023 版では Some main ideas are put forward, but they are limited and are not sufficiently developed and/or there may be irrelevant detail と書かれており、メインアイデアが限られていて展開も不十分な状態と並べて示されています。バンド7の lack of focus and precision より粗い形のずれを指します。

因果関係をつなげて説明するのは避けたほうがよいですか?

避ける必要はありません。理由を一段、二段とたどって示すのはサポートの基本的な形です。判断の基準は段数そのものではなく、たどった先がまだ元の主張を支えているかどうかにあります。三段以上続いても同じ主張を支えているなら問題にはなりませんが、別の利益や別の問題へ話が移っていれば、その段落の焦点は外れています。

トピックに詳しい分野が出たとき、知っていることを書いてもよいですか?

その段落の主張を支える内容であれば書けます。判断の基準は、知っているかどうかではなく、その主張を支えるかどうかです。関係はあるけれど主張を支えない知識は、採点上は関係のない細部として扱われます。

具体例を書くと irrelevant detail になってしまいませんか?

例そのものが問題になるわけではありません。バンド7以上の答案でも、例をかなり詳しく展開することはあります。危ないのは、例を出したあとにその描写が細かくなり、主張に戻ってこないまま段落が終わる形です。見るべきなのは分量ではなく役割で、そのスペースが主張を支えるために使われているかどうかで判断します。

同じ内容を言い換えているだけの段落も、フォーカスの問題ですか?

これは別の問題です。焦点は合っているのに議論が前へ進んでいない状態で、バンド6の insufficiently developed や、バンド4の Large parts of the response may be repetitive に近い形です。散らばっている場合の対処は削って戻すことですが、足踏みしている場合の対処は掘り下げることで、方向が逆になります。

見直しの時間が3分しかないとき、どこを確認すればよいですか?

各段落の最初と最後だけを読み比べます。ボディ1のトピックセンテンスとその段落の最終文を続けて読み、ボディ2も同じようにします。最初と最後が同じ話に戻っていれば、大きな脱線がないことを短時間で確認できます。ただし拾えるのは大きなずれだけなので、余裕があるときは途中の文まで見ておくとより確実です。

07まとめ

タスクにすべて答え、アイデアを展開する。そこまで到達した先に出てくるのが、議論のフォーカスという課題です。採点基準がこれをバンド7の記述に置いているのは、アイデアを出せる人でも起こる、見えにくいずれだからだと考えられます。そしてこの一文は、バンド7で許されている性質ではなく、バンド7の記述における上限側の弱点として置かれています。7.0を狙う人ほど、意識して詰めておきたいところです。

  • 議論のフォーカスとは、段落内のすべての文が同じ一点を支えている状態を指す
  • 一文ずつつながっていても、たどった先が別の利益の話になっていれば焦点は外れる
  • メインアイデアを具体的に絞ると、サポートの選択肢が自然に狭まる
  • プランニングで出発点と着地点の2点を先に決めておく
  • 材料ごとに「主張のどこを支えるか」を1行で書き、書けないものは落とす
  • 見直しでは各段落の最初と最後だけを読み比べる

風が吹いて桶屋が儲かるまでの道のりは、一段ずつ見れば筋が通っています。それでも、風の話をしていたはずが桶屋の話で終われば、読み手には別の話に聞こえます。自分の段落がどこから出発してどこへ着くのかを、書く前に一度決めておきましょう。

夏休み☆WS強化キャンペーン ライティング/スピーキングサミット 授業料20% OFF
8月19日(水)23:59まで
--
:
--時間
:
--
:
--
クーポンコード WS20
無料IELTS学習相談

IELTSスコアのお悩みを、経験豊富なカウンセラーが無料でアドバイスします。

無料相談を予約する
Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

夏休み☆WS強化キャンペーン ライティング/スピーキングサミット 授業料20% OFF
8月19日(水)23:59まで
--
:
--時間
:
--
:
--
クーポンコード WS20

まずは無料相談で悩みをお聞かせください

IELTS講師があなたの目標達成までの最短ルートをご提案します。

無料相談を予約する