IELTSを受けようと決めても、「どこで申し込めばいいのか」「英検協会とJSAF、どちらで申し込むべきなのか」「会場はどう選べばいいのか」など、実務的な疑問でつまずく方は少なくありません。この記事では、申込の手順、実施団体の選び方、受験料、会場選びのポイントを整理します。
01日本でIELTSを申し込める2つの窓口
IELTSは、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education、ケンブリッジ大学出版局英語評価機構の3団体が国際的に共同運営しています。ただし、日本で実際に申し込む窓口はこの3団体ではなく、次の2つです。
| 申込先 | 提携先 | 特徴 |
| 日本英語検定協会(英検協会) |
ブリティッシュ・カウンシル |
2010年から共同運営。全国16都市の公式テストセンターで実施 |
| JSAF(日本スタディ・アブロード・ファンデーション) |
IDP Education |
2026年2月にIDPから日本国内の運営を引き継いだ。東京・大阪・京都に会場 |
日本におけるブリティッシュ・カウンシルのIELTSは、公式パートナーである英検協会のテストセンターで実施されています。つまり「ブリティッシュ・カウンシルで受験する」場合の申込先は英検協会になります。同様に「IDPで受験する」場合の申込先は、2026年2月以降はJSAFです。
どちらで受験してもスコアの効力は同じで、提出先から実施団体を指定されることは基本的にありません。実務上重要になるのは、試験日程・会場・空席状況です。同じ月でも、窓口によって開催される試験日や会場、コンピューター版の実施回数が異なるため、両方の公式サイトで日程を見比べ、自分の都合に合う方を選ぶのが現実的な進め方です。
2026年の運営再編に注意
IDPが直営していた日本のテストセンターは、2026年2月にJSAFへ移管されました。移管前にIDPで受験した方の追加成績証明書や再採点の申請も、JSAFの案内に従って手続きします。
02申込前に確認すべきこと
申込手続きに入る前に、次の3点を確定させておく必要があります。
- 1つ目は、AcademicかGeneral Trainingかの選択です。提出先(大学、移民局、勤務先など)が要求するタイプを事前に確認し、申込時に選び間違えないようにしましょう。
- 2つ目は、標準版かUKVI版かの選択です。UKVI版はイギリスのビザ申請など特定の用途で必要になる版で、内容は標準版と同じですが、申込先の会場や受験料が異なります。提出先がUKVI版を要求しているかどうかを事前に確認しておく必要があります。
- 3つ目は、本人確認書類です。申込時に入力する氏名・生年月日などの情報は、当日持参する本人確認書類(多くの場合パスポート)と完全に一致している必要があります。申込後にパスポートを更新するなどして情報が変わった場合は、実施団体への確認が必要になることもあります。
パスポートを持っていない場合
日本国内での受験では、本人確認書類として使えるのは基本的にパスポートのみです。運転免許証やマイナンバーカードなどは本人確認書類として認められないため、パスポートを持っていない場合は申込前に取得しておく必要があります。申込フォームにもパスポート番号などの記載情報を入力するため、実質的に申込の前提条件になっています。パスポートの発行には通常申請から交付まで2週間程度かかりますが、2026年7月の手数料改定に伴い申請が集中しており、当面は3週間〜1か月程度を要する可能性があると外務省が呼びかけています。試験日から逆算して、十分な余裕を持って早めに申請しておきましょう。
03オンライン申込の基本的な流れ
申込は各実施団体の公式サイトから、アカウント登録、試験タイプ(Academic/General Training)と版(標準/UKVI)の選択、会場・日程の選択、本人情報の入力、受験料の支払いという流れで進みます。人気の会場・日程は早い段階で満席になることも多いため、希望の日程がある場合は早めに申込を済ませておくことが推奨されます。
申込完了後は、受験票(confirmation of entry)がメールなどで送られてきます。受験票には会場・集合時間・試験タイプなど重要な情報が記載されているため、当日まで大切に保管しておきましょう。
04受験料の目安
2026年7月1日時点で、日本国内の標準受験料は27,500円(税込)、UKVI版は31,900円(税込)です。受験料は改定されることがあるため、申込の際は必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
05会場選びのポイント
日本国内の会場は、東京・横浜・大阪・福岡をはじめ全国にあります。コンピューター版は週に複数回実施されているため、紙媒体の時代に比べて日程の選択肢が大幅に増えています。
会場を選ぶ際は、自宅や職場からのアクセスに加えて、当日の交通機関の混雑状況や、遅刻した場合のリスク(リスニング開始に間に合わないと受験できない)も考慮しておくとよいでしょう。初めて訪れる会場であれば、試験日より前に一度アクセス方法を確認しておくと、当日の余計な焦りを減らせます。
06申込時のチェックポイント
- 英検協会(ブリティッシュ・カウンシル提携)とJSAF(IDP提携)は日程・会場・空席状況で比較し、都合の良い方を選ぶ
- Academic/General Trainingと標準/UKVI版は、提出先の要件を先に確認してから申込む
- 申込情報は当日の本人確認書類と完全に一致させる
- 人気の日程・会場は早期に満席になるため、早めの申込が安全
- 受験料は改定される可能性があるため、申込直前に公式サイトで最新額を確認する
07よくある質問
英検協会とJSAF、どちらで申し込むべきですか。
どちらで受験してもスコアの効力は同じで、提出先から実施団体を指定されることは基本的にありません。実務上重要になるのは試験日程・会場・空席状況なので、両方の公式サイトで日程を見比べ、自分の都合に合う方を選ぶのが現実的です。英検協会はブリティッシュ・カウンシルと2010年から共同運営しており全国16都市に会場があります。JSAFは2026年2月にIDPから日本国内の運営を引き継ぎ、東京・大阪・京都に会場があります。
申し込む前に決めておくことは何ですか。
3点あります。AcademicかGeneral Trainingか、標準版かUKVI版か、そして本人確認書類です。試験タイプと版は提出先の要件を先に確認してください。申込時に入力する氏名・生年月日などの情報は、当日持参する本人確認書類と完全に一致している必要があります。
パスポートがなくても受験できますか。
日本国内での受験では、本人確認書類として使えるのは基本的にパスポートのみです。運転免許証やマイナンバーカードなどは認められません。申込フォームにパスポート番号などを入力するため、実質的に申込の前提条件になっています。
パスポートの取得にはどのくらいかかりますか。
通常は申請から交付まで2週間程度ですが、2026年7月の手数料改定に伴い申請が集中しており、当面は3週間から1か月程度を要する可能性があると外務省が呼びかけています。試験日から逆算して、十分な余裕を持って早めに申請しておきましょう。
受験料はいくらですか。
2026年7月1日時点で、日本国内の標準受験料は27,500円(税込)、UKVI版は31,900円(税込)です。受験料は改定されることがあるため、申込の際は必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
会場はどう選べばよいですか。
日本国内の会場は東京・横浜・大阪・福岡をはじめ全国にあります。自宅や職場からのアクセスに加えて、当日の交通機関の混雑状況や、遅刻した場合のリスク(リスニング開始に間に合わないと受験できない)も考慮してください。初めて訪れる会場であれば、試験日より前に一度アクセス方法を確認しておくと当日の焦りを減らせます。
いつ頃までに申し込めばよいですか。
人気の会場・日程は早い段階で満席になることも多いため、希望の日程があるなら早めに申込を済ませておくほうが安全です。コンピューター版は週に複数回実施されているため、紙媒体の時代に比べて日程の選択肢は大幅に増えています。
08まとめ
IELTSの申込は、実施団体の選択、試験タイプの選択、会場・日程の確保という3つの手順を押さえれば、決して複雑な手続きではありません。日本国内の運営体制は2026年に大きく変わったばかりのため、申込方法や料金の詳細は今後変更される可能性がある点を踏まえ、申込の直前には必ず公式サイトで最新情報を確認するようにしましょう。