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リスニング

スペルミスで失点しないために:起きやすいパターンと頻出単語リスト

執筆:高橋 響 公開日: 最終更新:

IELTSリスニングでは、答えを正確に綴ることが求められます。意味が聞き取れていても、スペリングが1文字でも違えばその設問は0点です。聞き取りには慣れていても、綴りで失点するケースは少なくありません。

スペリングは地道に覚えるしかない面もありますが、二重子音の有無や ie/ei の区別など、一定のルールや間違えやすいパターンが存在します。こうしたパターンに当てはまる単語は出題されやすい傾向もあるため、まずはそこを中心に押さえ、自分が間違えやすいものをリスト化しておくのが効果的です。

この記事では、スペルミスが起きやすいパターンと、IELTSリスニングで頻出する単語リストをまとめます。

01スペリングは1文字でも違えば0点

IELTSリスニングの採点では、答えのスペリングが正確であることが必須です。「だいたい合っている」は認められません。たとえば「accommodation」を「accomodation」と書いた場合、意味的には正しく聞き取れていても、その設問は0点になります。

音として正しく聞こえていても、スペリングを誤って書き取ってしまうというミスが頻繁に発生します。「聞こえた」と「書けた」は別のスキルであることを意識しておく必要があります。

また、コンピュータ受験では入力時のタイプミスにも注意が必要です。隣のキーを誤って押してしまうようなミスも、スペリングを知らない場合と同様に0点になります。入力後は必ずスペリングを見直す習慣をつけましょう。

02よくある間違いのパターン

スペルミスには傾向があります。以下のパターンを把握しておくと、ミスを減らすことができます。

二重子音
単語注意点
accommodatec が2つ、m が2つ
accommodation同上
committeem が2つ、t が2つ、e が2つ
addressd が2つ、s が2つ
occurrencec が2つ、r が2つ
necessaryc が1つ、s が2つ
recommendc が1つ、m が2つ
assessmentss × 2箇所
beginningn が2つ
cancelledl が2つ(英)
professionalf が1つ、s が2つ
submissions が2つ
permissions が2つ
millenniuml が2つ、n が2つ
ie と ei の混乱

「c の後は ei、それ以外は ie」という規則が基本ですが、例外もあります。

単語パターン
receivec の後 → ei
perceivec の後 → ei
ceilingc の後 → ei
believeie
achieveie
retrieveie
speciesie
efficientie(例外)
sufficientie(例外)
heightei(例外)
theirei(例外)
サイレントレター

発音されない文字が含まれる単語は、スペリングを「音で覚える」だけでは対応できません。

単語サイレントな文字
Wednesday最初の d(Wed-nes-day)
February最初の r(Feb-ru-a-ry)
receiptp
psychology最初の p
mortgaget
archaeology発音と綴りが乖離
governmentn(ガバメント)
parliamenti(パーラメント)
environmentn(エンバイロメント)
語尾の混乱(-tion / -sion / -ssion)
単語語尾
reservation-tion
destination-tion
examination-tion
registration-tion
accommodation-tion
permission-ssion
admission-ssion
submission-ssion
extension-sion
comprehension-sion

03頻出単語リスト:予約・登録・連絡先

Section 1 では、電話予約・窓口登録・問い合わせといった場面が頻出です。個人情報や予約内容をスペルアウトするシーンも多く、聞き取った単語をそのまま正確に書く力が求められます。

単語注意点
surnamesur-(first name と区別)
addressdd + ss
postcode1語(post と code をつなぐ)
telephoneph → f 音
extension-sion(電話の内線番号)
nationality-ality
occupation-ation(cc が1つ)
profession-ssion(f は1つ)
membership-ship
registration-tion
subscriptionsub- + -tion
reference-ence(referance は誤り)
appointment-ment
confirmation-ation
cancellationll(cancel → cancellation)
availability-ability
discountdis-
depositde-pos-it
insurance-ance
guaranteeguar- + antee(u がサイレント)
receiptp がサイレント
invoicein-voice
brochure-chure(ch がシュ音)
enquiry / inquiry英米で綴り違い(どちらも可)

04頻出単語リスト:施設・宿泊・交通

Section 2 では、施設案内・ツアー説明・地域紹介といった場面が多く登場します。場所の名称や設備名、交通手段は穴埋め問題に頻出です。

施設・宿泊
単語注意点
accommodationcc + mm(最頻出スペルミス語)
apartmenta-part-ment
dormitory-tory
reception-ption
facilities-ilities(facility の複数形)
maintenance-tenance(維持管理)
gymnasium-nasium(gym の正式形)
cafeteria-teria
auditorium-torium
corridorrr(廊下)
entrance-ance
exhibition-bition
laboratory-ratory(lab の正式形)
librarylib-rar-y(libary は誤り)
museum-seum
swimming pool2語(swiming は誤り)
car park2語(英)/ parking lot(米)
交通
単語注意点
departure-ture
arrivalrr(到着)
destination-tion
itineraryi-tin-er-ary(旅程表)
schedulesch-(英では「シェジュール」)
terminal-minal
platformplat-form
passenger-enger(passer は誤り)
luggagegg
baggagegg
motorwaymotor-way(英)
roundaboutround-about(ロータリー)
intersectioninter-section
pedestrian-trian(歩行者)

05頻出単語リスト:学術・コース・金融

Section 3〜4 では、大学の授業・研究・課題に関する語彙が多く登場します。金融・経済系の語も Section 1 の問い合わせ場面で出ることがあります。

学術・コース
単語注意点
assignment-ment(課題)
assessmentss × 2箇所
bibliographybiblio-graphy(参考文献)
curriculumrr + ulum
dissertationss + -tion(論文)
tutorial-orial
seminar-nar
prerequisitepre-req-uisite(前提条件)
scholarshipscholar + -ship
laboratory-ratory(lab)
departmentde-part-ment
psychologyp がサイレント
archaeologyarchaeo-(ae が特殊)
sociologysocio-logy
chemistrychem-(ch がケ音)
geographygeo-graphy
philosophyph → f 音 × 2
economicseco-nom-ics
linguistics-guistics
hypothesishypo-thesis(仮説)
phenomenon-omenon(複数形は phenomena)
criteriacriterion の複数形
speciesie(種)
sufficientie + ffi
金融・商業
単語注意点
instalmentl が1つ(英)/ installment(米)
transactiontrans-action
commissionmm + ss
reimbursementre-im-burse-ment
expenditure-iture(支出)
approximately-ately
percentageper-cent-age
calculation-ation
budgetbudg-et
revenuerev-enue(収益)

06数字・序数・曜日・月

電話番号・価格・日時を書き取る Section 1 では、数字の英語表記と序数のスペリングが特に重要です。「聞こえた音」と「スペリング」が大きくずれる語が多いため、事前に覚えておく必要があります。

数字・序数
単語注意点
fortyu がない(× fourty)
fourteenfour + teen
ninetynine + ty(e が残る)
nineteennine + teen
eighthth の前は t(× eigth)
twelfthtwelve → twelfth(v→f)
ninthnine → ninth(e が消える)
twentiethtwenty → twentieth
fortiethforty → fortieth
hundredthhundred + th
millenniumll + nn(千年)
曜日
単語注意点
WednesdayWed-nes-day(d がサイレント)
ThursdayThurs-day(Thurdsay は誤り)
TuesdayTues-day
SaturdaySatur-day
単語注意点
FebruaryFeb-ru-ary(r がサイレントになりがち)
AugustAu-gust(Auguest は誤り)
SeptemberSep-tem-ber
OctoberOc-to-ber
NovemberNo-vem-ber
DecemberDe-cem-ber

07イギリス英語とアメリカ英語、どちらでもOK

IELTSは採点上、イギリス英語とアメリカ英語のどちらの綴りも正解として認めています。どちらか一方に統一する必要はなく、混在していても評価には影響しません。

イギリス英語アメリカ英語
colourcolor
behaviourbehavior
labourlabor
organiseorganize
recogniserecognize
analyseanalyze
cancelledcanceled
travellingtraveling
centrecenter
theatretheater
cataloguecatalog
instalmentinstallment
enquiryinquiry
programmeprogram

ただし、1つの解答内で mixed spelling(colour と behavior を混在させるなど)は避け、どちらかに統一することが望ましいです。

08対策:「書く」練習の重要性

リスニングの練習で「聞いて意味を追う」だけでは、スペリングの力はつきません。スペルミスを減らすには「聞きながら正確に書く」練習が必要です。

ディクテーションを取り入れる

公式問題集や練習音源を使い、聞こえた内容をそのまま書き起こすディクテーションは、スペリングを鍛える最も効果的な方法です。書き終えたらスクリプトと照合し、スペリングが違っていた語は必ず書き直して記憶に定着させましょう。

頻出語を書いて覚える

この記事のリストの中で、自信がない単語は実際に手を動かして書いて覚えることが重要です。眺めるだけでは試験本番で書けません。特に「accommodation」「necessary」「guarantee」「Wednesday」「February」は繰り返し書いて定着させましょう。

見直しの時間はほとんど無いと考える

コンピューター版では、音声が終わったあとに解答を確認する時間が2分しかありません。40問すべてのスペリングを見直すには足りない長さです。「あとで直せる」を前提にせず、その場で書き切ることを目指します。この2分は、全問の見直しではなく、入力中に自信が持てなかった数語の確認に使うのが現実的です。

綴りは、読んで覚えるより書いて確かめるほうが早く身につきます。リスニングの解答欄に書き込む語と、ライティングの答案で自分から使う語をあわせて2,193件収録した60秒のドリルを用意しました。音声を聞いて綴る形式で、イギリス式・アメリカ式のどちらの綴りも正解として判定します。

無料ツール IELTSスペリング練習

09よくある質問

スペリングが少し違うだけでも不正解になりますか。

なります。「だいたい合っている」は認められず、1文字でも違えばその設問は0点です。たとえば accommodation を accomodation と書いた場合、音として正しく聞き取れていても得点になりません。「聞こえた」と「書けた」は別のスキルです。

イギリス英語とアメリカ英語、どちらの綴りで書けばいいですか。

どちらでも正解として認められます。colour と color、organise と organize、centre と center のどちらを書いても正解として扱われます。ただし1つの解答内で colour と behavior のように混在させるのは避け、どちらかに統一するのが望ましいです。

コンピューター版では見直す時間がありますか。

音声が終わったあとに2分あります。40問すべてを見直すには足りないので、入力中に自信が持てなかった数語の確認に使うのが現実的です。また、コンピューター版では隣のキーを押してしまうタイプミスも、スペリングを知らない場合と同じく0点になります。入力後に見直す習慣をつけておきましょう。

スペルミスが起きやすいのはどんな単語ですか。

大きく4つのパターンがあります。accommodation や committee のような二重子音、receive と believe のような ie / ei の区別、Wednesday や receipt のように発音されない文字を含むサイレントレター、そして -tion / -sion / -ssion の語尾の使い分けです。こうしたパターンに当てはまる単語は出題されやすい傾向があります。

ie と ei はどう見分ければいいですか。

基本は「c の後は ei、それ以外は ie」です。receive、perceive、ceiling は c の後なので ei、believe、achieve、retrieve、species は ie になります。ただし efficient、sufficient は c の後でも ie、height と their は ei という例外があるので、この4語は個別に覚えるのが確実です。

いちばん間違えやすい単語は何ですか。

accommodation です。c が2つ、m が2つという二重子音が2箇所あり、最も多いスペルミスの語です。ほかに necessary(c が1つ、s が2つ)、guarantee(u がサイレント)、Wednesday(最初の d が読まれない)、February(最初の r が読まれない)は繰り返し書いて定着させる価値があります。

数字や曜日のスペリングで注意すべき語はありますか。

あります。forty は u が入りません(fourty は誤り)。eighth は th の前が t、twelfth は twelve の v が f に変わり、ninth は nine の e が消えます。曜日では Wednesday の d と Thursday の綴り順、月では February の r が間違いやすいところです。

スペリングを鍛えるにはどんな練習が効果的ですか。

聞きながら正確に書く練習です。聞いて意味を追うだけではスペリングの力はつきません。公式問題集や練習音源を使ったディクテーションが最も効果的で、書き終えたらスクリプトと照合し、違っていた語は必ず書き直します。リストを眺めるだけでは本番で書けないので、自信のない語は実際に手を動かして書いてみるといいでしょう。

10まとめ

スペルミスで失点しないためのポイントをまとめます。

  • スペリングが1文字でも違えば0点。「聞こえた」と「書けた」は別のスキル
  • 二重子音・ie/ei・サイレントレター・語尾の形が間違いやすいパターン
  • イギリス英語・アメリカ英語どちらの綴りも正解として認められる

自分がどの型のスペルミスで落としているかは、正答数だけからは分かりにくいところです。書いた答えを一緒に見ていくと、二重子音なのかie/eiなのか、どのパターンで崩れているかを分けられます。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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