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ライティング・タスク2

ライティングの基本のつなぎ言葉:役割と文法の型で選ぶ linking words

執筆:高橋 響 公開日:

文と文がどうつながっているのかを読み手に示す語句を、英語では linking words、あるいは cohesive devices と呼びます。for example、however、as a result といった、ライティングで何度も出てくる語がこれにあたります。IELTSでは Coherence and Cohesion(一貫性とつながり)の評価に直接かかわる部分です。この記事では、基本のつなぎ言葉を役割ごとに整理し、それぞれの文法上の型と、使いすぎたときに何が起きるのかまでを見ていきます。

01つなぎ言葉とは何か:linking words と cohesive devices の呼び方

つなぎ言葉とは、文と文、段落と段落がどういう関係にあるのかを読み手に示す語句のことです。前の文に対して、例を出しているのか、理由を述べているのか、逆のことを言おうとしているのか。それを1語か2語で示すのがつなぎ言葉の役割です。

同じものが、教材や文脈によっていくつかの呼び方をされます。名前は違っても、指しているものはほぼ同じです。

呼び方よく使われる場面
linking words / linking phrasesイギリス系の教材で一般的。もっともよく見る呼び方
cohesive devicesIELTSの採点基準で使われている用語
connectives / connectors文法解説で使われる。接続詞、接続副詞に加えて、前置詞句まで含めることがある
transition words / transitional phrasesアメリカ系のライティング教材で一般的
discourse markers会話の流れを示す語。スピーキングの解説でよく出てくる

参考書で transition words と書かれていても、別の本で connectors と呼ばれていても、扱っている語はほぼ同じだと考えて差し支えありません。discourse markers だけは、well や you know のように会話の間を取る語まで含むため、スピーキングの文脈で使われることが多い呼び方です。

IELTSの採点基準では cohesive devices と呼ばれる

IELTSのライティングは4つの基準で評価され、そのうちの一つが Coherence and Cohesion です。2026年8月時点で公開されている Band Descriptors では、この項目の記述に cohesive devices という語が出てきます。注目したいのは、Band 7 の水準の記述に「使いすぎ」と「使わなさすぎ」の両方への言及がある点です。つまり、つなぎ言葉は数を増やせば評価が上がるものではないということが、採点基準の側にはっきり書かれています。

ライティング・タスク2 ライティング・タスク2 採点基準表(Band Descriptors)

cohesive devices はつなぎ言葉だけではない

もう一つ押さえておきたいのは、cohesive devices という語が指す範囲がつなぎ言葉よりかなり広いことです。this、these、such、it といった語で前の内容を受ける referencing、繰り返しを避けて別の語に置き換える substitution、同義語や関連語でつないでいく lexical cohesion、繰り返しになる部分を省略する ellipsis なども含まれます。for example や however のような語(conjunction)は、そのうちの一つにすぎません。文と文をつなぐ手段はつなぎ言葉だけではない、ということです。

ライティング・タスク2 Referencing と Substitution とは?

まず覚えるのは役割ごとに1つか2つ

基本のつなぎ言葉は、役割で分けると6つほどのグループに収まります。この記事で扱うのは次の範囲です。

  • 例示:for example、for instance、such as
  • 理由:because、since、because of、due to
  • 結果:as a result、therefore、consequently
  • 対比・逆接:however、on the other hand、although、despite
  • 追加・列挙:in addition、furthermore、firstly、secondly
  • 言い換え・結論:in other words、overall、in conclusion

この6グループから1つか2つずつ確実に使えるようにするほうが、20語を中途半端に知っているより実戦では役に立ちます。

02例を挙げるつなぎ言葉:for example / for instance / such as

例を出すときの基本は for examplefor instance です。この2つは意味がほぼ同じで、多くの場面で入れ替えて使えます。for instance のほうがやや硬い印象になりますが、IELTSのエッセイではどちらを選んでも問題ありません。

この2つは副詞句なので、後ろに完全な文を置けます。文頭に置いてカンマで区切るのが基本の形です。

For example, many students move abroad to improve their language skills.

たとえば、多くの学生が語学力を高めるために海外へ移ります。

Some countries, for instance Japan and Italy, have a rapidly ageing population.

いくつかの国、たとえば日本やイタリアでは、人口の高齢化が急速に進んでいます。

such as は名詞の具体例を挙げる

such as は for example と型が違います。such as は前置詞のようにはたらき、直前の名詞に対する具体例を挙げます。後ろに来るのは名詞や名詞句だけで、完全な文は置けません。

Renewable sources such as solar and wind power are becoming cheaper.名詞句が続く

Such as, solar power is becoming cheaper.文頭に置いて文を続けることはできない

逆に、for example の後ろに such as を重ねる形もよく見かけますが、役割が重複します。どちらか一方で十分です。

Many jobs, such as nursing and teaching, require direct contact with people.such as だけで足りる

Many jobs, for example such as nursing and teaching, require direct contact with people.例示の語が二重になっている

like と e.g. の扱い

like も animals like dogs のように名詞の例を挙げる形で使われ、これ自体は誤りではありません。ただし such as のほうが書き言葉で標準的なので、IELTSのライティングでは such as を選んでおくほうが安全です。避けたいのは、文頭に Like, と置いて例を出し始める形で、こちらははっきりと話し言葉です。

e.g. は for example のラテン語由来の略記です。カッコの中や箇条書きでは使われますが、エッセイの本文では略さずに for example と綴るのが一般的です。etc. も本文では避けておきましょう。IELTSのライティングでは例を具体的に示すことが求められるので、etc. で打ち切るより、必要な例だけを挙げて言い切るほうが内容が伝わります。

03理由と結果をつなぐ:because / as a result / therefore

理由を示す語と結果を示す語は、意味の向きが逆であるだけでなく、文法上の型が違います。ここを混ぜると、意味は伝わっても文が壊れます。

理由:because は節、because of は名詞句

because、since、as は従属接続詞で、後ろに主語と動詞のそろった節が来ます。一方、because of、due to、owing to は前置詞のはたらきをするので、後ろには名詞句が来ます。

Many people cycle to work because the roads are congested.because + 主語 + 動詞

Many people cycle to work because of traffic congestion.because of + 名詞句

Many people cycle to work because of the roads are congested.because of の後ろに節は置けない

since と as も理由を表しますが、since は「時」の意味、as は「〜のとき」「〜のように」の意味でも使われるため、読み手が一瞬迷うことがあります。理由であることをはっきりさせたい場面では because のほうが確実です。

結果:as a result と therefore は接続副詞

as a result、therefore、consequently、thus は接続副詞(conjunctive adverb)です。接続詞ではないので、これらだけで2つの文をカンマでつなぐことはできません。前の文をピリオドで終えるか、セミコロンで区切ります。

Public transport in the city is cheap. As a result, fewer people own cars.ピリオドで区切る

Public transport in the city is cheap; therefore, fewer people own cars.セミコロンで区切る

Public transport in the city is cheap, therefore fewer people own cars.カンマだけで2文をつないでいる

カンマ1つで2つの文をつないでしまうこの形は comma splice と呼ばれ、英語では文法的な誤りとして扱われます。however、moreover、in addition といった他の接続副詞でも同じことが起きるので、この型は一度で覚えてしまうと応用がききます。

1文の中で結果をつなぎたい場合は、等位接続詞の so を使ってカンマ + so の形にできます。so を使うこと自体に問題はありませんが、同じ内容を文を分けて as a result で受けると、より書き言葉らしい流れになります。

as a result of は名詞句を取る

as a result には、of を付けて名詞句を続ける形もあります。原因を1つの語句にまとめて示せるので、文を短くしたいときに便利です。

As a result of the new policy, traffic in the city centre has decreased.

新しい政策の結果として、中心部の交通量は減少しました。

of を付けるかどうかで後ろに来るものが変わります。As a result, で切れば後ろは文、As a result of なら後ろは名詞句です。

04対比と逆接:however / on the other hand / although

逆接のつなぎ言葉は、何と何をつなぐのかによって選ぶ語が決まります。意味はどれも「しかし」に近いのに使い方が違うのは、品詞が違うからです。

品詞後ろに来るもの位置
however接続副詞前の文と切り、文頭にカンマ付きで置く
but等位接続詞1文の中。カンマ + but
although / though従属接続詞主語 + 動詞文頭または文中
while / whereas従属接続詞主語 + 動詞2つを並べて対比する
despite / in spite of前置詞名詞句文頭または文中

とくに混ざりやすいのが however と although、そして despite と although です。

Although the salary is high, the work is extremely stressful.although は1文の中で2つの節をつなぐ

However the salary is high, the work is extremely stressful.逆接の however は節をつなぐ語ではない

なお、However hard he tried, ... のように however の直後に形容詞や副詞が来る形もあります。これは「どれほど〜でも」という別の用法で、逆接のつなぎ言葉としての however とは使い方が違います。この記事で扱っているのは逆接のほうです。

Despite the high salary, many employees leave within a year.despite + 名詞句

Despite the salary is high, many employees leave within a year.despite の後ろに節は置けない

despite の後ろにどうしても節の内容を入れたいときは、despite the fact that という形にすれば節を続けられます。ただし語数を使うので、多くの場合は although に置き換えたほうが簡潔です。

on the other hand は2つの側面を並べるときに使う

on the other hand は、すでに一方の側面を述べていることが前提の表現です。直訳の「その一方で」のとおり、片方の手のひらに載せたものに対して、もう片方を差し出す形になります。前に何も置かずにいきなり使うことはできません。

Working from home saves commuting time. On the other hand, it can make communication with colleagues more difficult.

在宅勤務は通勤時間を節約できます。その一方で、同僚とのやりとりが難しくなることもあります。

on the one hand と対で使う形もあります。この形にした場合、基本的には on the other hand が後に続きます。片方だけ置いて終わると、読み手はもう一方を待ったまま次の段落に進むことになります。

もう一つ、日本語の「また」のつもりで on the other hand を使い、単なる追加として並べてしまうことがあります。この語は対比の語なので、前後が対立していないと読み手が混乱します。訳語で覚えたつなぎ言葉が誤用になる例は、次の記事でまとめて扱っています。

ライティング・タスク2 文法は正しいのに不自然?使う場面を間違えやすい英語のつなぎ表現6選:in terms of・as for・on the contrary ほか

however を置く場所には注意が必要

however は文法的には正しく使えていても、置く場所によって議論そのものが行き詰まることがあります。自分の主張を述べている段落の途中で however を入れると、そこから先は反対方向の話になり、段落の結論が定まらなくなるためです。逆接は文をつなぐ道具であると同時に、議論の向きを変えるスイッチでもあります。

ライティング・タスク2 Howeverを段落の途中で使うと議論の転換で行き詰まる:譲歩の置き場所とプランニング

05追加と列挙:in addition / furthermore / firstly

情報を足していくときの基本は in addition です。furthermore と moreover も同じ「追加」の役割ですが、直前の内容をさらに補強するニュアンスが強く、やや硬い響きになります。

  • in addition:もっとも中立的な追加。文頭にカンマ付きで置く
  • furthermore / moreover:前の内容を補強しながら足す。硬い文体向き
  • in addition to + 名詞句:of を伴う as a result of と同じ発想の形
  • also:通常は文中に置く。be動詞の後、一般動詞の前

in addition には in addition to という形があり、こちらは名詞句を取ります。as a result と as a result of の関係と同じ考え方です。

In addition, public libraries provide free access to the internet.

加えて、公立図書館はインターネットへの無料のアクセスを提供しています。

In addition to books, public libraries provide free access to the internet.

書籍に加えて、公立図書館はインターネットへの無料のアクセスを提供しています。

also の位置と、文頭の Also

also は副詞で、文の中に置くのが基本です。be動詞や助動詞の後、一般動詞の前が定位置になります。文頭に Also, と置く形も見かけますが、話し言葉寄りなので、エッセイでは In addition, に置き換えておくと落ち着きます。besides も同様に口語的な響きがあるため、アカデミックな文章では避けておくほうが無難です。

Online courses are also cheaper than traditional programmes.be動詞の後ろ

Online courses also reduce travel costs.一般動詞の前

Firstly、Secondly は数を数えるための語

Firstly、Secondly、Finally は、複数の点を順に挙げるときに使う語です。ボディ1を Firstly, で、ボディ2を Secondly, で始めること自体は、文法的にも構成上も誤りではありません。

気をつけたいのは、その1語で段落の1文目が埋まってしまうことです。段落の1文目は、その段落で何を主張するのかを示すトピックセンテンスにあてるのが優先で、順番を示すだけの語はそれより情報量が少なくなります。Firstly を置くなら、1つの段落の中で理由を2つ3つと並べる場面のほうが効いてきます。

順序を示す語には first of all、to begin with、lastly、finally などもあります。ただし、at first は「最初のうちは」という意味で、後で状況が変わったことを含みます。列挙の「まず第一に」の意味では使えません。

06言い換えと結論:in other words / overall / in conclusion

説明を言い換えるときは in other words、内容を補強するときは in factindeed、全体を締めるときは overallin conclusion を使います。それぞれ、その段落や文章のどこで使えるかが決まっています。

役割語句使う場所
言い換えるin other words、that is直前の文が分かりにくいとき、その直後
補強するin fact、indeed直前の主張をさらに強める文の前
要点をまとめるoverall、in short複数の内容をまとめる文の前
結論を述べるin conclusion、to concludeエッセイの最終段落の冒頭

in other words は、直前の文を別の言い方で説明し直す語です。同じ内容を繰り返すだけになると語数の無駄になるので、抽象的に述べたことを具体化する、あるいは長い説明を一言でまとめ直す、といった変化を伴わせると機能します。

Employees are judged by output rather than by the hours they spend at their desks. In other words, working late is no longer a sign of commitment.

従業員は机に向かった時間ではなく成果で評価されます。言い換えれば、遅くまで働くことはもはや熱意の証ではありません。

in conclusion は最終段落の冒頭に置く

ライティング・タスク2の結論段落を In conclusion, で始めるのは、一般的で問題のない書き方です。ほかに To conclude, や In summary, も使えます。避けたいのは、結論段落ではない場所で使ってしまうことと、結論段落で新しい論点を出すことです。in conclusion は「ここから先はまとめだけです」という合図なので、その後で新しい理由や例が出てくると、読み手の予測と中身がずれます。

overall は、複数の要素を見渡したうえでの総合的な判断を示す語です。ライティング・タスク1では、グラフ全体の特徴を述べる文の冒頭に置く形が定着しています。タスク2で使う場合は、いくつかの論点をまとめる位置に置きます。

07つなぎ言葉を使うときの3つの注意点

つなぎ言葉でスコアを落とすのは、知らないからではなく、使い方が3つの型のどれかから外れているときです。順に見ていきます。

1. 数を増やすことが目的にならないようにする

1節で触れたとおり、Band Descriptors の Coherence and Cohesion には、cohesive devices の使いすぎへの言及があります。すべての文をつなぎ言葉で始めると、かえって流れが不自然になり、機械的に貼り付けた印象になります。

実際には、文と文の関係が読めばわかる場合、つなぎ言葉は不要です。時間の順に出来事を並べている、同じ主語について説明を続けている、といった箇所には何も置かなくても流れは切れません。つなぎ言葉が要るのは、入れないと関係を読み違えられる箇所です。逆接、結果、例示の3つは、無いと誤読されやすいので優先度が高くなります。

2. 文法上の型を守る

ここまで見てきたとおり、同じ意味でも品詞によって使い方が変わります。整理すると3つの型に分かれます。

  • 接続副詞(however、therefore、in addition、for example):文と文をつなぐ。前の文はピリオドかセミコロンで区切る
  • 接続詞(because、although、while、but):1文の中で2つの節をつなぐ
  • 前置詞のようにはたらく語句(because of、despite、such as、in addition to):後ろは名詞句のみ

新しいつなぎ言葉を覚えるときは、意味とあわせてこの3つのどれなのかを一緒に記録しておくと、使うときに迷いません。同じ意味の語がそれぞれの型に1つずつある、という組み方で覚えるのも効率的です。逆接なら however(接続副詞)、although(接続詞)、despite(前置詞のようにはたらく語)の3点セットです。

3. 訳語ではなく使用条件で覚える

on the other hand を「また」の意味で使ってしまう例のように、日本語訳だけを覚えると、文法は正しいのに場面が合っていない文ができます。訳語ではなく、その語を使ってよい条件を覚えるほうが確実です。on the other hand なら「前に一方の側面をすでに述べている」、in conclusion なら「これから先はまとめしか書かない」といった条件です。

条件が言葉にできない語は、まだ使える状態になっていないと考えて、その語の使用は保留しておくとよいでしょう。使える語を6グループ分そろえるほうが、あやふやな語を並べるより安定します。

IELTS学習アプリ ライティングAI添削 書いた英文をその場で添削できます。つなぎ言葉の型が守れているか、1文単位で確かめるのに使えます。

08よくある質問

linking words と cohesive devices は違うものですか。

呼び方の違いですが、cohesive devices のほうがかなり範囲の広い語です。linking words は文と文の関係を示す語句を指します。cohesive devices はそれに加えて、this や such で前の内容を受ける referencing、別の語に置き換える substitution、同義語や関連語でつなぐ lexical cohesion、省略の ellipsis なども含みます。IELTSの採点基準では cohesive devices という語が使われています。

つなぎ言葉は多く使うほどスコアが上がりますか。

上がりません。2026年8月時点で公開されている Band Descriptors では、Coherence and Cohesion の Band 7 の記述に、cohesive devices の使いすぎと使わなさすぎの両方への言及があります。文と文の関係が読めばわかる箇所には置かず、入れないと誤読されやすい逆接、結果、例示を優先します。

for example と such as はどう使い分けますか。

後ろに来るものが違います。for example は副詞句なので後ろに完全な文を置けます。such as は前置詞のようにはたらき、直前の名詞の具体例として名詞句だけを取ります。for example such as のように重ねると例示の語が二重になるので、どちらか一方にします。

however の前にカンマを打って1文にできますか。

できません。however は接続副詞なので、カンマだけで2つの文をつなぐと comma splice という誤りになります。前の文をピリオドで終えて However, から新しい文を始めるか、セミコロンで区切ります。therefore、as a result、moreover なども同じ扱いです。

because of の後ろに主語と動詞を続けてもよいですか。

続けられません。because of は前置詞のはたらきをするので、後ろには名詞句が来ます。主語と動詞のある節を続けたい場合は of を取って because だけにします。due to、owing to も because of と同じ型です。

on the other hand は「また」の意味で追加に使えますか。

使えません。on the other hand は対比の語で、すでに一方の側面を述べていることが前提になります。前後が対立していない内容を並べると読み手が混乱します。単に情報を足すだけであれば in addition を使います。

Firstly、Secondly は使わないほうがよいですか。

ボディ1を Firstly, で、ボディ2を Secondly, で始めること自体は誤りではありません。気をつけたいのは、その1語で段落の1文目が埋まってしまうことです。段落の1文目はその段落の主張を示すトピックセンテンスにあてるのが優先で、Firstly は1つの段落の中で理由を複数並べる場面のほうが効いてきます。

結論の段落を In conclusion で始めてもよいですか。

問題ありません。To conclude や In summary も使えます。気をつけたいのは、結論段落ではない場所で使わないことと、in conclusion の後で新しい理由や例を出さないことです。この語は、ここから先はまとめだけだという合図として読まれます。

09まとめ

  • つなぎ言葉は linking words、cohesive devices などと呼ばれる。IELTSの採点基準では cohesive devices
  • 覚える単位は役割ごと。例示、理由、結果、対比、追加、結論の6グループから1つか2つずつ
  • for example は後ろに文、such as は後ろに名詞句。重ねて使わない
  • because は節、because of は名詞句。as a result と therefore は副詞なので、カンマだけで2文をつながない
  • 逆接は however(接続副詞)、although(接続詞)、despite(前置詞のようにはたらく語)の3点セットで覚える
  • on the other hand は一方の側面をすでに述べていることが前提。追加の「また」では使わない
  • 数を増やすことが目的ではない。入れないと誤読される箇所に置く

新しいつなぎ言葉を1つ覚えるときは、意味だけでなく、接続副詞か接続詞か前置詞かという型と、その語を使ってよい条件までを一緒に書き留めておきましょう。条件まで言葉にできた語から、実際のエッセイで使っていくのが安全な順序です。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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