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IELTS総合対策

IELTSスコアの有効期限は何年?証明書の使い方と再発行:紛失時の対応まで2026年最新情報

執筆:高橋 響 公開日: 最終更新:

IELTSのスコアは、受験日から2年間を目安に出願や申請に使われます。提出先によっては、出願時点だけでなく入学時点やビザ申請時点でも2年以内であることを求められるので、受験日から数えていつまで使えるかを先に確かめておく必要があります。

紙の成績証明書(TRF)は受験者本人に1通しか発行されず、紛失しても個人宛には再発行されません。複数の提出先に出すときや原本をなくしたときは、提出先へ直接送ってもらう追加成績証明書の手続きを使います。

01IELTSスコアの有効期限は何年?

IELTSのスコアは、受験日から2年間(24か月)を有効期間の目安として扱われます。実際に何年前までのスコアを受け付けるかは、提出先が決めます。

起算日は「受験日」であって「結果発表日」ではない

結果が出るまでの日数(コンピューター版で1〜5日程度)も、受験日から数える2年間に含まれます。

延長・更新の制度はない

一度有効期限が切れてしまったスコアを延長したり、再度有効化したりする制度はIELTSにはありません。期限を過ぎたスコアは、たとえ内容が正しくても、出願や申請の書類としては原則として受け付けてもらえなくなります。

  • 有効期限は受験日から2年間
  • 結果発表日や証明書の到着日から数えるわけではない
  • 期限切れのスコアを延長する制度はない
  • 期限が近い場合は早めに出願や再受験の計画を立てる
Note

例外として、オーストラリアの技能移民プログラムでは、IELTSスコアが3年間有効として扱われるケースがあります。ただし移民局側の運用によって変わる可能性があるため、該当する方は申請先の最新情報を確認しておきましょう。

「2年」はあくまで提出書類としての有効期限

2年という期限は、大学・移民局などの機関に「公式書類として」提出する場合の目安です。自分自身の英語力を把握する目的であれば、2年前のスコアが無効になるわけではありません。当時どのくらいの実力があったかを知る記録としては、期限を過ぎても十分な価値があります。出願や申請に使う予定がなければ、有効期限を過度に気にする必要はないでしょう。

02なぜ2年で失効してしまうのか

語学力は使わないと落ちていくという考え方

IELTSを運営するBritish Council・IDP・ケンブリッジ大学英語検定機構は、英語力は使い続けなければ徐々に低下していく「言語の減衰(attrition)」という現象を根拠に、2年間を目安の期間としています。つまり2年以上前のスコアは、受験者の「現在の」英語力を正確に反映していない可能性がある、という考え方です。

出願先によっては「入学時点」での有効性を求められることもある

大学や専門機関に出願する場合、多くは「出願時点」でスコアが有効であれば問題ありません。しかし出願先によっては「入学時点」や「ビザ申請時点」で有効期限内であることを求める場合もあります。出願から入学までに数ヶ月から1年近く空くこともあるため、ぎりぎりのスコアで出願すると、入学時には有効期限が切れてしまうというケースも起こり得ます。

  • 言語力の減衰を前提に2年という期間が設定されている
  • 出願時点だけでなく入学時点・申請時点の有効性が求められることもある
  • スケジュールに余裕を持ってスコアを取得しておくことが望ましい

03成績証明書(TRF)の正しい使い方

IELTSの成績証明書は正式にはTest Report Form(TRF)と呼ばれます。使い方を誤ると出願がスムーズに進まなくなることもあるため、基本のルールを押さえておきましょう。

原本は受験者に1通のみ郵送される

IELTSのグローバル規定により、紙の成績証明書の原本は受験者本人に1通しか発行されません。これはどの運営団体(日本国内なら英検協会・JSAF)で受験した場合でも共通のルールです。原本は再発行されないため、受け取ったら大切に保管しておく必要があります。

オンラインでの結果確認には期限がある

コンピューター版やIELTS Onlineでは、受験後1〜8日程度で、オンラインの受験者専用ポータルから結果を確認できます。ただし、オンラインで確認できる結果を、提出先がそのまま正式な証明書として受け付けるとは限りません。表示できるのは結果公開から28日間なので、必要であれば期間内にPDFを保存しておくと安心です。

提出の形式は提出先が指定する

大学や専門機関、移民局などの提出先は、多くの場合コピーではなく原本の提出を求めます。原本を提出してしまうと手元に何も残らなくなるため、出願要項を確認したうえで、原本は自分で保管し、必要な提出先には後述する「追加成績証明書」を直接送付してもらう方法を検討するとよいでしょう。

大学によっては、原本のコピーに学校等の証明印を押した「原本証明済みコピー」での提出を認めている場合もあります。この方法が使えるかどうかは、出願先ごとに確認が必要です。

機関側は公式の検証サービスで真正性を確認できる

大学や移民局などの受け入れ機関は、IELTS公式の「TRF Online Verification Service」を利用して、提出されたスコアが本物かどうか、データベース上の記録と照合して確認することができます。このサービスは機関専用で、受験者本人が自分のスコアを確認するために使うものではありません。

  • 紙の原本は1通のみ、再発行はされない
  • オンラインでの結果閲覧は公開から28日間限定
  • 提出先には原本、または原本証明済みコピーが必要になることが多い
  • 機関側は公式の検証サービスでスコアの真正性を確認できる

04追加成績証明書(Additional TRF)の申請方法と費用

原本は1通しか発行されないため、複数の大学や機関に出願したい場合は「追加成績証明書(Additional TRF)」という制度を利用します。これは受験者本人に送られるものではなく、指定した大学や移民局などの提出先へ、運営団体から直接送付してもらう仕組みです。

申請できるのは有効期限内のみ

追加成績証明書は、多くの場合、受験日から2年以内に申請します。受付期間や条件は運営団体によって異なるので、申請前に確かめておくと安心です。

運営団体ごとの申請方法・費用の違い

日本国内で受験した場合の申込先は、英検協会(ブリティッシュ・カウンシル提携)とJSAF(IDP提携)の2つで、申請方法や費用が異なります。下の表の費用は2026年時点の目安です。

運営団体 申請方法 費用の目安
英検協会(IELTS/IELTS for UKVI) オンラインのマイページから申請 結果開示から約1ヶ月以内は電子送信無料・紙は5通まで無料(6通目以降1通1,200円)。1ヶ月経過後は1通1,200円
JSAF(IDP提携) コンピューター版はマイアカウントから最大20校まで電子送信、それ以外は申請フォームで依頼 申請フォーム受領後5営業日以内に対応(費用は要問い合わせ)
海外のテストセンターで受験した場合 ブリティッシュ・カウンシルはTest Taker Portalから電子送信、またはテストセンターへ直接問い合わせ 5通までは無料で機関へ直送(詳細は要問い合わせ)
注意

費用や申請条件は運営団体側の都合で変更されることがあります(英検協会では2025年9月1日に費用が改定されています)。また、IDPが直営していた日本のテストセンターは2026年2月にJSAFへ移管されたため、移管前にIDPで受験した方もJSAFが窓口になります。申請前に各運営団体の公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。

最大20校まで電子送信できる制度もある

コンピューター版で受験した場合、英検協会・JSAFのいずれも、マイページやアカウントから電子送付を受け付けている大学・教育機関を最大20校まで登録できます。志望校が多い場合は、この電子送信の仕組みを活用すると効率的です。

  • 追加成績証明書は提出先の機関へ直接送付される(本人には届かない)
  • 申請できるのは有効期限である2年以内
  • 運営団体によって申請方法・費用が異なる
  • コンピューター版は最大20校まで電子送信できる場合が多い

05紛失してしまった場合の再発行は?

紙の成績証明書(TRF)の原本を紛失しても、個人宛に再発行されることはありません。

個人への再発行はない、機関宛の追加証明書のみ対応可能

原本を紛失・破損しても、受験者個人に代わりの原本が送られることはありません。上で紹介した「追加成績証明書」の手続きを使えば、提出先の大学や機関へ直接スコアを送ってもらうことができます。

申請できるのは受験日から2年以内が原則

追加成績証明書として記録を取得できるのは、有効期限である2年以内が原則です。2年を過ぎた記録を取り寄せることができるかどうかは運営団体によって異なるため、紛失に気づいたら、できるだけ早く問い合わせましょう。

申請先はテストセンター、閉鎖している場合は運営団体へ

紛失した場合は、まず受験したテストセンター(日本国内なら英検協会かJSAF)に問い合わせましょう。申請の際は、受験時に使用したパスポートなどの本人確認書類のコピー、受験日・テストセンター、受験者番号(Candidate Number)が必要になるのが一般的です。テストセンターが移転・閉鎖している場合は、各運営団体の日本国内窓口に問い合わせるとよいでしょう。

  • 原本の個人宛再発行は不可
  • 対応策は追加成績証明書として提出先機関へ直接送付してもらうこと
  • 申請できるのは有効期限である2年以内が目安
  • 紛失に気づいたら早めにテストセンターへ連絡する

こうした手間を避けるためにも、原本を受け取ったら耐水性のクリアファイルに入れるなどして保管し、あわせてスキャンや写真で控えを残しておくと安心です。

06よくある質問

IELTSスコアの有効期限は何年ですか。

受験日から2年間(24か月)が目安で、何年前までのスコアを受け付けるかは提出先が決めます。結果が発表された日や成績証明書が届いた日からではなく、受験日から数えます。結果発表までにかかる日数も、この2年間に含まれます。

有効期限を延長することはできますか。

できません。一度有効期限が切れたスコアを延長したり、再度有効化したりする制度はありません。期限を過ぎたスコアは、たとえ内容が正しくても出願や申請の書類としては原則として受け付けてもらえません。例外として、オーストラリアの技能移民プログラムでは3年間有効として扱われるケースがありますが、運用によって変わる可能性があるため申請先の最新情報を確認しておきましょう。

なぜ2年で失効するのですか。

運営団体は、英語力は使い続けなければ徐々に低下していく「言語の減衰(attrition)」という現象を根拠に、2年間を目安の期間としています。2年以上前のスコアは受験者の現在の英語力を正確に反映していない可能性がある、という考え方です。

出願時点で有効期限内であれば大丈夫ですか。

出願先によります。多くは出願時点で有効であれば問題ありませんが、入学時点やビザ申請時点で有効期限内であることを求める場合もあります。出願から入学までに数ヶ月から1年近く空くこともあるため、ぎりぎりのスコアで出願すると入学時には有効期限が切れてしまうというケースも起こり得ます。

成績証明書の原本は何通もらえますか。

受験者本人に1通のみです。これはどの運営団体で受験した場合でも共通のグローバル規定で、原本は再発行されません。受け取ったら大切に保管しておく必要があります。

複数の大学に出願したい場合はどうすればよいですか。

「追加成績証明書(Additional TRF)」の制度を利用します。これは受験者本人に送られるものではなく、指定した大学や移民局などの提出先へ、運営団体から直接送付してもらう仕組みです。コンピューター版で受験した場合、英検協会・JSAFのいずれも最大20校まで電子送付を登録できます。申請できるのは有効期限である2年以内です。

オンラインで結果を確認できる期間はどのくらいですか。

結果公開から28日間です。28日を過ぎるとオンラインでは確認できなくなるため、必要であれば期間内にPDFを保存しておくことをお勧めします。

成績証明書を紛失した場合、再発行してもらえますか。

個人宛に原本が再発行されることはありません。対応策は「追加成績証明書」の制度を使い、提出先の大学や機関に対して直接スコアを送付してもらう方法です。申請できるのは受験日から2年以内が原則です。紛失に気づいたら、できるだけ早くテストセンターへ連絡しておきましょう。

07まとめ

出願や申請の予定があるなら、受験日から2年がいつになるかと、提出先がどの時点で有効なスコアを求めているかを確かめておくと、再受験が必要かどうかも早めに判断できます。

原本は1通しか発行されず、紛失しても個人宛には再発行されないので、複数の提出先がある場合や原本をなくした場合は、追加成績証明書で提出先へ直接送ってもらいます。

IELTS総合対策 IELTS結果発表までの日数とスコアの見方
  • IELTSスコアの有効期限は受験日から2年間
  • 起算日は結果発表日や証明書到着日ではなく受験日
  • 有効期限の延長・更新はできない(オーストラリア技能移民は例外的に3年)
  • 「2年」は提出書類としての期限であり、自分の実力把握のための記録としては期限後も無効にはならない
  • 紙の成績証明書の原本は受験者本人に1通のみ発行される
  • オンラインでの結果閲覧は公開から28日間限定
  • 複数の提出先には追加成績証明書(Additional TRF)を利用する
  • 紛失時も個人への再発行はなく、機関宛の追加証明書で対応する

自分の有効期限がいつまでか、次の出願にどう影響するかは、この記事だけでは判断しきれません。スケジュールを一緒に確認していくと、次にすべきことが見えてきます。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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