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スピーキングで質問を聞き返す英語表現15選:聞き返し方も評価の対象になり得る

執筆:高橋 響 公開日:

英語のスピーキングテストで質問が聞き取れなかったとき、どのように聞き返せばよいか迷ったことはありませんか。とっさに「Sorry?」や「Pardon?」と言うだけでも通じますが、状況に応じた表現を使い分けることで、より自然で丁寧なコミュニケーションにつながります。

また、聞き取れなかった場合だけでなく、質問の意味がわからないときや、自分の理解が正しいか確認したいときにも、適切な英語表現を知っておくと安心です。スピーキングテストでは、聞き返し方もコミュニケーション能力を示すポイントになり得ます。

この記事では、質問を聞き返すときに使える英語表現15選を、具体的な例文とともに紹介します。さらに、質問の聞き取りやすさや内容に応じた表現の選び方、Part 1・2・3での使い分けについても解説します。自然な聞き返し方を身につけて、落ち着いてスピーキングテストに臨みましょう。

01Sorry? や Pardon? だけで聞き返してもよいか

使って構いません。Sorry? も Pardon? も英語として誤りではなく、Pardon? はむしろ丁寧な聞き返しです。ただ、初級から中級のうちは、聞き返すときも一文で話せるようにしておくと、英語を使う場面がひとつ増えます。

スピーキングの採点項目に、聞き返し方を評価する独立した項目があるわけではありません。一方で、試験官は試験全体を通して、受験者の話す英語を聞いています。Sorry? の一語では文法も語彙も使われませんが、Sorry, I didn't quite catch that. と言えば、過去形の文で、catch を「聞き取る」の意味で使ったやり取りがひとつ増えます。

上級者の場合は事情が違います。ほかの回答で語彙や文法の幅を十分に示しているので、試験全体で1回か2回 Pardon? と聞き返しても、それが目立つことはありません。答えがまだ短くなりがちな人ほど、聞き返しの一言も一文にしてみましょう。

避けたい聞き返し

✗

What?強く問いただす響きになり、相手を責めているように聞こえることがある

✗

Huh?友人どうしの会話でも雑に聞こえやすい。試験官に向ける言い方ではない

△

Once more, please.通じるが、短い指示のように響く。Repeat, please. も同じ

△

I can't understand.英語そのものが理解できないという意味に取られやすい。聞き取れなかっただけなら I didn't catch that. のほうが正確

△

Sorry? / Pardon?誤りではない。初級から中級なら、一文の聞き返しに広げたい

Once more, please. や Repeat, please. は、英語の授業で先生が生徒に向けて使う言い方に近く、受験者から試験官に向けると、お願いというより指示に聞こえます。Could you ...? の形にするだけで、依頼として自然な文になります。

02質問が聞き取れなかったときは何と言えばよいか

もう一度言ってほしいときは、Sorry, could you say that again, please? が基本の一文です。聞き取れなかったのが質問全体なのか、一部の語なのかによって、次の5つを使い分けられます。

1. Sorry, could you say that again, please?

どの Part でも使える、基本の聞き返しです。Could you ...? で依頼の形になり、please で丁寧さが加わります。Sorry は謝罪というより、話を止めることへの軽い前置きです。

Q. What do you think of e-payment?

Sorry, could you say that again, please?

2. Sorry, I didn't quite catch that.

catch は「聞き取る」という意味で、I didn't catch that. は「聞き取れませんでした」と伝える表現です。依頼の文を続けなくても、聞き取れなかったことは伝わるので、試験官はふつう質問をもう一度読みます。quite を入れると「完全には聞き取れなかった」という意味になり、少し控えめな言い方になります。

3. Could you repeat the question, please?

質問全体をもう一度読んでほしいときに使います。say that again と比べて、何を繰り返してほしいのかがはっきりする言い方です。最初の数語から聞き逃して、何を聞かれたのか見当がつかないときに向いています。

4. Sorry, I missed the last part.

質問の後半だけが聞き取れなかったときの言い方です。miss は「聞き逃す」の意味です。どこを聞き逃したのかを具体的に伝えられるので、試験官も応じやすくなります。Could you say the last part again? と続けてもよいでしょう。

Q. Are there any colours that have a special meaning in your culture?

Sorry, I missed the last part. Could you say it again?

5. Sorry, did you say "cycling" or "recycling"?

聞こえた語が2つのどちらなのか迷ったときは、候補を2つ挙げて確かめます。質問全体を繰り返してもらうより短く済み、どこまで聞き取れていたかも試験官に伝わります。音の似た語で迷ったときに使いやすい形です。

Q. Do you think governments should invest more in cycling infrastructure?

Sorry, did you say "cycling" or "recycling"?

03語や質問の意味がわからないときはどう聞けばよいか

音は聞き取れたのに意味がわからないときは、もう一度読んでもらっても解決しません。わからない語を名指しして聞くか、質問の言い方を変えてもらうように頼みます。

6. Sorry, what do you mean by "e-payment"?

what do you mean by ...? は、相手が使った語の意味をたずねる定番の形です。わからない語を引用して聞くので、どこでつまずいたのかがはっきりします。この形は、語を知らないときにも、知ってはいるが質問の中での意味がつかめないときにも使えます。

Q. What do you think of e-payment?

Sorry, what do you mean by "e-payment"?

7. I'm not familiar with the word "infrastructure".

be familiar with は「よく知っている、なじみがある」を表します。I don't know the word. と言うより、「その語にはあまりなじみがない」という控えめな言い方になります。説明してほしいときは、Could you explain what it means? と続けます。

8. Could you put that another way, please?

put that another way は「別の言い方で言う」という意味です。語ひとつではなく、質問全体の言い回しがつかめないときに使います。Could you rephrase that, please? も同じ意味で使えます。

Q. How does rapid urbanization affect the availability of affordable housing?

Could you put that another way, please?

9. Sorry, I'm not quite sure what you're asking.

語の意味はわかるのに、何を答えればよいのかがつかめないときの言い方です。依頼の形ではありませんが、こう言えば試験官は質問を言い換えたり、もう一度読んだりして応じます。what you're asking の部分は、間接疑問の語順になっています。

04自分の理解を確かめてから答えるにはどう言えばよいか

質問はだいたいわかったものの、意味が2通りに取れるときは、自分の理解を言葉にして試験官に確かめます。Do you mean ...? のように、自分で言い換えた内容を示す形です。自分の言葉で質問を言い換えるので、ほかの聞き返しより長い一文になります。

10. Do you mean ...?

自分が受け取った意味を具体的に示して、それで合っているかを聞く形です。例を挙げて確かめると、質問をどう理解したのかが試験官に伝わりやすくなります。

Q. Are there any colours that have a special meaning in your culture?

Do you mean colours we use for special occasions, like red and white at celebrations?

11. Are you asking about Japan, or about the world in general?

Part 3 の質問は、どの範囲の話をすればよいのかが示されていないことがあります。自分の国の話をするのか、世界全体の話をするのかを、選択肢を2つ挙げて確かめます。

Q. How does rapid urbanization affect the availability of affordable housing?

Are you asking about Japan, or about cities around the world in general?

12. Do you mean these days, or when I was a child?

現在の習慣を聞かれているのか、過去も含めた話なのかで迷ったときの確かめ方です。子どものころはよくしていたのに今はしていない、という場合に使いやすい一文です。

Q. Do you play video games?

Do you mean these days, or when I was a child?

13. So you're asking whether ..., is that right?

質問の内容を自分の言葉で言い直して、最後に is that right? を添えて確かめます。whether のうしろに、質問を言い換えた内容が続きます。質問の語をそのまま繰り返さず、別の言い方で言い直すと、パラフレーズの力もあわせて示すことができます。

Q. Would society benefit if schools and homes for the elderly shared the same facilities?

So you're asking whether it would be a good idea for schools and care homes to use the same buildings, is that right?

14. If I've understood correctly, you're asking about ...

13と同じく自分の理解を言い直す形ですが、If I've understood correctly で始めると、確認であることが先に伝わります。抽象的な語が入った Part 3 の質問で、自分の読み取りを示してから答えに入りたいときに向いています。

Q. What role should museums and schools play in preserving cultural heritage?

If I've understood correctly, you're asking about how museums and schools can help protect traditions and historical sites.

15. I'm not completely sure, but I'll take it to mean ...

聞き返しても意味がはっきりしないときや、試験官が説明をしなかったときは、自分の解釈を示してから答え始めます。take A to mean B は「AをBという意味に受け取る」という意味です。黙って考え込むより、自分の解釈を伝えてから話し始めるほうが、答えの方向も決めやすくなります。

Q. What do you think of e-payment?

I'm not completely sure, but I'll take it to mean paying with a smartphone or a card instead of cash. I use it almost every day, actually.

05Part 1・2・3で聞き返し方は変わるか

聞き返してよいことはどの Part でも同じですが、試験官がどこまで応じてくれるかは Part によって違います。Part 1 の質問は決まった文言で読み上げられるため、もう一度読んでもらうことはできても、別の言い方に変えてもらえるとは限りません。Part 3 の質問はやり取りの中で出てくるので、言い方を変えて説明してもらえることがあります。

Part質問の出され方聞き返しで期待できること使いやすい表現
Part 1決まった文言で読み上げられるもう一度読んでもらうことはできる。言い換えや語の説明は期待しにくい1〜5、10、12、15
Part 2トピックがカードに書かれている聞き取りで困ることは少ない。語の意味がつかめないときは、自分で解釈を決めて話し始める15
Part 3やり取りの中で質問が出てくる言い方を変えて説明してもらえることがある6〜9、11、13、14

Part 1 で語の意味をたずねたとき、試験官が質問をもう一度読むだけだったり、It's up to you. のように受験者の判断にまかせたりすることがあります。そのときは15の形で解釈を示して、そのまま答えに入りましょう。

聞き返したあとの答え方

質問を繰り返してもらったら、Thank you. や I see. と一言添えて、すぐに答えに入ります。何度も謝らなくて大丈夫です。

Q. Do you think governments should invest more in cycling infrastructure?

Sorry, did you say "cycling" or "recycling"?

Q. Cycling. Do you think governments should invest more in cycling infrastructure?

I see, thank you. Yes, I think they should, especially in big cities. If there were more safe cycle lanes, a lot of people who drive short distances would probably switch to cycling.

確認の質問は、あくまで答えに入るための一言です。確認に長い時間をかけると、答えそのものに使える時間が短くなります。考える時間を作りたいだけのときは、聞き返しではなく、時間を作るための表現を使うほうが自然です。

スピーキング IELTSスピーキングのフィラー表現20選:Um・Well以外にも使える言い換え集

聞き返しが毎回続くとき

聞き返す回数に決まりはありません。ただ、ほとんどの質問で聞き返しているなら、質問が難しいというより、聞き取りの精度に改善の余地があると考えられます。聞き返しの表現を覚えるより先に、速さやアクセントの違う英語を聞く練習を増やしてみましょう。試験の流れの中で聞き返しや言い直しをどう扱うかは、次の記事でも解説しています。

スピーキング IELTSスピーキング試験の受け方:聞き返しと言い直しをどう扱うかの判断基準

06よくある質問

IELTSスピーキングで質問を聞き返すとスコアが下がりますか。

聞き返すこと自体で評価が下がるわけではありません。採点項目に聞き返し方を評価する独立した項目はありませんが、試験官は試験全体を通して受験者が話した英語を聞いています。一語で聞き返すより、Sorry, could you say that again, please? のように一文で聞き返すほうが、聞き返しの場面でも英語を使えます。

Pardon? はスピーキング試験で使ってもよいですか。

使って構いません。Pardon? は丁寧な聞き返しで、英語として誤りではありません。ほかの回答で語彙や文法の幅を示せている上級者なら、試験全体で1回か2回使っても目立ちません。初級から中級のうちは、Sorry, I didn't quite catch that. のような一文にすると、聞き返しの場面でも英語を使えます。

I can't understand. と言うのは間違いですか。

文法的な誤りではありませんが、英語そのものが理解できないという意味に取られやすい言い方です。音が聞き取れなかっただけなら Sorry, I didn't catch that. のほうが状況を正確に伝えられます。意味がわからない語があるときは、Sorry, what do you mean by ...? のように語を名指しして聞きましょう。

Part 1 で質問を別の言い方にしてもらえますか。

もう一度読んでもらうことはできても、言い換えまでは期待しにくいと考えておきましょう。Part 1 は質問の文言が決まっているためです。言い方を変えて説明してもらえることがあるのは、主に Part 3 です。

知らない単語の意味を試験官に聞いてもよいですか。

聞いて構いません。Sorry, what do you mean by ...? の形で、わからない語を名指しして聞くのが基本です。ただ、Part 1 では説明してもらえないこともあります。そのときは、I'm not completely sure, but I'll take it to mean ... のように自分の解釈を示してから答え始めましょう。

質問の意味が2通りに取れるときはどうすればよいですか。

自分の理解を言葉にして確かめます。Do you mean these days, or when I was a child? のように選択肢を2つ挙げるか、So you're asking whether ..., is that right? のように質問を言い直して確認します。質問の語を別の言い方に変えて言い直すと、パラフレーズの力もあわせて示せます。

何回まで聞き返してよいですか。

回数に決まりはありません。ただ、ほとんどの質問で聞き返しているなら、聞き取りの精度に改善の余地があるかもしれません。その場合は、速さやアクセントの違う英語を聞く練習から始めるといいでしょう。

聞き返したあとは、どう答え始めればよいですか。

Thank you. や I see. と一言添えて、すぐに答えに入ります。聞き取れなかったことを何度も謝る必要はありません。確認に時間をかけすぎると、答えそのものに使える時間が短くなります。

07まとめ

  • Sorry? や Pardon? は誤りではない。上級者が試験全体で1回か2回使っても目立たない
  • 初級から中級のうちは、聞き返しも一文で話すと、その分だけ英語を使う場面が増える
  • What? や Huh? は避ける。Once more, please. や I can't understand. は、Could you ...? や I didn't catch that. に言い換える
  • 聞き取れなかったときは繰り返しを頼み、意味がわからないときは語を名指しして聞く
  • 意味が2通りに取れるときは、Do you mean ...? や So you're asking whether ...? で自分の理解を確かめる
  • Part 1 は言い換えてもらえるとは限らない。説明がなければ、解釈を示してから答える

聞き返しの一言は、本番でその場で組み立てるより、前もって決めておくほうが口から出やすくなります。15個の中から、場面ごとに1つずつ自分の言い方を決めて、模擬練習のときに声に出して使ってみましょう。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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