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リーディング

テーマ別語彙シリーズ:技術・工学・人工知能の文章に出た197語と、一緒に出てきやすい語【第4回】

執筆:高橋 響 公開日:

Cambridge IELTS 13巻から20巻までの Academic Reading 96パッセージを当校で10テーマに分類したところ、技術・工学・人工知能を扱った文章は12パッセージありました。動物の生態と並んで3番目に多い分野です。

この記事では、その12パッセージの本文に出た197語を、8つの場面に分けて並べました。語は当校のリーディング模擬試験で使っている語彙データから拾ったもので、日本語訳は当校で付けています。あわせて、これらのパッセージには出ていないものの、同じテーマの文章で関連して使われやすい語も各セクションに添えてあります。

語彙項目の数え方について補足します。internal combustion engine のように2語以上のまとまりも1件として数えていて、glitch と glitches のように同じ語源でも語形が違うものは別に数えています。また、そのテーマの文章に出てきた語をすべて入れてあるので、場面の名前そのものを表す語だけが並んでいるわけではありません。

各セクションの語彙リストの下にはマッチングクイズがあります。表を眺めたあとに、そのセクションから5語だけ確認する使い方を想定しています。

リーディング テーマ別語彙シリーズ:IELTSリーディングに繰り返し出るテーマと語彙の積み上げ方【総論】

01人工知能をどう捉えるかを表す語

人工知能を扱った文章は、いまできることの説明より、この先どうなるかの議論に紙面を割きます。そのため、可能性の幅を表す語が集中します。utopian と dystopian は対で、明るい未来像と暗い未来像を指します。envisages は、そういう未来を思い描くという書き方です。

artificial general intelligence(AGI)は、特定の作業だけでなく人間と同じように幅広く考えられる人工知能を指す用語です。いまある人工知能との違いを説明する段落で出てきます。cognitively superhuman、surpass、supremacy、outstrip は、人間を超えるという主張を組み立てる語です。

この分野で判断を分けるのは fallible と constraints です。fallible は誤りを犯しうること、constraints は制約を指します。人工知能を持ち上げる段落と、限界を述べる段落は、この2語の有無で見分けられます。personify と inanimate も注意が要ります。命のないものを人のように扱ってしまう、という人間の側の傾向を述べる箇所で使われます。

出題済みの語(29語)
英語意味
artificial general intelligence (AGI)汎用人工知能(人間と同じ水準で幅広い知的作業をこなせるAI)
constraints制約
coexistence共存
aligned with〜と一致した、〜に沿った
amplifying増幅する
fallible過ちを犯しやすい
cognitively superhuman認知的に超人間的な
utopianユートピア的な、理想主義的な
autonomy自律性(自分で判断して動けること)
colonise植民地化する、入植する
fabrication(構造物などの)製造、組み立て
asteroids小惑星
benign無害な、害を及ぼさない
analogous類似した(〜に対応する)
pressing差し迫った、緊急の
morally dubious道徳的に疑わしい
adeptly巧みに、熟練した様子で
outstrip〜を大きく上回る、凌駕する
intrinsic本質的な、それ自体に内在する
personify擬人化する(無生物に人間的な性質を帰属させる)
inanimate無生物の、生命のない
autonomous自律的な、独立して行動する
futurologists未来学者(未来予測を専門とする人)
idiot savants特定の分野だけ突出した能力を示す人(現在は避けられる言い方。savant syndrome と呼ばれる)
surpass〜を上回る、超える
malicious悪意のある
supremacy優位性、支配的地位
envisages〜を思い描く、想定する
dystopianディストピア的な(暗黒の未来社会を描いた)
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
machine learning機械学習
neural networkニューラルネットワーク(脳の仕組みをまねた計算のしくみ)
training data学習に使うデータ
automation自動化
bias in dataデータに含まれる偏り
black box中で何が起きているか見えない仕組み
surveillance state監視国家、監視社会
displacement(仕事などが)置き換えられること

02新しい技術への受け止め方を表す語

技術を扱った文章の多くは、人がそれをどう受け止めたかを論じます。enraptured、lauded、revered は歓迎する側、recoil、prejudice、reluctant は身構える側の語です。どちらの語が多い段落なのかを見ると、筆者がどちらに寄っているかの見当が付きます。

主張の確からしさを表す語も並びます。plausible はもっともらしいこと、outlandish と far-fetched は現実離れしていることを指します。speculation は推測で、根拠のある議論とは区別されます。設問が「証明されている」と書いているときは、本文が speculation と書いているだけではないかを確かめてください。

coincided と contradicted は、証拠の扱い方を示す語です。coincided は時期が重なったこと、contradicted は食い違ったことを指します。coincided は因果を断定していないので、設問が因果で書かれているなら、そのずれが答えになります。confirmation bias と polarised は、受け止め方が分かれていく仕組みを説明する語です。

出題済みの語(32語)
英語意味
enraptured魅了された、心を奪われた
double standards二重基準、ダブルスタンダード
eerie不気味な、薄気味悪い
lauded称賛された
subtle微妙な、繊細な
revered崇敬された、尊敬された
pseudoscience疑似科学
controversy論争、物議
recoil嫌悪感で引き下がる、ひるむ
prejudice偏見
irresistible抗い難い、魅力的な
speculation推測、思索
forecast予測する、予報
reluctant気乗りしない、渋る
coincided一致した
contradicted矛盾した、否定した
plausibleもっともらしい
outlandish突飛な、奇妙な
expertise専門的知識・技能
reliability信頼性
disproportionate不釣り合いな
polarised二極化させた
confirmation bias確証バイアス
pertinently適切に、核心を突いて
tribal部族的な(内集団を優先する)
gatekeepers門番、(情報・行動の)管理者
lapses(道徳的な)逸脱、失態
far-fetched非現実的な、こじつけの
self-interest自己利益
moral authority道徳的権威
adamant断固とした、頑固なほど確信している
the likes of〜のような人々
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
scepticism疑ってかかる姿勢
hype実態以上の騒がれ方
adoption(技術が)取り入れられること
backlash強い反発
early adopter早い段階で使い始める人
public perception世間の受け止め方
resistance to change変化への抵抗
mainstream主流になること

03自動運転と、車の仕組みを表す語

自動運転を扱った文章は、技術そのものより、社会の側で何が変わるかを論じます。mobility demand、annual mileage、rate of turnover、mobility provider は、車の使われ方がどう変わるかを説明する語です。unoccupied は、人を乗せずに走る状態を指します。

liability と enforcement は、この分野で判断を分ける語です。liability は事故が起きたときに誰が責任を負うか、enforcement は規則をどう守らせるかを指します。技術ができることと、制度が追いついているかは別の話なので、どちらを述べている段落なのかを見分けてください。

車の仕組みを扱った文章では、内燃機関に関する語が並びます。internal combustion engine、pistons、hydrocarbons、ignition がその中心です。蒸気自動車を扱った文章では、sluggish と erratic が欠点の側、phased out が使われなくなったことを表します。rekindle は、いったん途絶えたものへの関心が戻ることを指します。

出題済みの語(30語)
英語意味
glitch不具合、一時的な誤作動
automotive sector自動車産業
driver assistance systems運転支援システム
contributory factor一因となる要素
travel autonomy移動の自由(自分の意思で移動できること)
viable実行可能な
mobility demand移動需要
annual mileage年間走行距離
rate of turnover(車両の)入れ替わりペース
mobility provider移動サービス提供者
unoccupied空席の、使われていない
liability法的責任
enforcement(法律の)施行・執行
robust確固たる、徹底的な
telepresenceテレプレゼンス(遠隔存在感技術)
miniaturized小型化された
self-propelled自走式の
internal combustion engine内燃機関
phased out段階的に廃止された
rekindle(廃れた技術を)再燃させる
prototype試作品
pistonsピストン
hydrocarbons炭化水素
ignition点火装置
sluggish動きが鈍い、不調な
erratic不規則な、予測不能な
glitches不具合(glitch の複数形)
negligible無視できるほどわずかな
revolutionised〜に革命をもたらした
contraption奇妙な装置、代物
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
emission standards排出ガス規制
fuel efficiency燃費
infrastructureインフラ、社会基盤
sensorセンサー
congestion渋滞
road safety交通安全
regulation規制
electric vehicle電気自動車

04水をきれいにする技術を表す語

水を扱った文章では、どこから水を取るかと、どう処理するかが分かれて説明されます。boreholes と groundwater reserves、municipal supply が取る側、purify、desalination、distilled water が処理する側の語です。

water scarcity と water stress は似ていますが、指すものが違います。water scarcity は使える水そのものが足りないこと、water stress は一定の期間に需要が供給を上回っている状態です。本文はこの2つ目を、需要が供給を超える状態だとその場で定義しています。数字の照合が要る設問では、どちらの語で書かれているかを確かめてください。

装置を評価する語も出てきます。maintenance intensive は手入れに手間がかかること、self-sufficient は外からの供給に頼らず自分でまかなえることです。この2語は評価の向きが逆なので、その装置の長所を述べている段落か短所を述べている段落かを見分ける手がかりになります。microfinance と humanitarian は、その装置を誰にどう届けるかを説明する語です。

出題済みの語(14語)
英語意味
purify浄化する
desalination海水淡水化(塩分除去)
boreholes掘削孔(ボーリング孔)
groundwater reserves地下水資源
carbon footprint炭素排出量(環境負荷)
distilled water蒸留水
water scarcity水不足(使える水そのものが足りないこと)
water stress水需給の逼迫(一定期間、需要が供給を上回る状態)
maintenance intensive整備・維持管理に多大な手間がかかる
self-sufficient自給自足の、外からの供給に頼らずに動く
microfinanceマイクロファイナンス(少額融資制度)
municipal supply公共水道
humanitarian人道支援の
replenishment補充
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
filtrationろ過
contaminated汚染された
potable water飲用に適した水
aquifer帯水層(地下水を含む地層)
evaporation蒸発
solar-powered太陽光で動く
sanitation衛生設備(上下水道など)
rainwater harvesting雨水を集めて使うこと

05宇宙ごみと、それを追う技術を表す語

宇宙ごみを扱った文章では、何がどこにあるかを表す語が中心になります。low Earth orbit は地球に近い軌道、debris はごみそのもの、shrapnel は破片、constellations は多数の衛星をまとめて運用する構成を指します。

この分野でとくに重要なのが cascade です。ごみどうしがぶつかって破片が増え、それがまたぶつかる、という連鎖を指します。1つの衝突がなぜ全体の問題になるのかを説明する語なので、文章全体の論旨を追ううえで手がかりになります。venting は燃料やガスを抜くことで、爆発してごみが増えるのを防ぐ手立てとして出てきます。

追う側の語も並びます。cross-correlate は複数のデータを突き合わせること、authoritative は権威ある情報源として認められること、taxonomies は分類の体系です。stewards は、宇宙を管理する責任を負う立場を指します。alleviate と manoeuvres は、すでにあるごみへの対処を表す語です。

出題済みの語(26語)
英語意味
computational計算論的な、コンピューターを使った
trawls throughくまなく調べる、検索し尽くす
from scratchゼロから、最初から
algorithmアルゴリズム(計算手順)
transparency透明性
surveillance監視
disclosures(情報の)開示
intricate複雑に入り組んだ
implemented実装された、導入された
constellations衛星コンステレーション(多数の衛星群)
shrapnel(衝突で生じた)破片
low Earth orbit低軌道(高度2,000km以下の軌道)
taxonomies分類体系
debrisデブリ、宇宙ごみ
cascade連鎖(連続的な衝突反応)
sustainability持続可能性
venting(加圧された物質を)排出する
stewards(資源の)管理者
alleviate軽減する
manoeuvres回避操作
precision精度、正確さ
choreographed入念に調整された
authoritative権威ある、信頼できる
cross-correlate(複数の情報源と)照合する
prodigious驚異的な、並外れた
algorithmsアルゴリズム(コンピュータの処理手順)
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
satellite人工衛星
collision avoidance衝突を避けること
de-orbit軌道から外して落とす
payload搭載物
trajectory軌道、飛んでいく道すじ
launch window打ち上げに適した時間帯
space agency宇宙機関
tracking追跡

06素材と製造を表す語

新しい素材を扱った文章では、何からできているかと、どんな性質かが並びます。cross-laminated timber、treated timber、adhesive、fly ash、slag が素材の側、durability、cost-effective、thermal expansion、susceptible to が性質の側です。

byproduct は、この分野で議論の向きを決める語です。fly ash も slag も別の工程の副産物なので、捨てられていたものを使えるという主張につながります。smelting が出てきたら、その副産物がどこから出たのかを説明している箇所です。

用具の改良を扱った文章では、作り方の変化を表す語が並びます。moulded は型で成形されたこと、customised は個別に合わせて作られたこと、specifications は仕様です。natural gut と co-polyester のように素材名が並ぶ箇所は、どちらがどんな性質かが設問になりやすいところです。revolutionised と anticipated は、その変化をどう評価しているかを示します。

出題済みの語(32語)
英語意味
prestigious一流の、権威ある
sophisticated高度に発展した、洗練された
millennia数千年(millennium の複数形)
greenhouse gas emissions温室効果ガス排出
aggravating悪化させる
commodity商品、取引される品物(汎用的で広く使われるもの)
thermal expansion熱膨張
reinforce(鉄筋などで)強化する
treated timber処理された木材
susceptible to〜に弱い、〜の影響を受けやすい
cross-laminated timber直交集成材(CLT)
adhesive接着剤
fly ashフライアッシュ(石炭灰の副産物)
slagスラグ(製鉄時の副産物)
byproduct副産物
smelting製錬(鉄鉱石を溶かして金属を取り出す)
durability耐久性
cost-effective費用対効果の高い
synthetic合成の
tweak微調整する
customised個人仕様にカスタマイズされた
specifications仕様、スペック
competitive advantage競争上の優位性
topspinトップスピン(ボールに前方回転をかけた打球)
climatic conditions気候条件
natural gutナチュラルガット(羊・牛の腸から作られるストリング)
co-polyesterコポリエステル(添加剤を加えたポリエステル系合成ストリング素材)
additives添加物
hybrid set-upハイブリッドセットアップ(天然と合成ストリングの組み合わせ)
attributed to〜によるものとされている
moulded型で成形された
anticipated予想した、見込んでいた
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
tensile strength引っ張りに耐える強さ
composite複合材料
recyclable再生利用できる
corrosion腐食
insulation断熱、絶縁
lightweight軽量の
raw material原材料
manufacturing process製造工程

07冷凍と保存を扱う語

冷凍食品を扱った文章では、装置の部位の名前がまとまって出ます。compressor、condenser、evaporator coil、insulated がその中心です。これらは読んで意味が分かれば十分な語で、自分で使う場面はありません。

食べ物の状態を表す語のほうが、設問の照合先になりやすいところです。palatable は食べられる味であること、deterioration は品質が落ちること、conserving は保つこと、nutritional value は栄養価、aesthetic appeal は見た目の良さです。ある保存方法が栄養は保つが見た目は落ちる、といった書き分けに使われます。

普及の過程を扱う段落では、時代を映す語が出てきます。rationed は配給制になったこと、munitions は軍需品、leased は貸し出されたことです。ある技術が広まった理由を、戦時中の事情に結びつけて説明する流れで並びます。turnover はこの文章では業界全体の売上高を指していて、産業がどれだけ大きくなったかを示す数字として出てきます。

出題済みの語(19語)
英語意味
conserving保存すること
nutritional value栄養価
aesthetic appeal見た目の良さ、審美的な魅力
refrigeration冷蔵(技術)
insulated断熱処理された
compressor圧縮機
condenser凝縮器
evaporator coil蒸発コイル(冷却装置の部品)
palatable口に合う、食べられる状態の
deterioration品質の劣化、悪化
indigenousその土地に元からある、在来の
methodically系統的に、几帳面に
cellophaneセロハン(透明な食品包装材)
leased(有料で)貸し出した、リースした
munitions軍需品、弾薬
rationed配給制にされた(量を制限された)
appliances家電製品(冷蔵庫・洗濯機などの大型家電)
segmented仕切られた、区画に分かれた
turnover総売上高(企業や業界の)
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
shelf life日持ちする期間
preservative保存料
perishable傷みやすい
cold chain低温を保ったまま運ぶ流通の仕組み
thawing解凍
canning缶詰にすること
spoilage腐敗、傷むこと
packaging包装

08機械に任せるか、人が決めるかを表す語

審判を機械に置き換える話を扱った文章では、人が判断する余地をどう扱うかが論点になります。judgment call は、規則だけでは決まらない場面での判断、discretion はその裁量です。delineated は線引きされていることを指します。

機械化された判定を批判する側の語も並びます。unforgiving は融通がきかないこと、pedantic は細かすぎること、legalistic は規則の文面にこだわりすぎることです。機械のほうが正確でも、それが競技として望ましいとは限らない、という議論を組み立てる語です。

animating force と heckling は、その競技を成り立たせているものを指す語として出てきます。animating force はその競技を動かしている原動力、heckling は観客からのやじです。機械が正確に判定すると、やじも含めた場の面白さが失われる、という流れで並びます。dissenting と stance は、その議論での立場を表します。

出題済みの語(15語)
英語意味
commissioned制作や調査を依頼した
judgment call判断に基づく決定(客観的基準でなく個人の判断による)
heckling野次を飛ばすこと
animating force原動力、活力の源
tweaking微調整すること
consensus合意、意見の一致
unforgiving容赦のない、融通の利かない
pedantic杓子定規な、形式にこだわりすぎる
legalistic法律主義的な、条文通りの
terrified of〜を非常に恐れている
brainstormedブレインストーミングした(アイデアを出し合った)
geometry幾何学的な形状、配置
delineated明確に区切られた、画定された
discretion裁量、判断の自由
dissenting stance反対の立場(多数意見に異を唱える姿勢)
同じ場面で一緒に出てきやすい語(8語)
英語意味
accuracy正確さ
margin of error誤差の範囲
human oversight人が目を通して確かめること
override機械の判断を人が覆すこと
impartial公平な
verdict判定、下された結論
appeal判定に異議を申し立てること
real-timeその場ですぐに処理される

09「同じ場面で一緒に出てきやすい語」をどう扱うか

各セクションの後半に付けた表は、Cambridge IELTS 13巻から20巻までの本文には出ていない語です。次の試験に出ると予測したものではありません。同じテーマの文章を読んだときに、出題済みの語と関連して登場しやすい語を集めてあります。

この2つを分けてあるのは、覚える優先順位が違うからです。出題済みの語は、公式問題集を解いた時点で一度は目にしています。もう一度確認して、意味が出てこなかったものだけを拾えば足ります。後半の表は初めて見る語が多いはずなので、まとめて覚えようとせず、上から眺めて知らないものに印を付けるところまでで構いません。

技術は、扱われる題材が入れ替わりやすいテーマです。13巻では人工知能が作る絵、20巻では審判をロボットに置き換える話が扱われています。装置や技術の名前を覚えても、次に出るとは限りません。それでも、その技術をどう評価するか、社会に何が起こるかを論じるための語彙には共通するものがあります。後半の表は、そちらの側を厚くしてあります。

公式問題集の外で読む素材の選び方は、別の記事にまとめてあります。

リーディング IELTSリーディングの文章はどこから出題されているのか:苦手ジャンルはYouTubeで克服する

10よくある質問

技術のテーマは、リーディングでどのくらいの頻度で出ますか

Cambridge IELTS 13巻から20巻の Academic Reading 96パッセージのうち、技術・工学・人工知能を扱ったものは12パッセージでした(2026年8月26日時点、当校の集計)。動物の生態と保全と並んで3番目に多い分野です。

理系の背景知識がないと読めませんか

必要ありません。仕組みの説明は本文の中で完結するように書かれています。compressor や evaporator coil のような装置の名前は、読んで意味が分かれば十分です。設問の照合先になりやすいのは、その技術で何が変わるかを論じる語のほうです。

197語を全部覚える必要がありますか

全部を同じ深さで覚える必要はありません。co-polyester や evaporator coil のような専門的な語は意味が分かれば十分です。plausible、viable、negligible のように、どの分野の文章にも出てくる評価の語だけ、自分でも使える状態にしておくと役に立ちます。

water scarcity と water stress はどう違いますか

water scarcity は水そのものが足りないこと、water stress は水が足りないことで農業や生活に負荷がかかっている状態です。同じ段落に両方が出てくることがあるので、設問がどちらを指しているかを確かめてください。

cascade がなぜ重要な語なのですか

宇宙ごみを扱った文章の議論の中心にある語だからです。ごみどうしがぶつかって破片が増え、それがまたぶつかるという連鎖を指します。1つの衝突がなぜ全体の問題になるのかを説明する箇所なので、文章の論旨を追ううえで手がかりになります。

「一緒に出てきやすい語」は次の試験に出るということですか

そういう意味ではありません。13巻から20巻までの本文には出ていないものの、同じテーマの文章で、出題済みの語と関連して登場しやすい語を集めてあります。次に出る語を当てたものではありません。

巻別の語彙リストとの使い分けを教えてください

解いた直後に開くなら巻別、苦手なテーマを埋めたいならテーマ別です。巻別は1冊ぶんの語をまとめてあるので、答え合わせの流れでそのまま開けます。テーマ別は8冊ぶんをテーマごとに横断して整理してあるので、特定のテーマだけを集中して見られます。

11まとめ

技術は、題材が最も入れ替わりやすいテーマです。装置の名前より、それをどう受け止めたかと、何が変わるかを論じる語のほうが次につながります。

  • utopian と dystopian、fallible と constraints で、段落がどちら側かを見分ける
  • plausible・outlandish・far-fetched・speculation は、主張の確からしさを示す語
  • coincided は時期が重なっただけ。因果を断定していない
  • 技術ができることと、liability や enforcement が追いついているかは別の話
  • water scarcity(水が足りない)と water stress(足りないことで負荷がかかる)を混ぜない
  • cascade は、1つの衝突がなぜ全体の問題になるのかを説明する語
  • byproduct が出てきたら、捨てられていたものを使えるという主張につながる
  • 後半の表はまとめて覚える対象にせず、公式問題集の外で読むときの下準備として眺める
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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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