先に結論から言うと、We were the same team. は「私たち=同じチーム」という文になっています。言いたかったのは所属で、「私たちは同じチームに入っていた」という内容です。英語はその所属を前置詞 on で表すので、1語足すだけで意味が合います。
✗
We were the same team.私たち自身が1つのチームだった、と読める
○
We were on the same team.同じチームに入っていた
日本語の「私たちは同じチームだった」には、所属を示す語が表に出ていません。「同じチームに所属していた」という内容が「同じチームだった」に縮めて言えてしまうので、英語にするときもそのまま「私たち=同じチーム」の形で出てきます。be動詞は主語と補語をつなぐ動詞で、同一のものだと言うときにも、状態や性質を言うときにも使えます。ただし、we と the same team のように、そのどちらでもないものを両側に置くと、言いたかった所属の意味にはなりません。
We were the same team. と言っても、多くの場合は文脈から内容を取ってもらえます。スピーキングで見られているのは、通じるかどうかだけではありません。IELTS公式の Speaking Band Descriptors には Grammatical Range and Accuracy という観点があり、いろいろな形を正確に使えるかどうかが見られています。等号で結べないものをbe動詞でつないだ文が続くと、この観点で不利になります。
同じことは「が」にも起きます。「コーヒーが好きだ」「野菜が嫌いだ」の「が」は、好きだという判断の対象を示しています。日本語には形容動詞という品詞があり、英語の動詞にあたる位置に「好きだ」「嫌いだ」が入るので、対象のほうに「が」が付きます。ここを主語だと思って英語にすると、Coffee is like. のような形になってしまいます。
「私は大阪です」を I am Osaka. と言う人はさすがにいないと思われるかもしれませんが、実際にはもう少し長い文の中で起きます。The place I grew up is Osaka. のように、いったん名詞のかたまりを作ってからイコールでつなぐと、同じことが別の形で出てきます。I grew up in Osaka. と動詞で言えば、前置詞も自然に入ります。
on なのか in なのか
チームや委員会のように、役割を持った人の集まりに入っているときは on が使われます。a team、a committee、the board などがこれにあたります。一方、class、club、department のように、場所や枠のイメージが強いものは in が使われます。どちらを使うかは語ごとに決まっているので、覚えるときは名詞と前置詞をセットにしておくと迷いません。
on the same team / on the committee / on the board
in the same class / in the tennis club / in the marketing department
have、go、work、take、get のような基本的な動詞で足ります。難しい語に置き換える必要はありません。「明日は出張だ」なら I am going to Nagoya for work tomorrow.、「週末は引っ越しだ」なら I am moving this weekend. です。日本語が名詞で止まっているところに、英語は動詞を1つ入れます。
形容詞1語で収めようとすると、別の意図で伝わる
「彼は気難しい」を英語にすると、He is difficult. になります。これは英語として成り立つ文で、誤りではありません。ただ、人について difficult と言うと、扱いにくい、手を焼かせるという評価として受け取られることが多くなります。「気難しい」で言いたかったのが、注文が多い、機嫌が変わりやすいといった性質だった場合、意図とは別のところが伝わります。
△
He is difficult.成り立つが、扱いにくい人だという評価に寄って伝わる
○
He is hard to please.なかなか満足しない人だ
○
He gets annoyed over small things.細かいことで機嫌を損ねる
○
He is not the easiest person to work with.一緒に仕事をするのは楽ではない
hard to please、easy to talk to、difficult to work with のように、形容詞のうしろに to不定詞を足すと、誰にとって、何をするときに、という条件が入ります。日本語の形容詞1語を英語の形容詞1語に置き換えるところで止まらなければ、伝わり方のずれも小さくなります。
まず、いつもの練習で答えたものを録音して、書き起こしてみましょう。is、are、was、were を数えて、そのうち何個が等号で結べる文かを見ます。He is my friend. や This city is crowded. は等号が成り立っています。一方で、Today is a meeting. や My brother is a baseball club. のように等号で結べない文が並んでいたら、そこが日本語の「〜は〜だ」から来ている部分です。
次に、日本語の側で引っかかりを作ります。頭の中の日本語が「〜だ」「〜です」で終わったとき、その直前が名詞なら、いったん止まって確かめます。職業や分類を言っているなら、He is a doctor. のようにbe動詞のまま出せます。所属、予定、場所、出来事を言っているなら、動詞を1つ探すか、前置詞を1つ足すことになります。会議だ、雪だ、出張だ、野球部だ、大阪だ。どれもこの形です。
逆に、直前が形容詞なら、そのままbe動詞で出せることが多くなります。忙しい、寒い、混んでいる、楽しかった。I am busy today. も It was cold. も、そのままで問題ありません。形容詞で終わったならそのまま、名詞で終わったなら中身を確かめる。この2段構えにしておくと、話しながらでも判断できます。
言い直しは流れを止めない範囲で
話している途中で気づいたときは、言い直して構いません。We were the same team, well, on the same team. のように続ければ、聞き手は問題なくついてきます。言い直したこと自体でスコアが決まるわけではありません。ただ、同じ文を何度も作り直していると Fluency and Coherence で見られている流れのほうが途切れるので、直すのは1回にして先へ進むほうが得です。
英語として成り立つ文なので、誤りではありません。ただ、人を difficult と言うと、一緒にいて骨が折れる相手だという評価に寄ります。注文が多い、機嫌が変わりやすいという意味なら、He is hard to please. や He gets annoyed over small things. のほうが意図どおりに届きます。
We were the same team. も The top of the mountain is snow. も Mt Fuji is heavy snow. も、出どころは同じです。日本語の「は」が話題を示す助詞であって、イコールの印ではないということが、英語にするときに抜け落ちています。1文ずつ覚え直すより、日本語の述語がどうなっているかを見る習慣を持っておくほうが早く進みます。