find out と know の違いは、その情報をすでに知っている状態なのか、知るに至った出来事なのかにあります。know はすでにその情報を持っている状態を表し、find out はその情報を知るに至った、ある時点の出来事を表します。
観点
know
find out
表すもの
知っている状態
知る過程
時間の性質
ある時点での状態
ある瞬間に起きる出来事
情報の出どころ
問わない
調べる、聞く、気づくなど能動的に得る
進行形
通常は使わない
使える
Do you know the results of the survey? は、その結果をすでに持っているかどうかをたずねる問いです。Did you find out the results of the survey? は、まだ持っていなかった結果を調べて手に入れたかどうかをたずねる問いになります。同じ「結果を知っているか」という日本語に化けますが、たずねている中身は別のものです。
02状態動詞の know、動作動詞の find out
know は状態動詞、find out は動作動詞に分類されます。like・want・believe と同じグループに know が入ると考えると位置づけがつかみやすくなります。状態動詞は、ある時点で継続している状態を表すため、通常は進行形にしません。
✗
I am knowing the answer now.know は状態動詞なので進行形にしない
○
I'm finding out the answer now.find out は動作動詞なので進行形にできる
find out は動作動詞なので進行形にもできますが、進行形が表すのは「調べている最中」というより、情報を得つつある状態です。積極的に調べていることをはっきり伝えたいときは、I'm trying to find out what went wrong. のように trying to を添えるほうが誤解が少なくなります。know にはそもそも進行形の使い方がありません。
継続と一回性の違い
know はいったん成立すると、その状態がしばらく続きます。I know her phone number. は、その番号を覚えている状態が今も続いていることを表します。一方 find out は、情報を得た瞬間を指す一回性の出来事です。I found out her phone number. は、その番号を手に入れた瞬間があったことを表し、今も覚えているかどうかは別の話になります。
03「あとから気づいた」を knew と書いてしまう誤り
△
I knew that the shop was closed when I arrived.文法的には正しいが、到着した時点ですでに知っていたという意味になる
○
I found out that the shop was closed when I arrived.到着して、店が閉まっていることを知った
答案で「〜だとわかった」を書きたいとき、状態動詞の knew をそのまま使ってしまう誤りがよく起きます。knew 自体は文法的に誤った形ではありませんが、その時点ですでにその情報を持っていたという状態を表すので、I knew that the shop was closed when I arrived. だと、到着した時点ですでに閉まっていることを知っていた、という意味になります。実際に伝えたいのが、着いてはじめてその事実に気づいたということなら、find out(またはあとで扱う realize)を使うほうが正確です。
時制を過去にして書く場合、found out はその一回の発見をそのまま表せます。あとになって明らかになった事実を書くときは、found out later のように later を添えると、時間差がさらにはっきりします。
○
I later found out that the meeting had been cancelled.あとになって知った、という時間差を later で明示
逆に、最初からその情報を持っていたことを言いたいときは knew が正確です。I already knew that the meeting had been cancelled, so I didn't go. のように、すでに持っていた情報にもとづいて行動したことを説明する場面では、find out ではなく knew を使います。
04続く形はほぼ同じ。だからこそ意味で選ぶ
let と allow のように続く形で判別できる語もありますが、know と find out は続く形がほとんど重なります。形で見分けがつかない分、意味の軸(状態か過程か)で選ぶことになります。
形
know
find out
that節
know that ~
find out that ~
wh節
know why ~ / know how ~
find out why ~ / find out how ~
名詞(事実・答えなど)
know the answer
find out the answer
名詞を直接目的語にする場合、find out も know と同じように名詞をそのまま続けられます。find out the answer、find out the truth、find out the cause、find out the reason のように、事実や答えを表す名詞は about なしで直接続けるのが基本です。about を使うのは、内容そのものではなくトピックや状況について情報を得ることを言いたいときで、find out about the plan、find out about the accident のように使います。
that節・wh節ではどちらもほぼ同じ形が使えるので、This essay will discuss why people find out about environmental issues. と This essay will discuss why people know about environmental issues. は、文法的にはどちらも成立します。違うのは、前者が情報を得る過程を、後者がその情報を持っている状態を述べている点です。
05IELTSライティング・タスク2での使い分け
ライティング・タスク2では、政府の情報公開、研究、環境問題など、情報が広く知られているかどうかが論点になる話題で find out と know の両方が出番を持ちます。すでに広く知られている事実を述べるなら know、それまで知らなかった情報を調べたり聞いたりして知る場合は find out が正確です。
○
Governments should ensure that citizens can find out how public funds are spent.まだ公開されていない情報を、調べて得られるようにする
○
Most people already know that smoking is harmful to health.すでに広く知られている事実
2文目のように、すでに周知の事実を find out に置き換えると、Most people already find out that smoking is harmful to health. のように不自然な文になります。すでに持っている知識を、まだ調べていないかのように書いてしまうためです。逆に、まだ明らかになっていない情報を know で書くと、実際には持っていない知識をすでに持っているかのように断定することになり、Task Response の観点でも根拠のない主張に見えてしまいます。
研究や調査の話題では、researchers found out that ~ のように、調査によってはじめて明らかになった結果を find out で表すと、その情報がどのように得られたかまで伝わります。studies have found that ~ という言い方もよく使われますが、find out は調べる主体(研究者や個人)を主語にしやすい表現です。
06discover・realize・learn との違い
find out と近い意味を持つ語に discover・realize・learn があります。どれも「知る」に訳せますが、情報を得る経緯が異なります。
語
情報を得る経緯
ニュアンス
find out
調べる、聞く、気づくなど
中立的。もっとも汎用的
discover
これまで知らなかった事実を新たに見つけ出す
新規性、驚きを伴いやすい
realize
すでにある情報に内面で気づく
外部から新情報を得るとは限らない
learn
時間をかけて習得する、または知らせを受ける
知る意味と習得する意味の両方を持つ
discover は、これまで知らなかった事実や情報を新たに見つけ出すことに焦点がある語です。世界で初めての発見である必要はなく、自分にとって新しい発見であれば使えます。Scientists discovered a new species in the region. のように、新規性や驚きを伴う発見に向いています。find out はもっと中立的で、日常的な情報を調べて得る場面でも使えます。
realize は、外から新しい情報を得るというより、すでに目の前にあった状況に内面で気づくことを表します。I realized that I had made a mistake. は、間違いという事実自体はすでに存在していて、それに気づいたという内的な認識の変化を表します。find out my mistake も使えますが、realize のほうが「気づいた瞬間の認識」に焦点が当たります。
learn は、知らせを受けて知る場面(I learned that the flight was delayed.)と、時間をかけて習得する場面(learn a language)の両方に使える語です。前者の意味では find out に近いものの、learn は情報を得た結果そのものに焦点が置かれやすい語です。
すでに知っている状態か、知るに至った出来事かで分けます。know はその情報をすでに持っている状態を表し、find out はまだ持っていない情報を調べる、気づく、突き止めた結果として知るに至った出来事を表します。同じ「知る」という日本語になりますが、状態か出来事かが異なります。
I found out that ~ と I knew that ~ はどう違いますか。
found out はその瞬間に情報を得たという出来事を表し、knew はその時点ですでに情報を持っていた状態を表します。I knew that the shop was closed when I arrived. は文法的には正しい文ですが、到着した時点ですでに知っていたという意味になるため、着いてから気づいたことを言いたいときは found out を使います。
find out は進行形にできますか。know はできますか。
find out は動作動詞なので We're still finding out what happened. のように進行形にできます。ただし「調べている最中」を強調したいときは I'm trying to find out what happened. のほうがより自然です。know は状態動詞なので、I am knowing the answer. のような進行形は使いません。
IELTSライティング・タスク2では find out と know のどちらを使えばよいですか。
すでに広く知られている事実を述べるなら know、それまで知らなかった情報を調べたり聞いたりして知る場合は find out が正確です。Most people already know that smoking is harmful to health. のように周知の事実には know を使います。
discover と find out の違いは何ですか。
discover はこれまで知らなかった事実や情報を新たに見つけ出すことに焦点があり、新規性や驚きを伴いやすい語です。find out はもっと中立的で、日常的な情報を調べて得る場面にも使えます。
realize と find out はどう違いますか。
realize は、すでに目の前にあった状況に内面で気づくことを表します。find out は外部から新しい情報を得る過程を表す点で異なります。I realized that I had made a mistake. は間違いという事実にあとから気づいたという認識の変化を表します。
learn と find out はどう違いますか。
learn は知らせを受けて知る場面と、時間をかけて習得する場面の両方に使えます。知らせを受ける意味では find out に近いですが、learn は情報を得た結果そのものに焦点が置かれやすい語です。
find out about と find out はどう違いますか。
find out the answer、find out the truth のように、事実や答えを表す名詞は about なしで直接続けます。about を使うのは、find out about the plan のように、内容そのものではなくトピックや状況について情報を得ることを言いたいときです。
08まとめ
find out と know の違いは、情報を持っている状態か、これから調べて得る過程かにあります。日本語ではどちらも「知る」「わかる」に訳せてしまいますが、英語では状態動詞と動作動詞という別のグループに属する語です。
know は状態動詞。すでにその情報を持っている状態を表す
find out は動作動詞。まだ持っていない情報を調べる、気づく、突き止めた結果として知るに至った出来事を表す