地球にある水の大半は海水で、淡水も多くは氷河や地下水として存在します。IELTSライティング・タスク2では、その淡水の不足がもたらす問題と、取れる対策が問われます。
タスク深掘りシリーズの第6回では、淡水の不足をテーマにしたタスクを取り上げます。fresh water という語の読み方、問題と対策の対応のさせ方、ケープタウン・シンガポール・オーストラリアの実例、水をめぐるコロケーションまで踏み込みます。
目次
このタスクでは何が問われているのか
fresh water とは何を指す語か
水は循環しているのに、なぜ足りなくなるのか
不足が引き起こす問題として使えるアイデアと、その掘り下げ方
対策として使えるアイデアと、その掘り下げ方
答案に入れられる実例はどれか
中級と上級で押さえたい語彙とコロケーション
モデルアンサーはどう作るか
よくある質問
まとめ
01 このタスクでは何が問われているのか
淡水の不足を正面から扱ったタスクを1問見てみます。
Lack of fresh water is becoming a global issue of increasing importance. What problems does the shortage of fresh water cause? What measures could be taken to overcome these problems?
共通の読み方の手順は、シリーズの総論で扱っています。まず、このタスクで実際に起きる読み違いから見ていきます。
タスク深掘りシリーズ
タスク深掘りシリーズ:アイデア・実例・語彙・モデルアンサーまで1問ずつ徹底解説【総論】
1-1 fresh water を「新鮮な水」「きれいな水」だと思う
✗
fresh water=汚れていない、飲んで安全な水水質汚染と浄水処理の話になり、水質を論じる答案になる
○
fresh water=塩分をほとんど含まない水、つまり淡水きれいかどうかではなく、使える量が足りているかを論じる
この読み違いが起きるのは、fresh をまず「新鮮な」で覚えているからです。ところが水について使う fresh は別の意味で、Cambridge Dictionary も fresh の語義のひとつとして「(of water) not salty」を挙げています。海水と対になる語であって、清潔さとは別の軸です。
水質の話に流れてしまうと、答案は下水処理、工場排水の規制、ペットボトルのごみといった内容に向かいます。どれも環境問題としては正しいのですが、このタスクが述べているのは lack、つまり量が足りていないことです。汚れた水をきれいにする話だけで段落を埋めると、問われていることから離れます。
1-2 shortage of fresh water を「飲み水がない」ことだと思う
✗
不足しているのは家庭の飲料水健康被害と給水制限だけで段落が終わり、2つ目の問題が出てこない
○
不足しているのは、農業・工業・家庭が使う淡水全体食料生産、産業、健康と、問題を3方向に出せる
飲料水に絞ると、書ける問題が1つか2つで止まります。国連食糧農業機関(FAO)のAQUASTATが公開している世界全体の内訳(2026年8月31日時点で公開されている値)では、淡水取水量のうち農業が69%、工業が19%、家庭などの生活用水が12%です。取水の大半は飲むためではなく、育てるためと作るために向かっています。
この内訳を知っていれば、水不足の問題を食料生産の側から書けます。飲み水の話は、そのうちの1つとして扱えば足ります。
タスクを3つの要素に分ける
要素 このタスクでの中身
前提として与えられている事実 淡水の不足が、重要性を増す地球規模の問題になりつつある
論じる対象 the shortage of fresh water(淡水の不足そのもの)と、these problems(そこから生じた問題)
問われていること 不足が引き起こす問題は何か。それを解決するために取れる対策は何か
前提の欄を埋めると、書いてはいけない方向がひとつ決まります。不足が地球規模の問題になりつつあるとタスクが述べているので、水は足りているという主張はこのタスクの中では成り立ちません。
対象の欄で見落としやすいのが these problems です。対策の段落で扱うのは、自分が前半で挙げた問題に対応する対策です。前半で農業の話をしておきながら、後半でペットボトルの削減を挙げると、対応が切れます。
02 fresh water とは何を指す語か
fresh water は、塩分をほとんど含まない水を指します。海水(salt water、seawater)と対になる語で、川、湖、地下水、氷河の水がこれにあたります。Cambridge Dictionary は形容詞 freshwater を「relating to, living in, or consisting of water that does not contain salt」と定義しています(2026年8月31日時点)。
fresh water と freshwater と clean water
表記 品詞と使い方 例
fresh water(2語) 名詞。塩分を含まない水そのもの a shortage of fresh water
freshwater(1語) 主に形容詞として、名詞の前に置いて使う freshwater fish、freshwater resources
clean water / safe drinking water 名詞。汚染されていない水、飲んでも安全な水 access to clean water
potable water 名詞。飲用に適した水 potable water supply
淡水であっても、そのままでは飲めない水はあります。逆に、海水を処理すれば飲める水になります。淡水かどうかと、飲めるかどうかは別の軸だと分けておくと、01で見た読み違いを避けられます。
なぜ「ごくわずか」なのか
アメリカ地質調査所(USGS)の解説では、地球上の水の約96.5%が海にあり、残りが淡水です。その淡水のうち68%以上は氷河と氷床に閉じ込められていて、約30%は地下水です。川や湖のように地表にあってすぐ使える水は、全体から見るとごく一部にとどまります。
この構造を1文で押さえておくと、答案の導入で使えます。地球は水の惑星なのに不足するのはなぜか、という読み手の疑問に先回りできるからです。
どのくらいの人が影響を受けているか
国連の「持続可能な開発目標報告書2025」では、2024年時点で22億人が安全に管理された飲料水を利用できていないとされています。同じ報告書では、2022年時点で世界の水ストレスは18%で、北アフリカ・西アジア・中央アジア・南アジアの一部の国では75%を超える水準にあると述べられています。
数字は答案に入れるなら1つで足ります。増やせば説得力が増すとは限りません。
03 水は循環しているのに、なぜ足りなくなるのか
水そのものは地球上を循環していて、使ったぶんが消えてなくなるわけではありません。それでも不足が起きるのは、使った水が、人が使える形・場所・時期に戻ってくるとは限らないからです。
FAOのAQUASTATも、取水量(water withdrawal)と消費量(water consumption)を分けたうえで、取水された水の多くは使用後しばらく経ってから環境に戻ると説明しています。ただし、戻ってきた水の質は取水したときより低いことがある、とも書かれています(2026年8月31日時点)。
灌漑に使った水はどこへ行くか
農業を例にすると、経路が見えます。灌漑に使った水は、作物に吸収される分、土壌の表面や葉から蒸発・蒸散する分、地下水や河川に戻る分に分かれます。蒸発した水はやがて雲になり、雨として降ります。
長い時間で見れば、これは循環です。問題は、どこに、どの状態で、どのくらいの時間で戻るかのほうにあります。ある地域で汲み上げた地下水が蒸発し、その雨が別の地域や海に降れば、もとの地域の水は戻っていません。
汲み上げる速さが、戻る速さを超えると減っていく
地下水では、この時間差がはっきり表れます。アメリカ地質調査所(USGS)は、地下水の減少は長期的に補充される速さを超えて汲み上げ続けることで起きると説明し、その結果として井戸の枯渇、河川や湖の水量の減少、水質の悪化、揚水コストの上昇、地盤沈下を挙げています。
工業排水や生活排水は、また別の理由で使えなくなります。汚染された状態のままでは飲用にも農業用にも回せず、処理をして初めて戻せます。汚染は、水を消したのではなく、使える状態から外したことになります。
この見方を答案でどう使うか
この理解を1文で持っておくと、問題の段落でも対策の段落でも使えます。
Water is not permanently lost; the problem is that fresh water is withdrawn faster than it can be replenished in some regions, or returns in a form or place that makes immediate reuse impossible.
この見方があると、あとで扱う再生水の位置づけも説明しやすくなります。新しく水を作り出す技術ではなく、一度使った水を、もう一度使える淡水に戻す取り組みだからです。
04 不足が引き起こす問題として使えるアイデアと、その掘り下げ方
まず自分で書き出してから、以下を読むことをおすすめします。先に完成品を読むと、そこに書いてあった議論しか浮かばなくなります。
3-1 食料生産が落ち、価格に跳ね返る
淡水取水量の大半を占めるのが農業なので、水が足りない地域ではまず灌漑が細ります。ただ、「作物が育たない」だけでは、まだ誰の問題なのかが見えていません。
灌漑が細ると、農家は水の要る作物から要らない作物へ切り替えるか、作付面積を減らします。どちらの場合も供給量が落ち、その地域の食料価格が上がります。輸入で補える国は価格の上昇で済みますが、補えない国では栄養状態の悪化まで進みます。水の不足が、水を直接飲まない人の食卓にも届く、というところまで書くと、段落がそのタスク固有の議論になります。
3-2 衛生が保てず、健康と就学の機会が損なわれる
安全な水と衛生設備が足りないと、水系感染症が広がります。「病気が増える」で終わらせず、誰がその影響を受け、その結果として何が失われるのかまで考えてみましょう。
水道が引かれていない地域では、水を汲みに行く役割は多くの場合、女性と子どもが担っています。往復に時間がかかるほど、通学や就労に使える時間が削られます。健康の問題が、そのまま教育と収入の問題につながる、という筋道を1本引いておくと、2つ目の段落として十分な厚みになります。
3-3 都市と産業が止まり、水をめぐる対立が生じる
工業も発電も水を使うので、不足は経済活動を直接止めます。都市部では給水制限がかかり、企業は操業を落とします。
その先には、水源の奪い合いがあります。川が国境や州境をまたいでいる場合、上流での取水は下流の取り分を減らします。同じ国の中でも、農業用水と都市用水のどちらを優先するかで対立が起きます。水源を簡単に別の場所へ移せないため、代替の供給源を確保するのが難しく、対立が長引く場合があります。
答案で3つを全部扱わなくて構いません。2つを選び、それぞれを最後まで掘り下げるほうが、3つを浅く並べるより Task Response が上がります。
05 対策として使えるアイデアと、その掘り下げ方
対策の段落で扱うのは、前半で自分が挙げた問題に対応する対策です。両者がずれていると、内容が正しくても these problems という指示から外れます。
4-1 需要を減らす:料金制度と使用制限
使う量そのものを減らす対策です。使用量が増えるほど単価が上がる料金制度にすると、家庭も企業も使い方を見直します。渇水時には、1人あたりの1日の使用量に上限を設ける方法もあります。
掘り下げるなら、この対策で実際に使用量が減る条件を示します。水道メーターが各戸に付いていて、使用量を測れることが前提になります。共同の水源から水を汲んでいる地域では、家庭ごとの使用量に応じて料金を設定する仕組みを導入しにくい場合があります。条件まで書けると、反対側からの批判に先回りできます。
4-2 無駄を減らす:漏水対策と灌漑の効率化
同じ水量でも、使い方を変えれば足りることがあります。老朽化した水道管からの漏水を止めるだけで、供給量を増やさずに使える量が増えます。
農業の側では、水路に流す方式から、根元に少量ずつ供給する点滴灌漑に替えると、蒸発と浸透による損失が減ります。農業は淡水取水量の大部分を占めるため、同じ割合の節水でも、家庭での節水より大きな水量を削減できる可能性があります。どこに手を入れると量が動くのかを示すと、対策の優先順位まで書けます。
4-3 供給を増やす:再生水と海水淡水化
下水を高度処理して再び使う方法と、海水から塩分を除いて飲用水にする方法があります。どちらも、降水量だけに依存しない水源を確保する手段です。
ここは限界まで書いておくと段落が締まります。海水淡水化は建設費と電力を大量に必要とし、需要が落ちて稼働率が下がっても、施設の維持には一定の費用がかかります。再生水は費用の面では有利ですが、処理した下水を飲むことへの抵抗が普及の壁になります。技術で解決できる部分と、費用や受け入れの問題として残る部分を分けて書くと、対策の議論が現実的になります。
どの対策を選ぶか
対策を並べたあと、どれを推すのかを決めます。判断の軸は、前半で挙げた問題に直接届くかどうかです。食料生産の問題を挙げたなら、家庭での節水より灌漑の効率化のほうが対応しています。健康と衛生の問題を挙げたなら、水源を増やすより配水網の整備が直接的です。
ライティング・タスク2
直接的な解決策とは?:間接的な解決策との違いをサミットの課題で読み解く
06 答案に入れられる実例はどれか
深掘りの段階では、2件から3件ほど用意しておけば十分です。答案への入れ方の共通ルール、たとえば主張のあとに1文か2文で添えることや、数字は原則として1つに絞ることは、シリーズの総論にまとめています。
事例 何をしたか 報告されていること
南アフリカ・ケープタウン(2018年)
需要を減らす対策。貯水池の枯渇が迫り、1人1日50リットルの上限、料金の引き上げ、世帯ごとの使用量の公開を組み合わせた
複数の施策を組み合わせた結果、市全体の使用量は半分以下に下がり、給水停止(Day Zero)は回避された(ストックホルム国際水研究所)
シンガポール・NEWater(2003年〜)
供給を増やす対策。下水を膜処理と逆浸透、紫外線消毒の3段階で処理し、再生水として供給している
供給能力は日量76万立方メートルで、同国の水需要の4割近くに相当する規模とされる(アメリカ環境保護庁)
オーストラリアの海水淡水化施設(2000年代後半〜)
供給を増やす対策の限界。長期の干ばつを受けて、シドニーやメルボルンなどが大規模な施設を建設した
ビクトリア州の施設は建設費35億豪ドル。稼働を止めていた期間も、施設を維持するために年間で数億ドル規模の費用を利用者が負担したと指摘されている(The Conversation、2019年)
3件目のように、うまくいかなかった面を1件持っておくと、対策を無条件に推す答案になりません。オーストラリアの例は、施設そのものが失敗だったという話ではなく、需要が読めない中で大規模な設備を持つ費用の問題です。原因をひとつに決めつけずに書くほうが正確になります。
このタスクでの入れ方
✗
In 2018, Cape Town limited each resident to 50 litres per day, raised tariffs by a large margin, published household consumption data on a weekly dashboard, and reduced total demand from around 1,200 million litres to 650 million litres.数字が4つ入り、報告書のような文章になっている
○
Cape Town, for instance, introduced strict water restrictions in 2018, including a daily limit of 50 litres per person, and managed to avoid running out of water.主張のあとに1文。数字は1つに絞ってある
出典を詳しく示す必要はありません。国名と、どちらの方向に動いたかが分かれば、裏づけとしては働きます。
07 中級と上級で押さえたい語彙とコロケーション
単語だけを覚えるより、前後の語とセットで覚えるほうが答案で使えます。このテーマでは、水が不可算名詞であることと、前置詞の選び方が誤りの中心になります。
中級:バンド6を目指す段階
表現 意味と使いどころ
a shortage of fresh water 淡水の不足。water は不可算なので a shortage of water の形にする
access to clean water きれいな水を利用できること。access は前置詞 to をとる
water supply / water shortage 給水、水不足。名詞を2つ並べた複合名詞として使う
run out of water 水を使い切る。ケープタウンのような事例の描写に合う
waste water / save water 水を無駄にする、水を節約する。waste は動詞でも使える
rely on rainfall 降水に頼る。on を落とさない
上級:バンド7以上を目指す段階
表現 意味と使いどころ
freshwater resources 淡水資源。形容詞は1語の freshwater
water scarcity / water stress 水の希少性、水ストレス。国際機関の報告書で使われる語
withdraw water from rivers 河川から取水する。報告書では abstract water も使われる
irrigation efficiency / drip irrigation 灌漑効率、点滴灌漑。農業の対策を書くときに使う
desalinate seawater / desalination plant 海水を淡水化する、海水淡水化施設
treated wastewater / reclaimed water 処理済み下水、再生水。シンガポールの事例に合う
impose water restrictions 給水制限を課す。restrictions は複数形で使うことが多い
leakage from ageing pipes 老朽管からの漏水。漏水対策の段落で使う
よくある誤り
✗
Many countries suffer from a lack of fresh waters.water は不可算。複数形にしない
○
Many countries suffer from a lack of fresh water.
✗
Millions of people have no access of safe drinking water.access のあとは to
○
Millions of people have no access to safe drinking water.
✗
The government should build more fresh water plants.施設を指すなら desalination plants か water treatment plants
○
The government should build more desalination plants.
shortage と scarcity の使い分け
shortage は、必要な量に対して足りていない状態を指します。scarcity は、利用できる水資源そのものが限られている状態を指し、water scarcity のように国際機関の報告書で使われます。このタスクの設問は shortage を使っているので、答案でも shortage を軸にし、言い換えの1回として scarcity を使うと自然に収まります。
ここに並べた表現をすべて暗記する必要はありません。自分が使いやすいものを数個選び、実際の答案で使えるようにしておきましょう。
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water や shortage のような語を入力すると、その語と自然に組み合わさる表現を確認できます
08 モデルアンサーはどう作るか
モデルアンサーは、自分の材料で1本書いたあとに、比較対象として用意すると学習になります。この記事では完成答案を示すのではなく、自分で答案を組み立てるための材料を整理しています。作る手順はどの回でも同じなので、5つのステップとモデルアンサーの使い方は、シリーズの総論で解説しています。
このタスクなら、書き上げたあとに確かめたいのは次の3点です。
量の話になっているか: 水質、汚染、下水処理だけで段落が埋まっていないか。このタスクが述べているのは lack です
問題と対策が対応しているか: 後半の対策が、前半で自分が挙げた問題に届いているか。these problems という指示に対応させます
語の使い方がそろっているか: water を複数形にしていないか、access のあとに to が入っているか
同じ構造のタスクで練習したい場合は、収録タスクから水や資源を扱ったものを探せます。
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09 よくある質問
fresh water と clean water は同じ意味ですか。
別の意味です。fresh water は塩分をほとんど含まない水、つまり淡水を指し、海水と対になります。clean water は汚染されていない水を指すので、淡水であっても汚れていれば clean water ではありません。このタスクが扱っているのは量の不足なので、淡水のほうです。
fresh water と freshwater は書き分けが必要ですか。
2語の fresh water は水そのものを指す名詞、1語の freshwater は名詞の前に付く形容詞です。a shortage of fresh water、freshwater fish のように使い分けます。Cambridge Dictionary は freshwater を形容詞として載せています。
水質汚染の話を書いたら、それだけで減点になりますか。
評価が下がると決まっているわけではありません。汚染によって使える淡水が減る、という筋道で書けば、量の話につながります。汚染そのものの是非や、下水処理の技術だけで段落が終わると、設問が述べている lack と噛み合わなくなります。
問題は3つ全部書いたほうがよいですか。
2つを選んで、それぞれを最後まで掘り下げるほうが Task Response は上がります。3つ並べると、1つあたりに使える語数が減り、どれも評価だけで終わりやすくなります。書けるものを増やしておいて、本番で選ぶという準備の仕方がおすすめです。
対策は問題と1対1で対応させないといけませんか。
設問が these problems と指しているので、前半で挙げた問題に届く対策を書きます。1つの対策で2つの問題に対応できる場合は、その旨を1文で示せば対応がとれます。前半と関係のない対策だけを書くと、対応が切れます。
数字や事例は必ず入れる必要がありますか。
必須ではありません。入れる場合は、主張のあとに1文か2文で添え、数字は原則として1つに絞ります。詳しい出典を示す必要はなく、国名とどちらの方向に動いたかが分かれば裏づけとして働きます。
海水淡水化を推す結論にしても大丈夫ですか。
問題ありません。ただし費用と電力の負担に触れておくと、議論が現実的になります。オーストラリアでは、雨が戻って稼働を止めている間も維持費がかかったと指摘されています。条件を添えたうえで推すほうが、無条件に推すより説得力が出ます。
このテーマの準備は、他のタスクにも使えますか。
使えます。限られた資源をどう配分するか、需要を抑えるのか供給を増やすのか、という論じ方は、エネルギー、食料、土地を扱うタスクでもそのまま働きます。収録タスクにも水や環境を扱ったものが複数あります。
10 まとめ
このタスクで最初に確認したいのは、fresh water を「きれいな水」ではなく「淡水」と読めているかどうかです。そこを押さえたら、不足によって何が起きるかを2つに絞って掘り下げ、最後に、その問題へ直接届く対策を選びます。
fresh water は塩分をほとんど含まない水。海水と対になる語で、clean water とは軸が違う
不足しているのは飲料水だけではない。淡水取水量のうち農業が69%、工業が19%(FAO AQUASTAT)
対策は、前半で自分が挙げた問題に届くものを選ぶ
手順は他の回と同じです。シリーズの共通の進め方は、総論の記事から確認できます。
タスク深掘りシリーズ
タスク深掘りシリーズ:アイデア・実例・語彙・モデルアンサーまで1問ずつ徹底解説【総論】