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ライティング・タスク2

タスク深掘りシリーズ:アイデア・実例・語彙・モデルアンサーまで1問ずつ徹底解説【総論】

執筆:高橋 響 公開日: 最終更新:

タスクを1問選んで、読んで、アイデアを出して、書いて、添削を受ける。その1問から、次のタスクに持ち越せるものはどれくらいあるでしょうか。

タスク深掘りシリーズでは、IELTSライティング・タスク2のタスクを1問ずつ取り上げます。読み方、賛成側と反対側のアイデア、回答に入れられる実例、レベル別の語彙、モデルアンサーの作り方まで、1問について最後まで準備します。この記事はシリーズのハブで、毎回共通になる手順をまとめています。個別の記事はここから辿れます。

01タスク深掘りとは何をすることか

タスク深掘りとは、ライティング・タスク2のタスクを1問だけ選び、回答を書く前後の作業を最後まで済ませてしまうことです。取り上げるのは、本サイトに収録しているアクティブなタスク509件(2026年8月26日時点)の中から1問です。

手順することできあがるもの
1タスクを前提・対象・問われていることの3つに分解するそのタスクで論じる範囲
2両側のアイデアを出し、一段掘り下げるボディに使えるメインアイデア
3実例を集め、回答への入れ方を決める裏づけに使える2件から3件の事例
4語彙をコロケーションで拾う中級と上級それぞれの表現リスト
5モデルアンサーを作り、自分の回答と比べる次に直すところ

なぜ1問を深く掘るのか

タスク2で出るテーマは毎回違います。それでも、論じ方のほうは使い回せます。政府が価格や規制で国民の行動を変えてよいか、という問いを1問きちんと準備しておくと、砂糖税、たばこ税、アルコールの販売規制、ジャンクフードの広告制限が、同じ論じ方で扱えます。1問について最後まで準備する作業は、その1問のための準備で終わりません。

逆に、毎回ちがうタスクを1問ずつ書いて添削を受けるだけだと、回答は増えても、次のタスクに持ち越せるものは増えていきません。書くこと自体からも時間配分や自分の弱点は見えてきますが、書く前と書いたあとの作業を省くと、同じ深さの回答を量産することになります。

このシリーズが想定している読者

内容としては書けているのに Task Response が伸びない、という段階の方を想定しています。文法や語彙のミスが原因でスコアが止まっている場合は、先にそちらを扱った記事のほうが役に立ちます。アイデアは浮かぶが、それを並べたところで段落が終わってしまう。この形で止まっているなら、手順2以降で扱う掘り下げの作業から始めるとよいでしょう。

02手順1 タスクを3つの要素に分解する

タスクを読んだら、書き始める前に次の要素に分けます。どのタスクでも同じ枠に入ります。

要素何を書き出すか回答での扱い
前提として与えられている事実タスクが事実として述べている部分タスクの中では前提として受け入れる。ここを否定する議論は成り立たない
論じる対象設問が指しているもの。this や these が指している対象本文の各段落が、この対象から離れないようにする。ずれると Task Response に響く
問われていることDiscuss both views、To what extent などの問いかけの部分要求されている作業の数だけ、回答に対応する部分を用意する

砂糖税のタスクを例にすると、次のように入ります。前提が「多くの国の政府が高糖分の食品と飲料に特別な税を最近導入した」、対象が these taxes、問われていることが「両方の見方を論じ、自分の意見を述べる」です。

前提の欄が埋まると、書いてはいけない方向がひとつ決まります。多くの国で導入済みだとタスクが言っているので、そんな税は現実には不可能だという反論は成り立ちません。前提を先に書き出しておくと、この種の空振りを防げます。

対象がずれていないかを確かめる

このうち、回答でもっとも崩れやすいのが対象です。タスクの中の一語を拾ったあと、そこから一般論のほうへ広がってしまうと、書いている本人には正しく見えたまま議論が別のものになります。書き終えたあと、各ボディがその対象そのものについて論じているかを確認します。対象を指す語が本文中に出てきているかを見るのは、そのための簡単な確認方法のひとつです。代名詞や因果関係でつながっていれば、同じ語が毎回出てこなくてもかまいません。

ライティング・タスク2 タスクを読み違えるのはなぜか?IELTSライティング・タスク2で起きる3つの誤読と読み方の練習 ライティング・タスク2 IELTSライティングで「テーマから離れた議論」を見抜く2つの検証法

03手順2 両側のアイデアを出し、一段掘り下げる

アイデアは、他人が用意したものを読む前に、自分で出します。先に完成品を読むと、そこに書いてあった議論しか浮かばなくなるからです。試験本番でアイデアを出すのは自分なので、まず自分で書き、そのあとで抜けを埋める順にします。

浅いまま止まっているサイン

思いついたアイデアが、次のどれかの状態で止まっていたら、まだ一段足りていません。

  • 評価だけで終わっている:便利、効率的、負担が大きい、健康によいといった評価で止まっている。そう言えるのはなぜか、誰にとってそうなのかが書かれていない
  • 別のタスクにそのまま貼れる:その段落を別のテーマのタスクの下に置いても違和感がないなら、そのタスク固有の議論になっていない
  • 反論に一言で崩れる:「そんなに変わらない」で終わってしまうなら、そうなる条件を自分で示せていない

掘り下げの向き

一段進めるときは、そのアイデアがなぜ成り立つのかを、対象の性質から説明します。砂糖税の例なら、値段が上がれば消費が減る、で止めずに、砂糖入り飲料には水や無糖のお茶という代替品が身近にあるので値上げが購入の変化につながりやすい、というところまで書きます。この一段があると、代替のきかない食品に課税した場合との違いへ進めます。

もうひとつの掘り下げ方は、反対側の議論への先回りです。賛成側のボディで、反対側から出てきそうな批判にも触れておくと、自分の主張がどの条件で成り立つのかを示せます。両側を別々に書いて終わるより、議論が噛み合います。

ライティング・タスク2 エッセイのアイデアが浅くなるのはなぜか:思いついた答えに飛びつかない4段階の思考 ライティング・タスク2 Discuss both views で議論を平行線にしない「比較軸」の作り方

04手順3 実例を用意し、回答への入れ方を決める

深掘りの段階では、1つのタスクにつき2件から3件ほど用意しておけば十分です。賛成側に1件、反対側に1件、制度の効果や影響の広がりを示すものが1件あれば、ボディの両方をまかなえます。回答に実例を2件も3件も入れるという話ではなく、書くときに選べる状態にしておくための準備です。

回答での入れ方

実例は、使い方を誤ると回答の質を下げます。数字を並べただけの文が入ると、その段落の議論がそこで止まってしまうからです。次の形で扱います。

  • 主張のあとに続ける:先に自分の主張を述べ、そのあとに実例を1文か2文で添える。実例から書き始めると、何を示すための例なのかが読み手に伝わらない
  • 数字は原則として1つに絞る:数字を詰め込みすぎると、エッセイというより報告書のような文章になりやすい。制度の仕組みか、結果の数値か、どちらか一方でよい
  • 覚えていないなら国名と方向だけ:In the UK, a levy on high-sugar drinks led manufacturers to cut the sugar content of their products. のように、数字を出さずに書ける。間違った数字を書くより安全
  • 出典を詳しく示す必要はない:According to a study published in ... のように研究名まで書いても、それで回答の評価が上がるわけではない。触れるなら国名や年に留める

その例が議論を進めているかを確かめる

実例を書くこと自体が目的になっていないかは、その1文を消してみると分かります。消しても段落の主張が変わらないなら、その例は議論を進めていません。入れる位置か、選んだ例そのものを見直します。

ライティング・タスク2 具体例は入れるべきか:議論を深める例と、ただの繰り返しになる例の違い

05手順4 語彙をコロケーションで拾う

テーマ別の語彙は、単語の一覧で覚えても回答では出てきません。実際に崩れるのは、語を知らないところではなく、その語を何とつなぐかのところだからです。tax、consumption、burden のような語はどれも見たことがあるのに、前置詞や動詞の組み合わせで止まります。拾うのはコロケーションの単位にします。

中級と上級で分ける基準

中級(バンド6を目指す段階)上級(バンド7以上を目指す段階)
何を集めるかそのテーマの議論を成立させる最低限の動詞と前置詞同じ内容を別の語で言える幅と、意味を正確に絞り込める語彙
impose a tax on ~、reduce consumption of ~act as a deterrent、place a disproportionate burden on ~
ねらい言いたいことを誤りなく書き切る同じ語の繰り返しを避け、内容を正確に絞り込む

上級の表現は、覚えた直後は使えるつもりでいても、本番では前置詞のところで崩れます。集めたコロケーションを使って1文作ってみて、前置詞と冠詞まで含めて確認しておきましょう。

IELTS学習アプリ コロケーション検索 単語やフレーズを入力すると、その語と自然に組み合わさる表現を確認できます。テーマ語を入れて、動詞と前置詞の組み合わせを確かめておきましょう。 ライティング・タスク2 IELTSライティングのテーマ別語彙:キラーワードで説得力を上げる方法

06手順5 モデルアンサーを作る

ここまでで、読み方、両側のアイデア、実例、語彙がそろいます。最後に、それを1本のエッセイの形にまとめます。本サイトのアプリ「タスク検索」でも、この順番で学習を進められます。

ステップすること確かめること
1 タスクを探すキーワードと問題タイプで絞り込む選んだタスクを、手順1の3要素に分解できているか
2 自分でアイデアを書く「メインアイデアを考える」から、ボディ2つのメインアイデアを入力する。Opinion型とDiscussion型では、自分の立場を入れる欄も出てくる。日本語でも入力できる2つのメインアイデアが、どちらも論じる対象の話になっているか
3 論理をチェックする入力したアイデアに対してフィードバックを受け取るタスクからずれていないか、2つのボディが同じことを言っていないか
4 定番のアイデアを見る「メインアイデアを表示する」で、両側によく使われるアイデアが並ぶ。各側から2つまで選べる自分が思いつかなかったアイデアはどれか
5 モデルアンサーを作る自分のアイデア、または選んだ定番のアイデアからモデルアンサーを生成する。段落ごとに語数が表示される自分が書いた回答と、どこが違うか

順番として大事なのは、2を3や4より先に済ませることです。定番のアイデアを先に見てしまうと、その中から選ぶだけの作業になり、自分で考える工程が消えます。まず自分で書き、そのあとで抜けを埋める順にしましょう。

IELTS学習アプリ タスク検索 収録しているライティング・タスク2のタスクをキーワードと問題タイプで検索し、メインアイデアの検討からモデルアンサーの作成まで進められます。このシリーズで扱うタスクも、すべてここから探せます。

出てきたモデルアンサーをどう使うか

生成したモデルアンサーを読んで納得して終わりにすると、次に同じタスクを書いてもほとんど変わりません。次のどれか1つをやってから閉じるようにしましょう。

  • 自分の回答と並べて、段落の役割を比べる:各ボディの1文目だけを抜き出して並べる。自分のトピックセンテンスが、モデルアンサーと同じ粒度で書けているかを見る
  • コロケーションだけを抜き出す:本文をそのまま覚えようとせず、組み合わせを5つほど書き出して、別のタスクで使ってみる
  • 片側の段落を自分で書き直す:モデルアンサーの一方の側だけを残し、もう一方は見ずに自分で書く。両方読んでから書くより負荷がかかるぶん、定着します

モデルアンサーは、本番で同じタスクが出たときに再現するためのものではありません。自分の回答に足りていない要素を見つけるための比較対象として使うと、その1問から得られるものが増えます。

07シリーズの記事一覧

これまでに取り上げたタスクを、公開した順に並べています。新しい回はここに追加していきます。

砂糖税 Discussion foods and beverages という対象の広さ、賛成側と反対側の定番アイデア、イギリス・メキシコ・デンマークの実例、税制まわりのコロケーション 第1回 記事を読む 大学の学費の負担 Opinion because で与えられた理由をどこまで否定できるか、all と only の読み方、イングランド・オーストラリア・ドイツ・北欧の制度、学費と公費をめぐるコロケーション 第2回 記事を読む 食品ロス Cause & Solution people と we で入れ替わる主語の読み方、原因と対策の対応のさせ方、イギリス・フランス・韓国の制度、food と waste の不可算をめぐるコロケーション 第3回 記事を読む 外見への支出 Double question because で与えられた理由の外に出る読み方、理由を循環させない掘り下げ方、positive か negative かの決め方、ISAPSの調査とフランス・ノルウェーの制度、見た目をめぐるコロケーション 第4回 記事を読む 都市の用途分離(ゾーニング) Advantage / Disadvantage this policy が指す範囲の読み方、分離に賛成する側と反対する側のアイデア、どちらが上回るかの決め方、アメリカ・日本・ニュージーランドの制度、zoning をめぐるコロケーション 第5回 記事を読む 淡水(fresh water)の不足 Cause & Solution fresh water を「新鮮な水」と読まない語の理解、水が循環していても不足が起きる理由、問題と対策の対応のさせ方、ケープタウン・シンガポール・オーストラリアの実例、水をめぐるコロケーション 第6回 記事を読む 技術と犯罪率 Opinion 設問に理由が書き込まれている形の読み方、警察記録と被害調査で違う犯罪率の作られ方、賛成側と反対側のアイデア、防犯カメラの検証結果とイギリス・日本の実例、犯罪を論じるときのコロケーション 第7回 記事を読む 公共交通の無料化 Opinion everyone が示す対象の広さ、運賃収入が消えた分を誰が負担するのか、賛成側と反対側のアイデア、クイーンズランド州の50セント運賃とルクセンブルクの無料化、交通と財源をめぐるコロケーション 第8回 記事を読む 博物館の入場料 Advantage / Disadvantage 利点と欠点が誰にとってのものなのかを見極める読み方、有料と無料それぞれのアイデアの掘り下げ方、イギリスの無料化とその後に分かったこと、ルーブル美術館の二重価格と日本の自己収入目標、入場料と資金をめぐるコロケーション 第9回 記事を読む 採用選考での年齢制限 Positive / Negative 差別そのものではなく法律という手段を論じる読み方、応募の段階に話が限られていること、positiveとnegative双方のアイデアの掘り下げ方、日本・アメリカ・イギリスの法制度、年齢と雇用をめぐるコロケーション 第10回 記事を読む 医師・教師とアスリートの報酬 Opinion 誰が報酬を決めているのかという読み方、比較を問う設問で片側だけを論じない組み立て、賛成側と反対側それぞれのアイデアの掘り下げ方、Forbesの報酬ランキング・OECDの教員給与・日本の給特法改正、報酬をめぐるコロケーション 第11回 記事を読む 慣習と伝統 Opinion and で結ばれた2つの主張(現代生活との関わりと、守る価値)の分け方、many という限定の扱い、賛成側と反対側それぞれのアイデアの掘り下げ方、ユネスコ無形文化遺産と日本の危機言語、custom と habit の使い分け 第12回 記事を読む 動物園 Discussion 残酷さと保全という別々の軸で並べられた2つの見方の受け方、all the zoos という限定への答え方、両側のアイデアの掘り下げ方、アラビアオリックスの再導入とコスタリカの動物園閉鎖、animal welfare と animal rights の使い分け 第13回 記事を読む 都市の公共の場所の騒音 Cause & Solution 原因と影響を取り違えない読み方、public places という限定の扱い、原因と対策の対応のさせ方、EEAの調査とパリの速度引き下げ、フランクフルト空港の夜間規制、noise と sound の使い分け 第14回 記事を読む 人と会わずに暮らせる社会 Positive / Negative possible と without any の読み分け、会わずに済むことの利点、健康と創造性の研究、イギリスと日本の孤独対策、loneliness と social isolation の使い分け 第15回 記事を読む

どの回から読んでも構いません。扱っているタスクは違っても、手順は同じです。手順2で出す両側の中身だけは問題タイプによって変わり、Discussion や Opinion なら賛成側と反対側、Cause & Solution なら原因と対策になります。本番までに時間がある方は、自分が苦手なテーマの回から始めてみるとよいでしょう。

08よくある質問

どのタスクから深掘りを始めればよいですか。

アイデアがいちばん出にくいテーマから始めるのがおすすめです。書きやすいテーマは、深掘りをしなくてもある程度の回答になるため、作業の効果が見えにくくなります。シリーズの記事一覧から、自分が苦手だと感じるテーマの回を選んでみましょう。

タスク1問にどれくらい時間をかければよいですか。

決まった時間はありません。一例として、手順1と2で20分、実例と語彙の書き出しで20分、モデルアンサーとの比較で20分にすると1時間ほどになります。1回で終わらせず、日をあけてもう一度アイデアだけ書き出してみると、定着しているかどうかが分かります。

深掘りしたテーマが本番で出なかったら、準備が無駄になりませんか。

同じテーマが出ることを前提にした準備ではありません。1問を最後まで掘ると、そのテーマの知識だけでなく、論じ方そのものが手元に残ります。政府が価格や規制で行動を変えてよいかという問いを1問準備しておくと、たばこ税、アルコールの販売規制、ジャンクフードの広告制限が同じ論じ方で扱えます。

アイデアを先にアプリで表示してしまってもよいですか。

自分で書いたあとに見る順をおすすめします。定番のアイデアを先に見ると、その中から選ぶだけの作業になり、自分で考える工程が消えるためです。試験本番でアイデアを出すのは自分なので、まず自分で書き、そのあとで抜けを埋める順にしましょう。

具体例に出す数字を覚えていないときはどうすればよいですか。

数字を出さずに、国名と変化の方向だけを書けば十分です。In the UK, a levy on high-sugar drinks led manufacturers to cut the sugar content of their products. のように書けます。間違った数字を書くくらいなら、書かないほうが安全です。詳しい出典を示す必要もありません。

実例を回答に入れると、知識をひけらかしているように見えませんか。

主張を述べたあとに1文か2文で添える形なら、そうは読まれません。避けたいのは、例から書き始めることと、数字を詰め込みすぎることです。実例を消しても段落の主張が変わらないなら、その例は議論を進めていないので、入れる位置か内容を見直してみましょう。

モデルアンサーは丸暗記して本番で使ってもよいですか。

暗記した文章を再現する使い方はおすすめしません。同じタスクが出る保証がないうえ、覚えた文をあてはめようとすると、目の前のタスクとずれた内容になります。モデルアンサーは、自分の回答に足りていない要素を見つけるための比較対象として使い、段落の役割とコロケーションを持ち帰るようにしましょう。

深掘りはライティング・タスク2だけのものですか。

このシリーズで扱うのはライティング・タスク2のタスクです。取り上げるタスクは、本サイトに収録しているアクティブなタスク509件(2026年8月26日時点)から選んでいます。手順そのものはスピーキングのPart 3にも応用できますが、シリーズの記事はライティング・タスク2のタスクを対象にしています。

09まとめ

タスク深掘りで手元に残るのは、そのテーマの知識よりも論じ方のほうです。同じ構造のタスクに考え方や材料を応用できるので、1問を最後まで掘る作業は、その1問のためだけの準備で終わりません。

  • 手順1 タスクを前提・対象・問われていることの3つに分解する。前提を争う議論は成り立たない
  • 手順2 両側のアイデアを自分で出してから、一段掘り下げる。評価だけで終わっていたらまだ足りない
  • 手順3 実例は2件から3件そろえておく。回答では主張のあとに1文か2文で添え、数字は原則1つに絞る
  • 手順4 語彙はコロケーションの単位で拾う。中級は誤りなく書き切る表現、上級は意味を絞り込める語彙
  • 手順5 モデルアンサーは自分でアイデアを書いたあとに作り、自分の回答と並べて比べる

手順の中身は、個別の記事でそのタスクに即した形で確認できます。上の記事一覧から1本選んで、賛成側と反対側のメインアイデアを1つずつ、自分の言葉で書くところから始めてみましょう。

前提・対象・問われていることの3つに分解できているかどうかは、自分では気づきにくいところです。書いた答案を一緒に見ていくと、掘り下げが足りているかを分けられます。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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