1本目のパッセージは、20世紀初頭にフランス絵画を買い集めた姉妹の話です。お金の出どころを表す語から始まります。amassed a fortune は事業で巨額の財を築いたこと、came into her inheritance はその財産を相続したことを指します。この2つは主語が違うので、誰が稼いで誰が受け取ったのかを取り違えると、年代を問う設問で外れます。
次に来るのが、収集の進め方を表す語です。art dealer や a champion of、had a hand in は、姉妹に助言した人物の役割を説明する位置に出てきます。had a hand in は「関与していた」という程度の関わりを表すので、その人物が主導したという意味にはなりません。実際この文章では、助言者が主導したという長年の見方が近年になって改められた、という流れになっています。
beyond their means も判断を分ける語です。手が届かないほど高価だったという意味なので、買わなかった理由が資金にあったことを示します。買う気がなかったのか、買えなかったのかの違いは、True・False・Not Given の判定で問われやすいところです。
語彙リスト(20語)
英語
意味
amassed a fortune
巨万の富を築いた
came into her inheritance
遺産を相続した
rigorously
徹底して、厳格に
geared toward
〜に向けて組み立てられた
governess
住み込みの家庭教師
coincided with
〜と時期が重なった
art dealer
画商
beyond their means
経済的に手の届かない
a champion of
〜の擁護者、旗振り役
had a hand in
〜に関与していた
the bulk of
〜の大部分
the war effort
戦争を支えるための取り組み
safe passage
安全な移動・移送
vibrant
活気のある
tedious
単調で骨の折れる
distressing
心をすり減らすような
much is made of
〜がしきりに取り上げられる
felt obliged to
〜しなければと感じた
social upheaval
社会の大きな混乱
legacy
後世に残るもの、遺産
02騒音と静けさが体に及ぼす影響を表す語
体の反応を表す語がまとまって出てきます。finely attuned to は音に細かく反応するようにできていること、fight or flight は危険に直面したときの体の身構えを指す決まった言い方です。cardiovascular disease は、その反応が長く続いた場合の結果として挙げられます。短期的には利点、長期的には害という対比で段落が進みます。
対策を扱う段落では、行政の語が中心になります。designated、legislation、came into effect は、いずれも公的な決定を表します。came into effect は施行された時点を指すので、その施策がすでに動いているのか、これからなのかを読み分ける手がかりになります。muffles は緑地が音を吸収することを表す語で、対策の中身を説明する位置に出てきます。
研究を扱う後半では、benign と detract from が対になります。タンクの中で不思議な感覚が生じても、それは害がなく、体験の価値を損なうものではない、という主張です。volition も同じく重要で、静けさから利益を得られるかどうかは本人が望んでいるかどうかによる、という限定を示します。concedes が出てきたら、その研究者が不利な点を認めたうえで話を続けていると考えると流れがつかめます。
語彙リスト(19語)
英語
意味
finely attuned to
〜に細かく反応するようにできている
fight or flight
闘争か逃走か(危険時の体の反応)
cardiovascular disease
心血管疾患
designated
(正式に)位置づけた
underestimated threat
過小評価されている脅威
acoustic
音響の
muffles
音をやわらげる
legislation
法律、法制化
came into effect
施行された
benign
害のない
detract from
〜の価値を損なう
sensory stimuli
感覚への刺激
recruited
(被験者を)集めた
sensory deprivation
感覚遮断
default mode network
デフォルトモードネットワーク(安静時に働く脳の回路)
advocate
支持者、提唱者
volition
自らそうしようとする意志
concedes
(不利な点を)認める
attainable
手の届く、実現できる
03砂糖の生産と貿易を扱う語
書評形式のパッセージで、経済史の語が並びます。subsidised と trade barriers は、政府が国内の産業を守るためにしたことを表します。livelihood はその反対側で、守られなかった側の生計を指す語です。came off worse は、その結果として貧しい国が不利な立場に置かれたことを示します。
労働の話題では、contrary to popular belief が論の転換点になります。大農園の話に見えて実は小規模農家が担っていた、という反転がここで起こるので、この語の前後で主張が入れ替わります。labour-intensive と brutal は、その労働の実態を表す語です。
種による違いを扱う段落では、vulnerable to と extremes of temperature が理由を示します。クジラやイルカにレム睡眠が見られないのは、その状態では体温の急な変化に対応しにくいからだ、という説明です。sponges は脳を持たない例として挙げられるので、夢を見る条件を確かめる材料になります。
後半は、外から見えるものと内側で起きていることを区別する語が中心です。outward behaviour は観察できる行動、dreamscapes は当人にしか分からない夢の中身を指します。on their own terms は、人間の感覚を基準にせず相手の感覚に合わせて考えるという意味で、筆者の結論につながる言い方です。
交易を扱う段落では、tusks、monopolise、lucrative が続けて出てきます。象牙を蓄えたのは交易のためであり、その交易が利益を生んだからこそ政治的な力が強まった、という因果です。intrinsic value は最後の段落に出てくる語で、金が通貨としてよりも、それ自体に価値を持つものとして扱われた最初の例だ、という主張を支えています。
the pendulum has swung と dystopian は対で読む語です。AIが人類を滅ぼすという見方から、AIが人類を救うという見方へ、振り子が逆に振れたという比喩になっています。どちらの極も筆者は支持していないので、この文を根拠に筆者が楽観的だと判断すると誤ります。
行政の実情を扱う段落では、buried in bureaucracy と reap the benefits が対になります。データはあっても手続きの中に埋もれていて、恩恵を受け取るところまで至らない、という指摘です。susceptible to と adversarial attacks は安全性の話題で、まとめて出てきます。最後の for the sake of は、AIのためのAIには意味がないという結論を示す言い方です。
都市のようすを表す語から始まります。bustling と teem with は人の多さを表す語で、多言語が飛び交う情景の描写に使われます。multilingualism はこの文章の中心となる語で、以降くり返し出てきます。
調査を扱う段落では、研究の語が中心です。overriding aim は最も重視される目的、variables は結果を左右する要因を指します。embark on は、調査が次の段階に入ることを表す位置に出てきます。learning outcomes が指すのは成績そのものより広く、学習の成果全体なので、テストの点だけを指すと読むと範囲を狭く取りすぎます。
結論を扱う段落では、medium of instruction が鍵になります。授業で使われる言語という意味で、この文章の主張はここに集約されます。hold back と exposure to は、その言語に触れる機会が少ない子どもが不利になるという説明です。unanticipated と lag behind は、予想に反した結果を述べる段落に出てきます。that ship has sailed は英語の使用を今からやめるのは現実的でない、という含みを持つ言い方です。