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ライティング・タスク2

waste・litter・garbage・rubbish・trash・refuse の違い:ごみの「場所」と英米差で選ぶ

執筆:高橋 響 公開日:

日本語の「ごみ」は一語ですが、英語では waste、litter、garbage、rubbish、trash、refuse と、少なくとも6つの語が対応します。どれを選ぶかで、そのごみがどこにあるのか、イギリス英語なのかアメリカ英語なのか、どのくらい改まった文章なのかが変わります。

IELTSのライティング・タスク2では、環境・都市・消費をめぐる課題でこれらの語が出てきます。この記事では6語の違いを、意味の範囲・英米差・かたさの3点から整理し、junk や debris のような周辺の語、エッセイでの選び方、数量の表し方までまとめます。

01waste・litter・garbage・rubbish・trash・refuse はどう違うのか

6語の違いは、3つの軸で決まります。そのごみがどこにあるか、どの英語圏の語か、どのくらい改まった語か、の3点です。結論を先に言うと、ライティング・タスク2で迷ったときは waste を選んでおけばほぼ問題ありません。残りの5語は、使える場面のほうが限られています。

指しているもの英米差とかたさ
waste人間の活動から出る不要物の全般。最も広い英米共通。学術的な文章にも使えるhousehold waste / waste management
litter道路や公園に捨てられて散らかっているごみ英米共通。中立的pick up litter / drop litter
rubbish不要になったもの全般。とくに家庭から出る日常的なごみ主にイギリス英語。日常寄りrubbish bin / rubbish collection
garbage家庭から出る日常的なごみ。もとは生ごみ寄り主にアメリカ英語。日常寄りgarbage truck / garbage collection
trash家庭から出る日常的なごみ。もとは紙くずなど乾いたもの主にアメリカ英語。日常寄りtrash can / take out the trash
refuse廃棄物。とくに家庭から出るごみ英米共通。行政や法律の文書で使う硬い語refuse collection / municipal refuse

英米差については、主要な英英辞典(Cambridge Dictionary、Oxford系辞典、いずれも2026年8月時点)が garbage と trash に「主にアメリカ英語」、rubbish に「イギリス英語」というラベルを付けています。どれかが誤りというわけではなく、書き手がどちらの英語で書いているかを示す語だと考えてください。

もう一点、6語ともごみ全体を指すときは不可算名詞として扱います。a rubbish や two garbages のような形は作れません。この点は07でまとめて扱います。

02waste がエッセイの第一選択になるのはなぜか

waste は「人間の活動から出た不要物」全体を指す上位語で、家庭ごみから産業廃棄物、食品ロス、電子機器まで含みます。統計や行政の文書、学術的な文章で標準的に使われる語なので、ライティング・タスク2でも第一選択になります。rubbish や trash のような日常寄りの響きがなく、話題の大きさに合わせて範囲を広げたり狭めたりできるのが強みです。

名詞を前に付けて範囲を絞る

waste は前に名詞を置くだけで種類を限定できます。どの範囲のごみの話をしているかを一語で示せるので、エッセイでは重宝します。

household waste(家庭ごみ)/ domestic waste(同じく家庭から出るごみ、やや硬い)

industrial waste(産業廃棄物)/ hazardous waste(有害廃棄物)

food waste(食品廃棄物)/ plastic waste(プラスチックごみ)

electronic waste(電子機器の廃棄物。e-waste とも書く)

municipal waste(自治体が回収するごみ全体)

うしろに名詞を置いて仕組みを表す

逆に waste をうしろの名詞の前に置くと、ごみをめぐる制度や作業を表す複合語になります。waste management(収集から処分までの仕組み全体)、waste disposal(処分)、waste treatment(処理)、waste collection(収集)、waste reduction(削減)が代表例です。rubbish management のような組み合わせは定型になっていないので、この位置に入る語も waste だと考えておくとよいでしょう。

Wealthier households tend to generate more waste than poorer ones.

Waste management is an expensive service for local governments to provide.

Much of the plastic waste produced on land eventually reaches the ocean.

Separating food waste from other rubbish makes composting possible.

waste には「浪費」の意味もある

waste にはごみとは別に「浪費」の意味があり、こちらは a waste of ... の形で可算になります。同じ語ですが振る舞いが違うので、書いたあとに冠詞を確認しておくと安心です。動詞の waste(無駄にする)も同じ系統で、waste time、waste money、waste resources のように使います。

Recycling reduces the amount of waste sent to landfill.ごみの意味。不可算で冠詞は付かない

Building another airport would be a waste of public money.浪費の意味。この用法では a が付く

03litter は「散らかされたごみ」だけを指す

litter は、捨てられて公共の場所に散らかっている状態のごみを指します。ものの種類ではなく置かれている場所で決まる語なので、同じ空き缶でも、ごみ箱の中にあれば rubbish や trash、道端に落ちていれば litter になります。ポイ捨てを論じる課題では、この語でなければ言い表せない場面が出てきます。

Volunteers spent the morning picking up litter along the riverbank.

The council has introduced fines for dropping litter in public places.

Litter left on beaches is often washed into the sea.

Fast-food packaging accounts for a large share of the litter found near stations.

動詞としての litter と littering

litter は動詞にもなります。自動詞なら Do not litter.(ポイ捨て禁止)という掲示の形、他動詞なら Empty bottles littered the pavement.(空き瓶が歩道に散乱していた)のように、散らかす対象を主語や目的語に取ります。行為そのものを名詞で言うときは littering で、罰則の話ではこの形がよく出てきます。イギリス英語では街頭のごみ箱を litter bin と呼びます。

Several cities fine people for littering in the street.

Signs warning against littering have had only a limited effect.

Discarded masks littered the pavements during the pandemic.

There is a lot of litter on the streets around the station.路上に散らかっている状態

I put the litter in the bin in my kitchen.ごみ箱に入れるものは litter とは呼ばない

同じ綴りの別の litter

litter には無関係な意味もあります。a litter of puppies は「一度に生まれた子犬たち」、cat litter は猫用トイレの砂、leaf litter は地面に積もった落ち葉の層です。いずれも文脈がはっきり違うので混同することは少ないのですが、辞書を引いたときに別の語義が出てきても驚かないでおきましょう。

04rubbish と garbage・trash はどう使い分けるのか

3語とも「不要になったもの」を広く指す語で、意味の差より地域差のほうが大きいと考えてください。rubbish はイギリス英語、garbage と trash はアメリカ英語で、指しているものはほぼ重なります。日本語の「ごみ」に一番近いのがこの3語ですが、waste より日常寄りの語なので、エッセイでは家庭や個人の場面に絞って使うと収まりがよくなります。

いずれも家庭ごみ専用の語ではありません。rubbish なら rubbish on the beach(浜辺に落ちているごみ)や building rubbish(建築で出る廃材)のように、家庭の外でも使えます。それでも日常でいちばんよく出てくるのは家庭から出るごみの場面です。

日本語イギリス英語アメリカ英語
ごみrubbishgarbage / trash
ごみ箱(屋内)bin / rubbish bintrash can / garbage can
ごみ箱(街頭)litter bintrash can
ごみ収集車bin lorry / dustcartgarbage truck
ごみ収集rubbish collection / refuse collectiongarbage collection / trash collection
ごみ袋bin bagtrash bag / garbage bag
ごみ処分場rubbish dump / tipgarbage dump / landfill

garbage と trash の違いはどこから来たのか

かつてのアメリカ英語では、garbage が生ごみのように水分を含むもの、trash が紙や包装材のように乾いたものを指す傾向がありました。今の日常語ではこの区別はほとんど意識されず、どちらも家庭ごみ全般を指して使われています。エッセイで書き分けを気にする必要はありませんが、由来を知っておくと、辞書の語義が微妙に違う理由が分かります。

1本のエッセイの中では揃える

IELTSはイギリス英語でもアメリカ英語でも評価されますが、1本の答案の中で rubbish と trash が入れ替わると、読み手が引っかかります。綴り(organise と organize など)と同じで、どちらかに寄せておくのが安全です。

Rubbish collection is organised locally, and residents must sort their trash.1文の中で英式と米式が混ざっている

Rubbish collection is organised locally, and residents must sort their rubbish.イギリス英語に揃えた形

「くだらない」の意味に引っぱられない

rubbish と garbage、trash には、口語で「くだらないもの、質の低いもの」という意味があります。That film was rubbish.(あの映画はひどかった)や This report is garbage. のような使い方で、イギリス英語では rubbish は「けなす」という動詞にもなります。会話では便利ですが、エッセイで相手の主張を否定するのに使うと口語的すぎるので、別の言い方に置き換えるとよいでしょう。

The claim that technology harms children is rubbish.口語的で、書き言葉としてはくだけすぎる

The claim that technology harms children is unconvincing.エッセイで使える否定の仕方

05refuse はどんな文脈で使う語か

名詞の refuse は、廃棄物、とくに家庭から出るごみを指す改まった語です。意味の範囲は waste に近く、家庭ごみにも廃棄物全般にも使えます。違いは範囲ではなくかたさで、日常会話にはほとんど出てきませんが、自治体の掲示や公的な文書では refuse collection、refuse disposal のような形で今も使われています。エッセイで使っても誤りではないものの、行政文書調の響きが強いので、制度や仕組みを説明する場面で使うくらいがちょうどよい語です。

名詞と動詞で発音が違う

refuse は品詞によって発音が変わります。ごみを意味する名詞は /ˈrefjuːs/ で、第1音節にアクセントがあり、語尾は s の音です。「断る」という意味の動詞は /rɪˈfjuːz/ で、第2音節にアクセントがあり、語尾は z の音になります。record や present と同じく、名詞は前、動詞はうしろにアクセントが来るパターンです。スピーキングで読み上げるときに混ざりやすいので、音の違いも合わせて覚えておきましょう。

名詞(ごみ)

Refuse collection takes place every Tuesday morning.

The city spends a significant part of its budget on refuse disposal.

Household refuse is sorted at a central facility before being processed.

動詞(断る)

Some residents refuse to pay the new collection charge.

関連する語として、refuse collector(ごみ収集作業員)という言い方もあります。イギリスの求人や行政の文書で見かける改まった呼び方で、日常では bin man とも呼ばれます。アメリカ英語なら garbage collector のほか、sanitation worker という言い方もよく使われます。

06junk・scrap・debris・sewage はどう使い分けるのか

ここまでの6語で書けないごみもあります。捨てられたものの中身を具体的に示す語で、使えると環境トピックの語彙の幅が一段広がります。waste の言い換えではなく、waste の内訳を示す語だと考えてください。

指しているもの
junk不要になった古い持ち物。価値がないと見なされたものclear out the junk in the garage / junk mail
scrap再利用できる金属や布の切れ端。食べ残しは food scrapsscrap metal / food scraps
debris破壊や事故のあとに散らばった破片marine debris / space debris
sewage下水。トイレや台所から出る汚水sewage treatment / raw sewage
landfill埋立処分。またはその処分場send waste to landfill / landfill sites
recyclables資源として回収されるものseparate recyclables from general waste

Old furniture and broken appliances are usually treated as junk rather than recyclable waste.

Scrap metal is one of the few materials that can be recycled almost indefinitely.

Marine debris harms wildlife long after the objects themselves have broken apart.

Untreated sewage discharged into rivers remains a serious problem in many cities.

Only a small proportion of household waste is sent to landfill in countries with strict recycling targets.

landfill は冠詞の付け方に英米差があります。イギリス英語では send waste to landfill、go to landfill のように無冠詞で処分の方式を指す形が普通で、アメリカ英語では send waste to a landfill のように冠詞を付けて場所として言うほうが一般的です。施設そのものを数えるときは、どちらの英語でも landfill sites や landfills と複数形にできます。

つづりと発音で注意したい2語

debris はフランス語から入った語で、語尾の s は発音しません。イギリス英語では /ˈdebriː/、アメリカ英語では /dəˈbriː/ と読みます。複数形のように見えますが不可算名詞なので、a debris や debrises とは書けません。

数え方も語によって違います。junk と sewage は不可算で、a junk や sewages とは書けません。一方、切れ端や食べ残しを指す scrap は scraps、資源として回収されるものを指す recyclables は、どちらも複数形で使うのが普通です。

sewage と sewerage は1文字違いで意味が別です。sewage は下水そのもの、sewerage は下水を運ぶ管や施設の全体を指します。都市のインフラを論じるときは、汚水の話なら sewage、設備投資の話なら sewerage system と書き分けると正確になります。

The city plans to invest in its sewerage system.下水道という設備の話

The plant treats sewage before it is released into the river.汚水そのものの話

junk には junk food(栄養価の低い食品)、junk mail(求めていない広告郵便)という定型もあります。どちらもごみそのものを指す語ではありませんが、「価値がないと見なされたもの」という junk の中心の意味は共通しています。

07「ごみ」は数えられない。数量はどう書くのか

waste、litter、rubbish、garbage、trash、refuse は、ごみ全体を指すときはいずれも不可算名詞として扱います。a rubbish、two garbages、many litters といった形は作れません。日本語の「ごみが多い」をそのまま英語にすると many を使いたくなりますが、ここは量を表す言い方に切り替える必要があります。主語になったときの動詞も単数で受けます。

  • a lot of waste / a great deal of waste:量が多いことを表す標準的な形
  • a large amount of waste:改まった書き方。amount は不可算名詞に使う
  • a bag of rubbish / two bags of rubbish:容器を単位にして数える
  • a piece of litter:ごみ1つ分を指したいとき
  • the amount of waste:量。the number of waste とは書けない

Cities produce many garbages every day.不可算名詞なので複数形にできない

Cities produce a large amount of waste every day.量の表現で受ける

There were many litters in the park.ごみを意味する litter も通常は不可算

There was a lot of litter in the park.動詞も単数で受ける

例外として、技術的な文章では waste が複数形の wastes で使われることがあります。industrial wastes や toxic wastes のように、廃棄物の種類を並べるときの用法です。ただし一般的なエッセイでこの形を使う必要はないので、単数の waste に揃えておくと迷いません。

ライティング・タスク2 number と amount の使い分け ライティング・タスク2 development は数えられる?抽象名詞の可算・不可算の揺れ

08日本人学習者がやりがちな「ごみ」の誤り

つまずきのほとんどは、「ごみ」という一語の訳で6語を処理してしまうところから生まれます。出方はおおむね決まっているので、パターンごとに整理しておきます。文として壊れているわけではなく、語の選び方が標準から外れているだけのものもありますが、いずれも読み手が引っかかる形です。

日常寄りの語を制度の話に使ってしまう

The government should improve rubbish management.制度を表す複合語は waste で作る

The government should improve waste management.定型の組み合わせ

Factories must treat their trash before releasing it into rivers.工場から出るものは家庭ごみの語では表せない

Factories must treat their industrial waste before releasing it into rivers.種類を名詞で限定する

litter を場所と切り離して使ってしまう

Each household should reduce the litter it produces.家庭から出るごみの総量は litter ではない

Each household should reduce the waste it produces.総量の話は waste

和製英語の「ダストボックス」をそのまま使う

ごみ箱を dust box と書く誤りは、日本語のカタカナ語がそのまま出てしまう例です。イギリス英語には dustbin という語があり、今も使われています。日常では bin と短く言うことも多く、家庭の大型のごみ箱は wheelie bin と呼ばれます。一方、dust box をごみ箱の意味で使うことはありません。

Please throw the empty cans into the dust box.dust box はごみ箱の意味では使わない

Please throw the empty cans into the bin.イギリス英語。アメリカ英語なら trash can

いずれも言いたいことは伝わりますが、語の選択と可算・不可算の扱いは Lexical Resource と Grammatical Range and Accuracy の観点で見られる部分です。環境トピックの答案はごみを表す語が何度も出てくるので、書き終えたあとに waste と litter で検索して、1つずつ確認しておくと取りこぼしが減ります。

IELTS学習アプリ ExpressionDiff(表現のニュアンス比較) 気になる2つの表現の意味やニュアンスの違いを比較できるツールです。この記事で扱ったような紛らわしい語の組み合わせの確認に役立ちます。

09環境トピックのエッセイで使えるコロケーション

語を選べるようになったら、次は動詞との組み合わせを決めておくと文が安定します。ごみの話は「出す・減らす・処理する・分別する」の4つの動作でほとんど書けるので、それぞれの定型を持っておくと、書きながら語を探す時間が減ります。

書きたい内容表現
ごみを出すgenerate / produce wasteWealthier households tend to generate more waste.
ごみを減らすreduce / cut / minimise wasteCharging for plastic bags is one way to reduce waste.
ごみを処理するdispose of / treat wasteHazardous waste must be disposed of separately.
ごみを分別するsort / separate wasteResidents are required to sort their waste into several categories.
埋め立てるsend waste to landfillIn many countries, less waste is sent to landfill than a decade ago.
焼却するincinerate waste / waste incinerationSome countries incinerate most of their household waste.
ポイ捨てを取り締まるfine people for litteringSeveral cities fine people for dropping litter in the street.
ごみを拾うpick up litterCommunity groups organise events to pick up litter at weekends.

導入で言い換えるときの選択肢

タスク文に waste や rubbish が出てきた場合、導入でそのまま写すのは避けたいところです。言い換えは別の単語に置き換える作業ではなく、範囲を保ったまま角度を変える作業だと考えてください。garbage に置き換えても改まり方が下がるだけなので、次のような表現を使うと自然です。

言い換え指している範囲
household waste家庭から出るごみ
domestic waste同じく家庭から出るごみ。やや硬い
municipal waste自治体が回収するごみ全体
waste disposalごみの処分という論点
waste management収集から処分までの仕組み
single-use plastic使い捨てプラスチック。ごみの原因側を指す
packaging包装材。ごみの中身を具体化する

ボディ段落では、次のように角度を変えながら書くと同じ語の繰り返しを避けられます。

Charging households for the waste they produce encourages people to buy less packaging.

Local authorities in several countries have made waste separation compulsory.

Fines for dropping litter are easy to announce but difficult to enforce.

Reducing single-use plastic at source is more effective than improving disposal afterwards.

4文とも同じ論点を扱っていますが、waste、waste separation、litter、single-use plastic と、指している範囲を少しずつずらしています。語を機械的に置き換えるのではなく、今ごみのどの側面について書いているのかを先に決めると、語彙の幅と内容の正確さが同時に上がります。

10よくある質問

IELTSのエッセイでは waste と garbage のどちらを使えばよいですか。

waste です。waste は人間の活動から出る不要物全体を指す語で、統計や行政の文書、学術的な文章で標準的に使われます。garbage は主にアメリカ英語の日常寄りの語なので、家庭や個人の場面に限って使うほうが収まります。waste management のような制度を表す複合語も waste で作ります。

rubbish と trash はどちらが正しいですか。

どちらも正しく、地域差です。rubbish はイギリス英語、trash は主にアメリカ英語で、指しているものはほぼ同じです。IELTSはどちらの英語でも評価されますが、1本の答案の中で入れ替わると読み手が引っかかるので、綴りと同じようにどちらかに揃えておくと安全です。

litter と rubbish はどう違いますか。

litter は捨てられて公共の場所に散らかっている状態のごみだけを指します。ものの種類ではなく置かれている場所で決まる語なので、同じ空き缶でも、ごみ箱の中にあれば rubbish、道端に落ちていれば litter になります。家庭から出るごみの総量を論じるときに litter は使えません。

garbage と trash に意味の違いはありますか。

かつてのアメリカ英語では、garbage が生ごみのように水分を含むもの、trash が紙や包装材のように乾いたものを指す傾向がありました。今の日常語ではこの区別はほとんど意識されず、どちらも家庭ごみ全般を指します。エッセイで書き分けを気にする必要はありません。

refuse をエッセイで使っても大丈夫ですか。

誤りではありませんが、行政や法律の文書で使われるかなり硬い語です。意味の範囲は waste に近く、家庭ごみにも廃棄物全般にも使えます。refuse collection や refuse disposal のような決まった組み合わせで、制度や仕組みを説明する場面に使うくらいがちょうどよい語です。それ以外の場面では waste のほうが自然に読めます。

refuse の発音は「断る」と同じですか。

違います。ごみを意味する名詞は /ˈrefjuːs/ で、第1音節にアクセントがあり語尾は s の音です。「断る」という意味の動詞は /rɪˈfjuːz/ で、第2音節にアクセントがあり語尾は z の音になります。record や present と同じ、名詞と動詞でアクセントが移るパターンです。

garbages や litters と複数形にできますか。

ごみを指す用法ではできません。waste、litter、rubbish、garbage、trash、refuse は、ごみ全体を指すときはいずれも不可算名詞として扱います。量を表したいときは a lot of waste、a large amount of waste のように量の表現を使い、数えたいときは a bag of rubbish や a piece of litter のように単位になる語を挟みます。技術的な文章で industrial wastes のように複数形が使われることはありますが、エッセイでは単数に揃えておくのが安全です。

rubbish を「くだらない」の意味でエッセイに使えますか。

避けたほうがよい使い方です。rubbish や garbage には口語で「くだらないもの、質の低いもの」という意味があり、イギリス英語では rubbish は「けなす」という動詞にもなります。相手の主張を否定するときは unconvincing のような書き言葉の形容詞に置き換えると、文章のかたさが揃います。

11まとめ

「ごみ」を表す英語の選択は、そのごみがどこにあるか、どの英語圏の語か、どのくらい改まった語か、の3点で決まります。次の8点を押さえておけば、環境トピックのエッセイで語を探して止まる場面はほとんどなくなります。

  • waste は不要物全般を指す最も広い語。エッセイの第一選択で、waste management のような複合語もこの語で作る
  • litter は捨てられて散らかっているごみ。ごみ箱の中のものや、家庭から出る総量には使わない
  • rubbish はイギリス英語、garbage と trash は主にアメリカ英語。1本の答案では揃える
  • garbage と trash の違いはかつてのアメリカ英語の使い分けに由来するもので、今の日常語ではほぼ同じ
  • refuse は廃棄物を指す行政文書調のかたい語。名詞は /ˈrefjuːs/ で、動詞の /rɪˈfjuːz/ とは発音が違う
  • junk・scrap・debris・sewage はごみの中身を具体化する語。waste の言い換えではなく内訳を示す
  • 6語ともごみを指すときは不可算。a rubbish や many garbages とは書けず、量の表現か単位になる語で受ける
  • rubbish や garbage の「くだらない」という意味は口語なので、主張の否定には使わない

過去に書いた環境トピックの答案を開いて、ごみを表す語がどれになっているか確かめてみてください。waste で書けるところに garbage が入っていたら、そこは置き換えられる箇所です。語を1つ選び直すたびに、その語が何を指しているのかがはっきりしてきます。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

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