プランニングに関する記事を読んで手順は分かったけれども、いざ実践してみるとうまくいかない。10分かけてから書き始めたものの、プランニングが不十分で30分では書き切れなかった。しっかり考えようとしたら20分かかってしまい、今度は書く時間が足りなくなった。
この記事では、ライティングサミットでも実践している『プランニング上達のためのロードマップ』を紹介します。自分の回答のクオリティがいちばん上がる配分を一緒に見つけましょう。
01なぜ40分通しの練習だけではプランニングが上達しないのか
本番と同じ40分で書く練習をくり返しても、自分に合うプランニングの時間は決まりません。40分の中でプランニングを短くすればライティングが長くなり、プランニングを長くすればライティングが短くなるため、2つの時間が常に同時に動くからです。書き上がった回答の議論が浅かったとき、その原因がプランニングの不足なのか、時間に追われて書ききれなかったことによるものなのかを、あとから区別できません。
そこで、片方の時間を固定して、もう片方だけを動かします。ここで紹介する練習では、まずライティングを30分に固定してプランニングの長さを変え、ライティングの速さが安定してから合計40分に収めていきます。全体は次の4段階です。
| 段階 |
時間 |
固定するもの |
確かめること |
| 第1段階 |
プランニング無制限+ライティング30分 |
ライティング30分 |
内容が決まった状態から30分で書き切れるか |
| 第2段階 |
プランニング20分+ライティング30分 |
ライティング30分 |
20分で何をどこまで決められるか |
| 第3段階 |
プランニング10分+ライティング30分 |
ライティング30分 |
10分に縮めたときに落ちるのはどこか |
| 第4段階 |
カスタマイズ(合計40分) |
合計40分 |
配分を1分ずつずらしたとき、どこで最もクオリティが上がるか |
第1段階と第2段階は、合計時間が40分を超えます。プランニングとライティングをそれぞれ独立して仕上げるための練習なので、この2つの段階では合計時間を気にせずに進めます。第3段階は10分+30分でちょうど40分になりますが、この30分に見直しの時間は入っていません。プランニング・ライティング・見直しの3つを40分に収めるのは第4段階からです。
この練習で必要になるもの
- タイマー:プランニングとライティングを別々に測ります。合計時間だけを測ると、どちらに何分使ったかが残りません
- 同じ形式で書ける環境:手書きで受験するなら手書き、コンピューターで受験するならタイピングで通します
- 記録:回ごとに、条件・語数・書き終わったかどうか・時間がかかった箇所を1行で残しておきます
02第1段階:プランニング無制限+ライティング30分でライティングの速さを安定させる
最初にやることは、プランニングの時間を測らずに、納得できるところまで考えてから書き始めることです。ここで安定させたいのは、書く内容が決まった状態からのライティングの速さです。その状態でも30分で書き切れないなら、プランニングを何分にしても本番では間に合いません。
この段階で守ること
ライティングの30分に入ったら、そこからはプランニングを大きく修正しません。プランニングの最中に立場や理由を変えるのは、むしろこの段階でやっておきたいことです。避けたいのは、書き始めたあとに「やはり反対の立場のほうが書きやすい」と気づいて構成を作り直すことのほうで、そうなるとその30分に何が含まれていたのかが分からなくなり、ライティングの速さを測れなくなります。語の選び直しや1文の書き直しは、通常のライティングに含まれるので気にしなくてかまいません。
✗
ライティングに入ってから、ボディ2の理由そのものを差し替えるプランニングのやり直しがライティングの時間に混ざる
○
決めた理由のまま書き切り、書き終えてから差し替えを検討する30分で何語書けたのかが測れる
もう一つ、この段階でやめておきたいのが、回答の中身を全文、日本語で用意してしまうことです。時間を測らないぶんメモはいくらでも増やせますが、下書きに近いところまで書いてから書き始めると、プランニングを20分、10分と縮めていったときに同じ状態を再現できません。第2段階以降との比較が成り立たなくなります。
時間を使ってよいのは考えることのほうで、メモを増やすことではありません。理由を掘り下げる、具体例が使えるかどうかを検討する、2つの理由が重なっていないかを確かめる。ここに時間をかけて、書き始めたときに迷わない状態になったら、メモはそこまでにします。
30分で何を見るか
30分が経過したら、書き終わっていなくても手を止めます。そのうえで次の4点を記録します。1回の結果だけで自分のライティングの速さを判断する必要はありません。同じ条件で何本か書いて、どのくらいの幅に収まるのかを見ます。
| 記録すること |
見る点 |
| プランニングに実際に使った時間 |
納得できるまでに何分かかるのか。20分なのか35分なのかで、次の段階での縮め方が変わります |
| 30分で書き終えたかどうか |
終わらなかった場合、どのブロックの途中で止まったか |
| 語数 |
250語以上という条件を満たしているか。260語から290語に収まっているか |
| 時間がかかった箇所 |
時間を使ったのが導入なのか、ボディ2なのか、結論なのか |
見るのは平均だけではありません。時間がかかった回でも30分以内に書き切れているかまで確認しておきます。本番で毎回同じ速さで書けるとは限らないので、遅かったほうの結果を基準にしておくと、本番で時間がかかった場合にもどこを削るかを判断しやすくなります。逆に、毎回30分を大きく余らせているなら、この段階は早めに切り上げて次に進んでかまいません。
時間がかかった箇所が分かると、次にどこを調べればよいかが決まります。ボディ2の途中で毎回止まるなら、2つ目の理由の掘り下げが浅いまま書き始めているのかもしれませんし、英文を組み立てるところで時間を使っているのかもしれません。原因を一つに決める前に、その回のメモを見返して、書き始めた時点で何が決まっていなかったのかを確かめます。結論だけが毎回書けない場合は、結論に何を書くかが決まっていないので、時間の配分とは別の問題になります。
IELTS学習アプリ
ライティングタスク2模試
タスクを選んで実際に書き、経過時間と語数を確認しながらライティングの速さを測れます。
03第2段階:プランニング20分+ライティング30分で決めきる範囲を確かめる
ライティングが30分で安定してきたら、プランニングに20分という上限を設けます。第1段階で実際に何分使っていたかによって、この段階の意味は変わります。35分かかっていた人は、20分の中に何を残して何を捨てるかを決めることになりますし、もともと15分で終わっていた人は、余った時間で掘り下げを一段深くする練習になります。
20分で決めておきたいのは、書き始めてから考え直さずに済む状態です。具体的には次の内容がメモに並んでいる状態を指します。
| 決めること |
どこまで書き出すか |
| ポジション |
賛成か反対か、両方の見方に触れてから自分の考えを述べるのか |
| ボディ1とボディ2の理由 |
それぞれ一言で書き出す。2つが同じことの言い換えになっていないかも確かめる |
| 理由の掘り下げ |
なぜそう言えるのかを、理由ごとにもう一段書き足す |
| 具体例 |
使う例を一言で。思いつかない場合は、その理由自体を替えるかどうかをここで決める |
| 結論で述べること |
ポジションの再確認と、ボディで述べた内容の要約 |
20分あっても足りないと感じる場合、時間が短いのではなく、メモに書く量が多すぎることがよくあります。プランニングは回答の下書きではないので、英文で書き出す必要はありません。日本語と英単語が混ざったメモでも、書き始めたときに迷わなければ役目を果たします。
反対に、20分の途中でやることがなくなる場合は、理由の掘り下げが一段で止まっている可能性があります。理由に対して「なぜそう言えるのか」を1回聞いて終わりにせず、出てきた答えにもう一度同じ問いを重ねると、ボディに書くことが具体的になります。もう一段掘り下げてもなお時間が余るなら、20分を使わなくても決めきれているのかもしれません。その場合は次の段階へ進みます。
そもそもプランニングで何をどの順に決めればよいのかが定まっていない場合は、手順のほうから確認しておくと、20分の使い道が決めやすくなります。
ライティング・タスク2
プランニングの基本【初級】:エッセイを書き始める前にアイデアを整理する手順
04第3段階:プランニング10分+ライティング30分に縮めると何が落ちるのか
次はプランニングを10分に縮めます。この段階の目的は、10分で足りるかどうかを判定することではなく、20分から10分に半減させたときに回答のどこが落ちるのかを自分の目で見ることです。落ちる場所が分かれば、本番でプランニングが予定より長引いたときに、何を優先して決めればよいかが分かります。
比べ方
同じタスクで20分版と10分版を書いても、2回目は内容を覚えているので比較になりません。同じ問題タイプの別のタスクを2問用意して、片方を20分、もう片方を10分で書きます。問題タイプをそろえるのは、賛否を問うタスクと原因・解決策を問うタスクのように、組み立て方が違うタスクどうしを比べると差の原因が分からなくなるためです。
見る箇所
| 見る箇所 |
10分版で起きやすいこと |
| 理由の掘り下げ |
掘り下げが一段で止まり、ボディが理由の言い換えで埋まる |
| ボディ1とボディ2の関係 |
2つの段落が近い内容になり、読み手には同じ主張が2回並んでいるように見える |
| 具体例 |
例が思いつかないまま書き始め、一般論の追加で段落を埋める |
| 結論 |
導入で示したポジションと、結論で述べている内容がずれる |
まず見るのは、理由の掘り下げや具体例といった議論の面です。あわせて、文法・語彙・綴りの誤りが増えていないかも見ておきます。プランニングを短くしたぶん、書きながら考える時間が増えて、英文の正確さのほうに影響が出ることもあるためです。10分版でも議論の深さが変わらないなら、いまの自分には20分が長かったことになるので、次の段階ではライティングに時間を回せます。
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メインアイデア強化
回答全体を書かずに、タスクに対するメインアイデアを出す部分だけを取り出して練習できます。
05第4段階:カスタマイズして40分の中で自分に合う配分を見つける
ここで初めて合計を40分にします。第4段階に決まった配分はありません。第3段階までで見えてきた自分の傾向をもとに、40分の中でプランニングとライティングの分数を自分で決め、いくつか試して比べます。たとえば、10分では議論が浅くなる、けれども20分はライティングを圧迫する、という結果だった人なら、プランニング12分、ライティング・見直し28分あたりから始めることになります。
この28分は、英文を書く時間と見直しの時間を合わせたものです。最後の2分から3分を見直しに使うなら、英文を書く時間は25分から26分になります。第3段階まではライティングを30分に固定していましたが、第4段階では40分の中にプランニング・ライティング・見直しの3つを収めます。見直しでは、語数・設問で問われている点に答えられているか・主語と動詞の一致・冠詞と綴りを確認すると、単純な書き間違いをそのまま提出せずに済みます。
1分ずつずらして比べる
最初に決めた配分が自分に合っているかどうかは、他の配分と比べて初めて分かります。次のように配分だけを変えて、同じ問題タイプのタスクを書き比べます。
| 配分 |
試す人 |
出やすい結果 |
| 10分+30分 |
ライティングに余裕がほしい人 |
英文は書き切りやすいが、ボディの掘り下げが浅くなりやすい |
| 12分+28分 |
最初の基準にしやすい配分 |
議論の深さと英文の正確さの両方を保ちやすい |
| 15分+25分 |
議論が浅いと指摘されている人 |
議論は具体的になるが、25分で書き切れるかどうかが分かれ目になる |
比べるときは、同じ観点で見ます。語数、設問で問われている点にすべて触れているか、ボディ1とボディ2が別の内容になっているか、文法と綴りの誤りがどれくらい残っているか。この4点をそろえておけば、どの配分で書いた回答がよかったのかを自分でも判断できます。添削を受けているなら、どの配分で書いたものかを書き添えて提出すると、配分による違いもあわせて見てもらえます。
この表の3つも例で、ここから選ぶという話ではありません。第4段階のゴールは特定の分数にたどり着くことではなく、自分の回答のクオリティがいちばん上がる配分を見つけることにあります。比べた結果が9分+31分でも18分+22分でも、そこでいちばんクオリティが上がるなら、それが答えになります。
40分という枠自体も動かせる
ここまで40分を前提にしてきましたが、ライティングの持ち時間は、タスク1とタスク2を合わせた60分です。タスク1を19分で仕上げられるなら、タスク2に使えるのは41分になります。タスク1の練習が進んで1分でも2分でも短くできれば、その分をタスク2のプランニングかライティングに回せます。タスク2の配分を詰めるところで行き詰まったら、タスク1側にまだ削れる時間がないかも見ておくと、全体としての選択肢が増えます。
ライティング・タスク2
IELTSライティングタスク2の40分:プランニングと見直しに何分残すかの判断基準
06プランニングとライティング、それぞれの時間は何に関わるのか
プランニングに時間をかけると、理由の掘り下げや段落構成を考える余裕が生まれます。ライティングに時間を回すと、英文を組み立て、書いたものを見直す余裕が生まれます。プランニングでは主に何を書くかを決め、ライティングではそれを英語の文章として組み立てますが、実際には両者を完全に分けることはできません。ライティング中にも情報の順番や具体例の出し方を考えますし、プランニングの段階で英語の言い回しが浮かぶこともあります。
IELTSライティングの採点基準(Band Descriptors)は4つの観点に分かれています。プランニングとライティングは、そのうちどこに関わりやすいかで整理できます。
| 観点 |
見られていること |
特に関係しやすい作業 |
| Task Response |
タスクで問われている点に答えられているか、主張が展開されているか |
アイデアと理由の準備、書きながらの説明の展開 |
| Coherence and Cohesion |
全体の構成と、文と文のつながり |
構成の準備、書きながらのつなぎ方の判断 |
| Lexical Resource |
語彙の幅と正確さ、綴り |
ライティングと見直し |
| Grammatical Range and Accuracy |
さまざまな文構造を使い分けられるか、それを正確に書けるか |
ライティングと見直し |
この表は、どの作業がどの観点に関わりやすいかの目安です。Task Response は準備の段階だけで決まるものではなく、書きながら主張を説明していく部分も見られています。どちらかの時間を増やせば特定の観点が上がる、という単純な関係ではないので、時間を足したあとに回答の何が変わったのかを毎回確かめておきましょう。
どちらに時間を回すかは、いま自分の回答で何が起きているかで決まります。議論が浅い、タスクの一部に答えていない、ボディ2の掘り下げが足りないという指摘を受けているならプランニング側に。文法の誤りが多い、時間切れで結論が書けていない、同じ語をくり返しているならライティング側に回すと、変化が回答に表れやすくなります。
ライティング・タスク2
ライティング・タスク2 採点基準表(Band Descriptors):2023年5月改訂で何が変わったのか
07一度決めた配分を、いつ見直すのか
4段階を回して決めた配分は、ずっと使い続けられるものではありません。目標とするレベルが上がっても、自分の実力が上がっても、そのつど調整が必要になります。一度で決まるものではないので、次のような区切りで測り直します。
| 測り直すとき |
何が変わるのか |
| 目標バンドを上げたとき |
求められる議論の深さが変わるため、それまでの配分では足りなくなることがあります |
| ライティングの速さが上がったとき |
これまでより短い時間で書き切れるようになれば、浮いた分をプランニングに回せます |
| 苦手な問題タイプが変わったとき |
原因・解決策を問うタスクだけプランニングに時間がかかる、という偏りが出ることがあります |
| タスク1が速くなったとき |
ライティングは60分通しの試験なので、タスク1で浮いた時間をタスク2に回せます |
| 受験の形式を変えたとき |
手書きとタイピングではライティングの速さが変わるため、その時間を測り直します |
測り直すといっても、毎回4段階を最初から回す必要はありません。ライティングの速さに変化があったと感じたら第1段階の練習を1本、議論が浅いと言われたら第2段階と第3段階を1本ずつ書けば、いまの配分が合っているかどうかは分かります。記録を残しておけば、前回の数値と並べるだけで判断できます。
目標バンドが上がると、理由の掘り下げや論理の一貫性をこれまでより意識することになるため、プランニングに時間を使ったほうが書きやすくなる人もいます。プランニングの時間は、ライティングの時間を削るだけの時間ではありません。書き始めてから構成に迷ったり、理由を差し替えたりする時間を減らすための時間でもあります。
08よくある質問
プランニングは何分が正解ですか
全員に共通する正解はありません。同じ40分でも、ライティングが速い人はプランニングを長く取れますし、書くのに時間がかかる人は短くせざるを得ません。この記事に出てくる12分という数字も比較の出発点で、目標として示している配分ではありません。4段階は、自分の回答のクオリティがいちばん上がる配分を記録から見つけるための手順です。
練習で合計40分を超えてもよいのですか
第1段階と第2段階では、意図的に40分を超えます。プランニングとライティングをそれぞれ独立して仕上げるための練習で、本番の再現ではないためです。第3段階は合計40分になりますが見直しの時間を含んでおらず、3つをまとめて40分に収めるのは第4段階からになります。なお、ライティングはタスク1とタスク2を合わせて60分の試験なので、タスク1を短く仕上げられれば、タスク2に使える時間は40分より増えます。
ライティングに入ってからプランニングを直してはいけませんか
本番で直すこと自体は問題ありません。ただし第1段階では、書き始めたあとに構成を作り直すと、その30分に何が含まれていたのかが分からなくなり、ライティングの速さを測れません。プランニングの最中に立場や理由を変えるのは問題なく、語の選び直しや1文の書き直しも通常のライティングに含まれます。
10分版と20分版は、同じタスクで書き比べてもよいですか
同じタスクだと2回目は内容を覚えているため、比較になりません。同じ問題タイプの別のタスクを2問用意して、片方を20分、もう片方を10分で書きます。問題タイプをそろえるのは、組み立て方の違うタスクを比べると差の原因が分からなくなるためです。
4段階はどのくらいの期間で回せばよいですか
日数ではなく本数で考えると進めやすくなります。第1段階はライティングの時間が安定するまで数本、第2段階以降は各段階で数本ずつ書けば、記録を並べて判断できる状態になります。1本ごとに条件と結果を残しておくことのほうが、期間を決めることより重要です。
プランニングを長くしても議論が深まらないときは何を見ればよいですか
掘り下げが一段で止まっていないかを確かめます。理由に対して「なぜそう言えるのか」を1回聞いて終わりにせず、出てきた答えにもう一度同じ問いを重ねると、ボディに書くことが具体的になります。メモを英文で書き出していて時間を使っている場合は、日本語と英単語の混ざったメモに切り替えると、考えるほうに時間を使えます。
本番でプランニングが予定の時間を超えたらどうすればよいですか
第3段階で、プランニングを短くしたときに自分の回答のどこが落ちるかを確認してあるので、その部分を優先して決めてから書き始めます。理由の掘り下げが不足しやすいのであれば、そこだけは決めてから書き始める、という判断ができます。何が落ちるかは人によって違うので、本番の前に自分の傾向を見ておきます。
手書きとタイピングで配分は変わりますか
ライティングにかかる時間が変わるため、配分も変わります。受験する形式と同じ方法で第1段階を測り直し、その結果からプランニングに回せる時間を決めます。途中で受験形式を変えた場合も、ライティング側の時間を測り直しておくと本番で見通しが立ちます。
09まとめ
プランニングの時間は、本番と同じ40分の練習をくり返しても決まりません。ライティングを30分に固定してプランニングだけを動かし、ライティングの速さが安定してから合計40分に収めていくと、自分の配分を記録から決められます。決まった分数にたどり着くための練習ではなく、自分のクオリティがいちばん上がる点を探すための練習です。
- 40分通しの練習では、プランニングとライティングの2つが同時に動くため、回答のクオリティがどちらによるものかを判断できない
- 第1段階は、プランニングの時間を測らずにライティング30分だけを固定し、書く内容が決まった状態からのライティングの速さを安定させる
- 第1段階では、ライティングの30分に入ってからプランニングを大きく修正しない。作り直すと、その30分に何が含まれていたのかが分からなくなる
- 第2段階の20分で、ポジション・2つの理由・掘り下げ・具体例・結論で述べることまでを決めきる
- 第3段階の10分は、足りるかどうかの判定ではなく、短くしたときに回答のどこが落ちるかを見るために書く
- 第4段階では、プランニング・ライティング・見直しの3つを40分に収める。ライティングに割り当てた時間の中から見直しの2分から3分を残す
- 第4段階はカスタマイズ。10分+30分、12分+28分、15分+25分のように配分だけを変え、語数・設問への対応・ボディの議論・誤りの残り方という同じ観点で比べる
- プランニングに時間をかけると掘り下げと構成に、ライティングに回すと英文の組み立てと見直しに余裕が出る。どちらに回すかは、いまの回答で何が起きているかで決める
- 特定の分数にたどり着くことがゴールではない。自分の回答のクオリティがいちばん上がる配分を見つけることが4段階の目的で、タスク1を速く仕上げられればタスク2に回せる時間そのものも増える
- 決めた配分は、目標バンドが上がったとき、ライティングの速さが上がったとき、受験形式を変えたときに測り直す
いま自分が何分でプランニングを終え、何分で書き切れているのかを答えられないうちは、配分を変えても結果を読み取れません。次の1本から、プランニングとライティングを別々に測るところから始めてみましょう。