「much」は「多くの」という意味を持つ英単語ですが、肯定文では使いにくいという特徴があります。例えば、「I have much money.」という文は文法的には間違いではないものの、英語では不自然に聞こえます。この記事では、なぜ肯定文で「much」を使うことが少ないのか、その理由と代わりに使うべき表現について解説します。また、「much」が肯定文で使える場合や、副詞としての用法についても詳しく説明します。
これらの例文では「much」を肯定文で用いていますが、不自然ではありません。いずれもフォーマルな書き言葉の文体だからです。特に「Much work remains to be done.」のように「much」が主語の位置にある文では自然に使えます。アカデミックな文体であるエッセイでも、「Much research has shown that ...」のような使い方は問題ありません。
しかし、冒頭で紹介したような「I have much money.」は、日常的な内容を述べるカジュアルな文脈の文なので、堅い響きの「much」が浮いてしまい、不自然に感じられるのです。
「a lot of money」のほか、「a substantial amount of money」「a significant amount of money」などを使うのが一般的です。「I have a lot of money.」「I have a substantial amount of money.」はどちらも自然な言い方になります。
much money と a lot of money の違いは何ですか。
意味の違いではなく、使われる文体の違いです。「much」は疑問文や否定文で使われるのが基本の語で、肯定文で名詞の前に置くとフォーマルな書き言葉の響きになります。日常的な内容なら「a lot of」のほうが収まりがよくなります。
否定文や疑問文なら much money と言えますか。
使えます。「I don't have much money.」(あまりお金を持っていない)、「There isn't much traffic today.」(今日はあまり交通量がない)はどちらもごく自然な英語です。むしろ疑問文・否定文が「much」の本来の居場所です。
肯定文でも much が自然になるのはどんなときですか。
フォーマルな書き言葉の文体のときです。「Much work remains to be done.」「The project requires much time and effort.」「Much money was spent on unnecessary items.」はいずれも不自然ではありません。特に「much」が主語の位置にある文では自然に使えます。
IELTSのエッセイで much を使ってもよいですか。
エッセイはアカデミックな文体なので、「Much research has shown that ...」のような使い方は問題ありません。避けたいのは「I have much money.」のように日常的でカジュアルな内容を述べる文で、そこでは堅い響きの「much」が浮いてしまいます。
副詞として使う much は肯定文でも使えますか。
あとに名詞が続かない副詞的用法なら、肯定文でも自由に使えます。「I much appreciate your help.」「I much prefer tea to coffee.」「This idea is much better than the previous one.」のように、動詞や形容詞・副詞を修飾して「非常に」「とても」の意味になります。
Much to my surprise のような形も肯定文で使えますか。
使えます。「Much to my surprise, he showed up at the party.」(驚いたことに)、「Much to my disappointment, the concert was canceled.」(残念なことに)は慣例表現で、肯定文でも「much」を使うことができます。
06まとめ
まとめると、「much money」のように名詞に直接続ける場合(形容詞的用法)は、日常的な肯定文では「a lot of money」「a substantial amount of money」などの表現を用いる方が自然だが、否定文や疑問文、そしてフォーマルな書き言葉の肯定文ではその限りではないということになります。また、「much」のあとに名詞がない場合、つまり副詞的用法の場合には、肯定文でも自由に「much」を使うことができます。