発言を扱う問題では、話し言葉の慣用句や否定の文が、設問では短い評価の語になっています。Test 1 の Q21 では、I don't see how it can be entirely down to luck(すべてが運によるとは思えない)という発言が、設問では There must be an explanation(説明がつくはずだ)になっていました。否定の発言を裏返して、話し手が結局何を主張しているかを考えると、設問との対応が見えてきます。
02言い換えの4つの型を、20巻の例で見るとどうなるか
各回の記事では、言い換えを4つの型に分けて並べています。
型
本文 → 設問の例
気づくための手がかり
同じ意味の別の語に置き換える
countless arguments → numerous disputes(Test 2 Q36) a huge advertising budget → invested a great deal of money in the promotion(Test 3 Q11)
形容詞と名詞の両方が別の語になっていることがある
品詞や文の組み立てを変える
players complained → criticisms were received from players(Test 2 Q28) portraits of O'Keeffe → O'Keeffe was the subject(Test 4 Q11)
主語の入れ替え、能動態と受け身の入れ替え、動詞と名詞の入れ替え
具体的な内容を、範囲の広い語でまとめる
this coastal city → a location in Britain(Test 1 Q17) froze ... trampled ... dried → a method of freezing then drying(Test 3 Q1)
地名や手順の一部が、設問では消えていることがある
本文の説明を、ひと言の評価で言い換える
the threat is right on our doorstep → not very far away(Test 1 Q22) a matter of life and death → vital for our survival(Test 4 Q24)
慣用句や比喩が、設問では意味をそのまま表す言い方になる
1つ目と2つ目の型は、本文の語と設問の語を並べると対応を確かめやすい型です。3つ目と4つ目の型では、設問の語が本文に出てこないことが多く、本文の中身が設問の語の範囲に入るかどうかを考えることになります。1つの組に2つの型が重なっている例もあります。Test 2 の Q37 で、no heckling、no shouted disagreement、Nobody said a word という3つの否定の文が語群の total silence の2語になっていたのも、3つ目の型の例です。
03言い換えを見つけても判定を誤るのは、どんなときか
Test 1〜4 の各記事の05では、言い換えを見つけていても判定を誤りやすい設問を3つずつ取り上げています。取り上げた例の多くは、言い換えの組そのものではなく、その前後にある短い語を読み落としたときに起きています。
読み落としやすいもの
例
条件を付ける語
Test 1 Q2:breed in summer and autumn のうしろに but only in years when が続く
比べている相手
Test 1 Q37:more than のうしろは most daily activities で、ほかの電子機器ではない
範囲を広げる語
Test 2 Q9:沿岸の範囲を示した文のあとに also で始まる文が続く
目的を表す語
Test 3 Q10:ラブラドールへ行った目的は to trap and trade furs
言い換えの前に付く動詞
Test 4 Q8:shifting art trends の前に remained independent from が付いている
増えたものの中身
Test 4 Q13:increased の目的語は the size of her canvases
どの例でも、設問の語やその言い換えは本文に見つかっています。読み落としているのは、but only、also、to、remained independent from のような、言い換えの組の外にある語です。言い換えを見つけたところで読むのをやめず、その文の最後までと、次の文の書き出しまで確かめる習慣をつけておくと、この種の読み違いは減らせます。
人物と発言を結びつける問題や、情報がどの段落にあるかを答える問題です。発言の慣用句や否定の文が短い評価の語になっていたり、地名や具体的な方法が a location や a technology のような範囲の広い語になっていたりするので、設問の語を本文でそのまま探しても見つかりません。
1語も重ならないのに、同じ内容だと判断してよいのですか?
語が重ならなくても、意味が対応していれば同じ内容だと判断できます。ただし、主語や条件、比べている相手までそろっているかは、別に確かめる必要があります。Test 1 の Q6 では、本文の rescuing and hand-raising any failing chicks と設問の caring for struggling young birds に同じ語はありませんが、failing と struggling、chicks と young birds がそれぞれ同じ意味を表していました。
裏返した肯定の形で書かれることがあります。Test 1 の Q21 では、すべてが運によるとは思えないという発言が、設問では There must be an explanation になっていました。「〜とは思えない」と言う人はほかの何かを主張しているので、その主張を肯定の文にしてから設問と比べるとよいでしょう。
言い換えを見つけたのに判定を誤るのは、なぜですか?
言い換えの組の外にある短い語を読み落としていることがあるからです。20巻では、but only in years when、also、to trap and trade furs、remained independent from のような語が判定に関わっていました。言い換えを見つけたら、その文の最後と次の文の書き出しまで確かめるとよいでしょう。