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リーディング

Cambridge IELTS 20 Test 3 リーディングの言い換え15組:本文と設問のパラフレーズを型で見抜く

執筆:高橋 響 公開日: 最終更新:

今回も、本文と設問の言い換えを1組ずつ確かめていきましょう。今回は、Cambridge IELTS公式問題集 vol.20 の Test 3 を見ていきます。冷凍食品の歴史、サンゴ礁の保全、ロボットへの期待と不安といったテーマが出題されていますが、特に段落の見出しを選ぶ問題や、専門家と発言を結びつける問題は、難しいと感じた人も多いのではないでしょうか。

見出しの語が本文に1つも見当たらないとき、段落のどこを読めばよいのか。言い換えに気づくのは簡単ではないかもしれませんが、話し手が強調している部分に手がかりがあるとしたらどうでしょう?

01同じ意味の別の語に置き換える言い換えとは

Test 3 の同義語の組には、1語どうしの置き換えに加えて、名詞を説明の句に広げた組があります。ocean current changes の current のような1語が、設問では the usual flow of water のような説明の句になっていることもあります。

1-1 a huge advertising budget → invested a great deal of money in the promotion(Q11)

本文 Passage 1・第10段落

... with the help of a clever name and a huge advertising budget, it launched the first 'TV Dinner'.

設問文 Q11

Swanson Foods invested a great deal of money in the promotion of the TV Dinner.

huge(巨額の)が a great deal of(多くの)に、advertising(広告)が promotion(販売促進)に、budget(予算)が money に置き換えられています。本文の名詞句 a huge advertising budget が、設問では invested ... money in(〜にお金をつぎ込んだ)という動詞を使った文になっています。

本文の主語 it は、前の文の Swanson Foods を指しています。with the help of 〜(〜の助けを借りて)は、広告費が商品を売り出すのに使われたことを示していて、設問の in the promotion of the TV Dinner と対応しています。a clever name(うまい名前)は設問に入っていない情報です。

1-2 pollution by humans / ocean current changes → the contamination of the sea from waste / alterations in the usual flow of water(Q20・Q21)

本文 Passage 2

Other menaces include ocean acidification, sea level increase, pollution by humans, deoxygenation and ocean current changes ...

設問文 Q20・Q21(選択肢を2つ選ぶ問題)

Which TWO of these causes of damage to coral reefs are mentioned by the writer of the text?

選択肢の2つ:the contamination of the sea from waste/alterations in the usual flow of water in the seas

pollution(汚染)が contamination に変わり、by humans(人間による)は from waste(廃棄物による)と、汚染の原因がより具体的に書かれています。ocean current changes(海流の変化)は alterations in the usual flow of water in the seas(海の水のふだんの流れの変化)と、current という1語が the usual flow of water と説明的に書かれています。

本文の1つの文に並んだ5つの脅威のうち、2つが選択肢では別の言い方になっています。設問の causes of damage(被害の原因)は、本文の menaces(脅威)に対応しています。一覧の中から選ぶ設問では、本文の並びと選択肢を1つずつ照らし合わせて、どれが本文に書かれているかを確かめることになります。

1-3 many people welcome machine intelligence → There are those who look forward to robots developing greater intelligence(Q33)

本文 Passage 3・第9段落

In fact, she went on, 'Not all fear [robots]; many people welcome machine intelligence.'

設問文 Q33(専門家と発言を結びつける問題)

There are those who look forward to robots developing greater intelligence.

welcome(歓迎する)が look forward to(楽しみにする)に、many people が There are those who(〜する人もいる)と言い換えられています。machine intelligence(機械の知能)は robots developing greater intelligence(ロボットがより高い知能を身につけること)と、名詞句が動名詞を使った句に広げられています。

Not all fear(みんなが恐れているわけではない)は部分否定で、恐れていない人もいる、という意味です。設問の There are those who は、この部分否定のうしろにある many people welcome の内容を受けています。発言の最初の否定だけを読むと、恐れの話だと思ってしまうので、セミコロンのうしろまで読むことが大切です。

02品詞や文の組み立てを変える言い換えとは

疑問文を名詞節に変えたり、評価の形容詞を時間の長さに言い直したりする言い換えです。発言をそのまま訳しても設問の文にはならないので、組み立てごと変わっていることに気づく必要があります。

2-1 this spoilt the flavor and texture of the food → A disadvantage ... was that it affected the taste of food(Q9)

本文 Passage 1・第4段落

While the food frozen this way was still palatable, there was some deterioration.

... and when the ice expanded and the cells burst, this spoilt the flavor and texture of the food.

設問文 Q9

A disadvantage of the freezing process invented in Australia was that it affected the taste of food.

本文の this spoilt 〜(これが〜を損なった)という動詞の文が、設問では A disadvantage ... was that 〜(欠点は〜ということだった)という名詞を主語にした文になっています。spoilt(損なった)は affected(影響を与えた)に、flavor は taste に置き換えられています。

disadvantage にあたる語は本文にありません。there was some deterioration(いくらか質が落ちた)と、this spoilt 〜 の2か所から、この冷凍の方法に欠点があったことが分かります。the freezing process invented in Australia は、同じ段落の前にある this new invention と、その前の段落の Australian inventors を受けています。

2-2 Expecting ... within the next 50 years would be highly ambitious → It will take many decades(Q29)

本文 Passage 3・第5段落

'Expecting a machine close to the creative intelligence of a human within the next 50 years would be highly ambitious.'

設問文 Q29(専門家と発言を結びつける問題)

It will take many decades for robot intelligence to be as imaginative as human intelligence.

本文は「50年以内に期待するのは highly ambitious(かなり野心的だ)」と、期待することへの評価を述べています。設問はこれを It will take many decades(何十年もかかる)と、かかる時間の長さで言い直しています。厳密には同じ主張ではありませんが、50年以内は難しいという見方と、何十年もかかるという見通しは、同じ方向性の内容です。

creative(創造的な)は imaginative(想像力に富んだ)に、close to the creative intelligence of a human(人間の創造的な知能に近い)は as imaginative as human intelligence(人間の知能と同じくらい想像力のある)と、比較の形に変わっています。発言者の評価の語をそのまま探すより、その評価が時間についての見通しに言い直されていないかを考えるとよいでしょう。

2-3 Should we feel guilty about exploiting ...? → start considering whether we are treating robots fairly(Q30)

本文 Passage 3・第4段落

'Moral questions then arise. … Should we feel guilty about exploiting [sophisticated robots]? Should we fret if they are underemployed, frustrated, or bored?'

設問文 Q30(専門家と発言を結びつける問題)

We may have to start considering whether we are treating robots fairly.

本文の疑問文 Should we feel guilty about 〜?(〜に罪悪感を持つべきだろうか)が、設問では considering whether 〜(〜かどうかを考える)という名詞節になっています。疑問文そのものが、考えるべきことの中身として設問に取り込まれています。

exploiting(利用し尽くす)や underemployed, frustrated, or bored(十分に使われず、不満を抱え、退屈している)という具体的な語は、設問では treating robots fairly(ロボットを公平に扱っている)とまとめられています。Moral questions then arise(そのとき道徳的な問題が生まれる)と、Later this century(今世紀の後半には)という前の文が、設問の may have to start(考え始める必要が出てくるかもしれない)という未来の話に対応しています。

03手順や具体例を、範囲の広い語でまとめるとは

本文が順を追って書いた手順や、1つずつ挙げた具体例を、設問はそれを含む範囲の広い語でまとめることがあります。本文の手順の途中にある語は、設問から消えていることもあります。

3-1 froze ... trampled ... dried → a method of freezing then drying(Q1)

本文 Passage 1・第1段落

They froze them overnight, then trampled them to squeeze out the moisture, then dried them in the sun.

This preserved their nutritional value ...

設問文 Q1

People conserved the nutritional value of ___, using a method of freezing then drying.

本文は「一晩凍らせる、踏んで水分を絞り出す、日に当てて干す」と3つの手順を書いています。設問はこれを a method of freezing then drying(凍らせてから乾かす方法)とまとめていて、途中の trampled(踏みつけた)は入っていません。

This preserved their nutritional value(これで栄養価が保たれた)は、設問では People conserved the nutritional value of 〜(人々は〜の栄養価を保った)になっています。本文では This、つまりこの方法が主語ですが、設問では人々が主語です。preserved は conserved と言い換えられています。手順がいくつも並んでいる文では、設問がどの手順を残し、どれを落としているかを見ると、対応を確かめやすくなります。

3-2 survive best in warm, acidic waters / increase coral breeding rates → cope well with the changed sea conditions / speed up reproduction(Q22・Q23)

本文 Passage 2

One aim will be to carry out research on species to find those that can survive best in warm, acidic waters.

Another will be to try to increase coral breeding rates.

設問文 Q22・Q23(選択肢を2つ選ぶ問題)

Which TWO of the following statements are true of the researchers at London Zoo?

選択肢の2つ:They want to identify corals that can cope well with the changed sea conditions./They are trying out methods that would speed up reproduction in some corals.

warm, acidic waters(温かく酸性の海)は、選択肢では the changed sea conditions(変化した海の状態)という言い方に変わっています。温かくなったことと酸性になったことは、どちらもこの文章で気候の変化による脅威として挙げられているもので、changed がその両方を含んでいます。survive best(最もよく生き延びる)は cope well with(うまく対応できる)に、find(見つける)は identify(特定する)に置き換えられています。

もう1つの increase coral breeding rates(サンゴの繁殖の頻度を上げる)は、speed up reproduction(繁殖を速める)になっています。同じ段落のうしろには、水槽での研究で some corals(一部のサンゴ)が人工的に産卵できるようになった、という記述もあります。選択肢の中には、繁殖するサンゴの種類の数を増やす話のように、似た語を使ったものもあるので、何を増やすのかを読み分ける必要があります。

3-3 gather resources nearer to home → of more help to us on Earth(Q31)

本文 Passage 3・第2段落

'I don't see a pressing need to colonise other planets unless we can bring [these] resources back to Earth.'

'Using robots to gather resources nearer to home would seem to be a better use of our robotic tools.'

設問文 Q31(専門家と発言を結びつける問題)

Robots are probably of more help to us on Earth than in space.

nearer to home(もっと身近なところで)は、ここでは地球のことを指しています。設問はこれを on Earth と、はっきりした語で書いています。colonise other planets(ほかの惑星に植民する)は in space(宇宙で)とまとめられています。

a better use of our robotic tools(ロボットという道具のよりよい使い方)は、設問では of more help to us(私たちにとってより役に立つ)に変わっています。would seem to be(〜のように思われる)という控えめな言い方は、設問の probably(おそらく)に対応しています。発言者が控えめに言っている部分は、設問でも probably や may のような語で残されていることがあります。

04見出しや発言の要旨を、ひと言で言い換えるとは

見出しを選ぶ問題では、段落の中身が数語の見出しに縮められています。専門家の発言を扱う問題でも、比喩を含む言い方が、設問では平らな言い方になっていることがあります。

4-1 the comparison is dismissed by some naturalists → Disagreement about the accuracy of a certain phrase(Q16)

本文 Passage 2

... coral reefs are often described as the 'rainforests of the sea', though the comparison is dismissed by some naturalists, including David Attenborough.

設問文 Q16(段落の見出しを選ぶ問題)

見出しの1つ:Disagreement about the accuracy of a certain phrase

見出しの a certain phrase(ある言い回し)が指しているのは、the 'rainforests of the sea'(海の熱帯雨林)という呼び方です。the comparison is dismissed(その比較は退けられている)は Disagreement(意見の違い)になっています。

見出しの about the accuracy(正確さについて)にあたる語は、この文にはありません。続く Attenborough の発言が、熱帯雨林ではまず動物の姿が見えないが、サンゴ礁ではすぐに見える、と比較が正しくない理由を述べています。段落の見出しを選ぶときは、最初の文だけでなく、そのあとに続く発言が何を言おうとしているのかまで読むと、見出しの語との対応が見えてきます。

4-2 encourage them to believe that we can do something → Promoting hope(Q19)

本文 Passage 2

'The crucial point is that the progress we make in making coral better able to survive in a warming world can be shown to the public and encourage them to believe that we can do something to save the planet's reefs,' said Pearce-Kelly.

設問文 Q19(段落の見出しを選ぶ問題)

見出しの1つ:Promoting hope

encourage them to believe that we can do something(何かできると人々に信じさせる)という長い語句が、見出しでは Promoting hope(希望を広める)の2語になっています。hope という語は本文になく、「何かできると信じる」気持ちを名詞1つで表した語です。

encourage(促す)は Promoting に対応しています。The crucial point is 〜(大事なのは〜だ)という書き出しは、この段落で話し手がいちばん伝えたいことを示していて、見出しにつながるのはこの部分です。段落の中に The crucial point や The key のような語があったら、見出しの手がかりとして読むとよいでしょう。

4-3 robots remain as no more than 'idiot savants' → restrict the abilities of robots(Q27)

本文 Passage 3・第7段落

'... we are increasingly dependent on computer networks, and that these could behave like a single "brain" with a mind of its own, and with goals that may be contrary to human welfare.'

'I think we should ensure that robots remain as no more than "idiot savants" lacking the capacity to outwit us ...'

設問文 Q27(専門家と発言を結びつける問題)

For our own safety, humans will need to restrict the abilities of robots.

idiot savants は、特定の分野だけに並外れた能力を持つ人を指す古い言い方で、現在は避けられる表現です(いまは savant syndrome と呼ばれます)。本文では、ロボットを「計算は得意でも人間を出し抜く力はない存在」にとどめておくべきだ、という比喩として使われています。設問はこれを restrict the abilities of robots(ロボットの能力を制限する)と、比喩を使わずに書いています。

lacking the capacity to outwit us(私たちを出し抜く力を持たない)は、制限する中身の説明です。設問の For our own safety(私たち自身の安全のために)にあたる語は、この文にはありません。前の文の goals that may be contrary to human welfare(人間の幸福に反するかもしれない目標)が、制限が必要な理由として設問に取り込まれています。

05同じ語句が並んでいても、同じ内容とは限らないのはなぜか

旅の途中の出来事を旅の目的だと思ったり、前例のあるものを新しく作ったものだと思ったり、本文と同じ語が入った選択肢を選んだりすると、言い換えを見つけていても判定を誤ります。Test 3 では、Q10・Q12・Q37 がその例です。

5-1 旅先で夢中になったことを、旅の目的だと思う(Q10)

本文 Passage 1・第5段落

... Clarence Birdseye, ran out of money and went to Labrador in Canada to trap and trade furs. While he was there, he became fascinated with how the Inuit would quickly freeze fish in the Arctic air.

設問文 Q10

Clarence Birdseye travelled to Labrador in order to learn how the Inuit people froze fish.

✗

went to Labrador ... he became fascinated with how the Inuit would quickly freeze fishラブラドールへ行き、イヌイットの魚の凍らせ方に夢中になったので、それを学ぶために行ったと読む

○

went to Labrador ... to trap and trade furs行った目的は毛皮の猟と取引。魚の凍らせ方は、現地で出会ったもの

本文の went to Labrador は設問の travelled to Labrador に、how the Inuit would quickly freeze fish は how the Inuit people froze fish に対応しています。この2つがそろっているので、イヌイットの方法を学ぶためにラブラドールへ行った、と読んでしまいます。

設問の in order to(〜するために)は目的を表す語です。本文で目的を表しているのは、went to Labrador in Canada のすぐうしろの to trap and trade furs(毛皮の猟と取引をするために)です。魚の凍らせ方が出てくるのは While he was there(そこにいるあいだに)のうしろで、現地で出会ったこととして書かれています。設問に in order to があるときは、本文のどの語句が目的を表しているのかを先に確かめておくと、旅先での出来事と取り違えずに済みます。

5-2 新しい商品だから、容器も新しく作ったと思う(Q12)

本文 Passage 1・第10段落

This consisted of frozen turkey, potatoes and vegetables served in the same segmented aluminum tray that was used by airlines.

設問文 Q12

Swanson Foods developed a new style of container for the launch of the TV Dinner.

✗

segmented aluminum tray=a new style of container仕切りのあるアルミのトレーという目新しい容器なので、新しく開発したものだと読む

○

the same ... tray that was used by airlines航空会社が使っていたのと同じトレー

segmented aluminum tray(仕切りのあるアルミのトレー)は、設問の container(容器)にあたります。TV Dinner は初めて売り出された商品なので、容器も新しく作られたものだと考えてしまいます。

判定に関わるのは the same(同じ)と that was used by airlines(航空会社が使っていた)です。すでにほかで使われていたものを使った、という意味になります。同じ段落には adapted some of Birdseye's freezing techniques(Birdseye の冷凍技術の一部を取り入れた)という記述もあり、この商品がすでにあったものを組み合わせて作られたことが分かります。

5-3 inanimate objects が入った選択肢を選ぶ(Q37)

本文 Passage 3・第6段落

In her view, it stems from humans' tendency to personify inanimate objects ...

設問文 Q37(選択問題)

What point does Richardson make about fear of machines?

選択肢の1つ:It has its origins in basic misunderstandings about how inanimate objects function.

選択肢の1つ:It is the result of our inclination to attribute human characteristics to non-human entities.

✗

stems from=has its origins in、inanimate objects が両方にある本文と同じ語が入っているので、上の選択肢が本文の内容だと読む

○

personify=attribute human characteristics(人間の性質を当てはめる)本文が述べているのは、物の働きの誤解ではなく、物を人のように扱う傾向

本文の stems from(〜から生じる)は has its origins in(〜に起源がある)の言い換えで、inanimate objects(命のない物)は本文と同じ形です。ここまで語がそろうと、上の選択肢に目が向きやすくなります。

本文が原因として挙げているのは、personify(擬人化する)傾向です。物がどう動くかを誤解していることではありません。下の選択肢は、personify を attribute human characteristics(人間の性質を当てはめる)に、inanimate objects を non-human entities(人間でないもの)に、tendency を inclination に、stems from を is the result of に置き換えています。本文と同じ語が入っているかどうかより、選択肢が述べている原因が本文と一致しているかで判断することになります。

06よくある質問

本文の短い語句が、設問でずっと長い句になっているときは、どう照らし合わせればよいですか?

語句の中心になっている語が、設問の句のどこに当たるかを探します。Test 3 の Q20・Q21 では、本文の ocean current changes が alterations in the usual flow of water in the seas になっていて、current の1語が the usual flow of water という説明の句に広げられていました。

本文の疑問文が、設問でどう書かれることがありますか?

考えるべきことの中身として、whether を使った名詞節になることがあります。Test 3 の Q30 では、Should we feel guilty about exploiting robots? という問いかけが、設問では considering whether we are treating robots fairly になっていました。

手順がいくつも書かれている文は、設問ではどう言い換えられますか?

手順の一部を落として、範囲の広い言い方でまとめられることがあります。Test 3 の Q1 では、本文の froze、trampled、dried の3つの手順が、設問では a method of freezing then drying とまとめられ、trampled は入っていませんでした。

段落の見出しを選ぶ問題は、どこを読めばよいですか?

最初の文だけでなく、話し手が何をいちばん伝えたいかが書かれている部分を探します。Test 3 の Q19 では、The crucial point is 〜 で始まる発言の encourage them to believe that we can do something が、見出しの Promoting hope に対応していました。

in order to がある設問では、何を確かめればよいですか?

本文のどの語句が目的を表しているかを確かめます。Test 3 の Q10 では、ラブラドールへ行った目的は to trap and trade furs で、イヌイットの魚の凍らせ方は While he was there のうしろに書かれた、現地で出会ったことでした。

本文と同じ語が入っている選択肢は、本文の内容と一致していますか?

一致しているとは限りません。Test 3 の Q37 には、本文と同じ inanimate objects を使った選択肢がありましたが、本文が述べているのは物を擬人化する傾向で、物の働きの誤解ではありませんでした。同じ語があるかどうかより、選択肢が述べている原因が本文と一致しているかを確かめる必要があります。

07まとめ

Test 3 の言い換えは、名詞を説明の句に広げた組と、見出しや専門家の発言を数語にまとめた組が目立ちました。Passage 1 では、目的を表す語や the same のような短い語が、判定に関わっていました。

  • 1語の名詞が、設問では説明の句に広げられていることがある
  • 疑問文の発言は、設問では whether を使った名詞節になることがある
  • 手順が並ぶ文は、設問では一部を落としてまとめられることがある
  • 段落の見出しは、The crucial point のように話し手が強調している部分と対応していることがある
  • 本文と同じ語が入った選択肢でも、目的や原因まで本文と一致しているかを確かめる

解き終えたら、本文と設問で対応している語句を書き出してみるとよいでしょう。専門家と発言を結びつける問題では、選んだ専門家の発言のどの語句がどう言い換えられていたかまで書き出すと、発言の要旨をつかむ練習になります。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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