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スピーキング

趣味・部活・塾・叱るを英語でどう言う?:hobby や belong to が大げさに聞こえる理由と自然な言い方

執筆:高橋 響 公開日:

「趣味」「テニス部に所属する」「親に叱られる」。和英辞典で引いた訳語をそのままつなげて My hobby is watching TV. や I belonged to the tennis club. と話すと、英語の雑談としては少し改まった、ときには大げさな言い方に聞こえるかもしれません。

hobby、belong to、cram school、scold について、辞書がどう説明しているかを確かめながら、IELTSスピーキングのPart 1で使いやすい言い方を例文で見ていきます。塾を指す cram school だけは、硬さとは別の理由で言い方を考えておきたい語です。

01hobby は大げさに聞こえるのか:「趣味は何ですか」への答え方

hobby という語そのものは、ごく普通の英語です。Oxford Learner's Dictionaries は hobby を an activity that you do for pleasure when you are not working(仕事をしていないときに楽しみのためにする活動)と定義し、用例に Do you have any hobbies? を載せています。IELTSスピーキングでも、hobby を使った質問は出てきます。

引っかかりやすいのは、答える側が日常の過ごし方まで hobby と呼んでしまうときです。

My hobby is watching TV.文法の誤りではない。ただ、テレビを見ることを特別な活動として紹介しているように響く

I usually watch TV to relax in the evenings.夜はたいていテレビを見てくつろぎます

In my free time, I like listening to music.空いた時間には音楽を聴くのが好きです

hobby と聞いて思い浮かべやすいのは、写真、釣り、楽器、園芸のように、時間をかけて続けている活動でしょう。テレビを見る、音楽を聴く、寝るといった過ごし方をこの語で紹介すると、話の中身より言葉のほうが少し大きく聞こえます。これまでに報告されてきたPart 3の質問には、Would you describe watching a lot of TV as a hobby or as a problem? というものもあり、テレビをたくさん見ることを hobby と呼べるかどうか自体が問われています。

「趣味」を日本語の感覚で1語に訳さない

日本語の「趣味」は、自己紹介の欄にも書くほど身近な語で、「休日によくすること」くらいの軽い意味でも使われます。その感覚のまま hobby に置き換えると、My hobby is ... という文型から話し始めることになります。英語では、何をしているかを動詞で直接言うほうが、話の入り方として軽くなります。

I like going for walks along the river on weekends.

週末は川沿いを散歩するのが好きです。

I've been doing photography for about three years.

写真を3年ほど続けています。続けている活動なら hobby と呼んでも自然です。

I'm really into baking at the moment.

いまはお菓子作りにはまっています。be into は会話で使うくだけた言い方です。

Do you have any hobbies? と聞かれたとき

質問に hobby が入っていても、答えまで My hobby is ... にそろえる必要はありません。続けている活動があればそれを話し、特にないなら、ふだんの過ごし方で答えれば質問への答えになります。

Not really, but I enjoy cooking for my family when I have time.

趣味と言えるほどのものはありませんが、時間があるときは家族に料理を作るのが好きです。

Not really で止めると、そこで話が終わってしまいます。趣味がないこと自体は問題ではないので、代わりにしていることを1つ続けると、Part 1 の答えとして自然につながります。

02部活は belong to a tennis club で言えるか

部活の話で真っ先に浮かびやすい belong to a tennis club も、誤りではありません。Cambridge Dictionary は belong to something を to be a member of a group or organization(団体や組織の一員である)と説明し、用例にも They belong to the same chess club. があります。

ただ、学校の部活の思い出を話す場面では、この言い方は所属の事実を報告しているように聞こえます。日本語の「テニス部に所属していました」が、会話では少し事務的に響くのと近い感覚です。

I belonged to the tennis club in high school.誤りではない。所属していたという事実を述べる、やや改まった言い方

I was in the tennis club in high school.高校ではテニス部に入っていました

I played tennis in high school. We practised almost every day after class.高校ではテニスをしていました。放課後はほぼ毎日練習でした

会話では、be in the club のように be動詞と in で言うか、何をしていたかを play や do で言うのが軽い言い方です。日本の部活をよく知らない聞き手には、club と言っただけでは、どれくらいの頻度で活動していたかまでは伝わりません。We practised almost every day after class. のように、どれくらい打ち込んでいたかを1文足すと、聞き手にも様子が伝わります。

club と team はどちらを使うか

学校の代表として試合に出る運動部の話なら、team もよく使われます。前置詞は地域で違い、Oxford Learner's Dictionaries には、イギリス英語の Whose team are you in? と、北米英語の Whose team are you on? が並んで載っています。

I was on the basketball team at school.

I was in the basketball team at school.

どちらも「学校ではバスケットボール部にいました」。Oxford Learner's Dictionaries の表示に合わせると、前者が北米英語、後者がイギリス英語の形です。

club という語自体は問題なく通じます。学校にどんなクラブがあるかを話すときも、clubs at your school のように、この語がそのまま使えます。

「部活」をまとめて言うとき

「部活」を club activities と訳しても意味は伝わります。授業とは別の活動をまとめて言いたいなら、extracurricular activities や after-school activities という言い方もあります。Cambridge Dictionary は extracurricular を、学校や大学の通常の課程に含まれない活動や科目を表す語として説明しています。

I didn't have much time for after-school activities because I had a part-time job.

アルバイトをしていたので、放課後の活動にはあまり時間を取れませんでした。

スピーキング トピック別表現シリーズ:学びと仕事について話す表現を3段階で学ぼう【第6回】

03塾は cram school と言ってよいか

cram school は、hobby や belong to とは少し事情が違います。仰々しい語というわけではなく、英語としても通じます。英語版Wikipediaの Cram school の項目は、入学試験に合格するといった目標のために生徒を指導する学校を指す語として説明していて、日本の塾もその例に挙がっています。

それでも言い方を考えておきたいのは、cram という動詞の響きと、聞き手の国に同じ仕組みがあるとは限らないという2つの理由からです。

I went to cram school when I was in junior high school.通じる。ただ「詰め込み」の印象が先に立ち、どんな場所だったかは伝わりにくい

I took extra classes after school to prepare for my high school entrance exams.高校受験に備えて、放課後に授業を受けていました

I went to a juku, a private school where students study after regular classes.塾(通常の授業のあとに勉強する民間の学校)に通っていました

Oxford Learner's Dictionaries は、動詞の cram を to learn a lot of things in a short time, in preparation for an exam(試験に備えて、短い時間でたくさんのことを覚える)と説明しています。cram school と言うと、この「短期間で詰め込む」イメージが語の中に入ります。受験のために長い期間まじめに通っていた塾の話なら、extra classes のように何をしていたかで言うほうが、実態に近くなります。

ちなみに、I went to cram school. の cram school には、a を付ける必要はありません。go to school が「学校に通う」を表すのと同じで、授業を受けに通っていたことを言うときは、冠詞のない形がふつうです。特定の塾を1校として話すなら、a cram school とも言えます。一方、上の例文の a juku は、塾という場所を1つの名詞として紹介しているので a が付いています。

仕組みそのものを説明する

英語圏にも受験対策の学校はありますが、呼び方は地域によってまちまちです。同じWikipediaの項目では、オーストラリアでは coaching college や tuition centre と呼ばれることが多いと紹介されています。どの名前で呼んでも、聞き手が思い浮かべる場所が日本の塾と同じとは限りません。

そこで使いやすいのが、名前のあとに説明を続ける言い方です。上の例文のように juku と言ってから a private school where ... と説明すれば、聞き手が塾を知らなくても話についてこられます。個別指導なら I had a private tutor. と言えます。tutor は、Oxford Learner's Dictionaries の定義では、特に1人か少人数の生徒を教える private teacher のことです。

報告されてきたPart 3の質問にも、Do you think it's a good idea to have special training schools for kids to go to after school in order to improve their grades? のように、塾を名前で呼ばずに、放課後に成績を上げるために通う学校として説明している例があります。

04scold は会話で使うか:「叱られた」の自然な言い方

scold も、hobby や belong to と同じく、日常の話にしては改まって聞こえやすい語です。こちらは辞書の記述にもはっきり表れています。Oxford Learner's Dictionaries は scold に formal、Cambridge Dictionary は old-fashioned のラベルを付けています。

My mother often scolded me when I was a child.意味は伝わる。ただ、子どものころの思い出話にしては改まった、古めかしい語に聞こえる

My mum often told me off when I was a child.子どものころは、よく母に叱られました

I was always getting in trouble for talking in class.授業中のおしゃべりで、しょっちゅう叱られていました

会話でよく使われるのは tell someone off です。Oxford Learner's Dictionaries はこの句動詞に informal のラベルを付け、類義語として scold を挙げています。用例には Did you get told off? があり、「叱られた」と受け身で言いたいときは get told off の形が使えます。

I got told off for being late.

遅刻して叱られました。

The teacher told us off for making too much noise.

騒ぎすぎて先生に叱られました。

tell off の目的語が me や us のような代名詞のときは、told me off のように tell と off のあいだに入れます。told off me という語順にはなりません。

get in trouble で「叱られる状況になる」

もう1つの言い方が get in trouble です。Oxford Learner's Dictionaries は、この trouble を a situation in which you can be criticized or punished(批判されたり罰を受けたりしうる状況)と説明しています。誰かに直接叱られた場面だけでなく、何かをして怒られる立場になったことを広く言えます。Cambridge Dictionary にも I was always getting in trouble for misbehaving at school. という用例があり、学校での出来事を話すときにそのまま使える形です。

なお、mum はイギリスやオーストラリアでのつづりで、アメリカでは mom とつづります。どちらを使っても、IELTSで問題になることはありません。

05purchase や reside は会話で硬く聞こえるか

scold と同じように、辞書で formal のラベルが付いている語は、Part 1 の身近な話に使うと硬く聞こえます。日本語で「購入する」「居住する」と漢語で考えてから英語を探すと、こうした語にたどり着きやすくなります。次の表の語は、Oxford Learner's Dictionaries と Cambridge Dictionary の両方に formal のラベルがあるものです。

日本語改まった語会話で使いやすい語例文
購入するpurchasebuyI bought this bag in Kyoto.
住む、居住するresideliveI live in a small town near Osaka.
手に入れる、取得するobtaingetI got my driving licence last year.
手伝う、補助するassisthelpI sometimes help my father in his shop.

表の左側の語が誤りというわけではありません。purchase は Tickets must be purchased in advance. のような案内文で、obtain は許可や書類を取得する手続きの説明で、ふつうに使われます。ライティング・タスク2のような書き言葉でも、文脈に合っていれば使えます。

I reside in Yokohama with my family.誤りではない。ただ、Part 1 の自己紹介では書類の記入のように響く

I live in Yokohama with my family.家族と横浜に住んでいます

スピーキングの評価との関係

硬い語を1つ使ったからといって、スピーキングの評価が下がるわけではありません。IELTS公式サイトで公開されている Speaking Band Descriptors では、Lexical Resource の Band 7 に an awareness of style and collocation is evident though inappropriacies occur という記述があります。話している場面に合わせて語を選べることも、この awareness of style の一部と考えられます。

Part 1 は自分の生活や好みについての質問が中心なので、hobby を My hobby is ... で言い切る、belong to で部活を話す、scold で叱られた思い出を話す、といった選び方が続くと、答え全体が少し改まった調子になります。和英辞典で見つけた語を使う前に、同じ内容を友人との会話でどう言うかを一度考えてみるといいでしょう。

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06よくある質問

My hobby is watching TV. は間違いですか

文法の誤りではありません。hobby は写真や楽器のように続けている活動に使われることが多いため、テレビを見るといった日常の過ごし方に使うと少し大げさに響きます。I usually watch TV to relax in the evenings. のように、何をしているかを動詞で言うと自然です。

IELTSのPart 1で趣味を聞かれたのに趣味がないときは、どう答えればよいですか

趣味がないこと自体は問題になりません。Not really, but I enjoy cooking for my family when I have time. のように、ふだんの過ごし方を1つ続けると答えになります。No. や Not really. の一言では、次の質問に移るきっかけしか残りません。

高校の部活は英語でどう言えばよいですか

I was in the tennis club in high school. や I played tennis in high school. のように言うのが軽い言い方です。belong to the tennis club も誤りではありませんが、所属の事実を報告しているように響きます。試合に出る運動部なら team も使え、北米では on the team、イギリスでは in the team がよく使われます。

塾は cram school と言っても通じますか

通じます。ただ cram には試験に備えて短い時間で詰め込むという意味があり、そのイメージが先に立ちます。I took extra classes after school. のように何をしていたかで言うか、juku と言ってから a private school where students study after regular classes と説明を続けると、塾を知らない聞き手にも伝わります。

「叱られた」を scold で言うのは不自然ですか

意味は伝わりますが、Oxford Learner's Dictionaries では formal、Cambridge Dictionary では old-fashioned のラベルが付いている語です。会話では、叱られたことを I got told off for being late. のように tell off で言うか、何かをして叱られる立場になったことを get in trouble で言うのが一般的です。

硬い単語を使うとIELTSスピーキングの評価が下がりますか

1語使ったことで評価が下がるわけではありません。Speaking Band Descriptors の Lexical Resource には awareness of style という記述があり、場面に合わせて語を選べることもその一部と考えられます。Part 1 の身近な話では、purchase より buy、reside より live のような語が合います。

ライティングでも purchase や obtain は buy や get に替えたほうがよいですか

替える必要はありません。purchase や obtain は formal のラベルが付いた語で、ライティング・タスク2のような書き言葉では文脈に合えば使えます。硬く聞こえやすいのは、スピーキングのPart 1で自分の生活を話す場面です。

07まとめ

hobby、belong to、cram school、scold も、purchase や reside も、どれも英語として成り立つ語です。気をつけたいのは、日本語の「趣味」「所属する」「塾」「叱る」を1語ずつ訳して、会話の調子に合わない語を選んでしまうことです。

  • hobby:続けている活動なら自然。日常の過ごし方は In my free time, I ... や I usually ... のように動詞で言う
  • 部活:I was in the tennis club. や I played tennis in high school. が軽い言い方。運動部なら team も使える
  • 塾:cram school は通じるが、詰め込みの響きがある。extra classes で言うか、juku と言ってから説明を続ける
  • 叱られた:scold は formal や old-fashioned とされる語。会話では tell off、get told off、get in trouble を使う
  • formal の語:purchase、reside、obtain、assist は、Part 1 では buy、live、get、help のほうが話の調子に合う

和英辞典で見つけた語を話す前に、英語を話す友人との雑談なら同じことをどう言うかを想像してみましょう。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

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