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スピーキング

neighbour と neighbourhood を正しく使い分けよう:「近所の人はみんな親切」を英語でどう言うか

執筆:高橋 響 公開日:

先日、スピーキングサミットで受講生の方々に「近所」について話していただく機会がありました。その際、neighbour と neighbourhood を混同して使っている方が何人かいらっしゃいました。

どちらも「近所」に関係する単語ですが、neighbour は「近所の人」、neighbourhood は「近所・地域」を意味し、使い方が異なります。

例えば、「近所の人はみんな親切です」と言いたい場合、英語ではどのように表現すればよいのでしょうか?

この記事では、neighbourとneighbourhoodの違いを整理しながら、日常会話でよく使う自然な英語表現を例文とともにわかりやすく解説します。

01neighbour は近所の人、neighbourhood は地域

neighbour は近くに住んでいる人、neighbourhood は自分の家のまわりの地域です。使い分けの基本はこの2つですが、neighbourhood には、その地域に住んでいる人たちをまとめて指す使い方もあります。

日本語の「近所」は、人にも場所にも使われます。「近所に住んでいる」の近所は場所で、「近所はみんな親切」の近所は、そこに住んでいる人たちのことです。後者を「近所=neighbourhood」のまま英語にすると、次のような文になります。

△

My neighbourhoods are all friendly.住んでいる地域がいくつもあって、どこも感じがよい、という意味に聞こえる

○

My neighbours are all friendly.近所の人たちはみんな親切

文法としては成り立っていますが、neighbourhoods と複数形にすると、地域が2つ以上あることになります。自分が住んでいる地域はふつう1つなので、聞き手は「いくつもの場所に住んでいるのだろうか」と受け取るかもしれません。近所の人たちのことを言いたいなら、人を表す neighbour を複数形にして neighbours とします。

つづりは、イギリスやオーストラリアでは neighbour と neighbourhood、アメリカでは neighbor と neighborhood です。スピーキングでは発音が同じなので気にする必要はありません。ライティングで使うときは、1本のエッセイの中でどちらかにそろえておきましょう。

コラム:-hood がつく語

neighbourhood の -hood は、名詞のうしろについて「〜である時期や状態」「〜の人たちの集まり」を表します。childhood は child(子ども)である時期で「子ども時代」、adulthood は adult(大人)である時期で「成人してからの時期」や「大人であること」を指します。

I spent most of my childhood in a small town by the sea.
For many students, the transition from childhood to adulthood happens at university.
Parenthood completely changed the way I spend my weekends.

parenthood は親であること、motherhood は母親であることです。neighbourhood も neighbour に -hood がついた語で、近所の人たちが住んでいる地域や、その人たち全体を指します。

02a friendly neighbourhood が自然な理由

Cambridge Dictionary は neighbourhood を、家のまわりの地域、またはその地域に住んでいる人たちと説明していて、用例として They live in a friendly neighbourhood. を挙げています。地域が friendly だと言うときは、そこに住んでいる人たちが気さくで、あいさつや立ち話がしやすい様子を表しています。

I live in a friendly neighbourhood.

My neighbourhood is very friendly.

どちらも「近所の人たちの感じがよい地域に住んでいる」という意味で、自然な英語です。My neighbourhoods are all friendly. で問題になっていたのは friendly という語ではなく、neighbourhood を複数形にしたことでした。自分の近所の話なら、my neighbourhood はふつう単数のまま使います。

地域の人たちをひとまとまりで指す使い方もあります。Oxford Learner's Dictionaries には He shouted so loudly that the whole neighbourhood could hear him. という用例があり、この the whole neighbourhood は近所じゅうの人のことです。

とはいえ、特定の人が出てくる話では neighbour のほうが自然です。「お隣さんとよく立ち話をする」「近所の人に野菜をもらった」のように顔の浮かぶ相手がいるなら neighbour、地域全体の雰囲気を言うなら neighbourhood、と考えておくと迷いにくくなります。

03「近所の〜」を英語で言い分ける

日本語では「近所の人」「近所の店」「近所に住んでいる」のように、「近所」にいろいろな語がつきます。英語にするときは、その「近所」が人なのか場所なのかを先に決めると、語を選びやすくなります。

日本語英語の言い方指しているもの
近所の人(1人)a neighbour / one of my neighbours人
近所の人たちmy neighbours / the people who live near me人
お隣さんmy next-door neighbour人
近所じゅうの人the whole neighbourhood地域の人たち全体
近所(の地域)my neighbourhood / my area場所
近所に住んでいるlive nearby / live near me場所
近所の店a local shop / a shop near my flat場所

neighbour は、隣の家の人に限らず、同じマンションの別の階の人や、通りをはさんだ向かいの家の人も指します。隣に住んでいる人だとはっきり言いたいときは、next-door をつけます。また、neighbour は数えられる名詞なので、1人のときは a neighbour や my neighbour のように a や my が必要です。

場所のほうでは、my area は my neighbourhood より範囲がややあいまいで、会話では気軽に使えます。local は a local shop のように名詞の前につけて使うのが基本で、nearby は a nearby park とも a park nearby とも言えます。

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04Part 1 で neighbours について聞かれたとき

Part 1 では、Now let's talk about your neighbours. という前置きのあとに、近所の人についての質問が続くことがあります。

Q. Do you know your neighbours well?

Not really, to be honest. I live in a block of flats, and most people leave early for work, so we usually just say hello in the lift. I do know my next-door neighbour a little, though. She's lived there for years, and she sometimes gives me vegetables from her garden.

Q. How often do you talk to the people who live near you?

Maybe once or twice a week. It's mostly small talk when I bump into someone outside, like chatting about the weather or a new café that's opened nearby. My neighbourhood is fairly quiet, so there aren't many chances to have a proper conversation.

Q. Would you help a neighbour if they needed it?

Of course. If one of my neighbours asked me to keep an eye on their flat while they were away, I'd be happy to do it. That kind of help is what makes a neighbourhood feel safe, and I'd hope they'd do the same for me.

Do you know your neighbours well? のように質問が複数形なら、答えも複数形で受けると話がつながります。そこから特定の1人の話に移るときに、my next-door neighbour のように単数にします。

質問では neighbours が使われず、the people who live near you と聞かれることもあります。答えでは neighbours と言い換えてもかまいませんし、地域の様子を neighbourhood で付け足すこともできます。

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05Part 3 で neighbourhood が出てくる質問

Q. In what ways does heavy traffic change the character of a neighbourhood?

Quite a lot, actually. When a busy road runs through a residential area, it gets noisier and less safe, so parents stop letting their children play outside. People also walk less, which means they don't bump into their neighbours as often. Over time, a neighbourhood that used to feel like a community can turn into a place people just drive through. That's why some cities in Europe have closed side streets to through traffic, and residents there often say their streets feel calmer and friendlier.

Part 3 では、neighbourhood が社会全体の話の中で出てきます。話しているのは自分の近所ではなく地域一般なので、a neighbourhood や neighbourhoods のように、どこか1つに決めない言い方を使います。My neighbourhoods are all friendly. では不自然だった複数形も、いくつもの地域をまとめて話すここでは普通に使います。

ほかにも、次のような質問で neighbourhood が出てきます。

Do public buildings affect how people feel about a neighbourhood?

What happens to a neighbourhood when its public buildings close?

Would neighbourhoods be stronger if rich and poor households lived side by side?

どれも地域を主語にした質問です。答えるときは、the people who live there や the residents のように、そこに住んでいる人たちに言い直すと、何がどう変わるのかを具体的に話しやすくなります。

06よくある質問

My neighbourhood is friendly. は間違いですか

間違いではありません。住んでいる地域の人たちの感じがよい、という意味の自然な英語です。

「近所の人たち」は neighbourhood で言えますか

地域の人たちをひとまとまりで言うなら the whole neighbourhood が使えます。特定の人たちのことなら neighbours にします。

neighbour は隣の家の人だけを指しますか

いいえ。近くに住んでいる人なら neighbour で、隣の家の人に限るときは next-door neighbour と言います。

neighbourhoods と複数形にしてよいのはどんなときですか

複数の地域について話すときです。Part 3 のように地域一般を論じる場面で出てきます。自分の近所1つを指すなら単数のままです。

「近所に住んでいる」は英語でどう言いますか

live nearby か live near me が使いやすい言い方です。

neighbor と neighbour のどちらのつづりを使えばよいですか

スピーキングでは発音が同じなので、どちらを使ってもかまいません。ライティングでは、1本のエッセイの中でどちらかにそろえます。

07まとめ

  • 人なら neighbour、場所なら neighbourhood
  • 自分の近所は my neighbourhood と単数で
  • 隣の家の人は next-door neighbour
  • 地域一般の話では a neighbourhood や neighbourhoods

自分の近所について、人の話を1文、地域の話を1文、声に出して言ってみましょう。

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Hibiki Takahashi

この記事を書いた人

Hibiki Takahashi

日本語で学ぶIELTS対策専門スクール『PlusOnePoint(プラスワンポイント)』創設者・代表。『英語ライティングの鬼100則』(明日香出版社)著者。1997年に大阪大学医学部を卒業後、麻酔科専門医として活躍。2012年渡豪時に自身が苦労をした経験から、日本人を対象にIELTS対策のサービスを複数展開。難しい文法・語彙を駆使するのではなく、シンプルな表現とアイデアで論理性・明瞭性のあるライティングを指導している。これまでの利用者は4,500名を超え、Twitterで実施した「12週間チャレンジ」では、わずか4週間で7.0、7週間で7.5など、参加者4名全員が短期間でライティングスコア7.0以上を達成(うち2名は7.5を達成)。「IELTSライティングの鬼」の異名を持つ。オーストラリア在住14年、IELTS 8.5(ライティング 8.0)、CEFR C2。

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