Some people think that a high salary is important when choosing a company to work for, while others think that a good working atmosphere is more important. Discuss both views and give your opinion.
高い給与を大切にする見方と、良い職場の雰囲気のほうが大切だという見方です。Discuss both views and give your opinion なので、2つの見方をそれぞれ論じたうえで、自分がどちらを重く見るのかを示します。
working atmosphere=勤務時間、休日、福利厚生、オフィスの設備など、職場の条件全般残業の少なさや休みの取りやすさを並べる回答になる
○
working atmosphere=職場の雰囲気。上司や同僚との関係、相談のしやすさ、居心地一緒に働く人とどのような空気の中で働くかを論じる
なぜ読み違えるのか
日本語の「職場環境」は、設備も勤務時間も人間関係もまとめて指すことができる語です。atmosphere を「職場環境」と訳して読むと、労働条件の話まで含まれているように感じられます。Cambridge Dictionary では、この意味の atmosphere を the character, feeling, or mood of a place or situation と説明していて、用例には There's a very relaxed atmosphere in our office. が挙がっています。場所の雰囲気や空気感を表す語です。
a high salary という語が先に目に入ると、お金と幸福の関係という大きな話に引き寄せられがちです。ところが、このタスクで判断の場面として示されているのは、勤め先の会社を選ぶときです。お金で幸せは買えないという考えも理由の一部には使えますが、そこで段落を終えると、会社選びの話がどこにも出てこないまま次の段落へ進むことになります。一般論から入ったときは、最後に「だから会社を選ぶときには、こちらを重く見るべきだ」というところまで戻す必要があります。
タスクを3つの要素に分ける
要素
このタスクでの中身
前提として与えられている事実
会社を選ぶときに、高い給与を大切にする人と、良い職場の雰囲気のほうが大切だと考える人がいる
論じる対象
勤め先の会社を選ぶときの判断の基準としての、給与と職場の雰囲気
問われていること
両方の見方を論じ、自分はどちらを重く見るのかを述べる
前提の欄は、タスクの中では受け入れて書きます。「給与で会社を選ぶ人などいない」のように、片方の見方を持つ人がいること自体を否定すると、Discuss both views に答える土台がなくなります。それぞれの見方に、なぜそう考える人がいるのかを書くところから始めましょう。
アメリカの調査会社 Gallup が2026年4月に公表した State of the Global Workplace では、仕事に熱意を持って取り組んでいる人(報告書の用語では engaged)の割合が、日本では8%と報告されました。世界の平均を大きく下回る水準です。Gallup は、近年の世界的な低下の多くを管理職の熱意の低下で説明しています。熱意は職場の雰囲気そのものではありませんが、上司やチームとの関係を論じる側の材料になります。
このタスクには、高い給与と良い雰囲気が両立しないとは書かれていません。どちらもそろった会社があれば、それに越したことはないでしょう。そのうえで問われているのは、どちらかを選ばなければならないとき、どちらを重く見るかです。「どちらも大切だ」で結論を終えると、give your opinion に答えたことにはなりにくいので、優先する側をはっきり示しておきましょう。
According to the 2024 Survey on Employment Trends by the Ministry of Health, Labour and Welfare, 10.1% of men and 8.3% of women left their previous job because of low pay, while 9.0% of men and 11.7% of women left because of poor relationships at work.数字が4つ並び、何を主張するための例なのかが見えない
○
A poor working atmosphere can drive employees away, however well they are paid. In Japan, for instance, difficult relationships with colleagues are among the most common reasons people give for leaving a job.主張を先に述べ、実例は1文。数字を出さずに方向だけを示している
上回る。The benefits of a higher salary may not outweigh the cost of a stressful workplace. のように、意見を述べる文で使える
よくある誤り
✗
It is important to choose a company to work.会社に勤めるのは work for +会社。for が抜けている
○
It is important to choose a company to work for.
✗
Employees who get stress every day may leave the company.stress は名詞。気持ちを表すときは形容詞の stressed を使う
○
Employees who feel stressed every day may leave the company.
△
Human relationships in the office are important.文法の誤りではないが、human relationships は人と人との関係を広く指す言い方。職場の話なら次の形のほうが具体的
○
Good relationships with colleagues are important.
atmosphere と environment の使い分け
working atmosphere と working environment は、どちらも「職場環境」と訳されることがあり、重なる部分もありますが、中心になる意味が違います。Cambridge Dictionary では、atmosphere を場所や状況の character, feeling, or mood と説明しているのに対し、environment は the conditions that you live or work in と説明しています。
atmosphere は、その場の雰囲気や空気感を表す語で、a relaxed atmosphere や a friendly atmosphere のように使います。environment は、働くときの条件全体を指す語で、明るく風通しのよいオフィスを指して a pleasant working environment と言う用例もあります。このタスクで問われているのは atmosphere なので、人間関係や居心地の話を中心にし、設備や勤務時間に触れるときは environment や working conditions と言い分けると、論じている対象がはっきりします。